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木質系サイディングとは?どんな種類がある?メリット・デメリットまで徹底解説

更新日2024年10月30日

木質系サイディングは、木材の美しさと温もりを持ちながら、耐久性やメンテナンスのしやすさを兼ね備えた外壁材として人気を集めています。
近年、住宅や商業施設においても多く採用されるようになりました。

この記事では、木質系サイディングの種類や特徴を紹介します。
メリット・デメリットについて詳しく解説し、選択時の参考になる情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者
谷口 知史谷口 知史
創建ペイント
谷口 知史
・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

木質系サイディングの基本情報

木質系サイディングは、他の外壁材とは異なる特徴を持っています。
基本的な情報から見ていきましょう。

木質系サイディングとは?

木質系サイディングは、木材や木材チップを原料とした外壁材です。
天然木の風合いを持ちながら、耐久性や防火性を向上させた製品が特徴的です。

木材繊維を圧縮成型したタイプや、木材チップにセメントを混ぜて固めたタイプなどがあります。
いずれも木の質感を生かしつつ、通常の木材よりも耐久性に優れています。

天然木をそのまま外壁に使用するのは難しい場合が多いですが、木質系サイディングなら実現できるのです。
木の温かみを感じさせる外観と、高い機能性を両立させた製品といえるでしょう。

木質系サイディングの主な特徴

木質系サイディングの最大の特徴は、自然な木目模様と質感です。
温かみのある外観を演出できるため、住宅の印象を大きく左右します。

耐久性や耐候性を高めるため、防腐処理や表面コーティングが施されています。
雨や紫外線による劣化を抑え、長期間美しい状態を保つことができるでしょう。

厚さやサイズは製品によって異なりますが、一般的なサイズは以下のとおりです。

施工性や断熱性能を考慮して設計されているのが特徴です。

木質系サイディングの種類

木質系サイディングは大きく3種類に分けられます。

サイディングの種類 特徴
木材繊維板系 ・木材チップを圧縮成型して作られる
・軽量で施工しやすい
セメント板系 ・木材チップとセメントを混合して製造
・耐久性に優れている
・比較的重量がある
再生木材系 ・廃木材を再利用して作られる
・環境に優しい
・天然木に近い質感が魅力

各種類は特性や価格が異なるため、用途や予算に応じて最適な選択が求められます。
自然な風合いを大切にしたい方、耐久性を重視する方、環境への配慮を優先する方など、それぞれのニーズに合わせて選択できるのが木質系サイディングの魅力です。

木質系サイディングの種類と特徴

木質系サイディングには3種類ありますが、それぞれに異なる特徴があります。
価格帯や性能、外観の違いを詳しく見ていきましょう。

木材繊維板系サイディング

木材繊維板系サイディングは、木材チップを高温・高圧で圧縮成型した製品です。
軽量で施工性が良く、比較的安価なのが特徴です。
耐久性は他の種類に比べてやや劣りますが、十分な性能を持っています。

価格は地域や時期によって変動しますが、一般的には1平方メートルあたり8,000円〜12,000円程度です。
コストパフォーマンスの高さが魅力で、予算を抑えたい場合におすすめです。

セメント板系サイディング

セメント板系サイディングは、木材チップとセメントを混合して作られています。
耐久性や防火性に優れ、重厚感のある仕上がりです。

他の種類より高価ですが、長期的な維持費は抑えられます。
価格は地域や時期によって変動しますが、一般的には1平方メートルあたり12,000円〜18,000円程度です。
初期投資は高めですが、長期的な視点で見ると経済的な選択肢といえるでしょう。

再生木材系サイディング

再生木材系サイディングは、廃木材を再利用して作られた製品です。
環境に優しく、天然木に近い質感が特徴で、エコロジーな住宅を目指す方に人気があります。
製品によって差はありますが、耐久性はセメント板系に劣るものの、木材繊維板系より優れています。

価格は地域や時期によって変動しますが、一般的には1平方メートルあたり10,000円〜15,000円程度です。
環境への配慮と木の質感を重視する場合におすすめの選択肢です。

木質系サイディングのメリットとデメリット

木質系サイディングには様々なメリットがありますが、デメリットもあります。
両方を理解した上で選択することが重要です。

【メリット1】自然な風合いと高級感

木質系サイディングの最大のメリットは、天然木に近い質感と木目模様です。
温かみのある高級感のある外観を演出できます。
和風、洋風問わず様々な建築様式に調和しやすいのが特徴です。

