ビルの外壁塗装のメンテナンス時期は?費用相場と業者選びのコツを解説
ビル経営において外壁塗装は建物の資産価値と安全性を左右する重要な要素です。
いつ塗り替えるべきか、どの業者に依頼すべきか、経営判断に必要な要素は数多く存在します。
この記事では専門家の視点から、ビルオーナーが知っておくべき外壁塗装の基礎知識と実践的な進め方を解説します。
ビルの外壁塗装のメンテナンス時期はいつ?
外壁塗装のタイミングは、建物管理の中でも特に慎重な判断が必要です。
点検による状態確認と法定点検の結果を踏まえ、計画的に補修を進めていくことが重要になります。
最近では問題が発生する前に対策を講じる「予防保全」の考え方が注目を集めています。
ビルの外壁塗装のメンテナンスに最適な時期について詳しく見ていきましょう。
塗装後10年を目安に点検を
塗装工事から10年経過した時点が最初の重要な節目となります。
立地環境によって劣化の進み方は大きく変わり、海の近くや工場地帯では5年程度で劣化が早まるケースも見られます。
気候条件の影響も大きく、日当たりの良い南面では塗膜の劣化が早く進みやすいです。
逆に日陰になりやすい北面では水滴の付着やカビの発生が起こりやすくなります。
建物の使い方によっても塗膜の傷み方は異なります。
工場建築物では化学物質による塗膜への影響も考慮が必要です。
商業施設では来店客の多さによる外壁への負担増加も考慮する必要があるでしょう。
予防的な観点からは7年目での中間点検実施もおすすめです。
早期発見により修繕の規模を抑え、費用対効果を高めることができます。
外壁の状態をチェック!劣化のサイン
塗膜が剥がれ落ちる現象は、劣化が進んでいることを示す重要なサインです。
塗膜が粉状になる白亜化(チョーキング)も要注意です。
目視点検では壁面全体の色むらやひび割れの発生箇所を確認しましょう。
雨だれの跡が目立つ箇所は防水性能が低下している可能性があります。
建物の角や窓の周りなど力のかかりやすい部分は特に丁寧な点検が必要です。
早めの異常発見により大規模な修繕への発展を防ぐことができます。
外壁材質別の劣化を判断する基準は以下の通りです。
外壁材質 | 初期の劣化サイン | 要注意な状態 | すぐに対応が必要な状態 |
---|---|---|---|
コンクリート | 細かいひび割れ | 幅1mm以上のひび割れ | 鉄筋が見える |
ALC(軽量気泡コンクリート) | 表面のはがれ | 深さ2mm以上のはがれ | 貫通するひび割れ |
タイル | 浮き | 部分的な落下 | 大規模な落下 |
金属 | 塗装のはがれ | 錆の発生 | 錆による穴あき |
点検時にはハンマーで叩いて音を確認する打診調査や、超音波を使った検査など壊さずに調べる方法も効果的です。
専門機関による詳しい診断結果を活用することで適切な修繕計画を立てることができます。
法定点検の時期に合わせたメンテナンス
建築基準法で定められた3年ごとの定期点検は、外壁の状態を把握する良い機会です。
点検結果を活用し、計画的な修繕計画を立てることをおすすめします。
専門家による点検では赤外線カメラやドローン撮影といった最新技術も活用されています。
科学的な根拠に基づく劣化診断により適切な修繕時期を判断することができるでしょう。
定期点検時は、主に以下の項目を重点的に確認しています。
- 外壁の仕上げ材の劣化(はがれ・ひび割れ・色あせ)
- 目地材(シーリング材)の劣化(硬化・はがれ・切れ)
- 鉄部の錆(手すり・ひさし・その他金具)
- 防水層の劣化(シート防水・アスファルト防水)
- 外壁を固定する金具の腐食(アンカーボルト・取付金具)
3年ごとの点検に加えて、10年に1度の全面的な打診等による調査も実施しましょう。
ビルの外壁塗装にかかる費用相場は?
