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遮熱塗料が効果なしと言われるのはなぜ?メリット・デメリットや選び方を解説

更新日2024年10月30日

近年、遮熱塗料が注目を集めていますが、効果に対する疑問の声も少なくありません。
実際に使用した人からは「期待したほどの効果が得られなかった」という意見も聞かれます。
では、遮熱塗料が効果なしと言われる背景には何があるのでしょうか?

この記事では、遮熱塗料のメリットとデメリットを詳しく解説し、選び方のポイントについても考察します。
遮熱塗料を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。

この記事の監修者
谷口 知史谷口 知史
創建ペイント
谷口 知史
・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

目次

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遮熱塗料の効果が疑問視される理由とは?

遮熱塗料は、広告やカタログで謳われる効果と、実際の体感に差があると、疑問を抱いている人も多いです。
遮熱塗料の効果が疑問視される具体的な理由を見ていきましょう。

期待値と実際の効果のギャップ

遮熱塗料の効果に失望する人が多い背景には、期待と現実のギャップがあります。
遮熱塗料は屋内温度を数度下げる効果があると謳われることが多いのですが、実際の効果は1~2度程度にとどまることも珍しくありません。

期待値と実際の効果に大きな開きがあるため、「効果なし」と感じる人が多いのです。
広告やカタログの表現と、実際の効果の差が大きいことが、遮熱塗料への不信感につながっています。

塗料の性能低下

遮熱塗料の効果が疑問視される別の理由として、塗料の性能低下が挙げられます。
遮熱塗料の経年劣化による性能の低下は避けられません。
塗装後数年で、遮熱効果が半減するケースもあります。

定期的なメンテナンスが必要ですが、知らずに「効果なし」と判断してしまうことも多いのです。
塗装直後は効果を実感できても、時間の経過とともに効果が薄れ、「思ったほど効果がない」と感じる人が増えていく傾向にあります。

施工方法や環境による影響

適切な施工がされていないと、期待通りの効果が得られません。
建物の構造や周辺環境によっても効果に差が出ます。
こうした要因を考慮せずに「効果なし」と結論付けてしまうケースが見られます。

施工技術の差や、建物の立地条件などによって効果に違いが出ることを理解せずに、遮熱塗料自体の効果を否定してしまう人も少なくありません。
効果を最大限に引き出すには、適切な施工と環境条件の考慮が必要なのです。

遮熱塗料のメリット・デメリットを徹底比較

遮熱塗料には、メリットとデメリットがあります。

効果的に使用するためには、良い面も悪い面も正しく理解することが重要です。
遮熱塗料の主なメリットとデメリットを比較しながら見ていきましょう。

【メリット1】夏の暑さ対策に効果あり

遮熱塗料の最大のメリットは、夏の暑さ対策に効果があることです。
遮熱塗料は太陽光を反射し、建物への熱の侵入を抑えます。
屋内温度の上昇を抑制するため、冷房効率の向上につながるでしょう。

特に、日射の強い夏場に効果を最大限に発揮します。
直射日光を受ける屋根や外壁に塗装することで室内の温度上昇を緩和し、快適な空間を維持するのに役立ちます。
夏場の電気代削減にも貢献するでしょう。

【メリット2】省エネ効果と環境への配慮

遮熱塗料のもう一つの大きなメリットは、省エネ効果と環境への配慮です。
冷房使用の抑制につながり、電気代の節約が期待できます。
CO2排出量の削減にも貢献し、環境に配慮した選択肢になるでしょう。

長期的に見れば、電気代の節約によってイニシャルコストを回収できる可能性もあります。
環境意識の高まりとともに、遮熱塗料の価値が再評価される可能性も高いでしょう。

【デメリット】高コストと維持管理の手間

遮熱塗料の主なデメリットは、高コストと維持管理の手間です。
遮熱塗料は通常の塗料と比べて価格が高く、一般的な外壁塗料の1.5~2倍程度の価格になることもあります。
初期投資が高額になる点は、導入を検討する上で大きな壁となるでしょう。

