【外壁塗装】アクリル塗料の実力とは？耐久性・価格から見る選び方のコツ総まとめ | 大阪の外壁塗装業者なら創建ペイント(創ペン)

外壁塗装において、アクリル塗料は人気のある塗料です。
その理由は、優れた耐候性と耐久性、そして比較的安価な価格にあります。

この記事では、アクリル塗料の特徴や性能、選び方のポイントについて詳しく解説していきます。
外壁塗装を検討されている方はぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

創建ペイント
谷口 知史

・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

アクリル塗料とは？特徴と基本情報を解説

まずは、アクリル塗料とは一体どんなものなのかについて見ていきましょう。
アクリル塗料について理解を深めるため、基本的な特徴や用途、種類について詳しく説明します。

アクリル塗料の基本的な特徴

アクリル塗料は、アクリル樹脂を主成分とする塗料です。
最大の特徴は、優れた耐候性と耐久性、色褪せしにくい点です。

水性と溶剤性の2種類が存在しますが、近年は環境への配慮から水性タイプが主流となっています。
水性タイプは、揮発性有機化合物（VOC）の排出が少なく、塗装時の臭いも軽減されるため、作業者と居住者双方に優しい塗料といえるでしょう。

アクリル塗料の主な用途

アクリル塗料の用途は多岐にわたり、外壁塗装はもちろんのこと、屋根塗装や内装塗装にも広く使用されています。
コンクリート、モルタル、サイディングなど、様々な建築材料に対応可能です。

多様な素材に適用できる汎用性の高さにより、新築住宅から築年数の経った物件まで、幅広い建物の塗装に活用されています。

アクリル塗料の種類と違い

アクリル塗料には、一般アクリル、シリコンアクリル、ウレタンアクリルなど、いくつかの種類が存在します。
主に樹脂の配合比率による違いがあり、それぞれ異なる性能を持っています。

一般アクリルは最もベーシックなタイプで、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
シリコンアクリルは、シリコン樹脂を配合することで耐候性が向上し、より長期的な保護効果が期待できます。
一方、ウレタンアクリルは耐摩耗性に優れており、傷つきやすい部分の塗装に最適です。

アクリル塗料の耐久性と寿命はどれくらい？

耐久性と寿命は、どのアクリル塗料を選択するかの判断によって、耐久性と寿命は大幅に変わります。
ここでは、アクリル塗料の平均的な耐久年数や、耐久性に影響を与える要因、他の塗料との比較について詳しく解説していきます。

アクリル塗料の平均的な耐久年数

一般的なアクリル塗料の耐久年数はおよそ5〜7年程度とされており、塗料が十分な保護機能を維持できる目安です。
ただし、耐久年数は決して絶対的なものではありません。
建物の立地条件や気候、メンテナンス状況によって大きく変動する可能性があります。
適切なメンテナンスと定期的な点検を行うことで、より長期間にわたって塗装の美観と機能を保つことができるでしょう。

耐久性に影響を与える要因

アクリル塗料の耐久性は、様々な要因が影響を与えます。
主な要因としては、日光や雨風などの気象条件、建物の構造や向き、塗装の下地処理の質、そして塗装後のメンテナンス状況が挙げられます。

特に、紫外線や酸性雨に対してやや弱い傾向があり、影響を強く受ける環境下では、耐久性が通常よりも低下しやすい点に注意が必要です。
海沿いの塩害地域や、工業地帯の大気汚染が激しい地域では、より頻繁なメンテナンスや早めの塗り替えを検討する必要があるでしょう。

他の塗料との耐久性比較

アクリル塗料の耐久性を他の塗料と比較すると、位置づけがより明確になります。
シリコン塗料やフッ素塗料と比べると、アクリル塗料の耐久性はやや劣るというのが一般的な評価です。

シリコン塗料やフッ素塗料は、より高度な技術と高価な原材料を使用しているため、長期的な耐久性を実現します。
一方で、アクリル塗料は比較的安価であるため、初期コストを抑えたい場合や、短期〜中期的な保護を目的とする場合には適しているでしょう。
耐久性と価格のバランスを考慮し、建物の状況や予算に応じて最適な塗料を選択することが重要です。

アクリル塗料の価格相場と費用対効果

アクリル塗料を選択する際、価格は重要な判断基準の一つです。
アクリル塗料の一般的な価格帯や、外壁塗装工事にかかる総費用の目安、費用対効果を考慮した選び方について詳しく解説していきます。

アクリル塗料の一般的な価格帯

アクリル塗料の価格は、品質や特性によって幅があります。
一般的に、アクリル塗料の価格は1平方メートルあたり1,000円〜2,000円程度です。

この価格帯を基に、一般的な住宅の外壁塗装を想定してみましょう。
平均的な一戸建て住宅の外壁面積を約120平方メートルとすると、材料費だけで計算した場合、12万円〜24万円程度となります。

