遮熱塗料の種類を徹底比較！目的に合った最適な選び方を紹介します | 大阪の外壁塗装業者なら創建ペイント(創ペン)

暑い夏を快適に過ごすには、建物の遮熱対策が欠かせません。
中でも注目されているのが、太陽光の赤外線を反射し、建物の温度上昇を抑える「遮熱塗料」です。
遮熱塗料にはアクリル系、ウレタン系、フッ素系など、様々な種類があり、それぞれ特徴や価格帯が異なるため、選ぶ際には目的に合ったものを選ぶことが重要です。

この記事では、遮熱塗料の基本的な仕組みや効果から、種類ごとの特徴、建物の用途に合わせた選び方、選ぶ際の注意点まで、遮熱塗料選びに役立つ情報を詳しく解説します。

この記事の監修者

創建ペイント
谷口 知史

・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

遮熱塗料ってどんな塗料？その特徴と効果を解説

遮熱塗料は、建物の外壁や屋根に塗ることで、夏の暑さを和らげ、快適な室内環境を保つことができる優れた塗料です。
ここでは、遮熱塗料の基本的な仕組みや特徴、効果について詳しく解説していきます。

遮熱塗料の基本的な仕組みと特徴

遮熱塗料は、太陽光に含まれる赤外線を効果的に反射することで、建物の温度上昇を抑制する働きを持っています。
通常の塗料と比べて、遮熱塗料は高い日射反射率を有しているのが特徴です。

高い日射反射率は、塗料に含まれる特殊な顔料や添加剤によって実現されています。
遮熱塗料を建物の外壁や屋根に塗布することで、太陽光の熱エネルギーが建物内部に伝わりにくくなり、室内の温度上昇を抑えることができるのです。
遮熱塗料は、紫外線による塗膜の劣化を防ぐ効果もあるため、建物の美観を長期間維持することにも役立ちます。

遮熱塗料を使うメリット

遮熱塗料を建物に塗布することで、いくつかの大きなメリットが得られます。

• 夏場の室内温度の上昇を抑える
• 省エネ効果
• 建物の劣化を防ぐ

まず、夏場の室内温度の上昇を抑えられるため、快適な生活環境を保つことができます。
遮熱塗料を使用した建物では、外気温が高くなっても、室内の温度上昇が緩やかになるため、エアコンの使用頻度を減らすことも可能です。
冷房費の節約にもつながり、省エネ効果が期待できます。

さらに、遮熱塗料は建物の劣化を防ぐ効果もあるため、建物の長寿命化にも貢献します。
外壁や屋根の温度上昇を抑えることで、建材の熱膨張や収縮によるダメージを軽減できるのです。

遮熱塗料の耐用年数と塗り替え時期の目安

一般的に、遮熱塗料の耐用年数は10年から20年程度です。
ただし、耐用年数は建物の立地条件や、塗料の種類、施工の質などによって大きく異なります。

例えば、沿岸部や工業地帯など、塩害や大気汚染の影響を受けやすい地域では、塗料の劣化が早い傾向があります。
また、日当たりの良い南向きの壁面や、屋根面でも塗料が早く劣化しやすいです。

遮熱塗料の塗り替え時期は、色あせや、チョーキング現象（塗膜の粉化）、ひび割れなどの劣化症状が見られた時点で検討する必要があります。
定期的な建物の点検を行い、早めの塗り替えを心がけることで、遮熱塗料の効果を長く維持することができるでしょう。

遮熱塗料の種類と特徴を徹底比較

遮熱塗料には、主成分となる樹脂の種類によって、アクリル系、ウレタン系、フッ素系などの種類があります。
それぞれの遮熱塗料には、特徴や価格帯に違いがあるため、建物の用途や予算に合わせて選択する必要があるでしょう。
代表的な遮熱塗料の種類と特徴を比較していきますので、参考にしてみてください。

アクリル系遮熱塗料の特徴と価格帯

アクリル系遮熱塗料は、主成分にアクリル樹脂を使用した塗料です。
アクリル樹脂は、優れた接着性と柔軟性を持っているため、施工性に優れているのが特徴です。

アクリル系遮熱塗料は、比較的安価で、幅広い色調の選択肢があるため、意匠性を重視する建物に適しています。
ただし、ウレタン系やフッ素系と比べると、耐久性や耐候性がやや劣ります。

価格帯は、1平米あたり3,000円～5,000円程度が相場です。
建物の規模や、施工業者によって価格は変動しますが、比較的手頃な価格で遮熱効果を得ることができます。

