無機塗料とは?有機塗料とどちらがおすすめ?費用相場も紹介
外壁塗装には、有機塗料と無機塗料という2つの大きな選択肢があります。
耐久性、環境への影響、コストなどそれぞれに特徴があり、適した用途も異なり、一概にどちらが優れているとは言えません。
この記事では、無機塗料と有機塗料の違い、どちらがおすすめなのかを詳しく解説します。
費用相場も紹介するので、塗装工事を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
無機塗料の特徴と仕組みを解説!
無機塗料は、その名の通り無機物質を主成分とする塗料です。
有機塗料とは異なる特性を持ち、特に耐久性に優れていることで知られています。
ここでは、無機塗料の基本的な特徴や仕組み、種類について詳しく見ていきましょう。
無機塗料の基本的な特徴
無機塗料には、主に次のような特徴があります。
- 高い耐久性
- 優れた耐候性
- 高い密度
- 硬い塗膜
無機塗料は、主に無機物質で構成された塗料です。
有機塗料と比較すると、硬く密度が高いのが特徴です。
主な成分はケイ素やチタン、アルミニウムなどの無機物質で構成されています。
優れた耐久性を持ち、一般的に20~25年の耐用年数があります。
無機成分が主体のため、紫外線による劣化が少ないのも特徴です。
多くの無機塗料は親水性を持ち、汚れが付着しにくく、雨で洗い流されやすい特徴があります。
無機塗料の仕組み
無機塗料の高い耐久性の秘密は、仕組みにあります。
無機物同士の化学結合(主にシロキサン結合)は非常に強固です。
有機結合よりもエネルギー的に安定していて、紫外線や熱による分解に対して高い抵抗力があるため、長期間にわたり性能を維持します。
無機物質は有機物質と比較して紫外線による劣化が少ないのも特徴です。
無機物質は炭素原子を含まないため、紫外線によって引き起こされる有機化合物の分解反応が起こらないからです。
600℃前後まで耐えられる高い耐熱性を持ち、汚れが付着しにくいという特性もあります。
こうした特性により、無機塗料は過酷な環境下でも長期間にわたって優れた保護効果を発揮し、高い耐久性を実現しているのです。
無機塗料の種類
無機塗料にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
主な種類としては、シリコン系、セラミック系、ガラス系、ケイ素系が挙げられます。
シリコン系塗料は耐久性に優れており、撥水性や防汚性も高く、外壁塗装に最適です。
セラミック系塗料は耐熱性が高く、高温になる場所での使用に適しています。
ガラス系塗料は、光沢と硬度が高く、耐用年数も20~30年と長いため長期的な保護効果が期待できるでしょう。
ケイ素系塗料は高い耐久性と耐薬品性を持ち、過酷な環境下でも性能を発揮します。
共通した特徴としては、紫外線や熱による劣化が強い点、静電気が発生しにくく、汚れが付着しにくい点が挙げられます。
一般的に有機塗料よりも高価ですが、耐用年数が長く、長期的なコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
用途に応じて最適な塗料を選ぶことが大切です。
無機塗料と有機塗料の違いを比較!
無機塗料と有機塗料は、成分や特性に大きな違いがあります。
耐久性や環境への影響、施工性などの観点から両者を比較し、特徴を見ていきましょう。
耐久性の違い
塗料の種類 | 一般的な耐用年数 |
---|---|
無機塗料 | 20年~30年 |
有機塗料 | 10年~15年 |
塗料を選ぶ上で最も重要な要素は、耐久性です。
無機塗料は有機塗料よりも耐久性が高く、長期間にわたって性能を維持するのが一般的です。
有機塗料の耐用年数が10年程度なのに比べ、無機塗料の耐用年数は通常20年程度で、中には30年もの耐久性を誇る種類もあります。
一般的に、無機塗料は有機塗料よりも耐久性が高く、長期間にわたって性能を維持します。
環境条件や施工状態によって大きく変動するため、参考にしてみてください。
環境への影響
環境への配慮が重要視される現代において、塗料の環境負荷も無視できない要素です。
無機塗料は有機溶剤をほとんど含まないため、環境への負荷が低いのが特徴です。
一方、有機塗料は揮発性有機化合物(VOC)を含むことが多く、環境への影響が懸念されます。
近年では水性タイプの有機塗料も増えており、環境負荷を抑えた製品も選択できるようになっています。
施工性の違い
施工性の観点からみると、有機塗料の方が施工しやすいでしょう。
有機塗料は柔軟性があり、下地の動きに追従しやすいという特徴があるからです。
無機塗料は硬化スピードが速く、作業時間に制限がある場合があります。
硬い塗膜を形成するため、下地の動きに追従しにくい面もあるでしょう。
近年では、作業性を向上させた無機塗料も開発されています。
製品によっても特性は大きく異なりますので、個々の製品の特性を確認することが大切です。
無機塗料と有機塗料の費用相場を紹介!
