水切り塗装はしない方がいい？種類と施工の注意点を解説します | 大阪の外壁塗装業者なら創建ペイント(創ペン)

家の外装メンテナンスを考える際、水切り塗装の必要性について悩む方も多いのではないでしょうか。
水切りは外壁と地面の間に設置される金属部分で、雨水や湿気から建物を守る重要な役割を果たしています。
水切り部分は環境の影響を受けやすく、劣化が目立つこともあるため、塗装するべきか悩むこともあるでしょう。

この記事では、水切り塗装を行うべきケースや、塗装を避けたほうがいい場合の判断基準、塗装時の注意点や選べる種類について詳しく解説します。
自宅のメンテナンスを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

創建ペイント
谷口 知史

・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

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水切り塗装って何？メリット・デメリットを解説

外壁メンテナンスの一つである水切り塗装について、役割から利点・欠点まで、分かりやすく説明します。
適切な判断のため、まずは基本的な知識を押さえていきましょう。

水切り塗装の基本的な役割

水切り塗装とは、建物の外壁に取り付けられた水切りに塗料を塗ることを指します。
水切りとは、外壁と基礎の間に設置される金属板で、以下のような重要な機能を果たすものです。

• 基礎部分への直接的な雨水の接触を防止
• 床下への漏水を防ぎ、湿気の侵入を抑制
• シロアリ被害のリスクを低減

水切り自体は、雨水を効果的に排水して外壁を保護する重要な部材です。
窓の上部や外壁の境目など、雨水が伝いやすい場所に設置され、建物を雨水から守る役割を担っています。

特に金属製の水切りは、雨風にさらされることで錆びや腐食が進行します。
水切り塗装には、水切りのサビを防止したり、劣化や割れを防止する役割があるのです。

水切り塗装のメリット

水切り塗装の最大のメリットは、耐久性の向上です。
適切な塗装を施すことで、雨水の侵入を効果的に防ぎ、錆びや腐食を効果的に防ぐことができます。
金属製の水切りは、塗装によって大幅に寿命を延ばすことが可能です。

外観の統一感も大きなメリットです。
外壁のみを塗装した場合は、未塗装の水切りが目立ってしまいます。
外壁と同系色で水切りを塗装することで、建物全体の美観が向上します。
デザイン性を重視する場合、水切り塗装は見逃せないポイントです。

メンテナンス性の向上も見逃せません。
定期的な塗り替えにより、水切りの状態を常に良好に保つことができます。
早期に劣化を発見し対処することも可能です。

水切り塗装のデメリット

一方で、水切り塗装にはいくつかの注意点もあります。
水切り塗装だけする場合、外壁塗装とは別に費用が発生するため予算的な負担が増えます。
水切りの交換費用と比べれば、塗装の方が経済的です。

塗装の剥がれも気になるポイントです。
不適切な施工や経年劣化により、塗装が剥がれてくることがあります。
特に雨水が常に当たる場所では、塗膜の劣化が早まる傾向にあります。

最も注意が必要なのは、排水機能への影響です。
塗装が厚すぎると、水切りの微妙な傾斜や溝が埋まってしまい、本来の排水機能を損なう可能性があります。
適切な塗装技術が要求される理由の一つです。

水切り塗装の種類と特徴

水切り塗装に使用される塗料には、さまざまな種類があります。
それぞれの特徴を理解し、適切な塗料を選択することが重要です。

錆止め塗料

錆止め塗料は、金属製の水切りには欠かせません。
水切りの錆びを防ぎ、耐久性を高める重要な役割を果たします。
一般的に下塗りとして使用され、仕上げ塗料を塗ることで、より確実な保護効果を発揮します。

錆止め塗料の効果は永続的ではなく、一般的な塗り替え目安は5年前後です。
適切な下地処理と錆止め塗装による定期的なメンテナンスは、建物の長寿命化とコスト削減に欠かせません。

ウレタン系塗料

ウレタン系塗料は、柔軟性と耐候性のバランスが取れた塗料です。
水切りは気温の変化で伸縮するため、柔軟性の高さは大きなメリットとなります。

密着性が高く、金属部分への接着力が優れている点も見逃せません。
防水性能も高く、雨水から効果的に水切りを保護します。

複雑な形状の部分でも塗装がしやすいため、細かなパーツが多い部分にも最適です。
外壁本体をシリコン塗装する場合でも、付帯部にウレタン塗料を使用することで費用対効果を高めます。
価格も比較的手頃で、一般的な住宅の水切り塗装によく使用されます。

シリコン系塗料

シリコン系塗料は撥水性と耐候性に優れ、汚れを寄せ付けにくいのが特徴です。
価格は割高ですが、美しさが長持ちしてメンテナンスの回数も少なくなるため、長い目で見ると費用対効果の高い選択となります。

