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外壁がコウモリの巣に?!放置で健康被害も|予防方法と今日できる対策

更新日2024年10月30日

住宅外壁にコウモリが巣を作ることは珍しくありません。
一見無害に思えるコウモリでも、外壁に巣を作られるとさまざまな問題が発生します。
健康被害のリスクもあるため対策は必須です。

この記事では、コウモリが外壁に巣を作る理由から予防方法、発見時の対処法まで詳しく解説します。
コウモリ対策に悩む方必見の内容ですので、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者
谷口 知史谷口 知史
創建ペイント
谷口 知史
・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

コウモリが外壁に巣を作る理由とは?

コウモリが住宅の外壁に巣を作るのは、コウモリの習性や外壁の構造、季節変化が大きく関係しています。
要因を理解することで効果的な対策を講じることができます。
コウモリの生態や行動パターンを知ることで、予防や駆除がより容易になるでしょう。

コウモリが好む環境

コウモリが好む環境には、次のようなものが挙げられます。

コウモリは生まれつき暗く狭い場所を好む習性があります。
外壁の隙間や軒下、屋根裏などは格好の住処です。
人間の生活音が少ない場所を選ぶ傾向もあります。

昼行性の鳥類や哺乳類とは異なり、コウモリは夜行性です。
日中は静かで暗い場所で休息をとります。
人間の住居は条件を満たす絶好の環境なのです。

外壁の隙間や軒下は雨風を避けられる上に、捕食者からも身を隠せる安全な場所です。
コウモリにとってはまさに理想的な住処といえるでしょう。

外壁の構造がコウモリを引き寄せる

住宅の外壁構造はコウモリを引き寄せやすい特徴を持っています。
サイディングの継ぎ目や外壁と屋根の隙間は、コウモリの侵入口として格好の場所となります。

経年劣化による外壁の亀裂や隙間も、コウモリの格好の侵入経路です。
わずか1センチほどの隙間があれば、コウモリは簡単に侵入できてしまいます。

外壁の素材によっても侵入しやすさは変わってきます。
木造住宅の外壁は特にコウモリが侵入しやすい構造のため、定期的な点検と補修が重要です。

季節によるコウモリの行動パターン

コウモリの行動は季節によって大きく変化します。
春から夏にかけては出産・育児のために巣を作る傾向が強くなるため、特に注意が必要です。

秋から冬にかけてはコウモリは冬眠のために暖かい場所を探します。
住宅の外壁や屋根裏は絶好の冬眠場所です。

コウモリには、同じ巣に毎年戻ってくる習性があります。
一度巣を作られると繰り返し利用される可能性が高くなるため、早期の対策が重要です。

コウモリの巣を放置するとどうなる?健康被害のリスク

コウモリの巣を放置すると、さまざまな問題が発生します。
どのような被害があるのか、知っておくことが大切です。

コウモリの糞尿による被害

コウモリの糞は大量に堆積すると悪臭の原因となります。
外壁や屋根裏に溜まった糞から発生する臭いは住環境を著しく損なうでしょう。

糞に含まれる酸性物質が外壁や建材を劣化させる可能性もあります。
長期間放置すると、建物の構造にまで悪影響を及ぼしてしまいます。

糞から発生するカビや細菌は、アレルギー反応や呼吸器系の疾患のリスクを高める原因です。
特に子どもやお年寄り、持病のある方は注意しましょう。

感染症のリスク

コウモリは狂犬病ウイルスを保有している可能性があります。
直接接触しなくても、糞や尿を介して感染症にかかるリスクがあります。

特に注意が必要なのはヒストプラスマ症という真菌症です。
コウモリの糞に含まれる真菌が原因で発症し、症状は風邪に似ていますが、重症化すると危険です。

感染症のリスクは専門家による適切な駆除と清掃で大幅に低減できます。
自己判断での対処は避け、必ず専門家に相談しましょう。

騒音被害と睡眠障害

コウモリの羽ばたき音や鳴き声が、夜間の騒音源となることもあります。
特に繁殖期には騒音が増加する可能性もあるでしょう。
静かな夜間に響く異音は、不快感を与えます。

継続的な騒音被害により、ストレスや睡眠障害を引き起こす人も多くいます。
騒音被害は心身の健康に深刻な影響を与える可能性があり、早期の対策が重要です。

コウモリの巣を作らせない!効果的な予防方法

コウモリの被害を防ぐには予防が最も効果的です。
外壁の隙間をふさぐ、超音波装置を設置する、照明を活用するなどの方法があります。

複数の対策を組み合わせることでより高い効果が期待できます。
予防方法について、詳しく見ていきましょう。

外壁の隙間をふさぐ

外壁の点検を定期的に行い、小さな隙間や亀裂を見つけたら早めに補修することが重要です。
サイディングの継ぎ目や屋根との接合部分は、特に注意が必要です。

隙間を埋める際は、コーキング材や金属メッシュなどを使用します。
ただし、素人の判断で行うと逆効果になる場合もあります。
専門業者による補修がより確実で、長期的な効果が期待できるでしょう。

