鉄骨階段の塗装はどうする？DIYを失敗しないため3つのコツ | 大阪の外壁塗装業者なら創建ペイント(創ペン)

錆びや劣化が目立つ鉄骨階段。放置すれば修理費用が高額になりかねません。
塗装でしっかり手入れすれば階段の寿命は大幅に延び、建物の見た目も良くなります。
この記事では、自分で塗装に挑戦したい方に向けて失敗しない方法を詳しく説明します。

この記事の監修者

創建ペイント
谷口 知史

・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

鉄骨階段の塗装ってどんな作業？基礎知識を押さえよう

鉄骨階段の塗装は見た目を良くするだけでなく、階段を長持ちさせる大切な作業です。
初めて塗装する方でも基本的な知識さえ押さえれば失敗は防げます。
専門知識がなくてもDIYに挑戦できるよう、基礎知識を押さえましょう。

鉄骨階段塗装の目的と効果

鉄骨階段の塗装には、錆び止めと見た目の改善という2つの大きな目的があります。
塗料が鉄の表面を守る膜となり、雨水から階段を守ります。

長持ちさせるためには、定期的な塗り替えが必要です。
通常5年～10年は使える塗膜を作ることができます。
塗装をせずに放置すると最悪の場合は階段の交換が必要になり、100万円以上の費用がかかる可能性も否定できません。

建物の価値を保つ効果もあり、きれいに管理された階段は建物全体の印象を良くします。
不動産を売却する際にも管理状態の良さをアピールできるでしょう。

鉄骨階段塗装に使用する塗料の種類

鉄骨階段の塗装では2種類の塗料を使います。
1つ目は錆び止め塗料、2つ目は仕上げ用の塗料です。

錆び止め塗料は水性と油性があり、鉄をしっかり守ります。
初心者には扱いやすい水性がおすすめです。
油性は防錆効果が高いですが、臭いが強く、刷毛洗いに専用の溶剤が必要です。

仕上げ用の塗料は主にウレタン塗料を使います。
1液性と2液性があり、初心者は扱いやすい1液性から始めるのが無難です。
2液性は丈夫な塗膜ができますが、混ぜてから使える時間が限られているため、経験が必要です。
塗装の際は適切な保護具を使用し、換気に注意しましょう。

DIYで鉄骨階段を塗装するメリット・デメリット

DIYで鉄骨階段を塗装するメリット・デメリットを表にまとめました。

DIY塗装は、費用を抑えたい、DIYに興味がある人にとってはメリットが多いです。
技術面や安全面、時間など考慮すべき点も多いため、事前にしっかり準備し、自分のスキルや状況にあわせて判断することが大切です。

鉄骨階段塗装DIYを成功させる3つのコツ

鉄骨階段のDIYに挑戦したいけど、どこから手をつければよいか分からない人も多いでしょう。
失敗しない塗装のコツを紹介します。初心者でも実践できる内容ですので、順番に進めていきましょう。

【コツ1】入念な下準備を行う

塗装の出来栄えを左右するのは下準備です。
古い塗料や錆を完全に落とし、表面を滑らかにします。

電動工具は錆落としに効果的です。ディスクサンダーという電動やすりを使えば、力を入れずに錆を落とせます。
粗目の紙やすりから始めて、徐々に細かいものに変えていきましょう。

細かい部分はワイヤーブラシを使います。
ステンレス製のブラシが丈夫で使いやすいです。
手の届きにくい場所もブラシなら対応できます。

油汚れは中性洗剤で洗い、水でよくすすぎましょう。
表面が清潔なほど、新しい塗料がしっかり付きます。

【コツ2】適切な塗料と道具を選ぶ

屋外の階段には耐久性の高い塗料が必要です。
メーカーのカタログで用途を確認し、外部用の製品を選びましょう。

下塗りには錆止め塗料が必要です。
エポキシ系は高価ですが最も丈夫で、錆びにくく密着性も抜群です。
初心者なら扱いやすくて臭いの少ない水性塗料を使いましょう。

仕上げ塗料は1液性ウレタンが使いやすいでしょう。
2液性は丈夫ですが時間制限があって初心者には難易度が高めです。
1液性なら使用時間を気にせず塗れます。

道具選びも大切なポイントです。広い面はローラー、細かい部分は刷毛と使い分けることで、ムラのない美しい仕上がりになります。
良い道具を使うことがきれいに仕上げるコツです。

【コツ3】天候と気温に注意する

塗装は天気に左右されます。
天気予報をよく確認し、雨の心配がない日を選び、湿度が高い日は避けましょう。

気温は10度から30度が理想的です。
暑すぎると乾燥が早くムラの原因になり、寒すぎると乾きが遅く塗膜が弱くなってしまいます。

季節に合わせた作業時間選びも大切です。夏場は朝晩の涼しい時間、冬場は暖かい日中が最適です。
埃が付いたり、塗料が周囲に飛散したりする可能性があるので避けましょう。

鉄骨階段塗装DIYの手順を詳しく解説

鉄骨階段塗装のDIYは、順番通りに進めればきれいな仕上がりが期待できます。
詳しい手順について見ていきましょう。

【Step1】塗装面の清掃と下地処理

まずは錆と古い塗料を落としていきましょう。
電動工具やワイヤーブラシを使い、紙やすりは60番の粗目から240番の細かいものまで順に使って、表面をなめらかに仕上げます。

