外壁塗装の変色を防ぐには?耐候性の高い塗料と施工方法を解説
外壁塗装は、経年劣化や紫外線、雨風などの影響で、塗装が変色してしまうことがあります。変色は見た目の劣化を招くだけでなく、塗膜自体の性能低下にもつながるため、早めの対策が必要です。
この記事では、外壁塗装の変色を防ぐためのポイントとして、耐候性の高い塗料の選び方や施工方法を詳しく解説します。
長期間美しい外観を保つためのコツをぜひ参考にしてください。
Contents
外壁塗装の変色の原因とは?知っておきたい4つのポイント
外壁の変色は複数の要因が絡み合って発生します。
適切な対策を講じるためには、まず原因を正確に理解することが重要です。
変色の原因には、次のようなものがあります。
- (1)紫外線による塗膜の劣化
- (2)雨水や湿気による塗膜の剥がれ
- (3)大気中の汚染物質による変色
- (4)施工不良による早期変色
ここでは、現場での診断・補修実績から得られた知見を基に、主要な4つの変色要因を詳しく見ていきましょう。
(1)紫外線による塗膜の劣化
紫外線は塗膜を構成する高分子を分解し、色あせや白亜化(チョーキング)を引き起こします。
特に南面の外壁は年間を通じて強い日射を受けるため、劣化が加速します。
一般的なアクリル系塗料の場合、施工後5年程度で変色の兆候が現れ始めることが多いです。
10年を経過すると、鮮やかな色が褪せて灰色がかり、表面がパウダー状になり手で触ると白い粉が付着するようになります。
さらに光沢が失われて見た目が著しく劣化してしまいます。
(2)雨水や湿気による塗膜の剥がれ
雨や湿気は塗料を傷める大きな原因です。
湿気が塗膜の内部に浸透し、最終的に外壁の剥がれを引き起こします。
特に、北向きの壁や日当たりの悪い場所は水分が乾きにくいため注意が必要です。
外壁の剥がれは時間とともに段階的に進みます。
最初は小さな膨らみが出始め、そのまま放っておくと部分的に塗料が剥がれ、変色します。
さらに時間が経過すると塗料が大きく剥がれ落ち、外壁の下地が見えてしまうのです。
(3)大気中の汚染物質による変色
都市部や工業地域では、排気ガスや工場からの煤煙による変色リスクが高まります。
汚染物質が塗膜の表面に付着すると、徐々に変色や劣化が進みます。
汚染物質 | 主な影響 | 変色の特徴 | 対策方法 |
---|---|---|---|
排気ガス | 塗膜の化学変化 | 黄ばみ・くすみ | 定期洗浄・撥水コート |
工場煤煙 | 表面付着・変質 | 黒ずみ・シミ | 防汚塗料の使用 |
海塩粒子 | 塗膜劣化促進 | 白化・腐食 | 耐候性塗料選択 |
(4)施工不良による早期変色
外壁の塗り替えで一番重要なポイントは、下地作りです。
古い塗料を落とさないまま新しい塗料を塗ると、すぐに剥がれや変色が起こります。
最近では手抜き工事で、古い塗料を残したまま塗ってしまう業者もいるようです。
塗料を水で薄めるときも注意が必要です。
水を入れすぎると塗料が薄くなりすぎてしまい、日光や雨に弱くなります。
逆に少なすぎると塗りムラができ、場所によって変色したり剥がれの原因にもなるでしょう。
気温も塗装の仕上がりに大きく影響します。
気温が低いときに作業を行うと、塗料が上手く固まりません。
また、暑すぎる日は塗料が早く乾きすぎてしまいます。
1回目の塗装が十分乾かないうちに2回目を塗ると、後から塗膜が膨らんだり色が変わったりする原因になります。
変色を防ぐ!耐候性の高い塗料の種類と特徴
外壁塗装における塗料選びは、建物の美観を長期的に維持するために非常に重要です。
それぞれの塗料の特性と実践的な選択基準を見ていきましょう。
フッ素樹脂塗料の特徴と効果
フッ素樹脂塗料は外壁用塗料の中で最も耐久性が高い塗料です。
日光や雨風による劣化に強く、長持ちするのが特徴です。
一般的なシリコン塗料なら10~15年で塗り替えが必要ですが、フッ素樹脂塗料は20年たってもほとんど新築時と変わらない美しさを保ちます。
