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防水工事の費用相場総まとめ|工事時期の最適解は?そもそも本当に必要?解説します

更新日2023年11月2日

自宅やビル、マンションの屋根やベランダを雨漏りから守る防水工事。心地よい室内空間を保つための、ある意味で「命綱」とも言えます。
今回は知っているようで意外と知らない防水工事の費用相場や、適切なタイミング、注意点について解説します。

この記事の監修者
谷口 知史谷口 知史
創建ペイント
谷口 知史
・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

【前提】そもそも防水工事とは?

家を建てる際や、すでに住んでいる建物を長持ちさせるためには、防水工事の重要性がしばしば強調されます。

しかし、実際のところ防水工事とはどのようなものなのでしょうか。
防水工事がなぜ必要なのか、そしてどのような場所に施されるものなのかについて、具体的な例を挙げながら解説します。

【ポイント1】ALC屋根の場合

まずは、ALC屋根という特殊な屋根に焦点を当ててみましょう。
ALCとは、Autoclaved Lightweight Concreteの略で、軽量気泡コンクリートとも呼ばれる素材です。
優れた断熱性や耐火性を有しており、屋根材として使用されることも少なくありません。

ただし、ALC屋根は、その構造上、雨水などが浸透しやすい側面も持ち合わせています。
そのため、水の侵入を防ぎ、建物を保護するためには、特別な防水処理が必須
となるのです。

ALC屋根への防水処理は、ALC屋根の持つ多孔質な特徴に対応した専用の防水材を使用し、専門の技術で施工される必要があります。
施工を怠ると、建物内部への水漏れや、熱損失といった問題を引き起こしかねないため、注意が必要です。

【ポイント2】陸屋根(ろくやね)の場合

「陸屋根(ろくやね)」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、これは屋上が平らな形状の屋根を指します。
一般的な勾配のある屋根とは異なり、陸屋根はその形状から水はけが悪くなりがちです。

結果として、雨水が滞留しやすく、防水性能が求められる箇所でもあります。
陸屋根には、耐久性に優れたシート防水や塗膜防水など、水の浸透を防ぐための工夫が施されます。

定期的なメンテナンスも欠かせず、屋根表面のチェックを行い、ひび割れや剥がれなどの劣化サインが見られた場合は、速やかな補修が必要です。

【ポイント3】ベランダ・バルコニーの場合

屋外に面しているベランダやバルコニーのスペースは、直接雨に晒されるため、防水性が非常に重要です。
防水層が損傷すると、下層への水漏れの原因となり、建物全体の耐久性を低下させる恐れがあります。

したがって、ベランダやバルコニーには、防水シートや塗膜などを用いた丁寧な防水工事が施されることが一般的です。
また、排水の流れを良くするための傾斜をつけるなど、水が溜まりにくい設計も大切な要素となります。

防水工事の費用相場まとめ

防水工事を検討する際には、費用も大きな関心事の一つです。
費用相場を知ることは、どれくらいの予算を見積もれば良いのか考える上で非常に役立ちます。

ここでは、主要な防水方法ごとの耐用年数や費用相場について解説します。

【1】塩ビシート防水

塩ビシート防水は、耐用年数がおおよそ12年から15年程度とされており、屋根やベランダなどの防水に用いられます。
塩化ビニール製のシートを敷き詰めて、機械で固定したり(機械固定工法)接着剤で密着させる(密着工法)ことで、水の侵入を防ぐことができる、というものです。

塩ビシート防水の費用相場は、1平方メートルあたり約2,100円から7,500円となっており、施工面積や条件によって変動します。
耐久性や施工のしやすさから多くの現場で選ばれている防水方法の一つです。

【2】ウレタン防水

ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗布して硬化させる手法で、約10年から13年の耐用年数が見込まれます。
どんな形状のものにも施工できるため、屋根などさまざまなところに適用されている方法です。

ウレタン防水の費用相場は、1平方メートルあたり2,500円から7,000円で、塩ビシート防水と比較しても競争力のある価格帯となっています。
メンテナンスの容易さもウレタン防水の魅力の一つです。

【3】FRP防水

FRP防水は、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastic)を用いた防水方法で、10年から15年程度の耐用年数が期待できます。
この手法は、ガラス繊維などの補強材を樹脂で固めることで、非常に丈夫な防水層を作り出す、というものです。

FRP防水費用相場は、1平方メートルあたり4,000円から7,500円とされており、特に強度を求められる箇所に適しています。

【4】アスファルト防水

アスファルト防水は、約12年から20年の長期にわたる耐用年数が魅力です。
アスファルトを主成分とした防水材を用い、耐水性と粘着性に優れた層を形成します。

アスファルト防水の費用相場は、1平方メートルあたり5,500円から8,000円で、比較的高価な部類に入りますが、その分長持ちするため、長期的なコストパフォーマンスを考えると有効な選択肢となるでしょう。

防水工事が最適なタイミングにまつわるエトセトラ

お家の防水工事、実はタイミングが非常に重要です。
しかし、多くの方が「いつ行うべきか」について迷われているように感じます。
ここでは、その悩みを解消するべく、防水工事が必要となる症状のまとめから、適切なタイミングの決定要素、さらには新築時の防水工事についてまで、幅広くご説明いたします。

【1】防水工事が必要な症状まとめ

防水工事が必要となる具体的な症状としては、主に以下の症状が挙げられます。

雨漏りはもちろんのこと、屋根の水はけが悪い場合や、雨水が降雨後も溜まり続ける場合、これらは早急に対処が必要なサインです。
また、屋根やベランダに雑草が生えているというのも、防水機能が低下しているサインになり得ます。

