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【外壁塗装】チョーキング現象とは?放置リスク&見分け方から対処法まで徹底解説します

更新日2023年11月29日

家の外壁が粉をふいたように白くなるチョーキング現象。
この見過ごしやすいサインが、実は家の寿命を縮める前触れかもしれません。
外壁を触って白い粉が手につく理由とは?放置するリスクから、正しい見分け方、そして最適な対処法まで、外壁塗装のプロが徹底解説します。

外壁の健康を守るためにも、知っておきたいポイントをお教えします。

この記事の監修者
谷口 知史谷口 知史
創建ペイント
谷口 知史
・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

チョーキング現象って何?

外壁の美しさを保つためには、チョーキング現象を理解し、適切な対策を講じることが重要です。
チョーキング現象が起きる原因と発見方法、放置した場合のリスクについて、詳しく解説していきます。

【ポイント1】チョーキング現象(白亜化現象)=黒板を触ってチョークが付くような現象のこと

外壁塗装におけるチョーキング現象とは、外壁表面に手を触れた際に粉状のものが手に付着することを指すものです。
チョーキング現象による粉は外壁の塗料が経年劣化することで発生し、白色やベージュ、グレーなど、外壁の色に応じた様々な色が見られます。
外壁の劣化が進行すると、塗膜の中の合成樹脂が分解され、結果として顔料が粉となって表面に出てくるのです。

チョーキング現象が起きるということは、外壁の保護機能が低下していることを示しています。

【ポイント2】チョーキング現象の主な原因は?

チョーキング現象の発生には、主に経年劣化が関わっています。
外壁塗装が長年にわたって太陽光や雨風にさらされることで、塗料が徐々に分解されていくのです。
しかし、チョーキング現象は経年劣化だけではなく、塗装工事自体に何らかの不備があることも原因となり得ます。

例えば、塗料の調合や希釈が適切でなかったり、攪拌不足によって塗料が均一に混ざらなかったり、塗布量が不足していたりすることで、塗膜が薄くなりチョーキング現象が早期に発生することがあります。
塗装工事におけるこれらの不備は外壁塗装の品質を左右する重要なポイントです。

【ポイント3】チョーキング現象が発生しない外壁も存在するってホント?

実は、すべての外壁がチョーキング現象に見舞われるわけではありません。
外壁の種類によっては、チョーキング現象が発生しにくいものも存在します。

チョーキング現象の粉の正体は、前述の通り塗料に含まれる合成樹脂が分解された結果、顔料が粉となって表面に現れるものですが、一部の外壁材料はこのような劣化の進行が遅いか、または全く異なる性質を持っているため、チョーキング現象を起こしにくいのです。

例えば、一部の高耐久性塗料を使用した外壁などは、経年劣化に強く、長期間にわたる外観の保持をしやすいと言えるでしょう。
どのような外壁塗装であれ、適切なメンテナンスを行うことで、外壁の耐久性を最大限に引き出すことが可能です。

チョーキング現象を放置するとどうなるの?リスク徹底解説

外壁塗装において、チョーキング現象は避けられない問題の一つです。
放置してしまうとさまざまなリスクが生じ、家の美観や機能性に悪影響を及ぼします。
チョーキング現象を放置することによって生じる主なリスクは以下の3つです。

以下、詳しくご紹介していきましょう。

【リスク(1)】カビやコケの発生リスク

外壁のチョーキング現象によって発生する粉状の物質は、湿気を帯びることでカビやコケの発生源となり得るものです。
特に雨が多い日本の気候では、カビやコケは急速に繁殖しやすい環境が整ってしまいます。
カビやコケは外壁の保護機能を低下させ、さらなる劣化を招くことも考えられるのです。

また、カビやコケは外壁だけでなく、胞子・粒子による人体へのアレルギー症状を引き起こす原因となることがあります。
したがって、チョーキング現象を早期に対処することは、住宅の耐久性や住宅に住む人の健康面を守るためにもとても大切です。

【リスク(2)】家の美観を損ねるリスク

外壁が白っぽい粉を帯びるチョーキング現象は、建物の外観を著しく損ねる要因となります。
家は所有者の顔とも言われ、外観は所有者の印象に直結すると言っても過言ではありません。

加えて、不動産の売却を考えている場合には、外壁の状態は買い手に大きな影響を与えるポイントです。
外壁が汚れた印象を与えてしまうことは、家全体の価値が下がることにも繋がりかねません。
美観を保つためにも、チョーキング現象には速やかに対応する必要があると言えるでしょう。

【リスク(3)】最終的に下地~建物全体の寿命を早めることも

チョーキング現象は、外壁塗装の劣化が進行している証拠です。
外壁の塗膜が劣化すると、防水機能が低下し、雨水が内部に侵入しやすくなります。
結果として、建物の下地材が濡れ、腐食や膨張を引き起こす可能性があります。