車の排気ガスや空気の汚れによる汚れも付きにくいのが特徴です。
値段は1平方メートルあたり3,500円~4,800円と他の塗料より高めですが、長く使えるため長い目で見ると費用を抑えることができます。
塗り替えの回数が減るため、20年間で考えると実は一番お得な選択になるのです。
シリコン樹脂塗料の特徴と効果
シリコン樹脂塗料は、優れた性能とコストバランスを実現した中級グレードの塗料です。
高い撥水性と通気性を併せ持ち、一般的な住宅の外壁に適した性能を発揮します。
耐用年数は10年から15年程度で、光沢保持率も10年経過時点で40~70%程度を維持します。
最大の特徴は優れた撥水性能です。
雨が降っても水が外壁に染み込まず、汚れも付きにくくなります。
壁体内部の湿気を外に逃がす働きもあるため、建物が長持ちするでしょう。
コストは1平方メートルあたり2,000円~3,000円程度と、最高級のフッ素樹脂塗料より安く済みます。
定期的なメンテナンスを前提とした場合、一般的な住宅には十分な性能といえるでしょう。
ウレタン樹脂塗料の特徴と効果
ウレタン樹脂塗料は扱いやすく、カラーバリエーションも豊富な塗料です。
柔軟性と密着性が高く、塗膜の防水性を維持する特性があります。
一般的な耐用年数は、5年~10年程度です。
きれいな色が出せるのも大きな魅力です。
建物の見た目を重視する場合や、他と違う個性的な外観にしたい時によく使用されます。
施工費用は1平方メートルあたり1,500円~2,500円と、比較的安く抑えられます。
定期的な塗り替えを考えている方や、初めての塗り替えで予算を抑えたい方におすすめです。
変色を防ぐための正しい施工方法とは?
外壁塗装の耐久性は、使用する塗料の品質だけでなく、施工方法によって大きく左右されます。
変色を防ぐための重要なポイントを見ていきましょう。
適切な下地処理の重要性
下地処理は外壁塗装の成功を左右する最も大切な工程です。
塗装前に外壁の状態を丁寧に調べ、必要な補修を行うことで、新しい塗料が密着し、長持ちする仕上がりになります。
高圧洗浄機で外壁の汚れや古い塗料を落としたら、クラックや欠けた部分の補修を入念に行い、新しい塗膜が密着するように整えます。
特に0.3ミリ以上の幅がある壁のクラックは建物の構造に関わる可能性があり、雨漏りの原因にもなるため、早めの補修が必要です。
正しい塗料の希釈と塗布方法
塗料を希釈する割合は、気温や湿度によって変える必要があります。
塗料メーカーが示す基準値を目安に、現場の状況に合わせて調整していきましょう。
一般的な施工では、1平方メートルあたり0.12〜0.14kgの量を均一に塗ることで、適切な厚みが得られます。
量を守ることが、仕上がりの良し悪しを決める重要なポイントです。
重ね塗りの間隔も重要です。
2回目の塗装は、1回目の塗料が十分に乾いてから行います。
気温が20度では、5~6時間程度の間隔を確保しましょう。
最終的な塗膜の厚さは、0.08ミリ以上を確保することで、紫外線や雨にも強い丈夫な仕上がりが期待できます。
気象条件を考慮した施工タイミング
外壁塗装の品質は気象条件によって仕上がりが大きく変わります。
気温は5度以上、できれば15~30度くらいが理想的です。湿度は85%より低い必要があります。
条件を守らないと塗料が正しく乾かなかったり、塗りムラができたりする危険があります。
風の強い日は足場が揺れて危険なうえ、塗料が均一につかないため作業は控えなければなりません。
もちろん、雨の日は作業できません。
一般的に、春(3~5月)と秋(9~11月)が外壁塗装に最も適した季節です。
特に10月・11月は天気が安定しやすく、塗装に理想的な気候となります。
外壁塗装の変色に関するよくある質問
外壁塗装の変色についてよくある質問と回答をまとめました。
変色による外壁塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
【Q1】塗装後、どのくらいで変色が始まりますか?