定期的なメンテナンスも必要で、5~10年ごとに塗り替えが推奨されます。
長期的なコストと、維持管理の手間を考慮して選ぶ必要があるでしょう。

遮熱塗料の選び方のポイント

効果的な遮熱塗料を選ぶには、いくつかのポイントがあります。
期待通りの効果を得るためには、製品の性能や信頼性を確認することが大切です。
遮熱塗料の選び方のポイントを詳しく見ていきましょう。

選び方のポイント 詳細 重要性
日射反射率 80%以上が推奨 高い反射率ほど遮熱効果が高い
JIS規格適合 JIS K 5675に適合していること 品質と性能の保証
施工実績 メーカーや施工業者の実績を確認 信頼性と効果の判断材料
色選び 明るい色ほど効果が高い 濃い色を選ぶ場合は高性能製品を検討
製品の評判 口コミや施工事例を参考に 実際の効果や信頼性の判断に有用
見積比較 複数の業者から見積もりを取る コストパフォーマンスの判断に重要

日射反射率をチェック

遮熱塗料を選ぶ際の重要なポイントは、日射反射率です。
日射反射率が高いほど遮熱効果が高くなります。
一般的に80%以上の日射反射率を持つ塗料が推奨されます。

色によって反射率が変わり、明るい色ほど効果が高いです。
濃い色を好む場合は、特殊な顔料を使用した高性能な遮熱塗料を選ぶことも検討しましょう。
日射反射率は製品カタログやメーカーのウェブサイトで確認できます。

JIS規格適合品を選ぶ

信頼性の高い遮熱塗料を選ぶには、JIS規格適合品を選ぶことがポイントです。
JIS規格は遮熱塗料の性能や耐久性を定めたものです。
JIS K 5675に適合した製品を選ぶことで、一定の品質が保証されます。

適合品は信頼性が高く、JIS規格適合品であれば、性能や耐久性について一定の基準を満たしていることが保証されるため、安心して選択できます。
製品パッケージやカタログでJIS規格適合の表示を確認しましょう。

施工実績と評判を確認

メーカーや施工業者の実績を確認することも、遮熱塗料選びの重要なポイントです。
施工例や顧客の声を参考にすることで、実際の効果や信頼性を判断しやすくなります。
複数の業者から見積もりを取り、比較検討するのも良い方法です。

実績豊富な業者は、適切な施工方法や効果的な使用方法についてのアドバイスも期待できます。
口コミサイトや施工事例集などを参考に、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

遮熱塗料の効果を最大限に引き出す使い方

遮熱塗料の効果を最大限に引き出すには、適切に使用する必要があります。
施工時の注意点や、効果を持続させるためのポイントを押さえることで、より高い効果が期待できます。
遮熱塗料の効果的な使い方を詳しく見ていきましょう。

適切な下地処理が重要

遮熱塗料の効果を最大限に引き出すには、適切な下地処理が必要です。
古い塗膜の除去や、クラックの補修などを確実に行いましょう。
下地処理が不十分だと、塗料の密着性が悪くなり、効果が低下してしまいます。

プロの施工業者に依頼する場合でも、下地処理の重要性を理解し、確実に行われているか確認することが大切です。
適切な下地処理は、遮熱塗料の耐久性を高め、長期的な効果の維持にも貢献します。

塗膜の厚さにも注意

遮熱塗料は、一定の塗膜の厚さが必要です。
推奨される塗膜の厚さは製品によって異なりますが、一般的に100~200μm程度が適切とされています。
薄すぎると十分な効果が得られません。

塗膜の厚さは、塗り回数や塗料の粘度によって調整します。
プロの施工業者に依頼する場合は、適切な塗膜の厚さについて確認し、確実に施工されているか注意を払いましょう。
適切な塗膜の厚さは、遮熱効果の持続性にも影響します。

定期的なメンテナンスを忘れずに

遮熱塗料の効果を維持するには、定期的なメンテナンスが重要です。
5~10年ごとの塗り替えや、年1回程度の点検と清掃を行うことで、塗膜の劣化を防ぎ、効果を長持ちさせることができます。

メンテナンスを怠ると、徐々に効果が低下してしまいます。
定期的な点検と必要に応じた補修や塗り替えを行うことで、長期的に効果を維持することができるでしょう。
メンテナンス計画を立て、確実に実行することが大切です。

遮熱塗料に関するよくある質問

遮熱塗料について、多くの人が疑問に思う点があります。
ここでは、遮熱塗料に関するよくある質問と回答を紹介します。
遮熱塗料の導入を検討する際の参考にしてみてください。

【Q1】遮熱塗料は冬の寒さ対策にも効果がありますか?

