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屋根塗装で雪止めはいらない?設置の必要性やメリット・デメリットは?

更新日2024年12月27日

屋根塗装を検討しているとき、「雪止めを設置すべきかどうか」という疑問が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
特に積雪地域では、屋根から雪が一気に滑り落ちる「雪崩れ」の危険性が心配です。

この記事では、雪止めの必要性やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
設置の判断材料を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者
谷口 知史谷口 知史
創建ペイント
谷口 知史
・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

目次

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屋根塗装と雪止めの関係性とは?

積雪地域に住む人にとって、屋根塗装工事と雪止め設置は切り離せない関係にあります。
建物への投資効果を最大限に引き出すためには、両者の特性と関係性を正しく理解することが重要です。
建物保護という観点からも、計画的な対策実施が求められます。

屋根塗装は雪止め効果があるの?

結論から言えば、塗装工事だけでは雪止め効果は期待できません。
屋根塗装工事は防水性能向上と美観向上が主な目的であり、積雪対策としては全く機能しないためです。

塗装により表面がより滑りやすくなるケースも多く見られます。
むしろ落雪リスクが高まる可能性すらあり、安全面での新たな課題となるでしょう。

雪止めが必要な地域と条件

積雪量が年間50センチメートルを超える地域では、建物保護の観点から雪止めの設置が強く推奨されます。
特に屋根勾配が3寸(約10度)以上ある建物は、落雪による事故防止のため設置が欠かせません。

周辺環境も重要です。
隣地との距離が近い場合や、通学路など人通りの多い場所では、安全確保のため積極的な設置を検討しましょう。

屋根塗装時に雪止めを設置するメリット

塗装工事と同時に雪止めを設置することで、工期短縮とコスト削減が実現します。
屋根塗装と雪止め設置で同じ足場を使用することで、足場の設置・撤去や作業員の手配を一度で済ませることができるからです。

塗装色と雪止め金具の色合わせもしやすく、建物の外観デザインを損なうことなく施工が可能です。
一括施工により保証内容も統一化され、維持管理がしやすくなるでしょう。

雪止めの種類と特徴

雪止め工法にはいくつかの種類があり、建物状況に応じた最適な方法を選ぶ必要があります。
費用対効果や耐久性を考慮し、慎重に選ぶことが大切です。

種類 特徴 適用屋根 耐久性 コスト目安
金属製 • 耐久性に優れる
• 設置が比較的容易
• 豊富なデザイン
ほとんどの屋根材に対応 15年以上 中程度
塗装型 • 屋根材との一体感がある
• 外観を損なわない
• 補修が容易
多くの屋根材に対応 5~10年程度 低め
瓦専用 • 瓦と一体化した設計
• 高い強度と美観
• 防水性能に優れる
瓦屋根のみ 20年以上 高め

金属製の雪止め金具

金属製雪止め金具は最も一般的な工法として広く普及しています。
耐久性に優れ、適切な施工と定期メンテナンスで、15年以上の長期使用も期待できます。
金具単体の値段は数百円~数千円程度ですが、設置費用は30坪程度の一戸建ての場合で10~15万円で、アングルタイプの雪止めでは15~20万円が相場です。

素材には主にステンレスやアルミが使用され、防錆処理により耐候性も確保されています。設置工事は比較的簡単で、多くの屋根材に対応可能です。
金具タイプには豊富なバリエーションがあり、建物との調和も図りやすいといえるでしょう。

塗装型の雪止め

塗装型雪止めは見た目を重視する建物所有者向けの工法です。
屋根材との一体感があり、外観を損なわない利点があります。
耐久性は金具タイプより劣りますが、施工方法や気候条件によっても大きく変わります。

補修や修正が簡単で、部分的な劣化箇所への対応もしやすいです。
メンテナンス性に優れていますが、定期的な点検と補修は欠かせません。

瓦専用の雪止め

瓦屋根用雪止めは瓦と一体化した設計により、高い強度と美観を両立します。
防水性能も優れており、長期使用に最適です。

設置には専門技術が必要で、工事費用は比較的高額となります。
雪止め瓦は1枚あたり1,000円~3,000円程度で、30平方メートルだと約20~40万円が目安です。

