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雨漏りの調査方法まとめ|業者依頼の方法・相場も解説します

更新日2023年11月29日

家の快適さを脅かす雨漏りには、早急な対策が必要です。
しかし、雨漏りの原因を突き止め、解決に導くための調査方法は一つではありません。

今回の記事では、雨漏りの調査方法やそれぞれの特徴を紹介し、信頼できる業者の選び方や費用相場についても解説します。
さらに、雨漏りの主な原因やよくある質問にも答えていくので、雨漏りに悩む前にも、すでに悩んでいる今にも役立つ情報が満載です。

この記事の監修者
谷口 知史谷口 知史
創建ペイント
谷口 知史
・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

雨漏りの調査方法&特徴まとめ

雨漏りは住宅にとって深刻な問題です。
正確な原因を見つけ出し、効果的な修理を行うためには、適切な調査方法が不可欠になります。
主な調査方法について、以下で解説していきます。

調査方法 特徴
散水調査 ・水をかけて雨を再現
・業者依頼が一般的
赤外線調査 ・赤外線カメラを使用
・外気温や天候に左右されやすい
目視調査 ・最も基本的な方法
・疑わしい箇所を目視で確認
・他の方法と組み合わせる

【方法1】散水調査

雨漏りの原因を探る上で、散水調査は非常に有効な手段です。
雨漏りが疑われる箇所に直接水をかけることで、実際の雨の状況を再現します。
水がどのルートを辿って建物内部に侵入しているのかを観察することで、雨漏りの起点を特定できるのです。

ただし、散水調査は専門的な知識と経験が求められるため、業者に依頼するのが一般的です。
屋根や外壁にダメージを与えずに行うことが重要で、適切な水量や圧力の調整が求められる作業と言えるでしょう。

【方法2】赤外線調査

次に紹介する赤外線調査は、最新技術を駆使した効率的な手法です。
調査では、建物の表面温度の違いを検出する赤外線カメラを使用します。
雨水が浸透している箇所は温度が異なるため、カメラによってその温度差が可視化されます。
情報をもとに、雨漏りの原因となる箇所を特定することが可能です。

特に断熱材の損傷や水分の蓄積が疑われる場合に有効で、非破壊的かつ迅速に検査を行えるのが大きな利点です。
しかし、赤外線調査は外気温や天候に左右されやすいため、正確なデータを得るには経験豊富な技術者による実施が望ましいでしょう。

【方法3】目視調査

最も基本的な雨漏り調査方法の一つが目視調査です。
屋根や外壁など、雨漏りが疑われる箇所を直接目で見て確認します。

雨漏りは、ひび割れや剥がれ、変形など、目に見える明らかな損傷が原因である場合も少なくありません。
特に経験豊かな専門家や職人なら、経験をもとに原因を探り、小さな不具合も見つけてくれるでしょう。

また、目視だけでは見逃しや誤判断のリスクもあるため、他の方法と組み合わせることをおすすめします。
目視調査と他の高度な調査方法を併用することで、より精度の高い診断につながるでしょう。

雨漏り調査業者はどう選ぶ?こんな業者を選びましょう!

雨漏りは、建物に深刻な影響を与えうるトラブルのひとつです。
正確な原因を突き止め、適切な修理を行うためには、信頼できる調査業者の選定が不可欠です。
以下のようなポイントを重視して業者を選びましょう。

続いては、業者選びの重要なポイントをそれぞれ詳細に解説していきます。

【1】詳細な調査報告書を出してくれる

家の雨漏りを診断する際、調査報告書の有無は非常に大切です。
報告書があることで、どのような調査が行われ、どんな結果が得られたのかが明確になります。

また、将来的に再発した際や追加の修理が必要になった時に、その報告書を基に迅速かつ的確な対応が可能となります。
具体的には、写真や図面を交えた詳細な報告書を提供する業者を選ぶべきです。
もし後日トラブルが生じた場合でも、記録に基づいて対処がしやすくなるでしょう。
報告書は、調査の透明性を保証するものです。
よって報告書を業者選びの一つの基準とすると良いでしょう。

【2】原因特定までしてくれる

雨漏りの調査を依頼する際、何が原因だったのか特定することは非常に重要です。
原因が明らかになれば、必要な補修箇所を絞り込み、無駄なコストをかけずに済みます。
原因特定まで踏み込んでくれる業者に依頼できれば、その後の修理計画を立てやすくなり、結果的に全体の費用を抑えることも可能です。