外壁の補修は見た目の美しさを保つだけでなく、エネルギー効率の向上にもつながります。
コウモリ対策以外のメリットも大きいのです。

超音波装置の設置

コウモリが嫌がる超音波を発する装置を設置する方法も効果的です。
人間には聞こえない周波数なので生活に支障はありません。

効果範囲は装置によって異なるため、適切な配置が重要です。
家の大きさや形状に応じて、複数の装置を設置することも検討しましょう。

超音波装置は比較的安価で設置も簡単です。
ただし、長期的な効果については個体差があるため、他の対策と併用することをおすすめします。

照明の活用

コウモリは明るい場所を避ける習性があります。
外壁や軒下にセンサー付きのLED照明を設置すると効果的です。

省エネタイプの照明を選ぶことでコスト面でも優れています。
LEDライトは長寿命で電気代も抑えられるため、長期的に見ても経済的です。

照明の設置は防犯対策としても有効です。
一石二鳥の効果が期待できる対策方法といえるでしょう。

コウモリの巣を発見したら?今日できる対策方法

コウモリの巣を発見した場合、迅速な対応が求められます。
専門業者への相談、一時的な追い出し方法、DIYでの対処法など、状況に応じた対策を講じることが重要です。
安全性と効果を考慮し、適切な方法を選択しましょう。

対策方法 特徴 効果 コスト
専門業者への依頼 安全で確実な駆除が可能 高い 高い
光や音を使う 効果は一時的 中程度 低い
DIYでの忌避剤使用 手軽だが効果は一時的 低い 低い

専門業者への相談

コウモリの駆除は専門知識が必要なため、害虫駆除業者に相談するのが安全です。
専門家は適切な駆除方法を提案し、再発防止策まで含めた総合的な対策を提供してくれます。

自治体によっては無料で相談できる窓口がある場合もあるので確認しましょう。
公的機関の助言は信頼性が高く、地域の特性に応じた対策を教えてくれる可能性があります。

専門業者に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
費用や対策内容を比較検討することで、最適な選択ができるでしょう。

一時的な追い出し方法

強い光や音で、コウモリを一時的に追い出すことができます。
ただし、根本的な解決にはならないので注意が必要です。
追い出した後の侵入防止策を講じることが重要です。

大音量の音楽を流したり、強力なライトで巣を照らしたりする方法も効果的です。
近隣へ配慮し、騒音問題にならないよう注意しましょう。

一時的な追い出しは緊急措置として有効ですが、長期的な解決にはなりません。
専門家による本格的な対策を並行して検討することが重要です。

DIYでの対処法と注意点

市販のコウモリ忌避剤を使用する方法もあります。
ただし、効果は一時的で根本的な解決にはなりません。
DIYで対処する場合は、コウモリに直接触れないよう十分な注意が必要です。

忌避剤を使用する際は、使用方法や注意事項を必ず確認しましょう。
人体や環境への影響が少ないものを選ぶことが大切です。

DIY対策は費用を抑えられるメリットがありますが、効果が限定的な場合があります。
状況が改善しない場合は、速やかに専門家に相談することをおすすめします。

コウモリの巣対策に関するよくある質問

コウモリの巣対策については、さまざまな疑問が生じます。
ここでは、代表的な質問と回答を紹介します。
法的な問題や費用面、安全性など、重要なポイントを押さえておきましょう。

【Q1】コウモリを殺してしまってもいいの?

コウモリは法律で保護されている種も多いため、むやみに殺すことは避けるべきです。
生態系の中で重要な役割を果たしている生き物でもあります。

人道的な方法で追い出し、再侵入を防ぐことが望ましい対応です。
コウモリを傷つけずに駆除する方法は、専門家が熟知しています。

不安な場合は専門家や自治体に相談するのが賢明です。
適切な対処方法を教えてもらえるでしょう。

【Q2】コウモリの巣の除去にかかる費用はどのくらい?

費用は巣の規模や場所によって大きく異なります。
一般的には5万円~20万円程度と言われています。
ただし、外壁の補修が必要な場合はさらに費用がかかるでしょう。

複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
単に価格だけでなく、対策内容や保証期間なども比較検討しましょう。

【Q3】コウモリの巣の跡は自分で掃除してもいい?

コウモリの糞には病原菌が含まれている可能性があるため、素手での清掃は避けるべきです。
マスクや手袋を着用し、消毒液を使用するなど、十分な対策が必要です。

大量の糞がある場合は専門業者への依頼が安全で確実です。
専門家は適切な防護具を使用し、効果的な消毒方法を知っています。

自己判断での清掃は健康リスクを伴います。
少しでも不安がある場合は、専門家に相談し、安全を最優先に対応しましょう。

まとめ

外壁にコウモリの巣を作られることは決して珍しくありません。
放置すれば健康被害のリスクも高まります。

予防策として外壁の点検補修や超音波装置の設置が効果的です。
巣を発見した場合は速やかに専門家に相談しましょう。

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商号

株式会社 創建

創立

昭和58年3月1日

設立

昭和61年9月4日

資本金

8,000万円

代表者

代表取締役会長 吉村 孝文

代表取締役社長 吉村 卓也

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売上高

151.3億円(令和5年5月期)

従業員数

従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期)

事業内容

建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/
建築総合請負/設計監理に関する業務/リフォーム事業/外壁塗装事業

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施工エリア

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外壁塗装の参考文献