瓦専用雪止めの特徴として、瓦葺き工法との相性の良さが挙げられます。
防水性能を損なうことなく設置が可能で、建物保護という観点からも優れています。

雪止め設置のメリットとデメリット

雪止め設置は建物保護と安全確保に多いに役立つ設備です。
一方で費用面やメンテナンス面での課題もあり、総合的な判断が必要です。
メリットとデメリットを見ていきましょう。

雪止め設置のメリット

雪止めを設置することで、落雪事故防止と建物保護が実現します。
人身事故や物損事故のリスクが大幅に低減され、安全な住環境が確保できるでしょう。
特に出入口付近や駐車場での事故防止効果は絶大です。

屋根材への負担軽減効果もあり、建物寿命延長にも貢献します。
積雪による急激な荷重変化が抑えられ、建物への負担が分散されます。
冬季メンテナンスも容易になり、維持管理費用の削減にもつながるでしょう。
雪下ろし作業の頻度も軽減されるため、作業者の安全も確保されます。

雪止め設置のデメリット

雪止めの設置には、1平方メートルあたり1,200円~2,000円程度の費用がかかります。
足場費用も別途発生するため、総工事費用は決して安い値段とはいえません。

金属製雪止めは雨風にさらされることで錆びやすく、経年劣化で脆くなる可能性も考えられます。
雪止めによって雪が屋根に留まるため、軒先への負荷も増加するでしょう。
破損や雨樋の損傷にもつながる可能性があり、注意が必要です。

雪止めのメンテナンス

雪止めのメンテナンスは、効果の維持や屋根の長期保護のために重要です。
年に1回以上の定期点検を行い、雪止めの固定状態や錆びや腐食の有無をチェックしましょう。
専門業者による点検がベストですが、目視での簡易点検も有効です。

適切なメンテナンスを行うことで、雪止めの寿命を伸ばし、効果を最大限に発揮できるでしょう。
特に、屋根塗装と同時に雪止めのメンテナンスを行うことで、効率的かつ経済的な管理が可能です。

雪止めを設置しない場合のリスク

雪止めを設置しない屋根では、積もった雪が一気に滑り落ちることによるさまざまなリスクが生じます。
特に積雪が多い地域では、大きなトラブルにつながる可能性があります。
具体的なリスクについて詳しく見ていきましょう。

落雪による事故のリスク

出入口付近での落雪は、人命に関わる重大な事故につながる可能性があります。
過去には死亡事故が発生した例もあり、建物所有者が大きな責任を問われるケースも少なくありません。

駐車場で車両が損傷したり、庭園の設備が壊れたりといった物的被害も起こり得ます。
修理費用は建物所有者が負担することが一般的で、思わぬ出費を強いられることになりかねません。

雪の落下が原因で近隣トラブルに発展し、賠償問題に至ることもあります。
リスクを考慮すると、事前に対策を講じることの重要性は明らかです。
対策費用と比較しても、被害のリスクを軽視することはできません。

屋根材への悪影響

積雪による屋根材の損傷リスクは特に経年劣化した屋根で高まります。
雨漏りなどの二次被害や屋根寿命の短縮が懸念され、補修費用がかさむ原因にもなるでしょう。

屋根材の種類によっては、製造メーカーが雪止め設置を推奨している場合があります。
設置が保証条件になっているケースもあります。
雪止めを設置しないと、劣化が進んで建物維持費が増大する可能性があるため、計画的な対策が重要です。

冬季のメンテナンスが困難

屋根に雪が積もると、屋根の状態を確認するのが難しくなります。
必要な補修が後回しになり、建物の劣化を加速させる原因にもなるでしょう。
不具合の早期発見が難しくなるのも大きな課題です。

頻繁な雪下ろしが必要になる場合、作業者の安全確保が大きな問題となります。
高所での作業は常に危険が伴い、作業者の確保も容易ではありません。
雪下ろしの作業費用も、安くはありません。

雪止めに関するよくある質問

雪止めに関するよくある質問と回答をまとめました。
降雪の多い地域の方は、ぜひ参考にしてみてください。

【Q1】雪止めは後から設置できますか?

