コンクリート打ちっぱなしも塗装が必要?周期から費用相場まで徹底解説
打ちっぱなしコンクリートの壁は、その素朴な魅力が際立っています。
しかし、時間の経過と共に、劣化や汚れが目立つようになることもあります。
そんなときは、塗装を行うことで、壁の美しさを維持しつつ、建物の寿命を延ばすことが可能です。
本記事では、コンクリート打ちっぱなしの壁に塗装が必要な理由、適切な塗料の選び方、塗装の周期、さらに費用の相場についても詳しく解説していきます。
Contents
コンクリート打ちっぱなしの塗装が必要な理由
コンクリート打ちっぱなしの建物は、モダンでスタイリッシュな印象を与えますが、実は塗装が非常に重要な役割を果たしています。
コンクリート打ちっぱなしに塗装が必要な理由については以下の3つです。
- 劣化防止と美観維持
- 水分の逃げ道確保
- デザイン性の保持
具体的な点を深掘りしていきましょう。
【理由1】劣化防止と美観維持
コンクリート打ちっぱなしの外壁は、時間の経過と共に劣化していくものです。
雨風や紫外線の影響を受け、表面が汚れたり、色あせたりすることは珍しくありません。
また、微細なひび割れが生じることもあり、大きなダメージにつながる可能性も否定できません。
色あせやひび割れなどの劣化を防ぎ、建物の美しさを長期間保つためには、塗装が非常に有効です。
塗装によってコンクリート表面に保護膜を形成し、外部からの様々な影響を遮断することができるのです。
定期的なメンテナンスを行うことで、建物本来の美観を維持し続けることが可能となります。
塗装は単なる色付けではなく、建物を守る盾の役割を果たすのです。
【理由2】水分の逃げ道確保
コンクリートは見た目に反して、水分を含む多孔質の素材です。
内部に水分が閉じ込められると、水分は外に逃げることができず、問題を引き起こす原因となります。
例えば、水分が内部で蒸発しようとした際に、塗料が逃げ道を塞いでしまうと、気泡が発生したり、塗膜が剥がれたりすることがあります。
したがって、コンクリート打ちっぱなしの塗装には、通常の塗料ではなく、透湿性に優れた専用の塗料を使用することがおすすめです。
透湿性に優れた専用の塗料は、コンクリート内部の水分が外に逃げることを妨げず、かつ表面をしっかりと保護する役割を果たします。
水分の逃げ道を確保することで、建物の健康を長期にわたって維持することができるのです。
【理由3】デザイン性の保持
打ちっぱなしコンクリートは、独特の質感や風合いがデザインの大きな特徴となっています。
しかし、デザイン性を長く保つためには、適切な保護が不可欠です。
専用の塗料を使用することで、打ちっぱなしコンクリート独自の魅力を損なうことなく、長期間にわたって見た目の美しさを保つことができます。
塗料の選定には、外壁の質感を活かしつつ、耐候性や耐久性を高めるものを選ぶことが重要です。
デザイン性を保持することは、単に見た目の問題だけではなく、建物の価値を保つという意味でも大切なのです。
適切な塗装を施すことで、打ちっぱなしコンクリートの持つ個性と魅力を長く楽しむことができるでしょう。
コンクリート打ちっぱなしの塗装周期とは?
コンクリート打ちっぱなしの建物は、独特の風合いが魅力ですが、適切なメンテナンスが必要です。
メンテナンスの一環である塗装周期について、具体的な目安や時期の判断基準、放置するリスクについて詳しくご紹介しましょう。
【ポイント1】塗装周期の目安
打ちっぱなしコンクリートは、シンプルで力強い魅力により、現代建築において高い人気を誇っています。
その特徴的な見た目を維持するためには、定期的な塗装が不可欠です。
打ちっぱなしコンクリートは、6年から7年を一つの塗装周期として考えることが一般的です。
しかし、環境や建物の使用状況によっては、周期が前後することもあります。
そのため、5〜10年ごとの専門家によるチェックを実施し、状況に応じて塗装の更新を行うことがおすすめです。
定期的な塗装により、コンクリートの表面を守り、建物全体の見た目を保ち、資産価値の低下を防ぐことができます。
【ポイント2】塗装時期の判断基準
塗装の適切な時期を判断するためには、コンクリート表面の変化に注意を払うことが重要と言えます。
塗装された表面が粉を吹いていたり、色褪せていたりする場合、また塗膜が剥がれ始めていたり、コンクリート自体が劣化している場合は、塗装の更新が必要なサインです。
さらに、建物の外観を観察し、光沢の低下や小さなひび割れなどが見られる場合も、塗装のタイミングを検討するべきです。
これらの兆候を見逃さず、定期的なチェックを行い、早めに対応することが、建物を長持ちさせるためには不可欠と言えるでしょう。
【ポイント3】塗装しないとどうなる?
