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外壁塗装に必要なケレンって何?作業内容から費用相場も解説します

更新日2023年11月30日

家の美観を長持ちさせる外壁塗装には、見えない努力が不可欠です。
その一つが「ケレン」、塗料を外壁にしっかりと定着させるための重要な下地処理です。

今回の記事では、ケレンの目的から必要性、作業内容、さらには費用相場までをわかりやすく解説します。
塗装の質を左右するケレンの役割や、専門業者による施工のメリットを知ることで、皆さまの家もきっと長く美しく保てることでしょう。

この記事の監修者
谷口 知史谷口 知史
創建ペイント
谷口 知史
・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

外壁塗装の「ケレン」とは?

外壁塗装を行う際に不可欠な工程である「ケレン」について、目的から必要性、影響までを解説いたします。
ケレン作業は塗装の品質を左右する重要なステップです。

【ポイント1】ケレンの目的とは

ケレン作業の主な目的は、外壁に新しい塗料をしっかりと付着させるための下地処理を施すことにあります。
時間の経過と共に外壁は劣化し、サビや旧塗膜の剥がれかけが生じることがあります。
これらの不純物が残っている状態で塗装を施しても、新しい塗料の密着力は低下し、塗装の耐久性や美観が損なわれる恐れがあるのです。

そこで、新しく塗装する前に、サビや旧塗装を除去する作業が必要となってきます。
この作業の総称が「ケレン」です。
塗装前のケレン作業は外壁塗装における基本中の基本と言えるでしょう。

【ポイント2】ケレンが必要な場合

外壁にサビが生じていたり、旧塗膜が剥がれかけていたりする場合には、ケレン作業が特に必要となります。
外壁の状態を見極め、適切なケレン作業を行うことで、塗料の密着性を高めることができます。

また、外壁の素材や環境によっては、特殊なケレン作業が求められる場合もありますので、専門家の意見を参考にすることが大切です。

【ポイント3】ケレンをしないとどうなる?

ケレンを行わない場合、外壁塗装の仕上がりに大きな問題が生じる可能性があります。
具体的には、塗料の密着不良により、塗装が剥がれやすくなったり、耐久性が低下したりするといったトラブルの発生です。

外壁塗装は見た目の美しさだけでなく、建物を保護する役割も担っているため、ケレンは塗装工事の成功に導き、建物の美観や耐久性を生み出すための非常に重要な工程と言えるでしょう。

ケレン作業を含む塗装の流れを分かりやすくまとめました

外壁塗装の工程には、多くの手順が存在します。
なかでも特に重要なのが「ケレン作業」です。
ケレンは塗装の仕上がりに大きく影響を与えるため、外壁塗装の一連の流れの中での位置付けや、ケレン作業自体の流れをしっかり理解することが肝心です。

塗装の大まかな流れを表にまとめると次のようになります。

作業手順 概要
洗浄 業務用の高圧洗浄機で汚れを除去
ケレン作業 サビや旧塗膜を手作業で除去
外壁の素材によっては「目荒らし」を実行
外壁表面の平滑化 外壁素材に応じた適切な道具を使用
塗り 3回塗り(下塗り、中塗り、上塗り)を実行

以下では、ケレンを含む塗装の一連の流れを、具体的な作業内容とともにご紹介していきましょう。

【1】外壁表面の汚れを高水圧で落とす

外壁塗装の第一歩は、外壁表面の汚れを取り除くことから始まります。
ここで使用されるのは、業務用の高圧洗浄機です。
業務用高圧洗浄機は強力な水圧を利用して、外壁にこびりついた汚れや古い塗膜、さらにはコケやカビといった微生物の繁殖した痕跡までも洗い流します。
洗浄作業を丁寧に行うことで、塗料が新しい外壁にしっかりと密着するための適切な下地が作られるのです。
汚れが落ちにくい部分や、外壁材を痛めないよう特に注意が必要な箇所には、細心の注意を払いながら洗浄を行います。

【2】残った汚れに対してケレン作業を行う

高圧洗浄で落としきれなかった汚れや、サビ、旧塗膜に対しては、さらなる処理が必要となります。
これが「ケレン作業」です。

ケレンは、外壁に付着した頑固な汚れを機械や手作業で除去する作業であり、塗装の品質を大きく左右します。
特にサビが深く部材内部に浸透している場合は、時間をかけて慎重に取り除く必要があります。
ケレン作業を怠ると、後の塗装工程で問題が発生する原因となるため、確実なケレン作業が求められるのです。

【3】外壁表面の平滑化工程

ケレン作業の一環として、外壁表面の平滑化も行われます。
この工程は、外壁をなめらかにすることで、塗料を均一に塗布しやすくするものです。
外壁の凹凸を整えることにより、塗料がムラなく美しく仕上がり、耐久性のある塗装が可能になります。
外壁の素材に応じて適切な工具や方法が選ばれ、最終的な塗装の質を高めるための準備が整えられるのです。

