外壁塗装で重要な「縁切り」とは？役割と施工方法を解説します | 大阪の外壁塗装業者なら創建ペイント(創ペン)

屋根塗装を検討中の方は、「縁切り」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
しかし、縁霧とは一体なんなのか、どのような役割を果たすのかよく分からない人も多いはずです。

この記事では、屋根塗装における縁切りの重要性や具体的な施工方法について詳しく解説します。
業者に依頼する際のポイントやよくある質問にも答えていきますので、ぜひ参考にしてください。

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この記事の監修者

創建ペイント
相見 忠明

・ガス可とう管接続工事監督者
・一級建築物石綿含有建材調査者
・第二種電気工事士

職人として9年間、建築現場作業に就き、大手アウトソーシング会社にて5年間のメンテナンス業務を経て、内装に関する資格を習得し、現場管理兼職人として内装・リフォームの知識と経験を深める。
株式会社創建に入社後、外壁塗装に従事し、現在は、創建ペイントの全ての物件の外壁塗装の現場管理を担当しています。

そもそも縁切りって何？屋根塗装で必要な理由とは

屋根塗装を行う際に、「縁切り」という作業が重要視されています。
では、縁切りとは一体どのようなものなのでしょうか。
なぜ屋根塗装で縁切りが必要とされているのか、理由について詳しく見ていきましょう。

縁切りの定義と目的

縁切りとは、スレート瓦などの重ね合わせ部分に隙間を作る作業のことを指します。
屋根材の重なり部分は、塗装を行うと塗料によって塞がれてしまう可能性があります。
すると、雨水の排水経路が失われ、屋根材の下に水が溜まってしまうのです。

縁切り作業は、塗装時に重なり部分が塗料で塞がれないようにするために行われます。
適切な縁切りを施すことで、雨水をスムーズに排水し、屋根の長寿命化につなげることができるのです。

縁切りが必要な屋根材の種類

縁切り作業が必要とされるのは、主にスレート瓦の屋根です。
スレート瓦の屋根は、重ね合わせ部分が存在するため、塗装時には縁切りする必要があります。

瓦屋根やトタン屋根の場合、通常縁切りの必要はありません。
ただし、屋根の状態によっては、縁切りが必要になる場合があるので、専門家への相談が確実です。

縁切りをしないとどうなる？

もし縁切りを行わずに屋根塗装をしてしまうと、どのような問題が起こるのでしょうか。
一番の問題は、雨漏りや結露の発生です。

重なり部分が塗料で塞がれると、雨水がスムーズに流れなくなります。
結果、屋根材の下に雨水が溜まり、雨漏りを引き起こす危険性が出てきてしまうのです。

屋根裏で結露が発生し、断熱材の劣化や木材の腐食などにつながることもあります。
縁切りを怠ると、せっかくの屋根塗装の効果が半減してしまうだけでなく、深刻なトラブルを招く可能性があるのです。

縁切り作業の具体的な方法を解説

前述のように、縁切り作業は屋根塗装に欠かせない重要な工程です。
では、実際にどのような方法で縁切りを行うのでしょうか。代表的な縁切り作業の方法を解説していきます。

それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

カッターやヘラを使った手作業の場合

縁切り作業の中でも、最も一般的なのがカッターやヘラを使った手作業です。
まず1回目の塗装を行い、塗料が乾いたら、カッターやヘラを使って、重なり部分の塗膜に切れ目を入れていきます。

手作業には、熟練した職人の技術が必要とされます。
切れ目を入れる位置や深さを適切に調整しながら、丁寧に作業を進めていかなければなりません。
手作業による縁切りは、職人の経験と感覚に頼る部分が大きいのが特徴です。

タスペーサーを使用する方法

もう一つの縁切り方法が、タスペーサーを使用する方法です。
タスペーサーとは、樹脂製の部材で、屋根材の重なり部分に挿入するものです。

塗装を行う前に、塗料が隙間に入り込まないようにするため、重なり部分にタスペーサーを設置します。
タスペーサーを使うメリットは、手作業に比べて作業時間を短縮できるという点です。
また、均一な隙間を確保しやすいため、施工品質も安定します。