さらに、防水シートが劣化している様子が見た目にも明らかであれば、その交換時期は既に迫っている可能性が高いと言えるでしょう。
これらの症状を見逃すことなく、適切な時期に防水工事を実施することで、住まいの耐久性を維持し、快適な生活空間を保つことができます。

【2】防水工事のタイミングを決める要素

防水工事のタイミングを見極める上で、最も基本的なのは、各種防水施工の耐用年数を把握することです。
施工された防水材料にはそれぞれ耐用年数が設定されており、この期間が満了する頃には工事を検討する必要があります。

防水方法ごとの耐用年数の目安は以下の通りです。

防水方法 耐用年数
塩ビシート防水 約12年〜15年
ウレタン防水 約10年〜13年
FRP防水 約10年〜15年
アスファルト防水 約12年〜20年

ただし、耐用年数が満了する前に水漏れなどのトラブルが発生した場合は、それを待たずして早めの対応が求められます。
建物の損傷を防ぐためにも、専門家による診断を迅速に行い、必要な措置を講じることが肝心です。

【3】新築時の防水工事について

新築住宅を建てる際にも、防水工事は欠かせません。
しっかりとした防水措置を施しておくことで、将来的なトラブルを回避し、メンテナンスコストを削減することが可能です。
特に、屋根やバルコニーなど水の侵入リスクが高い箇所は、新築時に最新の防水技術を用いて徹底的に保護することが望ましいでしょう。

新築住宅の防水工事では、耐久性や保証内容、さらにはデザイン面においても多様な選択肢がありますので、専門家と相談しながら最適な防水方法を選ぶことをおすすめします。

防水工事を行う際の注意点

家を長持ちさせるためにも、防水工事は慎重に進めるべきです。

防水工事の際には、多くの注意点が存在しますが、DIYによる防水工事のリスクや依頼先の選び方、そして業者選びのポイントに焦点を当てて、それぞれ詳しく説明していきます。

【1】DIYはやめておきましょう

防水工事をDIYで行うのはおすすめできません。
なぜなら、防水工事には専門的な技術や知識、適切な材料選びが求められるため、経験が少ない方が行うと思わぬトラブルを招くことがあるからです。

実際に、不適切な防水処理は逆に建物を損傷させる原因となり得ます。
そのため、安全で確実な施工を望むなら、プロの手を借りるのが賢明です。

【2】塗装業者・工務店が防水工事の主な依頼先です

防水工事の依頼先としては、塗装業者や工務店が主流となっています。

専門業者は、個人住宅の屋根や外壁など、さまざまな場所の防水施工に関して豊富な経験を持っています。
個々の状況に合わせた最適な防水方法を提案し、実施してくれることでしょう。

【3】知識のある業者に依頼しましょう

防水工事を依頼する際には、信頼できる業者を選ぶことが何よりも大切です。

知識と経験を兼ね備えた業者であれば、適切な材料選びや施工方法を提案し、確実な工事を行うことができます。
また、アフターケアや保証内容もしっかりと確認しておくことで、万が一のトラブルにも迅速に対応してもらえます。
業者選びに際しては、過去の実績や口コミ、対応の丁寧さなどを基準にして、慎重に決定しましょう。

まとめ

防水工事は住まいを長く安心して使い続けるために欠かせない重要な工事です。

住宅の防水工事を考える際には、今回の記事でお伝えした、屋根の材質の種類や形状ごとの特徴、防水工事の手法ごとの耐用年数や費用相場、防水工事を行うタイミング、DIYでやるのではなく知識のある業者へ依頼するのがおすすめであることなどを押さえておきましょう。

安全で快適な住環境を維持するためにも、今一度、屋根やベランダなどの防水の状況を見直してみてはいかがでしょうか。

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豊かさを追求しつづける
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創建が建ててきた1万戸以上の家は、異なる環境、立地条件で
一軒ずつ、お住まいになるご家族と真摯に向き合って建築した
住まいです。その実績、経験は常に次の住まいに活かされ、
施工品質においても、そういった積み重ねが
大きな信頼につながっています。

創建供給実績
10,000戸超

※2023年8月現在

実績例

※2023年8月現在
物件名 総戸数
三田エリア ルナ三田フラワータウン 60
ルナ三田ウッディタウンあかしあ台 82
ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア 108
ルナ三田ひばりが丘 149
神戸エリア パークヒル神戸小倉台 75
ルナ藤原台中町パークフロント 82
ルナ上津台 81
ルナ北六甲116 クルムの街 116
西神戸・ 
阪神エリア
ルナ西神中央 97
ルナ塚口 52
ルナ昆陽池公園 51
東大阪・ 
北摂エリア
ルナ南摂津 80
ルナ加納 71
ルナ山本 57
大阪市内・ 
南大阪エリア
ルナタウン島屋 55
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商号

株式会社 創建

創立

昭和58年3月1日

設立

昭和61年9月4日

資本金

8,000万円

代表者

代表取締役会長 吉村 孝文

代表取締役社長 吉村 卓也

執行役員一覧

執行役員 大下 憲二

執行役員 岡本 賢二郎

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売上高

151.3億円(令和5年5月期)

従業員数

従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期)

事業内容

建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/
建築総合請負/設計監理に関する業務/リフォーム事業/外壁塗装事業

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大阪府と連携し
ZEHの普及に取り組んでいます

ZEHとは、住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、年間で消費する住宅のエネルギー量の収支が概ねゼロとなる住宅のことです。創建・小林住宅ではZEHの普及を進める大阪府の協力事業者として連携協定を締結し、ZEH宿泊体験を提供しています。

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