また、原因がはっきりしている場合、修理の効果が長持ちする可能性も高くなります。
雨漏りの原因は多岐にわたるため、専門の技術と経験を持つ業者に依頼することで、根本的な解決につながります。

【3】事前の案内・注意点の確認を丁寧にしてくれる

雨漏りの調査や修理を依頼する際、事前の案内や注意点の確認は顧客にとって非常に重要です。
調査や修理工程、必要な準備、予想されるリスクなどを事前にしっかりと説明してくれる業者は信頼に値します。

丁寧なコミュニケーションを取ることで、調査や修理の流れを理解し、不安を軽減することができます。
また、業者との間で誤解が生じるリスクを減らし、スムーズな作業を実現するためにも、コミュニケーションは見逃せないポイントです。
事前の案内が丁寧な業者は、顧客の立場に立ったサービスを提供している証拠と言えるでしょう。

雨漏り調査の費用相場

雨漏りのトラブルは突然訪れるものです。
慌てずに適切な対応を取るためには、事前に費用相場を知っておくことが重要と言えます。
雨漏り調査に要する費用の相場について、詳しく解説していきます。

業者の種類 費用相場 詳細
調査専門業者 1か所あたり20万円前後 ・専門的な機材を用いる
・状況に応じて費用変動あり
・修理計画が立てやすくなる
無料で調査をする業者 無料 ・多くは補修工事の実施が前提
・無料となる条件を要確認
・対応の質が低いと費用がかさむ
外壁塗装会社 要見積もり ・塗装工事とセットで依頼
・調査費用を抑えられる
・高い技術と経験を持つ業者を選ぶ
・見積もりをしっかり確認

【1】調査専門業者の場合

雨漏りは、家族の安全や生活に直結する問題であり、迅速かつ正確な調査が必要です。
調査専門業者に依頼した場合、戸建住宅の雨漏りの調査で、一般的に1か所あたり20万円前後が相場とされています。
費用には、専門的な機材を使用した詳しい検査にかかる費用が含まれていることが多く、その分、精度の高い結果を期待できるでしょう。

また、調査費用は屋根の形状や材質、雨漏りの範囲によって変動しうるため、事前に見積もりを取ることが大切です。
詳しい調査報告書の内容をもとに、修理の計画を立てることができます。

【2】無料で調査をする業者

中には、無料で雨漏り調査を行う業者も存在します。
無料と聞くと魅力的に感じるかもしれませんが、補修工事の実施が前提となっている場合があるため注意が必要です。
無料調査を受ける際には、最終的な修理費用の見積もりを明確にし、どのような条件で無料となっているのかをしっかりと確認しましょう。

また、調査の質や報告書の詳細度が低いと、結局は修理工事で余計な費用が発生するリスクもあるため、信頼できる業者選びが重要になります。

【3】外壁塗装会社の場合

外壁塗装を専門とする会社に雨漏り調査を依頼する場合、具体的な費用は要見積もりとなりますが、塗装工事とセットで依頼することで、調査費用を抑えることが可能です。
外壁塗装会社は、塗装工事の一環として雨漏りの原因を特定します。
適切な修理を行えば、雨漏りの再発防止にも繋がるでしょう。

ただし、塗装と雨漏り調査は専門性が異なるため、調査に関しても高い技術と経験を持つ業者を選ぶことが肝要です。
見積もり時には、調査方法や報告書の内容、修理工事の範囲と費用の内訳を確認し、納得のいくサービスを提供しているかを判断することが大切です。

【そもそも】雨漏りの主な原因は?

雨漏りは、様々な要因が絡み合って生じるものです。
雨漏りの主要な原因を把握し、適切な対策を講じることが肝要です。
雨漏りは、主に以下の3つが原因となっています。

続いては、雨漏りを引き起こす原因を詳しく見ていきましょう。

【原因1】屋根の劣化や破損

屋根は日々天候に晒され続けるため、経年劣化は避けられません。
瓦の割れ、ズレによって雨水が侵入し、最終的には室内まで雨漏りが生じてしまいます。
また、地震や強風などの自然災害も屋根にダメージを与え、雨漏りの原因の一つです。

劣化や破損を早期に発見し、適切な修理を行うことが重要となります。
屋根材の種類や設置状況によっても雨漏りのリスクは変わってきますので、定期的な点検が欠かせません。