縁切り作業のタイミング

縁切り作業のタイミングは、どのような方法を選択するかによって変わります。
手作業で行う場合は、1回目の塗装が終わった後に縁切りを実施します。
塗料が乾いてから切れ目を入れることで、重なり部分への塗料の侵入を防ぐことができるのです。

一方、タスペーサーを使用する場合は、塗装を行う前にタスペーサーを設置します。
タスペーサーを先に取り付けておくことで、塗装中に隙間が塗料で塞がれるのを防げます。
それぞれの方法に合わせて、適切なタイミングで縁切り作業を行うことが大切です。

縁切り作業の重要ポイント

縁切り作業を行う上で、押さえておきたい重要ポイントがいくつかあります。

• 【1】適切な隙間の幅を確保する
• 【2】屋根の形状に合わせた施工が必要
• 【3】品質の高い塗料選びも大切

縁切り作業を成功させるために欠かせない3つのポイントについて詳しく解説していきましょう。

【1】適切な隙間の幅を確保する

縁切り作業で最も重要なのが、適切な隙間の幅を確保することです。
隙間が狭すぎると、排水不良を引き起こす原因になります。

逆に、隙間が広すぎても、屋根材のずれや雨水の侵入につながるおそれがあります。
一般的に、縁切りで確保する隙間の幅は、3～5mm程度が理想的です。

屋根の状態や使用する部材に合わせて、最適な隙間の幅を見極めることが大切です。
経験豊富な職人やメーカーに相談しながら、適切な隙間の確保に努めましょう。

【2】屋根の形状に合わせた施工が必要

縁切り作業を行う際は、屋根の形状に合わせた施工が求められます。
屋根の勾配や複雑な形状によって、縁切りの方法や注意点が変わってくるのです。
特に、谷部分や役物周りは雨水が集中しやすく重なり部分も複雑になるため、より丁寧な縁切り作業が必要です。

屋根の形状を考慮しながら、適切な道具の選択や作業手順の調整を行いましょう。
難しい部分は、プロの職人に相談するのも一つの方法です。

【3】品質の高い塗料選びも大切

縁切り作業と並んで重要なのが、使用する塗料選びです。
せっかく縁切りを行っても、塗料の品質が低ければ、効果が十分に発揮されません。
耐久性や耐候性に優れた、高品質な塗料を選ぶことが大切です。

屋根材の種類や環境条件に合わせて、最適な塗料を選ぶことも大切です。
塗料選びを誤ると、縁切りの効果が損なわれるだけでなく、塗膜の剥がれや劣化を早めるリスクもあります。
信頼できるメーカーの塗料を選んだり、プロの意見を参考にしてもいいでしょう。

縁切り作業を業者に依頼するメリットとは

縁切り作業は、屋根塗装を行う上で非常に重要な工程です。
しかし、高所作業であるため危険を伴いますし、適切な施工には専門的な知識と技術が必要なので、プロの業者に依頼するのがおすすめです。
縁切り作業を業者に依頼するメリットについて見ていきましょう。

高所作業を依頼できる

屋根の塗装や縁切り作業は、主に高所で行われます。
DIYなどで自ら行うには、転落などの危険性が高いです。

一方、専門知識や技術のある専門業者であれば、作業にも慣れているし、安全にも配慮しながらの作業を行ってくれます。
また、縁切り作業に必要な専用の道具も揃えているため、自分で用意する必要がありません。

業者に依頼すれば、安全面での不安を解消し、スムーズに作業を進めることができるでしょう。
屋根の状態によっては、足場の設置が必要な場合もあります。
専門業者なら適切な足場を設置し、安全に作業を行ってくれるので、自分で行うよりも効率的で安心できる方法だと言えます。

適切な施工を実施

縁切り作業は、屋根の状態に合わせて最適な方法で行わなければいけません。
プロの業者は、豊富な経験と知識を持っているため、屋根の材質や形状、劣化の程度などを見極めた上で、最適な縁切り方法を提案してくれます。
高い技術力も持ち備えているので、美しく丁寧な仕上がりを期待できるでしょう。

自分で行う場合は、知識不足で適切な方法を選べなかったり、仕上がりが雑になってしまうことも考えられます。
せっかく行う縁切り作業ですから、プロの技術で確実に施工してもらうのが確実です。

