難付着サイディングってどんな外壁材？塗料が乗らないって本当？注意点を徹底解説 | 大阪の外壁塗装業者なら創建ペイント(創ペン)

外壁材選びは、住宅の耐久性や美観に大きく影響する重要な項目です。
中でも「難付着サイディング」という言葉を耳にしたことはありませんか？
一般的なサイディングと何が違うのか、本当に塗料が付着しないのか、素材を選ぶ際の注意点は何なのか、気になります。

本記事では、難付着サイディングについて徹底的に解説していきます。
住宅オーナーや建築を検討している方々にとって、必見の情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。​​​​​​​​​​​​​​​​

この記事の監修者

創建ペイント
谷口 知史

・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

難付着サイディングの特徴と種類

難付着サイディングの基本情報を見ていきましょう。
種類や一般的なサイディングとの違いを理解することで、適切なサイディング選びに役立てましょう。

難付着サイディングとは？

難付着サイディングとは、表面に塗料や他の物質が付着しにくい、特殊な処理を施した外壁材です。
主にセメント系や金属系の素材が使用されますが、その上に特殊なコーティングが施されているため、塗料や汚れが付きにくい性質を持っています。

紫外線や雨風などの影響を受けにくく、通常のサイディングと比べて塗り替えの頻度が少なく済むというメリットがあります。
長期間にわたって外観を維持できるため、新築住宅だけでなく、リフォームの際の外壁材としても使用されることが多いです。
長期的なメンテナンスコストの削減や外観の維持が期待できますが、後々の色変更や補修に関しては注意が必要です。

難付着サイディングの主な種類

代表的な難付着サイディングにはいくつかの種類があります。
それぞれ特徴が異なるため、用途や予算に応じて選択することが大切です。

フッ素樹脂コーティングは最も耐久性が高く、15年以上の耐用年数を誇ります。
長期的な視点で考えると最もコストパフォーマンスが高い選択肢といえるでしょう。

シリコン樹脂コーティングは比較的安価で10年程度の耐用年数があります。
中程度の予算で効果を求める場合におすすめです。

ナノコーティングは最新の技術を用いた難付着サイディングです。
微細な粒子で表面をコーティングすることで高い撥水性と耐久性を実現します。

一般的なサイディングとの違い

通常のサイディングは5～10年程度で塗り替えが必要になります。
一方、難付着サイディングは15～20年程度塗り替えが必要ありません。

長期的な視点で見ると難付着サイディングの方がコスト面でメリットがあるといえるでしょう。
ただし初期コストは一般的なサイディングより20～30%程度高くなる傾向があります。

難付着サイディングを選ぶ際は、長期的なコストと初期費用のバランスを考慮することが重要です。
住宅の耐用年数や将来的な計画も踏まえて判断しましょう。

難付着サイディングのメリット・デメリット

難付着サイディングには良い点も悪い点もあります。
検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

【メリット1】メンテナンス頻度が少ない

難付着サイディングは耐候性に優れており、一般的なサイディングと比べて塗り替え頻度が1/2～1/3程度に抑えられるのが特徴です。
定期的なメンテナンスの手間が省けるため、住宅所有者の負担が軽減されます。
特に、高齢者や単身世帯におすすめです。

メンテナンス頻度の低さは長期的な維持費用の削減につながります。
忙しい現代社会において時間的コストの削減にもなるため大きなメリットといえるでしょう。

【メリット2】美観を長期間保持

特殊コーティングにより、色あせや汚れの付着を防ぐ効果があり、新築時の美しさを10年以上保つことが可能です。
美しい外観を長く保つことは、住宅の資産価値を維持するのにも役立ちます。
家の見た目が良好に保たれていれば、住宅全体の印象も良くなり、将来家を売る際に有利になるでしょう。

特殊コーティングは見た目だけでなく、暮らしの質を高める効果も期待できます。
毎日きれいな家を見ることで、気分が明るくなり、日々の生活がより快適になるでしょう。

【デメリット】初期コストが高い

難付着サイディングは一般的なサイディングと比べて1平方メートルあたり3,000円～5,000円程度高価です。
初期投資が大きいため予算面での検討が必要です。

10年20年という長期的な視点で考えると、総コストでは難付着サイディングの方が経済的になる場合もあるでしょう。
初期コストと長期的なコストのバランスを考慮し、自身の状況に合わせて判断することが大切です。

難付着サイディングは本当に塗料が乗らない？

難付着サイディングは、名前の通り塗料が付着しにくい特殊な表面処理が施された建材です。
難付着サイディングの特徴である「塗料が乗りにくい」という性質について詳しく見ていきましょう。

塗料が乗らない仕組み

難付着サイディングの表面には、光触媒、無機系、親水性、フッ素などの特殊なコーティングや塗装が施されています。
特殊コーティングにより表面が非常になめらかになっているため、通常の塗料が密着しにくくなっているのです。

こうした特性により、通常の塗料では十分な密着性が得られず、塗装してもすぐに剥がれてしまうのです。
難付着サイディングの特性を理解し、将来の塗り替えに備えて専門家に相談することをおすすめします。