長期間放置することで、建物の構造自体にダメージを与え、修繕費用が膨大になるだけでなく、建物の寿命を大幅に縮める恐れがあると言わざるを得ません。
定期的なメンテナンスと早期の対処が、建物を守るためには不可欠です。

チョーキング現象の見分け方

外壁の状態を正確に把握することは、建物を長持ちさせる上で非常に重要です。
特にチョーキング現象は、外壁の劣化を示すサインとして認識されていますので、見分け方を知っておくと、補修や再塗装を適切なタイミングで行う手助けとなります。

見分け方 ポイント
外壁を触ってみる ・白い粉状のものが付着するかどうか
・外壁の塗装によっては、白色とは限らない
水をかけてみる ・水濡れによる変色が起こるかどうか
・乾いた後の外壁の色が均一かどうか
目で見て確認する ・明らかに退色しているか
・触らなくても粉状のものが舞っているか

【見分け方1】外壁を触ってみる

外壁を手で軽くなでた際に白い粉が指に付着する場合、チョーキング現象が起こっている可能性が高いと言えます。

この粉は、塗料に含まれる合成樹脂が紫外線などによって分解され、顔料が粉末状となって表面に現れるものです。
色は外壁の塗装によって白色やベージュ、グレーなど様々ですが、その粉が手に付くということは、外壁の塗装が劣化している証拠となります。

定期的に外壁の状態を確認することで、チョーキング現象の早期発見・早期対応が可能になります。
建物のメンテナンスを考える上では欠かせないチェックの一つと言えるでしょう。

【見分け方2】外壁の水濡れ時の色をチェック

雨が降った後や、あえて外壁に水をかけてみることで、チョーキング現象の有無を確認する方法もあります。
通常、外壁の塗装がしっかりしている場合は、水をはじく性質がありますが、チョーキング現象が進行していると、その効果が低下しているために、水濡れによる変色が見られます。

特に、乾燥後に外壁の色が均一でない、あるいは明らかに色あせが見られる場合は、チョーキング現象が起きている兆候と言えるでしょう。
水に濡れた時の外壁の色の変化を観察することは、素人でも比較的容易にできる劣化の診断方法です。

【見分け方3】すでに退色している&触らずとも粉状のものが舞っている

外壁の色が全体的に褪せている、または風が吹くだけで粉状のものが舞うような状態も、チョーキング現象が進んでいる証拠です。
これらの状態が見られる場合、外壁の塗装はかなりの劣化を示しており、早急な対策が必要となります。

長期間放置することで、カビやコケの発生、建物全体の寿命の短縮など、さらに深刻な問題を引き起こすリスクがあるため、専門家による診断と対応が求められます。
外壁の劣化は目に見えにくい部分もあるため、定期的な点検とメンテナンスが大切になるのです。

チョーキング現象の対処法は?

外壁塗装を検討されている方にとって、チョーキング現象への対処は重要なポイントです。
ここでは、チョーキング現象への具体的な対処方法を詳細に解説していきます。

【1】外壁塗装で対処するのが一般的

チョーキング現象が起こった外壁には、新たな塗装を施すことが最も効果的です。
外壁塗装を行うことで、塗膜を新しくし、塗料が本来持っている性能を復活させることができます。
外壁は再び美観を取り戻すだけでなく、防水性や耐久性も向上することでしょう。
塗装工事を実施することで、外壁を保護し、建物自体の寿命を延ばす効果が期待できるというわけです。

しかし、塗装工事には専門的な技術が必要となります。
適切な塗料選びから、下地処理、塗布方法に至るまで、多くの知識と経験が求められるため、自己判断での施工は避け、専門業者に相談することがおすすめです。

【2】チョーキング現象以外の劣化症状への対処も必要?

チョーキング現象が見られる場合、それは外壁の劣化症状の一部に過ぎず、他にもさまざまな劣化の兆候がある可能性があります。
外壁塗装時には色あせやひび割れ、塗膜の剥がれなどの劣化症状にも注意を払い、適切な処置を施すことが大切です。

塗装工事を通じてさまざまな劣化症状を同時に解決することで、外壁の機能を全面的に回復させることができるでしょう。
美観だけでなく、建物を守るという本来の目的も果たせるわけです。
専門業者による適切な診断と対策が、建物の長期的な健全性を保つためには不可欠です。

【3】プロによる診断と補修の重要性は?

外壁の劣化状況は、プロの目で見ないと正確な判断が難しいことがあります。
チョーキング現象の見分け方は上でも説明しましたが、たとえば、ただの粉状のホコリやゴミの付着をチョーキングと勘違いすることもありますし、逆もあり得ます。

また、チョーキング現象以外の劣化現象の中には、プロの目でないと判断が難しいものもあり、注意が必要です。
外壁を塗装し直すのに適切な時期や必要な処置を見極めるためにも、プロフェッショナルな業者に診断を依頼することがおすすめです。

よくある質問と回答

外壁塗装に関する疑問は多く、特にチョーキング現象については不安や誤解を持っている方も少なくありません。
そこで、よくある質問に対して専門的な視点から回答を提供します。
外壁塗装の知識を深め、適切な対応を取るための参考にしていただければ幸いです。

【Q】チョーキング現象はどのような外壁にも発生するのでしょうか?

