板張り外壁が人気な理由とは?メリット・デメリットを紹介
近年、自然素材の温もりや独特の風合いが楽しめる「板張り外壁」が人気を集めています。
木材の持つナチュラルな雰囲気は、住宅の外観をおしゃれに引き立てるだけでなく、周囲の景観にも溶け込みやすいのが特徴です。
板張り外壁にはデザイン性だけでなく、メンテナンスや耐久性の面で知っておきたいポイントもあります。
この記事では、板張り外壁が選ばれる理由を掘り下げ、メリットとデメリットをわかりやすく解説します。
家づくりやリフォームを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
板張り外壁って何?特徴と魅力を解説
板張り外壁は木の持つ自然な風合いと現代建築の技術を組み合わせた外装工法です。
環境への配慮や心地よい住空間の実現など、現代のニーズに応える外装材として高い評価を得ています。詳しく見ていきましょう。
板張り外壁の基本的な構造
板張り外壁は、外壁の仕上げ材に羽目板や下見板などの木質系パネル材を用いる工法です。
伝統と技術の融合により生まれた外装システムで、構造の核となるのは通気層(壁体内の空気層)と木材による二重構造です。
通気層構造により壁内の湿気を効果的に排出できるため、木材の腐朽を防ぐことができます。
外壁材には国産の杉やヒノキが使用されることが多いです。
防腐処理を施した木材を使用することで、耐久性が大幅に向上します。
断熱材を適切に配置することで、高い断熱性能も実現します。
板張り外壁の種類と特徴
板張り工法にはさまざまな種類があり、建物の印象を大きく左右するポイントです。
主な工法と特徴を表にまとめました。
張り方 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
縦張り | 雨水が下へ流れやすい。和風的な印象 | 一般的な住宅外壁 |
横張り | 洋風な印象を演出。軒下やバルコニーに適合 | 雨の当たりにくい場所 |
鎧張り | 板を少しずつ重ねる工法。重厚感のある仕上がり | デザイン重視の外観 |
縦桟入り | 等間隔に棒材を設置。和風テイストを強調 | 和風住宅 |
木材の種類もさまざまです。
無垢材は杉やヒノキなどの天然木を製材した羽目板で、自然な風合いと質感が特徴です。
木質系サイディングは、不燃薬剤注入で耐火性を向上させます。
カラマツ材は耐久性が高く、和風建築に最適です。
焼杉加工という、杉板表面を炭化させることで耐久性や防虫性を向上させる特殊加工もあります。
腐朽菌やシロアリの繁殖を防ぎ、雨に濡れる屋外でも耐久性を確保します。
板張り外壁が注目される理由
板張り外壁への関心が高まっている理由は、環境意識の高まりと住まいに対する価値観の変化です。
木材は再生可能な自然資源であり、製造時のエネルギー消費も少なく環境負荷を抑えることができます。
経年変化による木材の風合いの変化も魅力です。
時間とともに深みを増す木目や色合いは、新築時とは異なる味わいを醸し出します。
板張り外壁のメリットを詳しく解説
板張り外壁は見た目の美しさだけでなく、機能面でも優れた特徴を持っています。
導入を検討する際のポイントとなるメリットを詳しく見ていきましょう。
自然な風合いと高いデザイン性
木材特有の質感は、無機質になりがちな現代建築に温かみをもたらします。
板の幅や厚さ、張り方を工夫することで、和風からモダンまで幅広いデザインに対応可能です。
- 自然な色合いと木目による深みのある表情
- 経年変化による味わいの向上
- 周辺環境との調和のしやすさ
- リフォームによるデザイン変更の容易さ
- 部分的な張り替えによる補修の可能性
木目や色調の異なる木材の組み合わせは、個性的な外観を演出できます。
塗装の種類や色を選べば、建物の印象を大きく変えることも可能です。
それぞれの特徴を理解し、より最適な方法を選びましょう。
調湿効果と快適な室内環境
木材には優れた調湿機能があり、室内の湿度を自然な形で調整します。
通気層と組み合わせた構造にすることで、結露を防ぎ、室温も安定するでしょう。
夏は外からの熱を遮り、冬は室内の暖かさを逃がしにくいのが特徴です。
一年中快適な室内環境が実現できます。
化学物質の放散量が極めて少ないため、健康に配慮した住まいづくりも可能です。
メンテナンスによる長寿命化
適切なメンテナンスにより、板張り外壁は50年以上の長期使用も可能です。