遮熱塗料は、主に夏の暑さ対策に効果があります。
冬の寒さ対策としては、遮熱塗料でも多少の断熱効果はあるため、年間を通じて一定の効果は期待できるでしょう。

冬の寒さ対策は補助的な効果と考えるのが適切です。
冬の寒さ対策を重視する場合は、断熱塗料や他の断熱工法との併用を検討しましょう。

【Q2】遮熱塗料の施工にはどのくらいの期間がかかりますか?

一般的な戸建住宅の場合、3~5日程度が目安です。
ただし、天候や建物の状態、施工面積によって変動します。
下地処理に時間がかかる場合は、さらに日数が必要になることも考えられるでしょう。

施工期間中は、外壁や屋根の周辺で作業が行われるため、ある程度の騒音や振動が発生します。
施工業者と相談し、近隣への配慮も含めた施工計画を立てることが大切です。

【Q3】遮熱塗料の施工費用の相場はいくらくらいですか?

一般的な戸建住宅の場合、60~100万円程度が相場です。
ただし、建物の大きさや形状、使用する塗料の種類によって変動します。
足場の設置費用なども含まれるため、見積もりを取る際は詳細を確認することが大切です。

初期費用は高くなりますが、長期的な省エネ効果や建物の保護効果も考慮する必要があります。
複数の業者から見積もりを取り、費用対効果を十分に検討した上で判断することをおすすめします。

まとめ

遮熱塗料は夏の暑さ対策として効果が期待できる一方で、効果の程度や持続性に疑問を感じる人も多いのが現状です。
適切な製品選びと施工、定期的なメンテナンスが効果を左右します。

初期費用は高めですが、長期的な省エネ効果や建物保護の観点から見れば、検討する価値は十分にあるでしょう。
導入を考える際は、専門家に相談し、自身の状況に最適な選択をすることが重要です。

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商号

株式会社 創建

創立

昭和58年3月1日

設立

昭和61年9月4日

資本金

8,000万円

代表者

代表取締役会長 吉村 孝文

代表取締役社長 吉村 卓也

執行役員一覧

執行役員 大下 憲二

執行役員 岡本 賢二郎

本社所在地

〒541-0047
大阪府大阪市中央区淡路町3丁目5番13号
創建御堂筋ビル5階
Tel:06-6221-0001 Fax:06-6221-0155
詳しい地図はこちら

東京支店所在地

〒101-0041
東京都千代田区神田須田町1丁目16番5号
ヒューリック神田ビル6階
Tel:03-5209-5505 Fax:03-5295-2030
詳しい地図はこちら

売上高

151.3億円(令和5年5月期)

従業員数

従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期)

事業内容

建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/
建築総合請負/設計監理に関する業務/リフォーム事業/外壁塗装事業

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大阪府と連携し
ZEHの普及に取り組んでいます

ZEHとは、住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、年間で消費する住宅のエネルギー量の収支が概ねゼロとなる住宅のことです。創建・小林住宅ではZEHの普及を進める大阪府の協力事業者として連携協定を締結し、ZEH宿泊体験を提供しています。

大阪府と創建・小林住宅の連携協定
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本社所在地

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〒541-0047
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創建御堂筋ビル5階
Tel:06-6221-0001 Fax:06-6221-0155
大阪府知事登録(ト)第13668号/東京都知事登録 第59802号

施工エリア

施工エリア 関西二府四県

施工エリア 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城

※別途、交通費が発生する場合があります。

外壁塗装の参考文献