ウレタン系遮熱塗料の特徴と価格帯

ウレタン系遮熱塗料は、主成分にウレタン樹脂を使用した塗料です。
ウレタン樹脂は、高い耐久性と耐候性を持っているため、過酷な環境下でも長期間、遮熱効果を維持することができます。
優れた防水性と弾力性を持っているため、建物の防水性能を向上させる効果もあります。

ただし、アクリル系塗料と比べると価格が高く、1平米あたり4,000円～6,000円程度が相場です。
初期コストは高くなりますが、長期的な耐久性と遮熱効果を考慮すると、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。

フッ素系遮熱塗料の特徴と価格帯

フッ素系遮熱塗料は、主成分にフッ素樹脂を使用した塗料です。
フッ素樹脂は、現在市販されている樹脂の中で、最も高い耐久性と耐候性を持っています。

そのため、長期間にわたって安定した遮熱効果を発揮することができます。
優れた耐薬品性と耐汚染性を持っているため、工場や倉庫など、過酷な環境下での使用に最適です。

フッ素系遮熱塗料の価格帯は1平米あたり5,000円～8,000円程度が相場です。
アクリル系やウレタン系と比べると、初期コストは高くなりますが、メンテナンス費用を削減でき、長期的に見れば、経済的と言えるでしょう。

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建物の種類や用途に合わせた遮熱塗料の選び方

建物の種類や用途によって、最適な遮熱塗料の選び方は異なります。
戸建て住宅、マンションやビル、工場や倉庫など、建物の種類ごとに、遮熱塗料の選び方のポイントを解説していきます。

戸建て住宅の場合

戸建て住宅に遮熱塗料を選ぶ際は、耐久性と意匠性を重視することが大切です。
戸建て住宅は、一般的に10年から20年ごとに塗り替えを行うため、長期的な耐久性が求められます。
また、住宅の外観は、街並みや周辺環境との調和を考慮する必要があるため、意匠性も重要なポイントと言えるでしょう。

戸建て住宅には、アクリル系やウレタン系の遮熱塗料がおすすめです。
アクリル系は、比較的安価で、幅広い色調の選択肢があるため、意匠性を重視する場合に適しています。
一方、ウレタン系は、アクリル系よりも高い耐久性を持っているため、長期的な遮熱効果を求める場合に適しています。

マンションやビルの場合

マンションやビルに遮熱塗料を選ぶ際は、長期的な耐久性と遮熱効果を重視することが大切です。
マンションやビルは、戸建て住宅と比べて、塗り替えの頻度が少ないため、より高い耐久性が求められるからです。
マンションやビルは、多くの居住者や利用者がいるため、遮熱効果による快適性の向上も重要となります。

マンションやビルには、ウレタン系やフッ素系の遮熱塗料がおすすめです。
ウレタン系は、高い耐久性と遮熱効果を持っているため、長期的な快適性を求める場合に適しています。
一方、フッ素系は、最も高い耐久性と耐候性を持っているため、過酷な環境下でも安定した遮熱効果を発揮することができるでしょう。

工場や倉庫の場合

工場や倉庫に遮熱塗料を選ぶ際は、高い遮熱効果と耐久性を重視することが大切です。
工場や倉庫は、大型の機械や設備を稼働させているため、室内の温度上昇を抑えることが重要となります。
化学物質や油分などの汚れにさらされることが多いので、高い耐久性と耐汚染性も必要です。

工場や倉庫には、フッ素系の遮熱塗料や、専用の工場向け遮熱塗料がおすすめです。
フッ素系遮熱塗料は、最も高い耐久性と耐候性を持っているため、過酷な環境下でも長期間、安定した遮熱効果を発揮することができます。
工場向け遮熱塗料は高い耐薬品性や耐油性も期待できるため、工場特有の汚れにも対応できるでしょう。

遮熱塗料を選ぶ際の注意点

遮熱塗料を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントに注意を払う必要があります。
適切な色選びや下地の状態確認、信頼できる施工業者選びなど、遮熱塗料の効果を最大限に引き出すためのポイントを見ていきましょう。

日射反射率の高い色を選ぶ

遮熱塗料を選ぶ際は、日射反射率の高い色を選ぶことが重要です。
白や淡い色は、太陽光をより多く反射するため、建物の温度上昇を効果的に抑えることができるからです。
一方、濃い色は日射吸収率が高く、遮熱効果が低くなる傾向にあります。

