ALC外壁とは?定期的な塗装=長持ちのコツ|メンテナンス時期の見極め方も解説します
家の顔とも言える外壁は、美しさを保つだけでなく、建物を守る大切な役割を担っています。
特にALC外壁は、耐火性や耐久性から多くの建物に採用されていますが、水に弱い性質を持つため、適切な塗装とメンテナンスが不可欠です。
本記事では、ALC外壁の基本知識から、塗装の重要性、メンテナンス方法、そしてメンテナンス時期の見極め方まで、住まいの長持ちの秘訣を解説します。
ALC外壁の基本知識と特徴
建築物の外観に大きな影響を与える外壁。中でもALC外壁は、多くの建物で採用されているものです。
ALC外壁とはどんなものか、特徴や種類といった基本的な部分から詳しく説明します。
ALC外壁とは何か
ALC外壁とは、「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の頭文字をとったもので、軽量気泡コンクリートのことを指します。
主成分は珪石とセメントで、外壁だけでなく屋根や床、間仕切りなどにも使用されます。
高温高圧の蒸気で養生された気泡コンクリートを板状に成型し、建築物の外壁に使用することが一般的です。
断熱性や耐火性が求められる建物において、ALC外壁は非常に有効な選択肢と言えるでしょう。
ALC外壁の特徴
ALC外壁は耐久性が高く軽量であるため、家への負担が少ないという特性があります。
耐火性に優れていますが、防水性が低いという特徴も持っています。
特性を理解すれば、ALC外壁がどのような状況で最も効果を発揮するかを判断することができるでしょう。
ALCパネルには厚型と薄型の2種類があり、薄型は厚さ35mm~75mm未満で、主に木造や鉄骨造に使用されます。
ALC外壁のメリット・デメリット
ALC外壁は、耐火性や耐久性、さらには環境への配慮につながるメリットが注目されています。
一方で、水分を吸収しやすい性質や、施工に手間がかかるというデメリットも無視できません。
ALC外壁の特性を理解し、適切に対処することが求められます。
以下では、ALC外壁のメリットとデメリットを詳しく解説します。
ALC外壁のメリット
ALC外壁が持つ最大の利点は、耐火性と耐久性です。
火災に強く、長期間にわたって性能を維持することが可能です。
さらに、アスベストや揮発性有機化合物(VOC)を含まないため、環境にも配慮した建材として注目されています。
安全かつ健康的な居住空間を実現するための素材としても適していると言えます。
ALC外壁のデメリット
一方で、ALC外壁は水分を吸収しやすいという性質を持っています。
つまり、水分による損傷を防ぐために、表面に適切な防水処理を施す必要があることを意味します。
施工には複数の工程が必要となり、コストや手間がかかることも考慮する必要があります。
しかし、適切なメンテナンスを行うことでデメリットを最小限に抑えることが可能です。
メリット | デメリット |
---|---|
・耐火性 ・耐久性 ・アスベストや揮発性有機化合物(VOC)を含まない |
・水分を吸収しやすく防水処理を施す必要がある ・防水処理にコストや手間がかかる |
ALC外壁の塗装とメンテナンス
ALC外壁を美しく保つためには、塗装とメンテナンスが欠かせません。
適切な手入れを行うことで、ALC外壁の性能を長期間維持することができます。
次に、性能維持の具体的な方法と重要性について詳しく見ていきましょう。
ALC外壁の塗装の重要性
外壁塗装はただ美しさを保つだけではありません。
外壁を様々な環境から守り、耐久性を高める役割も担っています。
ALC外壁は水分を吸いやすい性質があるため、塗装によって防水機能を高めることが大切です。
塗装することで紫外線や温度変化からALC外壁を保護し、劣化を防ぐ効果も期待できます。
そのため、メーカーが推奨する耐久性に優れた塗料の選定と、専門的な技術による塗装が不可欠となるのです。
塗装を怠ると、外壁の劣化が進行し、最終的には建物の寿命を縮める原因となり得るため、注意が必要です。
ALC外壁のメンテナンス方法
ALC外壁のメンテナンスは、塗装だけにとどまらず、外壁全体の健康を保つために行います。
定期的な点検により、ひび割れや剥がれなどの初期症状を発見し、早急な対応を行うことが肝心です。
