軒天塗装って何？方法～費用相場＆メリット・デメリットまで徹底解説 | 大阪の外壁塗装業者なら創建ペイント(創ペン)

軒天は、住宅の美観を維持するための隠れた重要スポットです。軒天の塗装をしっかりと行うことで、壁や屋根の内部を保護できるメリットがあります。

この記事では、意外に詳しい情報の少ない軒天塗装について、塗装方法・費用相場・メリットとデメリットまで、情報を網羅的に紹介しています。
軒天塗装を本格的に検討している人向けに、人気の色・塗料の選び方・DIYと業者依頼の差異についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

創建ペイント
谷口 知史

・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

軒天塗装の基本情報を総まとめ

軒天塗装とはどのような塗装なのか、費用はどのぐらいかかるのかなど、基本情報を紹介します。

【1】軒天塗装とは

軒天とは、屋根の裏側のうち建物本体からはみ出している部分を指します。
軒天塗装は、その部分に塗料を塗る作業です。
主に、屋根からの雨水が直接壁面に当たるのを防ぎ、建物内部への雨水の侵入を防ぐために重要な役割を担います。

また、建物の劣化を未然に防ぎ、寿命を延ばす効果もあります。
壁や屋根本体と比べると見落とされがちな軒天ですが、日々紫外線や雨風にさらされるため、定期的なメンテナンスが不可欠です。

【2】塗装方法

軒天塗装は、おおむね以下の順に作業を行います。

• 【1】周囲を養生して塗料のはみ出しを防ぐ
• 【2】塗料が定着するよう下地調整をする
• 【3】下塗り
• 【4】中塗り
• 【5】上塗り

軒天は狭いスペースで作業することが多いため、刷毛を使って細かい部分まで均一に塗装する技術が求められます。
塗料の種類や気象条件に応じ、適切な塗装方法を選択することが長持ちの秘訣です。

【3】費用相場

軒天塗装の費用は、塗装する面積や塗料の種類、業者の技術水準によって変わってきます。
一般的には、1平方メートルあたり800円から1,500円程度が相場です。

高品質な塗料を選ぶとコストは上がりますが、その分長期間にわたって建物を守ることができます。
予算に余裕があればグレードの高いものも選択肢に入れてみてください。

施工業者を選ぶ際には、見積もりの内容が明確か、十分な実績があるかを確認することが重要です。

軒天塗装のメリット・デメリットは？

軒天塗装は、メリットとデメリットがあります。
それぞれ知ったうえで、自分に必要かどうかを考えてみましょう。詳しく紹介します。

メリット

軒天塗装は建物の美観を維持するだけでなく、実用性においても多くの利点があります。
例えば、建物を雨水から守り、耐久性を向上させることが可能です。
また、塗装によって一定の防火性が期待できるケースもあります。

さらに、塗装を施すことで、割れやヒビ、腐食など劣化を早期に発見しやすくなり、大掛かりな修繕が必要になる前に手を打てるようになります。
れらのメリットは、長期的に建物の価値を維持し、修繕コストの削減にもつながるポイントです。

デメリット

一方で、軒天塗装にはいくつかのデメリットも存在します。
まず、塗装により部屋の明るさが若干損なわれることがあります。
特に光を重視する空間ではその影響が気になるかもしれません。

また、工事中は足場を組むなど準備が必要となり、工事期間中は住居の外観を損ないます。
作業員の目が気になる人もいるでしょう。

さらに、施工業者とのイメージの共有が不足していると、思い通りの仕上がりにならないこともあります。
軒天塗装の施工業者選びには細心の注意が必要で、事前の打ち合わせを丁寧に行うことが求められます。

【結論】軒天塗装の必要性は？

軒天塗装は建物を長持ちさせるために重要なメンテナンス作業です。
建物の劣化が進行すれば、最終的には構造材の交換や大規模な修繕が必要となり、大きな出費に繋がります。
定期的な塗装によってこれらのリスクを回避し、建物の寿命を延ばすことが可能です。

また、軒天塗装は建物を保護するだけでなく、建物の美観を向上させ、資産価値を維持する効果もあります。
軒天の状態を定期的にチェックし、適切なタイミングで塗装を行うことは、建物の状態を維持するために重要です。

軒天塗装で人気の色と注意点は？

軒天は、一見目立たないようにも思えますが、意外と外から見られやすい場所です。
せっかくならおしゃれな色にしたいという人も多いでしょう。
ここでは、軒天塗装で人気の色と、施工時に注意したいポイントについて紹介します。

人気の色

軒天塗装の人気の色は、ホワイトやクリームなどの明るい色です。
軒天部分は日陰になりやすいため、明るい色に塗装することで、全体の外観が暗くなるのを防げます。

白は光を反射し、空間を広く見せる効果もあるため、狭いスペースでも圧迫感を軽減できるでしょう。
また、明るい色は汚れが目立ちにくく、メンテナンスの手間の削減も期待できます。

建物のスタイルや周囲の環境に調和する色を選ぶことで、住宅の美観を高めることが可能です。
色の選択には、建物の特性や周囲の景観も考慮し、長く快適に過ごせるような配慮が必要になります。

注意点

軒天塗装を行う際には、いくつかの注意点があります。
まず、下地処理を丁寧に行うことが大切です。
下地が汚れていたり、凹凸があったりと処理が甘い場合、塗料の密着が悪くなり、はがれや剥離の原因となります。