塗料の種類と環境条件により変色の進行スピードは大きく異なります。
一般的なアクリル樹脂塗料の場合、施工後5年から7年程度です。
シリコン樹脂塗料では8年から10年程度は目立った変色を抑えられます。
最も耐候性の高いフッ素樹脂塗料では、20年以上にわたって変色を抑制できるでしょう。
環境条件も重要な要素です。南向きの壁は日光が強く当たるため変色が早く、北向きの壁は比較的ゆっくりです。
海岸部や工業地帯では、塩害や大気汚染の影響により変色が加速する場合があります。
【Q2】変色した外壁を元の色に戻すことは可能ですか?
塗膜の劣化が化学的な変質を伴うため、完全に元の色に戻すことはできません。
ただし、既存の塗膜を適切に取り除き、新しく塗装を行うことで、建物の美しさを回復することは可能です。
より耐候性の高い塗料に変更することで、次回の変色までの期間を延ばすことができます。
今の外壁の色に近い色を選べば、極端な印象の変化を抑えた自然な仕上がりになるでしょう。
【Q3】DIYで外壁塗装を行う場合、変色を防ぐコツはありますか?
DIY施工においても、基本的な原則は専門業者による施工と変わりません。
重要なのは、品質の高い塗料を選ぶことです。
安価な塗料は耐候性が低く、変色が早く始まります。
下地処理には十分な時間を確保することが重要です。
古い塗膜や汚れが残っていると、新しい塗膜の密着性が低下し、早期変色の原因となります。
晴れた日を選び、気温と湿度が適切な範囲内にある時間帯に施工することで、塗膜の形成不良を防ぐことができるでしょう。
まとめ
外壁塗装の変色防止には、高品質の塗料選びと正しい施工が大切です。
初期費用は高くなりますが、長期的に使える塗料を選んだほうが、塗り替えの頻度が減ってコスト削減になります。
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実績例
物件名 | 総戸数 | |
---|---|---|
三田エリア | ルナ三田フラワータウン | 60 |
ルナ三田ウッディタウンあかしあ台 | 82 | |
ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア | 108 | |
ルナ三田ひばりが丘 | 149 | |
神戸エリア | パークヒル神戸小倉台 | 75 |
ルナ藤原台中町パークフロント | 82 | |
ルナ上津台 | 81 | |
ルナ北六甲116 クルムの街 | 116 | |
西神戸・ 阪神エリア |
ルナ西神中央 | 97 |
ルナ塚口 | 52 | |
ルナ昆陽池公園 | 51 | |
東大阪・ 北摂エリア |
ルナ南摂津 | 80 |
ルナ加納 | 71 | |
ルナ山本 | 57 | |
大阪市内・ 南大阪エリア |
ルナタウン島屋 | 55 |
ルナ城山公園 | 52 | |
ルナ東百舌鳥 | 109 | |
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京都エリア | ルナシティ同志社山手 | 237 |
街を拓き、家を建てる。
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住まいづくりを積み重ねた結果が、
1万戸超の金字塔に。
商号 |
株式会社 創建 |
---|---|
創立 |
昭和58年3月1日 |
設立 |
昭和61年9月4日 |
資本金 |
8,000万円 |
代表者 |
代表取締役会長 吉村 孝文 代表取締役社長 吉村 卓也 |
執行役員一覧 |
執行役員 大下 憲二 執行役員 岡本 賢二郎 |
本社所在地 |
〒541-0047 |
東京支店所在地 |
〒101-0041 |
売上高 |
151.3億円(令和5年5月期) |
従業員数 |
従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期) |
事業内容 |
建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/ |
大阪府と連携し
ZEHの普及に取り組んでいます
ZEHとは、住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、年間で消費する住宅のエネルギー量の収支が概ねゼロとなる住宅のことです。創建・小林住宅ではZEHの普及を進める大阪府の協力事業者として連携協定を締結し、ZEH宿泊体験を提供しています。
本社所在地
本社所在地 |
〒541-0047 |
---|
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外壁塗装の参考文献
- 住宅リフォーム推進協議会
https://www.j-reform.com - 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
https://www.chord.or.jp/index.html?red_param=220106 - 一般社団法人日本塗装工業会
https://www.nittoso.or.jp - 一般社団法人外壁塗装協会
https://tosouginoushi.com