塗料の選択において、性能とともに重要になるのが費用です。
ここでは、無機塗料と有機塗料それぞれの費用相場を紹介し、塗装費用を抑えるためのポイントもお伝えします。
無機塗料の費用相場
無機塗料は、一般的に有機塗料よりも値段が高めです。
標準的な戸建て住宅の場合、無機塗料を使うと1平方メートルあたり4,000円~5,000円くらいかかります。
ただし、金額は使う塗料の種類や塗る面積によってかなり変わるでしょう。
特に、性能が高い無機塗料だと、6,000円以上になることもあります。
初期投資は高くなりますが、無機塗料は耐久性が高く、長期的にはメンテナンス費用を押さえられる可能性があるでしょう。
有機塗料の費用相場
有機塗料は、無機塗料に比べて安く済みます。
普通の一軒家なら、1平方メートルあたり1,000円~4,000円くらいが一般的な価格です。
ただし、使う塗料の種類や塗る面積によって、価格は変わってきます。
安めの塗料を選べば、1平方メートルあたり1,000円~2,000円くらいで塗装できます。
性能が良い有機塗料を使っても、だいたい4,000円くらいまでで収まることが多いでしょう。
塗装費用を抑える方法
塗装費用を抑えるには、いくつかの方法があります。
まず、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
複数の業者に相談することで、適正な料金で施工できる可能性が高まるでしょう。
需要の少ない時期や平日に施工を依頼するのも良い方法です。
オフシーズンや平日なら、割引が適用される場合もあるでしょう。
自治体によっては外壁塗装に対する補助金や助成金制度を設けているところもあります。
これらを利用すれば、大幅な費用削減につながる可能性があります。
費用を抑えることにこだわりすぎて品質を落とすことは避けましょう。
長期的に見れば、適切な塗料と施工方法を選ぶことが結果的にコスト削減につながります。
安さだけでなく、品質とのバランスを考えることが大切です。
無機塗料と有機塗料に関するよくある質問
無機塗料と有機塗料に関するよくある質問と回答をまとめました。
塗料選びの参考にしてみてください。
【Q1】無機塗料は本当に長持ちするの?
一般的に無機塗料は有機塗料よりも長持ちします。
そのためには、適切な施工と定期的なメンテナンスが非常に重要です。
どんなに良い塗料を使っても、塗り方が悪かったり、手入れを怠ったりすると、期待していたほど長持ちしません。
建物がある場所の環境によっても、塗料の持ちは変わってきます。
例えば、海の近くで塩害の影響を受ける地域や、暑さと寒さの差が激しい地域では、塗料が劣化するのが早くなる可能性があるでしょう。
有機塗料は無機塗料に比べて値段が安いですが、塗り替えるまでの期間も短くなります。
長い目で見たときの費用を考えて、塗料を選ぶことが大切です。
【Q2】無機塗料と有機塗料、どちらがおすすめ?
どちらの塗料がおすすめかは、実際の状況によって変わってきます。
選ぶ際には、以下のようなポイントを考えるとよいでしょう。
長く使いたい、メンテナンスの回数を減らしたいと考えているなら、無機塗料がおすすめです。
最初にかかるお金は多くなりますが、長い目で見るとかえって費用を抑えられるかもしれません。
一方、はじめにかかる費用を抑えたい、短い期間でも見た目をきれいにしたいという場合は、有機塗料が向いています。
ただし、塗り直す回数が増える可能性があるので、長期的にかかる費用も考えておく必要があります。
環境のことを考えるなら、無機塗料がおすすめです。
有害な物質の排出が少なく、環境への負担が小さいからです。
有機塗料の中でも水で薄めるタイプを選べば、環境への影響をある程度抑えられます。
自分の状況や優先したいことに合わせて選ぶとよいでしょう。
【Q3】無機塗料と有機塗料を混ぜて使うことはできる?