定期的な点検と早期補修が、寿命を大きく左右します。
目視でも確認しやすい外壁材なので、変化に気が付きやすく、必要なタイミングで対応できる利点があります。
傷んだ部分だけを新しい板材に変えることも可能です。
メンテナンスの計画性と実効性の高さは、板張り外壁の大きな特徴といえるでしょう。
板張り外壁のデメリットと対策方法
板張り外壁のデメリットと対策方法を紹介します。
デメリットの多くは適切な対策で解消・軽減できるため、事前に理解しておくことが大切です。
耐久性と維持管理の課題
木材は経年劣化により、反りや割れが発生する可能性があります。
特に南面や西面など、日当たりの強い場所では劣化が早まる傾向があります。
板張り外壁の耐久性に影響を与える主な要因は紫外線による劣化です。
定期的な点検と適切な補修が欠かせません。
水分による影響も重要な課題です。雨水の浸入や結露により、木材が膨張・収縮を繰り返すことで、反りや割れが発生します。
軒の出を十分に確保し、通気層を適切に設計することで、水分による劣化を防ぐことが可能です。
防火性能への配慮
木材は可燃性があるため、都市部などの防火地域では使用が制限されています。
特殊な薬剤で防火処理を施した木材なら、法規制に適合した施工が可能です。
準防火地域でも、工夫次第で木材を使用できます。
防火処理をした木材と燃えにくい素材を組み合わせることで、木のぬくもりを活かしたデザインと防火性能の両立が可能です。
使用する材料や工法は、建築基準法に沿って慎重に選ぶ必要があります。
経験豊富な専門業者であれば、適切な提案が可能です。
コストと施工の課題
板張り外壁にかかる費用は、30坪程度の一般的な一戸建ての場合で160~260万円が目安です。
一般的なサイディングと比較して初期コストが高くなる傾向があります。
施工には熟練した職人の技術が必要で、工期も長くなりがちです。
経年劣化をそのままにする場合は50年間ほぼメンテナンスが不要で、サイディングより安くなる可能性があります。
見た目を維持するために定期的な塗装を行う場合は、5~7年ごとに70~100万円程度のメンテナンス費用が必要です。
部分的な補修のみを行う場合でも、10~30万円程度の費用を想定しておく必要があります。
板張り外壁の選び方とメンテナンスのポイント
板張り外壁を長く美しく保つためには、適切な材料選びとメンテナンス計画が重要です。
具体的なポイントを解説します。
適切な木材の選択
耐久性と意匠性を考慮した木材選びが重要です。
国産材では杉やヒノキが定番ですが、用途や環境に応じて最適な材料を選択します。
防腐処理や含水率管理された木材を使用することで、耐久性が向上します。
木材は設置場所の環境に合わせて選ぶことが大切です。
海の近くなら塩害に強い種類を、寒い地域なら耐寒性の高いものを選びましょう。
特に日当たりの強い場所では、日光に強い樹種を使う必要があります。
国産材では杉とヒノキが代表的です。
スギは価格が手頃で加工しやすく、適切な処理をすれば20年以上使えます。
ヒノキはスギより高価ですが、腐りにくく30年以上の長期使用が可能です。
塗装の種類と特徴
塗料は「含浸系」と「造膜系」の2種類があります。
含浸系は木の中まで染み込み、木目を活かした仕上がりになります。
無塗装は最も自然な風合いを楽しめますが、2~3年ごとの手入れが必要です。
半透明塗装は木目を活かしつつ適度な保護効果があり、3~5年ごとの塗り替えで美しさを保てます。
しっかり色を付ける着色塗装なら5~7年、最新の高性能塗料では10年以上メンテナンスフリーも可能です。
長期的な管理の手間と費用、好みの見た目を考慮して、最適な塗装方法を選びましょう。
定期的なメンテナンス方法
木材は自然素材であるため、他の外壁材と比べて頻繁なメンテナンスが必要です。
定期点検は、着色塗装は5~7年ごと、オイルステインは2~3年ごと、無塗装の場合は2~3年ごとの塗装メンテナンスを行いましょう。
梅雨明けと落葉時期後の年2回の基本点検や、台風や地震などの災害後に点検をするのが最適なタイミングです。
板材の変色や腐朽、釘やビスなどの緩み、板材の隙間や反りについてチェックしましょう。
長期的な建物の保護と美観維持のためには、定期的な点検と早期補修が重要です。
板張り外壁に関するよくある質問と回答
板張り外壁について、よく寄せられる質問と回答をまとめました。
施工を検討する際の参考にしてください。
【Q1】板張り外壁の寿命はどのぐらいですか?