【4】「目荒らし」作業もケレン作業のひとつです

塗装を行う際には、外壁の素材によって特有の処理が必要になることがあります。

例えば、ガルバリウム鋼板などの素材は、特性上、塗料が定着しにくい場合があります。
こういった素材に対して行うのが「目荒らし」作業であり、外壁表面をヤスリなどで軽く削り、塗料の接地面積を増やすことで、塗料の密着性を高める処理のことです。
外壁の素材に応じた目荒らしは、塗料がしっかりと定着するために欠かせない工程であり、塗装の持続性や美観を向上させるために重要な役割を果たします。

以上のような処理ののちに、塗料の塗り(下塗り・中塗り・上塗り)へと手順を進めていくことになります。

外壁塗装のケレン|判断基準・注意点・施工後の塗装あれこれ

外壁塗装におけるケレン作業は、塗装の品質を大きく左右する重要な工程です。
下地の状態を整え、塗料の密着を高めるために欠かせないケレンという作業について、必要かどうかの判断基準や注意点、さらにはケレン後の塗装に関する詳細を解説していきます。

【1】ケレンが必要な場合の判断方法は?

外壁に目に見えるサビが出ていたり、旧塗膜が剥がれ始めている状態を発見した場合は、ケレンが必要です。
サビや剥がれかけの旧塗膜は、新しい塗料の付着を阻害する要因となるため、適切なケレン作業によって取り除くことが求められます。

ケレンが必要かどうかの判断は自分自身では難しい場合もあるため、塗装の専門業者による診断を受けることで、より正確な判断を下すことができることでしょう。
塗装の専門業者は、塗装の劣化状況や外壁材質の特性を踏まえた専門的な視点をもっています。
彼らによる詳細なチェックによって、最適なケレン作業の計画・実施が可能となるのです。

【2】ケレンを行う際の注意点は?

ケレン作業は、単に古い塗膜を剥がすだけではなく、外壁の素材や塗装面の状態に合わせた適切な方法で行う必要があります。
それには、専門的な知識と技術が不可欠であり、適切な道具や安全対策も欠かせません。
ケレン作業を専門的な知識や技術がないまま実行すると、塗装の耐久性が著しく低下することがあります。

以上を踏まえると、ケレンを自分で行うDIYはおすすめできません。
専門の塗装業者に依頼することをおすすめします。

【3】ケレン後の塗装は?

ケレン作業を終えた後は、外壁塗装の基本である「3回塗り」が行われます。
下塗り、中塗り、上塗りの順に進めていくというものです。

下塗りは塗料の密着を高めるための基礎となる工程であり、中塗りでは塗膜の厚みを増して耐久性を高めます。
最終的な上塗りでは、色や質感を整え、外壁の保護機能を最大限に発揮させるための仕上げが施されます。

3回塗りによって、塗料はしっかりと外壁に付着し、長期にわたる保護効果が期待できるのです。

ケレン作業をはじめとする下地処理を適切かつ丁寧に行うことで、3回塗りを終えた直後の塗装の仕上がりだけでなく、塗装の持続性にも大きな差が出ます。
ケレン作業は塗装工程全体において非常に重要な役割を果たしているのです。

ケレン作業を行うメリットは?

外壁塗装においてケレン作業は重要な役割を果たしますが、具体的にどのような利点があるのでしょうか。
ケレン作業を行うメリットとしては、主に以下の3つが挙げられます。

以下、それぞれについて詳しく解説していきましょう。

【1】塗料の密着性アップ

ケレン作業は塗料の密着性を高める効果があります。

ケレンを行うことで、外壁表面に付着したサビや古い塗膜が除去され、外壁の表面状態が整います。新しい塗料が均一にムラなく外壁材に接するようになり、塗料の密着性が向上し、剥がれにくい状態を保つことができるのです。

塗料の密着性が高まると、塗装が剥がれにくくなり、外壁の美観を長期間保つことができるのです。

【2】塗料の長寿命化

外壁塗装におけるケレン作業は、塗料の寿命を延ばす上でも欠かせません。
ケレン作業によって、塗料の密着性が向上することによって、塗料が外壁にしっかりと固定され、塗料自体の耐久性が高まります。

また、塗料が外壁にムラなくしっかりと固定されることで、風雨や紫外線による劣化を抑え、塗装の保護機能が長期間維持されるのです。

【3】仕上がり(見た目)の向上

ケレン作業を適切に実施することで、塗装の仕上がりが格段に向上します。
外壁表面の不純物を取り除き、平滑にすることによって、塗料が均等に広がってしっかりと固定され、ムラのない美しい仕上がりを実現できます。

塗装の見た目は家全体の印象を大きく左右するものです。
ケレン作業による仕上がりの良さは、住宅の価値を高めてくれると言えるでしょう。

よくある質問と回答

外壁塗装のケレン作業は、普段の生活ではあまり耳にすることのない言葉であることからか、疑問を多く持たれがちです。
ここでは、ケレン作業に関して実際に寄せられた質問および回答をまとめました。ご覧ください。

【Q】外壁塗装のケレンは必ず必要ですか?