縁切り作業と合わせて、屋根塗装に使用する塗料の選定も重要なポイントです。
業者なら、それぞれの屋根に合った高品質な塗料を提案してくれるでしょう。

アフターフォローや保証の充実

縁切り作業を業者に依頼するもう一つのメリットは、アフターフォローや保証が充実していることです。
万が一、施工後に不具合が見つかった場合でも、迅速に対応してくれます多くの業者が長期的な保証サービスを用意しており、数年から10年以上の保証期間を設けているところもあるので、もしものことがあった時でも安心です。

自分で行った場合、もし失敗してしまっても自己責任になってしまいますが、業者に任せれば、そういった心配もありません。
さらに、定期的なメンテナンスサービスを提供している業者もあります。
プロの目で屋根の状態をチェックしてもらえるため、小さな不具合も見逃さず、長期的に屋根を守ることができるでしょう。

縁切り作業に関するよくあるQ&A

縁切り作業は、屋根塗装を行う上で欠かせない重要な工程ですが、一般的にはあまり馴染みのない作業であり、疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
縁切り作業に関する代表的な質問について解説していきますので、参考にしてみてください。

【Q1】縁切りをしないとどのようなトラブルが起こりますか？

縁切り作業を行わないと、屋根材の重なり部分に塗料が入り込み、排水経路が塞がれてしまいます。
排水経路から水が流れないと、屋根材の下に雨水が溜まり、雨漏りや結露の原因になります。

特に、スレート瓦の屋根の場合は構造上、放置すると屋根材の劣化を早めてしまいやすいです。
他にも、屋根裏の排水が上手くいかず湿気が高まることで、カビや腐敗が発生し、屋根の寿命を縮めてしまうこともあります。

縁切りを行わないと、せっかくの屋根塗装の効果が半減してしまうだけでなく、深刻なトラブルを招く恐れがあるのです。
美観の維持だけでなく、屋根の機能を守るためにも、縁切り作業は必ず行うようにしましょう。

【Q2】縁切り作業にはどれくらいの費用がかかりますか？

縁切り作業の費用は、屋根の大きさや形状や使用する工法によって異なります。
一般的な住宅の場合、5万円から10万円前後が相場と言われています。

ただし、相場はあくまで目安なので、正確な金額は見積もりをとって確認するようにしましょう。
縁切り作業単体ではなく、屋根塗装全体の費用に含まれている場合もあります。

業者によって、価格設定や施工内容が異なるため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
単に価格の安さだけでなく、施工内容や使用する材料、保証内容なども重視して選ぶようにしましょう。
満足いく仕上がりにするためには、信頼できる業者選びも大切なポイントです。

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費用について心配な方も、是非参考にしていただければ幸いです。

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【Q3】タスペーサーを使った縁切り方法のメリットは？

タスペーサーを使った縁切り方法は、手作業による方法に比べるといくつかのメリットがあります。
まず、作業時間を大幅に短縮できる点です。手作業の場合、カッターやヘラを使って一つ一つ丁寧に切れ目を入れていく必要がありますが、タスペーサーを使えば、簡単に均一な隙間を作ることができます。

熟練した職人でなくても、安定した施工品質を確保しやすいのもメリットの一つです。
均一な隙間を確保することで、排水性能も向上し、屋根の耐久性アップにつながります。

タスペーサーは樹脂製の部材なので、長期的に見ても耐久性が高く、メンテナンスの手間を減らすこともできます。
手作業に比べて、効率的かつ高品質な縁切り作業が可能になるのです。

まとめ

外壁塗装における縁切り作業は、屋根の重なり部分に適切な隙間を設けることで、雨水の排水経路を確保し、雨漏りや結露などのトラブルを防ぐ重要な工程だと言えます。
縁切り作業と合わせて、品質の高い塗料選びも重要です。

高所作業や専門的な知識が必要な縁切り作業は、経験豊富な業者に依頼することをおすすめします。
信頼できる外壁塗装業者に縁切り作業を依頼することで、屋根の長寿命化と快適な住環境の維持が実現するでしょう。

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