塗装は完全に不可能？

完全に塗装できないわけではありませんが、通常の塗装方法では十分な密着性が得られないのが現状です。
難付着サイディングに塗装する際は、特殊な下塗り材（プライマー）を使用する必要があります。

ただし、コストと手間がかかるため簡単には行えません。
塗装を検討する場合は、必ず専門業者に相談しましょう。
適切な方法で行わないと塗膜の剥がれなどのトラブルにつながる可能性があります。

塗装を行う場合の注意点

難付着サイディングの塗装を行う場合、以下の点に注意する必要があります:。

• 専用の下塗り材を使用する
• 適切な下地処理を行う
• 経験のある業者に依頼する
• 塗料の選定に注意する
• 施工後の確認を行う
• 部分的な塗装は避ける
• 塗装の必要性を慎重に判断する

難付着サイディングへの塗装は、通常の外壁塗装とは異なる特別な配慮が必要であるため、専門業者への相談が非常に重要です。
塗料は、フッ素樹脂塗料などの高耐候性塗料が適しています。

塗装を検討する際は、単に初期コストだけでなく、長期的な費用対効果を考慮することが大切です。
耐久性の高い塗装を行うことで、将来的な維持費を抑えられる可能性があります。
難付着サイディングの塗装は複雑な判断が必要なため、専門家のアドバイスを受けながら、自身の状況に最適な方法を選択することをおすすめします。

難付着サイディングのメンテナンス方法

難付着サイディングの長期的な美観維持と耐久性の確保のためには、適切なケアが欠かせません。
難付着サイディングの美観と機能を長く保つためのメンテナンス方法について説明します。

日常のお手入れ方法

難付着サイディングのお手入れは、基本的に水洗いで十分です。
年に1～2回程度は中性洗剤を薄めた水で洗浄するのが理想的です。

洗浄の際は、高圧洗浄機の使用は避けるようにしましょう。
強い水圧がコーティングを傷つける恐れがあるためです。
柔らかいブラシやスポンジを使用して優しく洗うのがよいでしょう。

日常的な清掃を心がけることで、汚れの蓄積を防ぐことができます。
清掃だけでなく、定期的な点検も忘れずに行うことが大切です。

経年劣化への対処法

難付着サイディングは耐久性が高いものの、10～15年程度経過すると撥水性が低下する可能性があります。
専用の撥水剤を塗布し、機能を回復しましょう。

定期的な点検を行い、早めの対処を心がけることが大切です。
撥水剤の施工は、専門的な知識と技術が必要なため、専門業者に依頼するのが最も安全な方法です。

補修方法

難付着サイディングに傷や欠けが生じた場合、専用の補修キットを使用して対応することができます。
小さな損傷であれば、自分で修復できる場合もあるでしょう。

大きな損傷が生じた場合は、部分的な張り替えを検討する必要があります。
難付着サイディングの利点の一つは、見た目の違いが出にくいことです。
部分的に張り替えを行っても、全体との違和感が少なくなります。
補修や張り替えを行う際は、専門業者に相談することを強くおすすめします。

難付着サイディングに関するよくある質問

難付着サイディングについてよく聞かれる質問と回答をまとめました。
難付着サイディングが気になる方は、ぜひ参考にしてください。

【Q1】難付着サイディングの寿命はどれくらい？

適切なメンテナンスを行えば、20～30年程度の寿命が期待できます。
ただし、環境条件や日々のケアによって変動します。

難付着サイディングの寿命は一般的なサイディングよりも長いですが、無限ではありません。
定期的な点検を行い、必要に応じて専門家に相談するのが望ましいです。
早めの対処が寿命延長につながります。

【Q2】難付着サイディングは本当に汚れにくい？

難付着サイディングは一般的なサイディングと比べて確かに汚れにくいですが、完全に汚れないわけではありません。
特に、北側や日陰になる部分は注意が必要です。

藻やカビが発生しやすい場所では、定期的な清掃が欠かせません。
日常的なメンテナンスを怠らないことが美観を保つ秘訣です。

【Q3】難付着サイディングのコストパフォーマンスは？

難付着サイディングは、初期費用は高くても、年月が経つにつれて投資の価値が実感できます。
20年間という期間で比較してみた場合、通常2～3回の塗装が必要なところ、難付着サイディングはほぼメンテナンスフリーで過ごすことができます。
20年間の総コストを10〜20%程度削減できる可能性があり、コストパフォーマンスは良好といえるでしょう。

まとめ

難付着サイディングは初期コストが高いものの、長期的なメリットが大きい外壁材です。
メンテナンス頻度が少なく美観を長く保てる点が大きな魅力です。

ただし、完全にメンテナンスフリーというわけではありません。
適切なケアと定期的な点検が必要です。塗装の際は特殊な処理が必要なため、専門家に相談することが重要です。
住宅の耐用年数や将来的な計画も踏まえて判断することをおすすめします。

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