外壁塗装を成功させるためには、ケレン作業を適切に行うことが極めて重要です。

外壁にサビが発生していたり、旧塗膜が剥がれかけている状態のままでは、新しい塗料の密着力が低下してしまいます。結果として、塗装がはがれやすくなったり、仕上がりの品質が落ちたりする恐れがあります。

したがって、サビや旧塗膜が確認された場合は、ケレン作業が必要不可欠であると言えるでしょう。塗装の耐久性を高め、見た目の美しさを長期間維持するためにも、ケレンは欠かせない工程となります。

【Q】ケレンは自分でもDIYでいけますか?

ケレン作業は専門的な技術を要するため、DIYで行うことはおすすめしません。
外壁の材質や状態に応じた適切な方法でケレンを行わなければ、外壁にダメージを与えてしまう可能性があります。

不適切なケレン作業は塗装の仕上がりにも影響を及ぼすため、経験と知識を持つ専門の塗装業者に依頼することをおすすめします。
プロの手によるケレン作業は、塗装の品質を保証する上で不可欠です。

【Q】ケレンの費用は?

ケレン作業の費用は、施工する外壁の面積や状態、必要な作業の範囲によって変動します。
一般的な住宅で行われる「3種ケレン」と呼ばれる工程では、1平方メートルあたり500円から1,200円程度が相場といったところです。
この費用には、外壁の洗浄からサビ取り、旧塗膜の除去、表面の平滑化までの一連の作業が含まれています。

ただし、外壁の状態が悪い場合や特殊な処理が必要な場合は、追加費用が発生することもありますので、事前に塗装業者に見積もりを依頼し、詳細を確認するようにしましょう。
ケレン作業の費用に限らず、外壁塗装の正確な費用を把握することは、予算内で望ましい外壁塗装を計画・実施するためにはとても大切です。

なお、当社公式サイトでは、見積もりや外壁のカラーをシミュレーションできるサービスを提供しています。ぜひご活用ください。

まとめ

今回は外壁塗装における「ケレン」の重要性について詳しく解説しました。
ケレンは塗料が外壁にしっかりと付着するための不可欠な下地処理であり、サビや古い塗膜を取り除くことで塗料の密着性を向上させ、塗装の仕上がりや耐久性を高めます。

ケレン作業は、専門的な知識と技術が求められるため、自分で行うよりも信頼できる塗装業者に依頼するべきです。費用相場は1平方メートルあたり500円から1,200円が目安です。
外壁塗装を検討されている方は、ぜひ創建ペイントにご相談ください。
下地処理から塗りまで確かな技術で美しく丈夫な外壁を実現いたします。

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施工品質においても、そういった積み重ねが
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創建供給実績
10,000戸超

※2023年8月現在

実績例

※2023年8月現在
物件名 総戸数
三田エリア ルナ三田フラワータウン 60
ルナ三田ウッディタウンあかしあ台 82
ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア 108
ルナ三田ひばりが丘 149
神戸エリア パークヒル神戸小倉台 75
ルナ藤原台中町パークフロント 82
ルナ上津台 81
ルナ北六甲116 クルムの街 116
西神戸・ 
阪神エリア
ルナ西神中央 97
ルナ塚口 52
ルナ昆陽池公園 51
東大阪・ 
北摂エリア
ルナ南摂津 80
ルナ加納 71
ルナ山本 57
大阪市内・ 
南大阪エリア
ルナタウン島屋 55
ルナ城山公園 52
ルナ東百舌鳥 109
ルナ原山台 46
京都エリア ルナシティ同志社山手 237

街を拓き、家を建てる。
その先の未来まで考えながら
住まいづくりを積み重ねた結果が、
1万戸超の金字塔に。

商号

株式会社 創建

創立

昭和58年3月1日

設立

昭和61年9月4日

資本金

8,000万円

代表者

代表取締役会長 吉村 孝文

代表取締役社長 吉村 卓也

執行役員一覧

執行役員 大下 憲二

執行役員 岡本 賢二郎

本社所在地

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Tel:06-6221-0001 Fax:06-6221-0155
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東京支店所在地

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ヒューリック神田ビル6階
Tel:03-5209-5505 Fax:03-5295-2030
詳しい地図はこちら

売上高

151.3億円(令和5年5月期)

従業員数

従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期)

事業内容

建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/
建築総合請負/設計監理に関する業務/リフォーム事業/外壁塗装事業

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施工エリア

施工エリア 関西二府四県

施工エリア 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城

※別途、交通費が発生する場合があります。

外壁塗装の参考文献