特に、仕上げ材や目地シーリング材の劣化は水漏れのリスクを高め、外壁の防水性を大きく左右するため、定期的なチェックとメンテナンスが求められます。
汚れが蓄積することで外壁が劣化するスピードが速まることもあるため、清掃もメンテナンスの一環として重要視されます。
専門業者による点検や清掃、修復作業は、ALC外壁の性能を維持し、建物を長持ちさせる上で不可欠なのです。
ALC外壁を長持ちさせるためのポイント
ALC外壁寿命を延ばすためには、いくつかのポイントがあります。
- 塗膜が劣化する前に塗り替えをする
- 塗装工事には専門知識がある業者を選ぶ
- 塗料は品質の高いものを使用する
まずは、塗膜の劣化を待たずに塗り替えを行うことが重要です。
塗膜が劣化すると、外壁の防水性や耐久性が低下し、建物にダメージを与える原因となることがあるでしょう。
そのため、塗装の状態を定期的に確認し、適切な時期に塗り替えを実施したほうが良いと言えます。
塗り替えのタイミングは、環境や使用している塗料の種類によって異なりますが、一般的には数年ごとに検討することが望ましいとされています。
さらに、塗装工事を行う際には、専門知識を持った業者を選定し、品質の高い塗料を使用することも、外壁塗装を長持ちさせるためのポイントです。
適切なメンテナンスによって、ALC外壁は美しさを保ちながら、機能を長期間発揮することが可能となります。
ALC外壁のメンテナンス時期の見極め方
ALC外壁を適切に維持するためには、メンテナンス時期の正確な把握が不可欠です。
建物の耐久性を保つためにも、塗装を含むメンテナンスのタイミングを見極める方法を紹介します。
外壁塗装の一般的なタイミング
一般的に外壁塗装の適切な周期は、10年ごととされています。
しかし、環境や建物の状態によって最適なタイミングは変わるため、一概にすべての建物に当てはまるわけではありません。
例えば、厳しい気候条件下にある建物や、建材の質によっては、より頻繁な塗り替えが必要となる場合もあります。
外壁塗装は単に美観を保つためだけではなく、建物を守る重要な役割を担っています。
塗装によって建物は紫外線や雨水、温度変化などの外部環境から保護され、外壁材の劣化を防いでくれるでしょう。
塗膜が劣化すると、建物内部への水の侵入を許してしまうことがあり、それが建物の寿命を縮める原因になることもあります。
塗装の必要性を理解し、建物を適切にメンテナンスすることで、快適な住環境を維持することができます。
建物の外壁に現れる細かな変化に注意を払い、専門家の意見を参考にしながら、塗装の最適な時期を見極めましょう。
外壁塗装のタイミングを見極めるポイント
外壁塗装のタイミングを見極めるには、いくつかのポイントがあります。
まず、外壁の色褪せや塗膜の剥がれ、ひび割れなどの明らかな劣化の兆候が見られた場合は、塗装を検討するべきです。
建物の外壁に触れると白い粉が手に付着するチョーキング現象が起きた場合も、塗膜の劣化が進んでいる証拠です。
建物の周囲で同様の建物が塗り替えを行っている場合は、地域の気候条件による影響を受けている可能性が高いため、自身の建物も塗り替えの時期に近いと考えることができます。
上記のようなサインを見逃さず、定期的な点検を行うことで、外壁塗装の最適なタイミングを見極めることができます。
よくある質問と回答
建物の外壁を守るためには、適切な知識が不可欠です。
特にALC外壁に関しては、その特性を理解し、適切なメンテナンスを行うことが大切です。
ここでは、ALC外壁に関する一般的な疑問にお答えし、解決策をお教えします。
【Q1】ALC外壁の塗装は何年ごとに行う必要がありますか?
外壁塗装の適切な周期は建物の状態に左右されますが、ALC外壁の場合、一般的には約10年ごとの塗り替えが推奨されています。
環境条件や建物の使用状況によっては、期間が前後することもあります。
例えば、激しい日差しや風雨に晒される地域では、塗膜の劣化が早まる可能性があり、より早めの塗り替えが必要となるでしょう。
定期的な点検を行い、塗膜の状態や外壁全体の健全性を確認することが、塗装のタイミングを見極める上で重要です。
【Q2】ALC外壁のメンテナンスはどのように行うべきですか?