木の風合いは心理的な安らぎをもたらすと言われています。
毎日目にする外壁に木の質感があることで、住む人の心の健康にも良い影響を与えるでしょう。

高級感のある外観は、住宅の資産価値を高める効果も期待できます。
将来的な売却や賃貸を考えている場合もおすすめです。

【メリット2】断熱性と調湿性

木質系サイディングは、木材の特性を活かした断熱性と調湿性を持っています。
夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を作りやすいのが特徴です。

断熱性能が高いことで、冷暖房効率が向上します。
エネルギー消費量の削減につながり、光熱費の節約にも貢献します。
環境への配慮と経済的なメリットを両立できる点が魅力です。

調湿性能も優れており、結露の抑制に効果があり、カビやダニの発生を防ぐ効果が期待できます。
快適で健康的な住環境を実現しやすい外壁材といえるでしょう。

【デメリット】メンテナンス頻度と費用

木質系サイディングの主なデメリットは、メンテナンス頻度と費用です。
一般的に10〜15年程度で塗り替えが必要になります。
金属系サイディングに比べてメンテナンス頻度が高く、費用もかかります。

塗り替え時の1平方メートルあたりの費用は、地域や施工業者によって異なりますが3,000円〜5,000円程度です。
30坪の住宅で計算すると、1回の塗り替えで30万円〜50万円程度の費用がかかる計算になります。

定期的なメンテナンスは美観を保ち、耐久性を高める効果がありますが、費用を考慮に入れた長期的な計画が必要です。
初期費用だけでなく、維持費用も含めた総合的な判断が求められます。

木質系サイディングの施工と費用

木質系サイディングの施工には専門的な知識と技術が必要です。
施工方法や注意点、期間、費用について詳しく見ていきましょう。

施工方法と注意点

木質系サイディングの施工は一般的に、下地材の上に防水シートを張り、その上からサイディングを固定します。
専門的な技術が必要なため、DIYは推奨されません。
経験豊富な業者に依頼するのが安全です。

施工で最も重要なのは防水処理です。
雨漏りを防ぐため、目地や開口部周りの処理に特に注意しましょう。
適切な防水処理がされていないと、木質系サイディングの耐久性が大きく低下してしまいます。

サイディングの継ぎ目や端部の処理も重要です。
見た目の美しさだけでなく、耐久性にも影響するポイントです。
熟練した職人の技術が求められる部分といえるでしょう。

施工にかかる期間

木質系サイディングの施工期間は以下の通りです。
一般的な戸建て住宅(30坪程度)の場合、足場の設置から完了まで1週間から10日程度かかることが多いです。
天候や建物の形状によって変動する可能性があります。
余裕を持ったスケジュール設定が重要です。

施工期間中は騒音や振動が発生するため、近隣への配慮が必要です。
施工期間中の生活への影響も考慮しなければなりません。

外壁工事中は窓を開けられないなど、制約が生じる可能性があります。
事前に施工業者と相談し、生活への影響を最小限に抑える工夫が求められます。

総費用の目安

木質系サイディングの施工費用は、材料費と工事費を合わせて1平方メートルあたり2万円〜3万円程度です。
30坪の住宅で計算すると、200万円〜300万円程度が目安となります。

重要な点は、建物の形状や地域によって費用が大きく変動することです。
複雑な形状の建物や、足場の設置が困難な場所では、追加の費用が必要になる可能性があります。

見積もりを取る際は、複数の業者に依頼することをおすすめします。
費用の内訳や、使用する材料の詳細、保証内容なども確認しましょう。
単に価格だけでなく、総合的な判断が重要です。

創建ペイントの公式サイトでは、見積もりやカラーシミュレーションを無料で試すこともできます。
費用について心配な方も、是非参考にしていただければ幸いです。

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木質系サイディングに関するよくある質問

木質系サイディングについて、多くの人が疑問に感じる点があります。
代表的な質問と回答を見ていきましょう。

【Q1】木質系サイディングの耐用年数は?