塗装を行わないでいると、コンクリート打ちっぱなしの建物は様々な問題に直面します。
塗膜が剥がれた場合、コンクリートが直接雨風に晒されることになり、結果として、ひび割れや雨漏りが発生するリスクが増します。
さらに、建物の劣化が進行すると、構造的な問題にも繋がり、最悪の場合は大規模な修繕が必要になることも。
これらのリスクを避けるためにも、定期的な塗装は建物の長寿命化を支える重要なメンテナンス作業と言えます。
コンクリート打ちっぱなしの塗装に適した塗料は?
コンクリート打ちっぱなしの表面を守り、長期にわたって美しさを保持するためには、適切な塗料の選択が不可欠です。
どのような塗料が最適なのか、それぞれの特性と役割について詳しく見ていきましょう。
ここで紹介する塗料の概要は次の表のとおりです。
塗料の種類 | 概要 |
---|---|
撥水剤 | ・透明な塗料 ・雨水のコンクリート内部への浸透を防ぐ ・ひび割れ、腐食のリスク軽減 |
カラークリアー塗料 | ・透明感のある仕上がり ・耐候性に優れる ・汚れがつきにくい |
光触媒とフッ素を組み合わせた塗料 | ・光触媒の自浄作用 ・フッ素の耐久性 ・施工に高度な技術が必要 |
【ポイント1】下塗り材としての撥水剤
建物の耐久性を高めるために、コンクリートの内部に水が侵入するのを防ぐことが重要です。
そのための第一歩として活躍するのが、撥水剤です。
透明な塗料である撥水剤は、雨水がコンクリート内部に浸透するのを効果的に防ぎます。
撥水剤は下塗り材として使用され、コンクリート表面に直接塗布することで、防水層を形成します。
防水層があることで、水分がコンクリートの内部に入ることを抑制し、ひび割れや腐食のリスクを低減することができるのです。
撥水剤の選択には注意が必要で、コンクリートの種類や環境条件に合わせた製品を選ぶことが肝心です。
また、適切な施工方法を用いることで、撥水効果を最大限に引き出すことが可能となります。
【ポイント2】上塗材としてのカラークリアー塗料
打ちっぱなしコンクリートの独特な質感や色合いを損なわずに保護するためには、カラークリアー塗料がおすすめです。
カラークリアー塗料は透明感がありながらも、微妙な色調を付加することができるため、コンクリート本来のデザイン性を活かしつつ、表面を保護する役割を果たします。
カラークリアー塗料は耐候性にも優れており、紫外線や雨風からコンクリートを守ってくれることでしょう。
汚れが付きにくく、清掃が容易になるというメリットもあります。
塗装後の見た目を重視する場合には、カラークリアー塗料が最適な選択肢と言えるでしょう。
ただし、塗料の選定には専門的な知識が求められるため、適切なアドバイスを受けることが大切です。
【ポイント3】光触媒+フッ素の塗料
最先端の塗料として注目されているのが、光触媒とフッ素を組み合わせた塗料です。
光触媒とフッ素を組み合わせた塗料は、自浄作用を持つ光触媒の特性と、耐久性に優れたフッ素の特性を兼ね備えています。
光触媒は、太陽光や照明光のエネルギーを利用して表面の汚れを分解し、カビの発生を抑える効果があります。
また、フッ素は塗膜を強固にし、長期間にわたって美観を保つ助けとなるのです。
耐候性や自浄能力を重視する場合には、光触媒とフッ素を組み合わせた塗料が最良の選択となります。
この高機能塗料を使用することで、メンテナンスの手間を大幅に削減し、建物の価値を長期間維持することが可能です。
しかし、施工には高度な技術が必要となるため、専門の業者に相談することが望ましいでしょう。
コンクリート打ちっぱなしの塗装費用相場は?