次は洗浄作業です。中性洗剤で汚れを落とし、水でよくすすぎましょう。
高圧洗浄機があればより効果的に汚れを落とせます。
丸一日以上かけてしっかり乾燥させます。

最後に凸凹の修正です。
耐久性の高いエポキシパテで埋めて、固まったら紙やすりで周囲と同じ高さまで丁寧に削っていきましょう。

【Step2】サビ止め塗料の塗布

錆止め塗料を塗っていきます。刷毛やローラーを使い、塗り残しがないよう丁寧に作業しましょう。
細かい部分は特に、刷毛で入念に塗り込みます。

塗料を使う前には、しっかり混ぜることが重要です。
電動ミキサーがあれば缶の底に沈んだ成分まで均一に混ざりますが、手で混ぜる場合は5分以上かけて丁寧に混ぜましょう。

乾燥時間は気温によって変わってきます。
触って乾いた感触になってから次の作業に進みますが、標準で4時間以上、湿度が高い日はさらに長めの乾燥時間が必要です。

【Step3】上塗り塗装の実施

仕上げ塗装はウレタン塗料を2回以上重ねて、丈夫な塗膜を作っていきます。
塗り重ねの間隔は説明書の指示を確認しましょう。

継ぎ目を目立たせないために、半乾きのうちに次の場所を塗っていきます。
境目は広めに重ね塗りをして、きれいになじませることがポイントです。
最後の塗装が終わったら24時間以上の乾燥が必要です。
完全に固まるまでには7日ほどかかりますので、その間は優しく扱うように気を付けましょう。

鉄骨階段塗装DIYでよくあるトラブルと対処法

塗装中に起こりがちな問題と、解決方法を説明します。
早めに気付いて対処すれば、大きな失敗は防げます。

塗膜の剥がれや浮き

塗料が剥がれるのは、下準備が不十分だったり、塗料の相性が悪かったりする場合です。
剥がれた部分は完全に取り除き、下地から丁寧に塗り直していきます。

塗料の組み合わせは、必ず説明書でしっかり確認することが大切です。
特に古い塗装の上に重ねる場合は、密着性の良い塗料を選ぶようにしましょう。

塗りムラや色むら

塗料の混ぜ方が足りなかったり、塗り方にばらつきがあったりするとムラが発生してしまいます。
ムラができてしまった場合は、乾燥後に紙やすりで軽く磨いてから、もう一度丁寧に塗り直しましょう。

色むらの原因は塗料の薄め方や塗るタイミングにあります。
作業手順をあらかじめ決めて、同じやり方で塗り進めることが大切です。
補修をする際は、一部分だけを直すと目立ってしまうので、周囲を含めた広めの範囲を塗り直すようにしましょう。

乾燥不良による塗膜のべたつき

べたつきは、気温や湿度の条件が悪い場合や、塗料を付け過ぎてしまった場合に発生します。
十分な乾燥時間を確保し、適切な塗布量を守ることが重要です。

改善が見られない場合は、塗膜を完全に落としてから塗り直しましょう。
乾燥を促進する薬品も使えますが、必ず説明書に記載された使用量を守って使用してください。

鉄骨階段塗装DIYに関するよくある質問

鉄骨階段塗装DIYに関するよくある質問と回答をまとめました。
DIYを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

【Q1】DIYで塗装する場合、どのくらいの期間がかかりますか？

塗装工事には十分な時間を確保しましょう。
標準で2〜3日かかりますが、初めての方は1.5倍の時間を見込んでください。

• 1日目 ・・・ 下地処理（1～1.5日）
• 2日目以降 ・・・ 塗装作業（2日程度）

余裕を持った計画を立て、丁寧に進めることがきれいな仕上がりのポイントです。

【Q2】プロに依頼する場合の費用はどのくらいですか？

階段塗装の標準的な費用は15万円前後です。
補修範囲が広い場合や高品質な塗料を使用する場合は20万円以上になることもあります。
費用には、足場代や養生代も含まれています。

業者を選ぶ際は、複数の見積りを比較しましょう。
工事内容と使用材料をしっかり確認し、実績や評判も調べることが大切です。

【Q3】DIYで塗装する際の安全対策は？

DIYの際は、作業者の安全が最も大切です。
必要な装備を準備し、正しい手順で作業を進めましょう。

• 防毒マスク（有機ガス用）
• 保護メガネ（側面まで覆うタイプ）
• ゴム手袋（溶剤用）
• 長袖・長ズボンの作業着
• 滑りにくい作業靴
• 帽子（頭部保護用）

必要なアイテムを準備し、安全に塗装を行いましょう。
使い終わった塗料の缶や布は、決まりに従って正しく捨ててください。
火気厳禁を守り、換気に気を付けましょう。

まとめ

鉄骨階段のDIY塗装は、正しい知識と準備があれば十分にできる作業です。
下地処理をしっかり行い、天気の良い日を選んで作業すれば、きれいに仕上がります。
階段をきれいに保つことは、建物全体の価値を守ることにもつながるでしょう。

DIYでの塗装工事には、天候や塗料の選び方、作業手順など、たくさんの不安が伴います。
創建ペイントでは、熟練スタッフが、確かな技術と経験で安心の施工をお約束します。
無料見積りも承っておりますので、「自分で施工するのは不安」とお考えの方は、ぜひご相談ください。

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