木質系サイディングは適切なメンテナンスを行えば、20〜30年程度の耐用年数が期待できます。
ただし、10〜15年程度で塗り替えが必要です。

地域の気候条件や日当たりなどによっても耐用年数は変動します。
海沿いの塩害地域や、日当たりの良い南面では劣化が早まりやすいです。

耐用年数を延ばすためには、日頃の清掃も重要です。
汚れをこまめに落とし、カビの発生を防ぐことで、美観を保ちつつ耐久性を高めることができます。

【Q2】木質系サイディングは火に弱い?

一般的な木質系サイディングは、防火処理が施されており、建築基準法の防火性能基準をクリアしています。
天然木をそのまま使用するよりも、高い防火性能を持っているのです。

ただし、製品によって性能に差があるため、選ぶ際は防火性能を確認することが重要です。
特に、準防火地域や防火地域に指定されている場所では、より高い防火性能が求められます。
防火性能だけでなく、燃えにくさを示す「不燃性」や「準不燃性」などの性能も確認しておくとよいでしょう。

【Q3】質系サイディングのリフォーム時に補助金は使える?

地域や時期によって異なりますが、木質系サイディングは断熱性能の高さにより、断熱リフォームや省エネリフォームの一環として補助金が適用される場合があります。
補助金の制度は年度ごとに変更される可能性があるため、最新の情報を確認することが重要です。
詳細は各自治体や施工業者に確認するのがよいでしょう。

補助金だけでなく、住宅ローンの金利優遇などの制度もある場合があります。
総合的な視点で、利用可能な支援制度を検討することをおすすめします。

まとめ

木質系サイディングは自然な風合いと高い機能性を兼ね備えた外壁材です。
温かみのある外観と、優れた断熱性・調湿性が特徴的です。
メンテナンス面での課題はありますが、適切な管理で長期間美しさを保つことができます。

木質系サイディングを選ぶ際は、種類ごとの特性や価格、メンテナンス費用なども含めて総合的に判断しましょう。
自宅に適切な木質系サイディングを見つけるためには、プロの施工業者に相談することをおすすめします。

創建ペイントは、豊富な経験と高度な技術を持つ外壁塗装の専門業者です。
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実績例

※2023年8月現在
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ルナ三田ウッディタウンあかしあ台 82
ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア 108
ルナ三田ひばりが丘 149
神戸エリア パークヒル神戸小倉台 75
ルナ藤原台中町パークフロント 82
ルナ上津台 81
ルナ北六甲116 クルムの街 116
西神戸・ 
阪神エリア
ルナ西神中央 97
ルナ塚口 52
ルナ昆陽池公園 51
東大阪・ 
北摂エリア
ルナ南摂津 80
ルナ加納 71
ルナ山本 57
大阪市内・ 
南大阪エリア
ルナタウン島屋 55
ルナ城山公園 52
ルナ東百舌鳥 109
ルナ原山台 46
京都エリア ルナシティ同志社山手 237

街を拓き、家を建てる。
その先の未来まで考えながら
住まいづくりを積み重ねた結果が、
1万戸超の金字塔に。

商号

株式会社 創建

創立

昭和58年3月1日

設立

昭和61年9月4日

資本金

8,000万円

代表者

代表取締役会長 吉村 孝文

代表取締役社長 吉村 卓也

執行役員一覧

執行役員 大下 憲二

執行役員 岡本 賢二郎

本社所在地

〒541-0047
大阪府大阪市中央区淡路町3丁目5番13号
創建御堂筋ビル5階
Tel:06-6221-0001 Fax:06-6221-0155
詳しい地図はこちら

東京支店所在地

〒101-0041
東京都千代田区神田須田町1丁目16番5号
ヒューリック神田ビル6階
Tel:03-5209-5505 Fax:03-5295-2030
詳しい地図はこちら

売上高

151.3億円(令和5年5月期)

従業員数

従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期)

事業内容

建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/
建築総合請負/設計監理に関する業務/リフォーム事業/外壁塗装事業

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大阪府と連携し
ZEHの普及に取り組んでいます

ZEHとは、住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、年間で消費する住宅のエネルギー量の収支が概ねゼロとなる住宅のことです。創建・小林住宅ではZEHの普及を進める大阪府の協力事業者として連携協定を締結し、ZEH宿泊体験を提供しています。

大阪府と創建・小林住宅の連携協定
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本社所在地

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創建御堂筋ビル5階
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施工エリア

施工エリア 関西二府四県

施工エリア 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城

※別途、交通費が発生する場合があります。

外壁塗装の参考文献