後付け設置は技術的に可能です。
屋根材の種類や状態により工事難度は変動しますが、多くの場合で対応可能です。
屋根材の状態によっては、部分的な補修や交換が必要となるケースもあります。

後付け設置は追加工事となるため、足場の設置費用が別途必要です。
屋根塗装と同時に施工すれば、コスト面でも効率的でしょう。

【Q2】雪止めの耐用年数はどのくらいですか?

雪止めの耐用年数は、素材や環境条件によって異なります。

設置環境や積雪量により耐用年数は変動します。
海岸部では塩害の影響も考慮が必要です。
工業地帯では大気汚染の影響も無視できません。
最適な性能を維持するためには、1年ごとに点検を行い、必要に応じて補修や交換を検討しましょう。

【Q3】雪止めの設置は補助金の対象になりますか?

雪止めの設置は、多くの自治体で住宅リフォーム補助金の対象となっています。
工事費の最低条件や業者の指定があることも多いため、事前に確認しておきましょう。

申請時期にも注意が必要です。
補助金の申請は、一般的に工事開始前に行わなければなりません。
補助金の予算には限りがあるため、早めの申請がおすすめです。
自治体によって詳細な条件や補助額は異なるため、居住地の担当部署に確認しましょう。

まとめ

雪止めは、積雪地域の建物には欠かせない設備です。
屋根塗装と同時に設置することで、建物の保護と安全確保を効率よく実現できます。
初期費用はかかりますが、事故防止や建物保護の効果を考えれば十分価値のある投資です。

初期費用はかかりますが、事故防止や建物保護の硬化を考えれば十分価値のある投資です。
特に、人通りや駐車場がある場所では、積極的に検討しましょう。

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本コラムは創建ペイントが運営する外壁塗装に関するお役立ちコラムです。

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※2023年8月現在

実績例

※2023年8月現在
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ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア 108
ルナ三田ひばりが丘 149
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ルナ藤原台中町パークフロント 82
ルナ上津台 81
ルナ北六甲116 クルムの街 116
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東大阪・ 
北摂エリア
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大阪市内・ 
南大阪エリア
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街を拓き、家を建てる。
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1万戸超の金字塔に。

商号

株式会社 創建

創立

昭和58年3月1日

設立

昭和61年9月4日

資本金

8,000万円

代表者

代表取締役会長 吉村 孝文

代表取締役社長 吉村 卓也

執行役員一覧

執行役員 大下 憲二

執行役員 岡本 賢二郎

本社所在地

〒541-0047
大阪府大阪市中央区淡路町3丁目5番13号
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Tel:06-6221-0001 Fax:06-6221-0155
詳しい地図はこちら

東京支店所在地

〒101-0041
東京都千代田区神田須田町1丁目16番5号
ヒューリック神田ビル6階
Tel:03-5209-5505 Fax:03-5295-2030
詳しい地図はこちら

売上高

151.3億円(令和5年5月期)

従業員数

従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期)

事業内容

建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/
建築総合請負/設計監理に関する業務/リフォーム事業/外壁塗装事業

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大阪府と連携し
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ZEHとは、住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、年間で消費する住宅のエネルギー量の収支が概ねゼロとなる住宅のことです。創建・小林住宅ではZEHの普及を進める大阪府の協力事業者として連携協定を締結し、ZEH宿泊体験を提供しています。

大阪府と創建・小林住宅の連携協定
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本社所在地

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大阪府知事登録(ト)第13668号/東京都知事登録 第59802号

施工エリア

施工エリア 関西二府四県

施工エリア 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城

※別途、交通費が発生する場合があります。

外壁塗装の参考文献