ALC外壁のメンテナンスは、主に劣化の進行状況に応じて行います。
定期的な点検により、ひび割れや剥がれ、シーリング材の劣化などの早期発見を目指しましょう。
特に、水の浸透を防ぐための防水性能は、ALC外壁の長持ちに不可欠です。
仕上げ材やシーリング材の劣化が見られた場合は、迅速に補修や塗り替えを実施することが望ましいです。
外壁の汚れは美観を損ねるだけでなく、材質を傷める原因にもなるため、定期的な清掃も忘れてはなりません。
【Q3】ALC外壁の塗装はどのような塗料を使用すべきですか?
ALC外壁の塗装には、耐久性が高く、ALCの特性に適した塗料の選択が肝心です。
具体的には、ALC外壁の吸水性を考慮し、防水性能に優れた塗料を使用することが推奨されます。
メーカーが提供する推奨塗料の情報を参考にし、専門家のアドバイスを受けながら、最適な塗料を選定することが大切です。
耐候性や防藻・防カビ性能もチェックポイントの一つであり、長期にわたって外壁を保護するためには、適切な塗料選びが成功の鍵を握ります。
まとめ
ALC外壁の基本知識、塗装の重要性、メンテナンス方法、さらにメンテナンス時期の見極め方について詳しく解説しました。
ALC外壁は耐火性や耐久性に優れている一方で、防水性に注意が必要です。
塗装は外壁を保護し、長持ちさせるために不可欠であり、10年を目安に定期的な塗り替えが推奨されています。
適切なメンテナンスを行うことで、ALC外壁の性能を最大限に活かし、建物を美しく保つことができるでしょう。
外壁塗装のご相談はぜひ当社「創建ペイント」にお任せください。
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大きな信頼につながっています。
※2023年8月現在
実績例
物件名 | 総戸数 | |
---|---|---|
三田エリア | ルナ三田フラワータウン | 60 |
ルナ三田ウッディタウンあかしあ台 | 82 | |
ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア | 108 | |
ルナ三田ひばりが丘 | 149 | |
神戸エリア | パークヒル神戸小倉台 | 75 |
ルナ藤原台中町パークフロント | 82 | |
ルナ上津台 | 81 | |
ルナ北六甲116 クルムの街 | 116 | |
西神戸・ 阪神エリア |
ルナ西神中央 | 97 |
ルナ塚口 | 52 | |
ルナ昆陽池公園 | 51 | |
東大阪・ 北摂エリア |
ルナ南摂津 | 80 |
ルナ加納 | 71 | |
ルナ山本 | 57 | |
大阪市内・ 南大阪エリア |
ルナタウン島屋 | 55 |
ルナ城山公園 | 52 | |
ルナ東百舌鳥 | 109 | |
ルナ原山台 | 46 | |
京都エリア | ルナシティ同志社山手 | 237 |
街を拓き、家を建てる。
その先の未来まで考えながら
住まいづくりを積み重ねた結果が、
1万戸超の金字塔に。
商号 |
株式会社 創建 |
---|---|
創立 |
昭和58年3月1日 |
設立 |
昭和61年9月4日 |
資本金 |
8,000万円 |
代表者 |
代表取締役会長 吉村 孝文 代表取締役社長 吉村 卓也 |
執行役員一覧 |
執行役員 大下 憲二 執行役員 岡本 賢二郎 |
本社所在地 |
〒541-0047 |
東京支店所在地 |
〒101-0041 |
売上高 |
151.3億円(令和5年5月期) |
従業員数 |
従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期) |
事業内容 |
建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/ |

大阪府と連携し
ZEHの普及に取り組んでいます
ZEHとは、住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、年間で消費する住宅のエネルギー量の収支が概ねゼロとなる住宅のことです。創建・小林住宅ではZEHの普及を進める大阪府の協力事業者として連携協定を締結し、ZEH宿泊体験を提供しています。

本社所在地
本社所在地 |
〒541-0047 |
---|
施工エリア
※別途、交通費が発生する場合があります。
- 大阪
-
池田市
泉大津市
貝塚市
守口市
泉佐野市
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外壁塗装の参考文献
- 住宅リフォーム推進協議会
https://www.j-reform.com - 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
https://www.chord.or.jp/index.html?red_param=220106 - 一般社団法人日本塗装工業会
https://www.nittoso.or.jp - 一般社団法人外壁塗装協会
https://tosouginoushi.com