最も効果を高める方法は、ウレタン系塗料との組み合わせと、錆止めなどの入念な下地処理です。
専門的な技術と知識が必要なため、専門業者に依頼しましょう。

水切り塗装の施工手順と注意点

適切な施工のために、各工程で注意すべきポイントをまとめました。

重要な工程や注意点について詳しく見ていきましょう。

下地処理の重要性

水切り塗装の成否は、下地処理で決まると言っても過言ではありません。
錆や汚れをしっかり除去し、平滑な面を作ることが極めて重要です。
高圧洗浄や錆落とし、サンドペーパーでの研磨などを丁寧に行います。

下地処理が不十分だと、どんなに高品質な塗料を使用しても、早期に剥離してしまう可能性があります。
特に錆びている部分は、完全に除去するまで根気強く作業しましょう。

適切な塗料の選択と塗布方法

水切りの材質や設置環境に合わせて、適切な塗料を選択することが重要です。
金属製の水切りの場合、必ず錆止め塗料を下塗りとして使用し、上にウレタンやシリコン系塗料で仕上げます。

塗布は薄く均一に行い、塗りムラや塗り残しがないように注意します。
特に厚塗りは避け、2～3回に分けて塗装するのが基本です。
各層の乾燥を十分に待つことで、より確実な仕上がりが期待できます。

乾燥時間と養生の注意点

塗料の種類によって適切な乾燥時間は異なります。
メーカーが指定する時間を必ず守り、早すぎる重ね塗りは避けましょう。
塗装中や乾燥中は雨や埃から保護するため、適切な養生が欠かせません。

養生は、単に周囲を汚さないためだけでなく、仕上がりの品質を左右する重要な工程です。
特に風の強い日は、塗料が周囲に飛散しやすいため、より慎重な養生が必要です。

水切り塗装に関するよくある質問

水切り塗装について、施工を検討する際によく寄せられる質問に詳しく答えていきます。
工事の計画を立てる際の参考にしてください。

【Q1】水切り塗装はDIYでも可能ですか？

水切り塗装は、基本的にプロの施工業者に依頼することを強くおすすめします。
第一に、安全性の問題です。水切りは建物の高所に設置されているため、作業には常に危険が伴います。
適切な足場や安全装備、作業経験がない場合、重大な事故につながる可能性があります。

技術面でも専門的な知識と経験が必要です。
適切な下地処理や塗料の選択、均一な塗布など、素人では難しい技術が求められます。
不適切な施工は、かえって水切りの劣化を早める結果になりかねません。

コスト面でも、外壁塗装と同時に行うことで、足場代などの諸経費を抑えることができます。
DIYで失敗して再施工が必要になるよりも、最初からプロに依頼する方が結果的に経済的です。

【Q2】水切り塗装の耐用年数はどのくらいですか？

水切り塗装の耐用年数は、使用する塗料の種類や施工品質、環境条件によって大きく異なります。
金属製の水切り自体の基本的な寿命は15～25年程度ですが、適切な塗装とメンテナンスにより、寿命を最大限に延ばすことができます。

一般的な塗料の耐用年数は、シリコン系塗料で7～13年、ウレタン系塗料で5～8年、フッ素系塗料で10～15年程度が目安です。
外壁塗装と同時期の、10年前後が塗り替えの目安となります。

耐用年数を最大限に延ばすためには、定期的な点検と早めの補修が重要です。
小さな劣化も見逃さず、適切なタイミングで補修や塗り替えを行うことで、水切りの機能を長く維持することができます。

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【Q3】水切り塗装をしないとどうなりますか？

水切り塗装を怠ると、さまざまな問題が発生する可能性があります。
最も深刻なのは、金属製の水切りの錆びと腐食の進行です。
保護塗膜がない状態では、雨水や湿気の影響で急速に劣化が進みます。

錆びや腐食が進行すると、水切りの本来の機能である雨水の排水効果が低下します。
結果的に、外壁に雨水が伝わり、シミや汚れの原因となってしまうのです。
特に、錆びた水切りから流れ落ちる雨水には錆び成分が含まれており、外壁に茶色いシミを作ることがあります。

さらに深刻なのは、水切りの機能不全が建物全体の耐久性に影響を与える可能性です。
適切に排水されない雨水は、外壁や建物内部に浸入し、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
木部の腐食やカビの発生、断熱材の劣化なども懸念されます。

まとめ

水切り塗装は、建物の耐久性と美観を維持するための重要なメンテナンス項目です。
適切な時期に、適切な工法で塗装を行うことで、建物を長く美しく保つことができます。

塗装の種類や施工方法の選択は、建物の状況や予算に応じて慎重に検討する必要があります。
施工後の定期的なメンテナンスも忘れずに行うことで、水切りの機能を長期にわたって維持することが可能です。

プロの技術と経験を活かした適切な施工により、建物全体の耐久性を高め、資産価値の維持向上にもつながります。
水切り塗装は、建物のメンテナンスにおける重要な投資として、長期的な視点で捉えることが大切です。

創建ペイントは、豊富な経験と高度な技術力で、お客様の大切な建物を守ります。
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