【原因2】サッシ枠の隙間が劣化している

窓やサッシの枠組みに隙間が生じると、そこから水が侵入することがあります。
特にサッシのシーリング材が劣化している場合、雨水が内部に浸透しやすくなります。

屋根と同様に経年劣化は避けられないため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。窓周りの防水処理を怠ると、見た目には分かりにくい隙間からも雨漏りが発生するリスクが高まるため注意しましょう。

【原因3】外壁のひび割れ

外壁は建物を守る大切なバリアの一つですが、モルタルやサイディング、防水シートの劣化や破損によってひび割れが発生することがあります。
これらのひびから雨水が侵入し、雨漏りにつながることがあります。
外壁のひび割れは外から目視での確認が可能なので、定期的にチェックし、必要に応じて補修作業を行うことが大切です。

外壁の材質や構造によっては、特定の補修方法が必要になることもあります。
詳しくは外壁塗装専門の業者に依頼すると良いでしょう。

雨漏り調査でよくある質問と回答

お住まいの快適さを守るためにも、雨漏りの問題は早急に対処しなければなりません。
続いては、雨漏り調査に関するよくある疑問を取り上げ、専門的な視点から回答していきます。
雨漏りでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

【Q】雨漏り調査にかかる時間はどのくらいですか?

雨漏り調査の所要時間は、使用する調査方法や雨漏りの具体的な状況によって大きく変わります。
一般的な散水調査の場合、調査には数時間程度かかります。
しかし、建物の構造が複雑であったり、雨漏りの原因が特定しにくい場合は、半日以上を要することも少なくありません。

調査開始前に業者から予測される時間を聞いておくと良いでしょう。
また、状況に応じて複数の調査方法を組み合わせることで、より正確な原因特定が期待できます。
想定よりも時間がかかる可能性もあるため、雨漏りがひどくなる前に調査を依頼するなど、余裕をもっておくと安心です。

【Q】雨漏り調査後の修理費用はどのくらい?

修理費用の相場としては、5〜30万円程度が一般的です。
雨漏りの修理費用は、損傷の程度や修理が必要な範囲によって変動します。

また、小さな修理であれば数万円程度で済むこともありますが、広範囲の修復が必要な場合や、根本的な原因を解決するための工事が必要な場合は、30万円を超えることも考えられます。

適正価格で修理を行うためには、調査結果を踏まえて業者が出す見積もりを確認し、必要に応じて複数の業者から見積もりを取ると良いでしょう。

【Q】火災保険は雨漏り修理に適用される?

火災保険が雨漏り修理に適用されるかどうかは、保険の契約内容や雨漏りの原因によって異なります。
自然災害による被害が原因である場合、火災保険が適用される可能性がありますが、保険会社によって補償の範囲や条件が異なってくるため事前に保険契約の確認が必要です。

保険適用の可能性がある場合は、修理費用を大幅に抑えられることもありますが、すべての雨漏りが保険の対象となるわけではありません。
火災保険適用を前提とした修理をすすめてくる業者も存在しますが、誤った申請をすると保険会社からペナルティを受けるリスクもあるため、慎重に検討することが大切です。

必要な場合は、保険の専門家に相談し、正しい手続きを行うようにしましょう。

まとめ

今回は雨漏りの調査方法とその特徴、業者選びのポイント、費用相場について解説しました。雨漏りの原因は屋根の劣化や外壁のひび割れなど多岐にわたりますので、早めの対策が肝心です。
雨漏りの調査方法には散水調査、赤外線調査、目視調査といった様々な方法があり、それぞれに適した状況が存在します。

信頼できる業者を選ぶ際には、詳細な調査報告書の提出、原因特定の実施、事前案内の丁寧さなどが重要です。
費用相場は業者によって異なり、無料で調査を行う場合もあれば、外壁塗装会社では工事の一環として割安で調査することも考えられます。

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※2023年8月現在

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南大阪エリア
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商号

株式会社 創建

創立

昭和58年3月1日

設立

昭和61年9月4日

資本金

8,000万円

代表者

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代表取締役社長 吉村 卓也

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売上高

151.3億円(令和5年5月期)

従業員数

従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期)

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建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/
建築総合請負/設計監理に関する業務/リフォーム事業/外壁塗装事業

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外壁塗装の参考文献