外壁の材質によってはチョーキング現象を起こさないものも存在しますが、一般的にモルタル外壁や窯業サイディング外壁などでは、チョーキング現象が発生する可能性が高いと言われています。
これらの外壁材は、塗膜が経年劣化により紫外線や雨風にさらされることで徐々に劣化し、チョーキング現象を引き起こす原因となります。

そのため、特にモルタル外壁や窯業サイディング外壁などを使用している建物の所有者は、定期的な点検と適切なメンテナンスを心掛ける必要があると言えるでしょう。

【Q】チョーキング現象が発生した場合、すぐに対処する必要がありますか?

チョーキング現象は外壁の塗膜が劣化している証拠であり、放置することでさらなる劣化や他の問題を引き起こすリスクがあります。
したがって、発見した際には早めの対応をおすすめします。

「早めの対応」と言っても、チョーキング現象は今日明日にでも対処しないといけない、というものではありません。
ですが、外壁の劣化をそれ以上進行させないためにも、発見後は速やかに専門業者へ相談することが望ましいでしょう。
専門業者による詳細な診断を受けることで、建物の健全性を長期間保つことができます。

【Q】チョーキング現象の対処はDIYでもいけますか?

チョーキング現象の対処には、外壁塗装の専門的な技術が必要となります。
特に高所作業を伴う場合、安全面でのリスクへの考慮も必要です。
足場を組んでの作業などは、DIYではできないものです。

プロフェッショナルな塗装業者に依頼することで、適切な材料選びや施工方法により、外壁の耐久性を高め、美観を保つことができます。

チョーキング現象への対処はDIYでは限界があります。
専門業者による正確な作業が最も効果的な対処法と言えるでしょう。

安全で確実な施工を求める場合には、やはり専門の業者に相談することをおすすめします。

まとめ

チョーキング現象は外壁の経年劣化や塗装不備によって発生する粉状の物質が手に付着する現象です。
放置すればカビやコケの発生、美観の損失、建物の寿命短縮といったリスクが生じます。
見分け方は簡単で、外壁を触って白い粉が付着するか、水濡れ時の変色の有無などで判断できます。

対処法としては、外壁塗装が一般的であり、特にプロによる診断と適切な時期に行う補修が重要です。
チョーキングをはじめとする外壁の劣化症状を早期にみつめ適切に対処することは、大切な住宅を守るためにも欠かせないものです。
信頼できる業者を見つけて相談することをおすすめします。

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創建ペイントは、創建グループの「創建」「小林住宅」が培ってきたハイレベルな施工品質による外壁や屋根の塗装工事を行う外壁塗装専門の事業です。
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本コラムは創建ペイントが運営する外壁塗装に関するお役立ちコラムです。

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「創建」の供給実績。

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一軒ずつ、お住まいになるご家族と真摯に向き合って建築した
住まいです。その実績、経験は常に次の住まいに活かされ、
施工品質においても、そういった積み重ねが
大きな信頼につながっています。

創建供給実績
10,000戸超

※2023年8月現在

実績例

※2023年8月現在
物件名 総戸数
三田エリア ルナ三田フラワータウン 60
ルナ三田ウッディタウンあかしあ台 82
ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア 108
ルナ三田ひばりが丘 149
神戸エリア パークヒル神戸小倉台 75
ルナ藤原台中町パークフロント 82
ルナ上津台 81
ルナ北六甲116 クルムの街 116
西神戸・ 
阪神エリア
ルナ西神中央 97
ルナ塚口 52
ルナ昆陽池公園 51
東大阪・ 
北摂エリア
ルナ南摂津 80
ルナ加納 71
ルナ山本 57
大阪市内・ 
南大阪エリア
ルナタウン島屋 55
ルナ城山公園 52
ルナ東百舌鳥 109
ルナ原山台 46
京都エリア ルナシティ同志社山手 237

街を拓き、家を建てる。
その先の未来まで考えながら
住まいづくりを積み重ねた結果が、
1万戸超の金字塔に。

商号

株式会社 創建

創立

昭和58年3月1日

設立

昭和61年9月4日

資本金

8,000万円

代表者

代表取締役会長 吉村 孝文

代表取締役社長 吉村 卓也

執行役員一覧

執行役員 大下 憲二

執行役員 岡本 賢二郎

本社所在地

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Tel:06-6221-0001 Fax:06-6221-0155
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Tel:03-5209-5505 Fax:03-5295-2030
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売上高

151.3億円(令和5年5月期)

従業員数

従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期)

事業内容

建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/
建築総合請負/設計監理に関する業務/リフォーム事業/外壁塗装事業

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施工エリア

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外壁塗装の参考文献