金属製の軒天では、サビの進行を防ぐためにサビ止めの塗布も重要です。
サビだけでなく、カビや湿気の影響も懸念されるため、耐久性に優れた塗料を選ぶことが望ましいです。

軒天は直射日光や雨風にさらされます。
劣化しやすいため適切な塗料を選び、丁寧な施工を心掛けることで、軒天の寿命を延ばし住宅全体の耐久性を保つことができます。

色選びのポイント

色選びは軒天塗装の中でも特に重要です。
どの色を選ぶかで住宅の印象が大きく変わるため、業者とも打ち合わせながら慎重に選ぶ必要があります。

一般的に、白や壁に近い色を選ぶと、外観が洗練されて調和の取れた美しい仕上がりになります。
対照的に、屋根の色に合わせて濃い色を選ぶと、重厚感のある落ち着いた雰囲気を演出することが可能です。

色選びにおいては、住宅のスタイルや周囲の景観、さらには居住者の好みを反映させることが重要となります。
住宅の外観を長く楽しむためにも、流行に左右されず飽きのこない色を選ぶのがおすすめです。

軒天塗装・DIYと業者依頼の違いは？

軒天塗装をする際、費用面からDIYでの施工を検討する人もいるかもしれません。
実際のところ、プロの塗装とDIYではどのような違いがあるのでしょうか。
DIYと業者依頼のメリット・デメリットをまとめると次の表のようになります。

以下、詳しく見ていきましょう。

DIYのメリット・デメリット

DIYで軒天塗装を行う場合、最大の利点はコスト削減です。
材料費のみで済むため、業者に依頼するよりも出費を抑えられます。
自分で作業を行うことで塗装に対する理解が深まり、家に対する愛着も増すでしょう。

一方、専門的な技術や知識がないと、高品質な仕上がりを期待するのは難しいでしょう。
高所での作業は危険も伴うため、安全面でのリスクも考慮しなければなりません

業者依頼のメリット・デメリット

一方で、軒天塗装プロに依頼する最大のメリットは、卓越した技術による高品質な仕上がりです。
安全面でのリスクも大幅に減少し、施工中にトラブルが発生した場合でも対応してもらえます。

ただし、当然ながらDIYに比べると費用は割高です。
業者選びに失敗すると作業に満足できないこともあるでしょう。

どちらを選ぶべき？

軒天塗装は建物の保護に直結する重要な作業です。
技術やリスクを考慮し、品質の高い仕上がりを求めるなら、専門業者に依頼することを推奨します。

費用を抑えたいならDIYも選択肢の一つですが、失敗すると「安かろう悪かろう」という結果になる可能性もあります。
施工技術に自信があり、安全に配慮して作業できる場合のみ検討しましょう。

軒天塗装についてよくある質問と回答

軒天塗装について、当社によく寄せられる質問をQ&A方式で紹介します。

【Q】軒天塗装のタイミングは？

軒天塗装の適切なタイミングは、劣化が目に見えてきたときです。
具体的には、塗膜の剥がれや変色、シミなどが目立ち始めたら、塗り替えを考えるべきでしょう。

また、新築から一定期間が経過した住宅の場合、たとえ目に見える劣化がなくても、定期的な点検が必要です。
目視で確認するだけでなく、専門業者の診断を受けることが、軒天の性能を長く保つ秘訣と言えます。
塗装の劣化は建物全体の耐久性にも影響を及ぼすため、気になる場合は早めにプロに相談しましょう。

【Q】軒天塗装に適した塗料は？

軒天塗装に使用する塗料を選ぶ際は、耐久性や防火性、さらには環境への影響を考慮することが重要です。
軒天塗装に使う塗料には、水性塗料・油性塗料・特殊な機能を持つ塗料など、さまざまな選択肢があります。
塗料の選択には専門的な知識が求められるため、複数の業者の提案を比較し、建物の状態や使用環境に合ったものを選びましょう。
例えば、日当たりが良く紫外線の影響を受けやすい場所では、UVカット機能を持つ塗料が推奨されます。

また、塗料の品質によって、塗り替えの頻度が変わることもありますので、初期の投資とメンテナンスコストのバランスを考慮することも大切です。

【Q】軒天塗装の効果はどれくらい持続する？

軒天塗装の効果がどのぐらい継続するかは、使用する塗料の種類や塗装の施工状況、建物の立地条件などによって変わります。
一般的には、約5年から10年程度が塗り替えの目安です。厳しい気象条件下にある地域や、塗装面が直射日光にさらされる場合は、塗り替えの間隔が短くなることもあります。

定期的なメンテナンスによって塗膜の状態をチェックし、早めの塗り替えや補修を行うことで、軒天の美観と機能を維持することができます。
定期的に専門業者の点検やメンテナンスを実施することが大切です。

まとめ

軒天塗装は家の耐久性や美観を保つために重要なメンテナンス作業です。
適切な時期に専門業者に依頼することで、劣化や雨漏りを防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。

費用は塗料や業者によって変わるため、複数の業者の見積もりを比較してみましょう。
それなりの出費にはなりますが、家の寿命が伸びる分、長期的には経済的なメリットも大きいでしょう。

色選びや塗装方法には注意が必要なため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。外壁塗装を検討する際は、ぜひ創建ペイントにお気軽にお声かけください。