建築物の表情を決定づけるコンクリート打ちっぱなしの外壁ですが、塗装にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
ここでは、塗装に必要な費用相場や、コストを抑える方法について詳しくご紹介していきます。
【ポイント1】撥水剤の費用相場
コンクリート打ちっぱなしの外壁に最初に施されるのが撥水剤です。
この透明な防水塗料は、雨水が内部に浸透するのを防ぐ重要な役割を果たします。
撥水剤の費用相場は、1平方メートルあたり約1500円、耐年数は3~7年とされており、定期的なメンテナンスが求められることを念頭に置く必要があります。
撥水剤を選ぶ際には、耐候性や透明度、そしてコストパフォーマンスを総合的に判断することが肝心です。
また、施工する業者の技術力も仕上がりに大きく影響するため、信頼できる専門家に依頼することをおすすめします。
【ポイント2】光触媒+フッ素の塗料の費用相場
次に、光触媒+フッ素の塗料について見ていきましょう。
光触媒+フッ素の塗料は、汚れが付きにくく、カビの発生を抑制し、遮熱効果も期待できるという多機能性が魅力です。
フッ素系塗料との組み合わせにより、美観と耐久性を高める効果もあります。
この高性能塗料の費用相場は、1平方メートルあたり約5,000円となっており、耐年数は5~15年と幅広いのが特徴です。
塗装を長持ちさせたい場合や、外壁の機能性を向上させたい場合には、光触媒+フッ素の塗料の選択が適しています。
ただし、施工には高度な技術が必要なため、専門の業者に依頼することが不可欠です。
【ポイント3】塗装費用の節約方法としてDIYはいける?
最後に、塗装費用を節約する方法としてDIYについて考察してみましょう。
確かに、自分で塗装を行うことで、人件費などのコストを大幅に削減できる可能性があります。
しかし、専門的な知識や経験がなければ、思わぬトラブルに見舞われるリスクも高まります。
特に、コンクリート打ちっぱなしの外壁塗装は、適切な塗料選びや施工方法が求められるため、素人には困難な作業が多いものです。
結果として、不適切な塗装が原因で外壁を傷めることになれば、余計な出費を招くことになりかねません。
したがって、塗装費用を節約したい場合でも、専門業者に相談することを強くおすすめします。
プロの技術による塗装は、長期的に見てもコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
よくある質問と回答
コンクリート打ちっぱなしの塗装に関して、多くの方がなんらかの疑問を抱えていることでしょう。
ここでは、実際に塗装を検討されている方々から寄せられるよくある質問について、専門的な視点からの回答を提供していきます。
【Q】コンクリート打ちっぱなしの塗装はDIYでいけますか?
DIYでの塗装作業は、理論上は実施可能ですが、多くのケースで専門的な知識と技術が求められます。
コンクリート打ちっぱなしの表面は、一見シンプルに見えても、適切な塗料の選定や施工方法には細心の注意が必要です。
特に、適切な下地処理を行わなかったり、撥水剤やカラークリアー塗料の塗布が不均一だったりすると、仕上がりに大きく影響を及ぼすことがあります。
また、塗装作業中の安全管理も重要なポイントです。
高所での作業や化学物質の取り扱いなど、専門的な技術や機材が必要になるため、経験が少ない方にはおすすめできません。
プロの技術を持つ業者に依頼する方が、長期的な視点で見ても経済的かつ安全な選択と言えるでしょう。
【Q】コンクリート打ちっぱなしの塗装周期はどのくらいですか?
一般的に、コンクリート打ちっぱなしの塗装周期は6〜7年が目安とされています。
しかし、建物の立地条件や使用されている塗料の種類、施工時の状況などによっても変動するため、一概には言えません。
例えば、日当たりが強い場所や海辺のような塩害を受けやすい環境にある建物では、塗装の劣化が早まる可能性があります。
一概に言えないからこそ、定期的なメンテナンスと点検が重要になるのです。
塗装のツヤが失われたり、表面が粉を吹いたり、剥がれが見られるようになったら、塗装の更新時期が近いと考えられます。
建物を守り、美しさを保つためにも、専門家による点検を定期的に行い、適切なタイミングで塗装を行うことが肝心です。
【Q】コンクリート打ちっぱなしの塗装に適した塗料は何ですか?