木材の種類や塗装方法、環境条件により大きく異なりますが、適切なメンテナンスを行えば20~30年以上の使用が可能です。
定期的な点検と早期補修を心がければ、50年以上使用している事例も報告されています。
【Q2】虫害や腐りの心配はありませんか?
防腐・防蟻処理を施した木材を使用することで、虫害や腐朽のリスクを大幅に低減できます。
接地部分や雨がかかりやすい部分は、耐久性の高い樹種を選ぶか、防腐処理を徹底することが重要です。
通気層の設計も適切に行えば、壁内部での結露による腐朽を防ぐことができます。
【Q3】リフォームは可能ですか?
板材単位での部分的な張り替えが可能なため、補修やデザイン変更が比較的容易です。
経年変化による色の違いが目立つ場合があるため、全体的な塗り替えを検討する必要があります。
和風から洋風まで、張り方や塗装方法を変えることで、イメージの一新も可能です。
まとめ
板張り外壁は、自然素材ならではの魅力と現代の技術を組み合わせた外装材です。
適切な材料選びとメンテナンスにより、長期にわたり価値の高い外観を保つことができます。
初期コストは高めですが、長期的な視点では十分なメリットが期待できます。
専門家に相談しながら、自分に合った外装材を選択しましょう。
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施工品質においても、そういった積み重ねが
大きな信頼につながっています。
※2023年8月現在
実績例
物件名 | 総戸数 | |
---|---|---|
三田エリア | ルナ三田フラワータウン | 60 |
ルナ三田ウッディタウンあかしあ台 | 82 | |
ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア | 108 | |
ルナ三田ひばりが丘 | 149 | |
神戸エリア | パークヒル神戸小倉台 | 75 |
ルナ藤原台中町パークフロント | 82 | |
ルナ上津台 | 81 | |
ルナ北六甲116 クルムの街 | 116 | |
西神戸・ 阪神エリア |
ルナ西神中央 | 97 |
ルナ塚口 | 52 | |
ルナ昆陽池公園 | 51 | |
東大阪・ 北摂エリア |
ルナ南摂津 | 80 |
ルナ加納 | 71 | |
ルナ山本 | 57 | |
大阪市内・ 南大阪エリア |
ルナタウン島屋 | 55 |
ルナ城山公園 | 52 | |
ルナ東百舌鳥 | 109 | |
ルナ原山台 | 46 | |
京都エリア | ルナシティ同志社山手 | 237 |
街を拓き、家を建てる。
その先の未来まで考えながら
住まいづくりを積み重ねた結果が、
1万戸超の金字塔に。
商号 |
株式会社 創建 |
---|---|
創立 |
昭和58年3月1日 |
設立 |
昭和61年9月4日 |
資本金 |
8,000万円 |
代表者 |
代表取締役会長 吉村 孝文 代表取締役社長 吉村 卓也 |
執行役員一覧 |
執行役員 大下 憲二 執行役員 岡本 賢二郎 |
本社所在地 |
〒541-0047 |
東京支店所在地 |
〒101-0041 |
売上高 |
151.3億円(令和5年5月期) |
従業員数 |
従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期) |
事業内容 |
建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/ |

大阪府と連携し
ZEHの普及に取り組んでいます
ZEHとは、住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、年間で消費する住宅のエネルギー量の収支が概ねゼロとなる住宅のことです。創建・小林住宅ではZEHの普及を進める大阪府の協力事業者として連携協定を締結し、ZEH宿泊体験を提供しています。

本社所在地
本社所在地 |
〒541-0047 |
---|
施工エリア
※別途、交通費が発生する場合があります。
- 大阪
-
池田市
泉大津市
貝塚市
守口市
泉佐野市
富田林市
河内長野市
松原市
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-
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-
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-
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岩出市
外壁塗装の参考文献
- 住宅リフォーム推進協議会
https://www.j-reform.com - 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
https://www.chord.or.jp/index.html?red_param=220106 - 一般社団法人日本塗装工業会
https://www.nittoso.or.jp - 一般社団法人外壁塗装協会
https://tosouginoushi.com