アクリル塗料は低価格で施行できる反面、耐久性が低いため頻繁にメンテナンスが必要です。
長期的なコストパフォーマンスを考慮すると、シリコンやフッ素塗料などの選択肢も検討する価値があるかもしれません。

塗装工事にかかる総費用の目安

外壁塗装工事の総費用を考える際は、塗料代以外にも様々な費用が発生することを理解しておきましょう。
一般的な住宅の外壁塗装工事では、材料費に加え、足場代、下地処理費、人件費などを含めると、60万円〜140万円程度が相場です。

ただし、金額は建物の状態や規模、地域によって大きく変動する可能性があります。
例えば、建物の高さや構造の複雑さによっては足場代が高くなったり、下地の状態が悪い場合は追加の補修費用が必要になることもあります。
地域によっても相場が異なる場合があるため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

費用対効果を考えた選び方

アクリル塗料を選ぶ際は、初期コストと長期的なメンテナンスコストのバランスを考慮することが重要です。
初期コストを抑えたい場合、アクリル塗料は最適な選択肢の一つといえるでしょう。

しかし、3～5年ごとに塗り替えが必要となるため、長期的には耐久性の高い塗料を選ぶほうがトータルコストを抑えられる可能性もあります。
例えば、耐久性の高いシリコン塗料やフッ素塗料は初期コストは高いものの、塗り替え頻度が少ないため、20年以上の長期スパンで見ると結果的にコスト削減につながる場合があります。

建物の状態や予算、将来的な居住予定などを総合的に考慮し、最適な塗料を選択することが大切です。
また、定期的なメンテナンスを行えば、どの塗料を選択した場合でも耐久性を延ばし、長期的なコスト削減につなげることができます。

アクリル塗料の選び方のポイント

アクリル塗料を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。
建物の状態や環境に合わせた選択、色選びのコツ、メーカーや品質の重要性について詳しく解説していきます。
ポイントを押さえることで、より適切なアクリル塗料が選択できるようになるでしょう。

建物の状態や環境に合わせた選択

アクリル塗料を選ぶ際、最も重要なのは建物の状態と周辺環境に適した製品を選ぶことです。
建物の素材（サイディング、モルタル、コンクリートなど）や立地環境（海沿い、山間部など）によって、最適な塗料の種類や性能が異なります。

例えば、海沿いなど塩害の影響を受けやすい環境では、耐候性の高いシリコンアクリルなどを検討するのがおすすめです。
一方、山間部など湿度の高い地域では、防カビ性能の高い製品を選ぶことで、長期的な美観維持につながります。

建物の素材に応じた適切な下地処理と、相性の良い塗料を選択することも大切です。
例えば、コンクリートやモルタルの場合は、アルカリ性に強い塗料を選んだほうがよいでしょう。

色選びのコツ

アクリル塗料の魅力の一つは、豊富な色バリエーションにあります。
しかし、色選びには注意が必要です。特に濃い色は褪色しやすい傾向があるため、長期的な美観維持を考えると、明るめの色を選ぶのがおすすめです。
色選びの際は、以下のポイントを考慮するとよいでしょう。

• 周辺の景観との調和
• 建物の雰囲気や設計コンセプトとの整合性
• 経年変化を考慮した色選び
• 日当たりや影の影響を考慮した色の見え方

実際の塗装前にサンプル塗装を行い、実際の見え方を確認することも重要です。
色見本やカタログでの印象と、実際に塗装した際の印象が異なる場合もあるからです。

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メーカーや品質にも注目

アクリル塗料を選ぶ際は、メーカーや品質にも十分な注意を払う必要があります。
有名メーカーの製品は品質が安定しているため安心ですが、JIS規格やFなどの表示がある製品を選ぶことで、品質や安全性をより確実に確保できます。

JIS規格は日本工業規格を指し、品質の基準を満たしている証明です。
一方、「F☆☆☆☆」は、ホルムアルデヒドの放散量が最も少ない等級を意味し、室内の空気質に配慮した製品であることを示しています。

メーカーのサポート体制や保証内容も重要な選択基準です。
長期保証が付いている製品や、アフターサービスが充実しているメーカーの製品を選ぶことで、塗装後のトラブルにも迅速に対応できるでしょう。
環境への配慮も重要な要素で、VOC（揮発性有機化合物）の含有量が少ない製品や、環境負荷の低い原料を使用している製品を選ぶことで、環境保護にも貢献できます。

まとめ

アクリル塗料は、アクリル塗料は耐候性や耐久性は高いとはいえませんが、用途や予算に応じて選択することが大切です。
最適な塗料選びには、建物の状態や環境、予算、長期的な費用対効果などを総合的に選びましょう。

外壁塗装は住宅の資産価値を維持・向上させる重要な投資です。
専門家のアドバイスを受けながら、自身の状況に最適なアクリル塗料を選択し、美しく耐久性のある外壁を目指しましょう。

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