無機塗料と有機塗料を混ぜて使うことはおすすめできません。
特性が異なるため、混ぜることで期待される効果がが得られない可能性があるからです。
最近では、「無機有機ハイブリッド塗料」というものも一般的に売られています。
無機成分と有機成分をバランスよく組み合わせて作られていて、両方の良いところを取り入れた塗料です。
ただし、自分で無機と有機の塗料を混ぜるのではなく、専門家に相談しながら適切なハイブリッド塗料を選ぶことをおすすめします。
まとめ
無機塗料と有機塗料、異なる特徴があり、一概にどちらが優れているとは言えません。
長期的な耐久性を求めるなら無機塗料、初期コストを抑えたいなら有機塗料が適しているでしょう。
塗料選びの際は、建物の状況や環境条件、予算、求める効果などを総合的に考慮することが大切です。
適切な施工と定期的なメンテナンスを行うことで、どちらの塗料でも長く美しい外観を保つことができます。
専門家に相談しながら、自分の家に最適な塗料を選びましょう。
適切な塗料選びが、長期的な住まいの価値向上につながります。
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施工品質においても、そういった積み重ねが
大きな信頼につながっています。
※2023年8月現在
実績例
物件名 | 総戸数 | |
---|---|---|
三田エリア | ルナ三田フラワータウン | 60 |
ルナ三田ウッディタウンあかしあ台 | 82 | |
ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア | 108 | |
ルナ三田ひばりが丘 | 149 | |
神戸エリア | パークヒル神戸小倉台 | 75 |
ルナ藤原台中町パークフロント | 82 | |
ルナ上津台 | 81 | |
ルナ北六甲116 クルムの街 | 116 | |
西神戸・ 阪神エリア |
ルナ西神中央 | 97 |
ルナ塚口 | 52 | |
ルナ昆陽池公園 | 51 | |
東大阪・ 北摂エリア |
ルナ南摂津 | 80 |
ルナ加納 | 71 | |
ルナ山本 | 57 | |
大阪市内・ 南大阪エリア |
ルナタウン島屋 | 55 |
ルナ城山公園 | 52 | |
ルナ東百舌鳥 | 109 | |
ルナ原山台 | 46 | |
京都エリア | ルナシティ同志社山手 | 237 |
街を拓き、家を建てる。
その先の未来まで考えながら
住まいづくりを積み重ねた結果が、
1万戸超の金字塔に。
商号 |
株式会社 創建 |
---|---|
創立 |
昭和58年3月1日 |
設立 |
昭和61年9月4日 |
資本金 |
8,000万円 |
代表者 |
代表取締役会長 吉村 孝文 代表取締役社長 吉村 卓也 |
執行役員一覧 |
執行役員 大下 憲二 執行役員 岡本 賢二郎 |
本社所在地 |
〒541-0047 |
東京支店所在地 |
〒101-0041 |
売上高 |
151.3億円(令和5年5月期) |
従業員数 |
従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期) |
事業内容 |
建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/ |

大阪府と連携し
ZEHの普及に取り組んでいます
ZEHとは、住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、年間で消費する住宅のエネルギー量の収支が概ねゼロとなる住宅のことです。創建・小林住宅ではZEHの普及を進める大阪府の協力事業者として連携協定を締結し、ZEH宿泊体験を提供しています。

本社所在地
本社所在地 |
〒541-0047 |
---|
施工エリア
※別途、交通費が発生する場合があります。
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-
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外壁塗装の参考文献
- 住宅リフォーム推進協議会
https://www.j-reform.com - 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
https://www.chord.or.jp/index.html?red_param=220106 - 一般社団法人日本塗装工業会
https://www.nittoso.or.jp - 一般社団法人外壁塗装協会
https://tosouginoushi.com