コンクリート打ちっぱなしの塗装には、特に専用の塗料をおすすめします。
多くの場合、下塗りには撥水剤を使用します。
撥水剤はコンクリート内部への雨水の浸透を防ぎ、耐久性を高めるために重要です。
上塗り材としては、コンクリートの質感を活かしつつ保護するためにカラークリアー塗料が選ばれることがあります。
光触媒を含む塗料は、汚れを分解しやすく、カビの発生を抑える効果がある塗料です。
フッ素系塗料を組み合わせることで、美観と耐久性をさらに高めることができます。
ただし、光触媒を含む塗料やフッ素系塗料は、施工に高度な技術を要するため、適切な業者選びが不可欠です。
建物の状況や目的に応じて、最適な塗料を選定し、長期にわたる保護と美観を確保することが大切と言えます。
まとめ
今回の記事からもおわかりのように、コンクリート打ちっぱなしの外壁には塗装が必要です。
劣化防止、美観維持、デザイン性の保持を目的とし、約6〜7年の周期で塗装を行うことが望ましいと言えるでしょう。
適切な塗料を使用し、撥水剤や光触媒+フッ素の塗料を選ぶことで、耐久性を高めることができますが、塗装作業自体は専門的な知識と技術が要求されるため、DIYには向きません。
費用相場は撥水剤で約1,500円/平方メートル、光触媒+フッ素の塗料で約5,000円/平方メートルが目安です。
コンクリート打ちっぱなしに限りませんが、外壁塗装によって建物を長持ちさせるためには、信頼できる業者への相談がなによりも近道です。
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施工品質においても、そういった積み重ねが
大きな信頼につながっています。
実績例
物件名 | 総戸数 | |
---|---|---|
三田エリア | ルナ三田フラワータウン | 60 |
ルナ三田ウッディタウンあかしあ台 | 82 | |
ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア | 108 | |
ルナ三田ひばりが丘 | 149 | |
神戸エリア | パークヒル神戸小倉台 | 75 |
ルナ藤原台中町パークフロント | 82 | |
ルナ上津台 | 81 | |
ルナ北六甲116 クルムの街 | 116 | |
西神戸・ 阪神エリア |
ルナ西神中央 | 97 |
ルナ塚口 | 52 | |
ルナ昆陽池公園 | 51 | |
東大阪・ 北摂エリア |
ルナ南摂津 | 80 |
ルナ加納 | 71 | |
ルナ山本 | 57 | |
大阪市内・ 南大阪エリア |
ルナタウン島屋 | 55 |
ルナ城山公園 | 52 | |
ルナ東百舌鳥 | 109 | |
ルナ原山台 | 46 | |
京都エリア | ルナシティ同志社山手 | 237 |
街を拓き、家を建てる。
その先の未来まで考えながら
住まいづくりを積み重ねた結果が、
1万戸超の金字塔に。
商号 |
株式会社 創建 |
---|---|
創立 |
昭和58年3月1日 |
設立 |
昭和61年9月4日 |
資本金 |
8,000万円 |
代表者 |
代表取締役会長 吉村 孝文 代表取締役社長 吉村 卓也 |
執行役員一覧 |
執行役員 大下 憲二 執行役員 岡本 賢二郎 |
本社所在地 |
〒541-0047 |
東京支店所在地 |
〒101-0041 |
売上高 |
151.3億円(令和5年5月期) |
従業員数 |
従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期) |
事業内容 |
建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/ |
大阪府と連携し
ZEHの普及に取り組んでいます
ZEHとは、住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、年間で消費する住宅のエネルギー量の収支が概ねゼロとなる住宅のことです。創建・小林住宅ではZEHの普及を進める大阪府の協力事業者として連携協定を締結し、ZEH宿泊体験を提供しています。
本社所在地
本社所在地 |
〒541-0047 |
---|
施工エリア
※別途、交通費が発生する場合があります。
- 大阪
-
岸和田市
豊中市
池田市
吹田市
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外壁塗装の参考文献
- 住宅リフォーム推進協議会
https://www.j-reform.com - 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
https://www.chord.or.jp/index.html?red_param=220106 - 一般社団法人日本塗装工業会
https://www.nittoso.or.jp - 一般社団法人外壁塗装協会
https://tosouginoushi.com