ただし、建物の意匠性とのバランスも考慮する必要があるでしょう。
周囲の景観との調和を保ちながら、できる限り日射反射率の高い色を選ぶことが理想的です。
色選びに迷った場合は、遮熱塗料メーカーや施工業者に相談するのも一つの方法です。

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下地の状態をチェックする

遮熱塗料の性能を十分に発揮するには、下地の状態が重要です。
塗装面にひび割れや剥がれ、汚れなどがある場合、遮熱塗料の密着性が低下し、期待通りの効果が得られない可能性があります。

施工前に必ず下地の点検を行い、必要に応じて補修や清掃を行いましょう。
下地の状態が良好であることを確認してから、遮熱塗料を塗布するようにしてください。

下地の材質によっても、適した遮熱塗料の種類が異なる場合があります。
コンクリートやモルタル、木材など、それぞれの材質に合わせた遮熱塗料を選ぶことが大切です。

施工業者選びのポイント

遮熱塗料の性能を最大限に引き出すためには、適切な施工は必須です。
そのため、施工者選びは、遮熱塗料の効果に直結する重要なポイントになります。

まずは、施工業者の実績や経験を確認することから始めましょう。
遮熱塗料の施工実績が豊富で、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

施工業者の提案力にも注目してください。建物の特性や用途に合わせた、最適な遮熱塗料の選定や施工方法を提案してくれる業者が理想的です。
見積もりの内容や保証体制なども確認し、総合的に判断するようにしましょう。

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遮熱塗料に関するよくある質問と回答

遮熱塗料に関しては、多くの方が疑問や不安を抱えているのではないでしょうか。
ここでは、遮熱塗料に関する代表的な質問とその回答を紹介します。
遮熱塗料の基本的な特徴から、効果の持続性、他の暑さ対策との組み合わせまで、幅広い内容を取り上げていますので、参考にしてみてくださいね。

【Q1】遮熱塗料と断熱塗料の違いはなんですか？

遮熱塗料と断熱塗料は、ともに建物の温度上昇を抑える効果がありますが、仕組みは異なります。遮熱塗料は、太陽光の赤外線を反射することで、建物の温度上昇を防ぐ塗料です。

一方、断熱塗料は、建物の壁や屋根からの熱の伝導を抑える効果があります。遮熱塗料は主に夏場の暑さ対策に効果的で、断熱塗料は夏場だけでなく冬場の保温効果も期待できます。建物の特性や立地条件、予算などを考慮して、適切な塗料を選ぶことが大切です。

【Q2】遮熱塗料の効果はどのくらい持続しますか？

遮熱塗料の効果は、一般的に10～20年程度持続すると言われています。
ただし、この期間は建物の立地条件や施工状況によって差が出るものです。

例えば、沿岸部や大気汚染の激しい地域では、塗料の劣化が早まりやすいです。
また、施工時の下地処理や塗布方法が不適切な場合も、遮熱塗料の効果が十分に発揮されない可能性があります。

定期的なメンテナンスを行い、塗料の状態を確認することが大切です。
色あせや剥がれ、ひび割れなどの劣化が見られた場合は、早めに塗り替えを検討しましょう。

【Q3】遮熱塗料を塗るだけで十分な効果が得られますか？

遮熱塗料は、建物の温度上昇を抑える効果がありますが、十分な暑さ対策とは言えません。
より高い効果を得るためには、遮熱塗料と他の暑さ対策を組み合わせることが重要です。

例えば、屋根や壁に断熱材を使用したり、窓ガラスの断熱性能を高めたりすることで、熱の侵入を効果的に防ぐことができます。
また、屋外にグリーンカーテンを設置したり、屋内で扇風機やエアコンを適切に使用したりすることも、暑さ対策として有効です。
遮熱塗料は、対策を組み合わせることで、より快適な室内環境を実現できるのです。

まとめ

遮熱塗料にはアクリル系、ウレタン系、フッ素系など様々な種類があり、それぞれ特徴や価格帯が異なります。
建物の種類や用途、求める性能に合わせて適切な遮熱塗料を選ぶことが大切です。

また、日射反射率の高い色を選んだり、下地の状態をチェックしたりするなど、選ぶ際の注意点にも気を付けましょう。
遮熱塗料は建物の温度上昇を抑える効果がありますが、それだけで十分とは言えません。
断熱材の使用や窓の断熱性能向上など、総合的な暑さ対策を行うことが重要になってきます。

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