外壁塗装の費用は、建物の大きさと工事の内容により大きく変わります。
予算を考える際は直接の工事費用だけでなく付随する経費も含め、総合的に検討しましょう。
規模や工法によって変わる費用
一般的な相場として、1平方メートルあたり3,000円~5,000円程度が目安です。
高層ビルの場合は安全対策にかかる費用が増え、特殊な工事方法が必要な場合はさらに費用が上がります。
塗料の品質による価格差も大きいです。
高性能なシリコン系塗料を使用する場合は1平方メートルあたり8,000円を超えることもあります。
工事の難しさや必要な下地処理の量も、費用を変動させる要因です。
足場を組まない特殊な工法を採用する場合でも、ロープ作業の専門家の人件費や特殊な機械のレンタル費用が必要です。
建物の形が複雑な場合も、工事費用は増加します。
足場代や養生費用も考慮に入れて
足場の設置費用は工事全体の15~20%を占める重要な項目です。
高所作業車を使用する場合でも同程度の費用が必要となります。
養生作業では窓や設備機器の保護に加え、歩行者の安全確保も必須です。
防護シートの設置費用や交通誘導員の配置費用など、安全を確保するための経費も考慮しましょう。
仮設計画を立てる際は、周辺環境への配慮も重要な検討項目です。
道路使用の許可申請や近隣への説明会開催なども、必要経費として計上が必要です。
長期的な視点でコストを考える
価格の安い塗料を選ぶことで初期の費用を抑えることはできますが、耐久性の面で課題が残ります。
高品質な材料を使用することで10年以上の長期耐久性を確保することができます。
法律改正の影響で足場の設置費用が上がることも考慮すべき要素です。
2024年4月以降、従来の1.5~2倍程度の費用増加が予測されています。
将来の修繕費用も含めた総合的な判断が重要です。
ビルの外壁塗装業者選びのポイント
工事を成功させるには、信頼できる業者選びが何より大切です。
施工実績をしっかりと確認し、保証内容を詳しく調べることで、安心して任せられる業者を見つけることができます。
業者選びのポイントについて詳しく解説します。
実績と経験豊富な業者を選ぶ
業者選びの際は、同じような規模の建物を手掛けた施工実績があるかどうかを確認しましょう。
現場責任者の経験年数や、資格の保有状況も重要な判断材料です。
過去の施工事例の写真を確認したり、施工実績のある顧客の評価を確認するのも効果的です。
業界内での評判や、地域密着度を含め、総合的な信頼性の判断が求められます。
保証内容をしっかりチェック
工事の保証内容は細かく確認しましょう。
一般的な保証期間は3年から10年ですが、何がどこまで保証されるのか、保証対象外となる条件は何かまで、しっかりと確認することが大切です。
施工後のメンテナンスサポート体制も見落としがちなポイントです。
定期点検サービスの内容や緊急時の対応体制なども含め、アフターケアの内容までチェックしておきましょう。
保証書がどこから発行されるのかも確認が必要です。施工会社の保証に加え、材料メーカーの保証が受けられる場合があります。
二重の保証があれば、より安心できるでしょう。
見積もり内容を細かくチェック
外壁塗装の適正価格を知るには、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。
各社の見積もりを比較することで、必要な工事の範囲が見えてきます。
見積もりの内容で分からないことがあれば、遠慮せずに質問しましょう。
専門用語の解説を求めたり、工程の詳細を確認するなど、納得できるまで確認を続けることが大切です。
ビルの外壁塗装に関するよくある質問
ビルの外壁塗装に関するよくある質問と回答をまとめました。
工事計画立案時の参考にしてください。
【Q1】ビルの外壁塗装にはどのくらいの期間がかかりますか?
中規模のビル工事では計画を立ててから完了まで、6ヶ月~1年程度の期間が必要です。
実際の作業期間は3~6ヶ月程度です。
高層ビルの場合は全体の工期が1年以上、作業期間が6ヶ月を超えるケースも多く見られます。
工事の進み具合は天候に大きく左右されます。
雨の日や風の強い日は作業ができないため、季節や天候を考慮した工期設定が必要です。
余裕を持った工期を組むことで、無理のない作業進行が可能となり、高い品質を確保できるでしょう。
【Q2】テナントへの影響は避けられますか?
テナントの営業に影響を与えないよう、工事は主に営業時間外や休日に行います。
工事の予定は事前にしっかりと説明し、テナントと相談しながら進めていきます。
工事中の騒音や振動、塗料の臭いなどは避けられない問題です。
防音シートの活用や換気の工夫など、具体的な対策を取ることで、テナントの方にも理解していただけるでしょう。
最近では、スマートフォンやパソコンで工事の進捗状況の確認ができるシステムも導入しています。
工事の予定や進み具合が把握しやすく、テナント側も予定が立てやすくなるでしょう。
【Q3】外壁塗装の補助金制度はありますか?
省エネ効果が見込まれる工事や、街並みの景観向上につながる工事には、補助金が適用される可能性があります。
補助金の申請には条件があるため、早めに自治体や関連機関に相談するのがおすすめです。
複数の補助金制度を組み合わせることで、より多くの支援を受けられる場合もあります。
専門家に相談すれば、最適な活用方法が見つかるでしょう。
まとめ
ビルの外壁塗装は資産価値を守るための重要な投資です。
適切な塗装時期の見極め、品質の高い材料選択、信頼できる業者選定が成功のポイントです。
工事費用は建物の状態や規模により大きく異なるため、足場を組む費用や養生の費用なども含めて、総合的な予算を考える必要があります。
テナントの営業活動や周辺の環境にも配慮しながら計画的に進めることで、建物を長期にわたって良好な状態に保つことができるでしょう。
創建ペイントは、建物診断から施工、アフターフォローまで、外壁塗装のプロフェッショナルとして一貫したサービスを提供しています。
ビルごとに異なる劣化状況や立地環境を考慮し、最適な塗装プランをご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
供給実績10,000戸超の実績を誇る「創建ペイント」は、家づくりに携わってきた施工力や、現場の品質管理のノウハウを元に、「高品質なのに低価格」の外壁塗装・屋根塗装サービスを提供しています。
また、お客様に安心してサービスをご利用いただくための保証制度もご用意しており、「自社による塗膜保証10年」・「メーカーによるシーリング保証5年付帯」と、自社保証だけでは不安という方にも安心頂けるように、オプションで「第三者機関による瑕疵保証と塗膜保証」に変更することも可能です。
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ビルの外壁塗装などでお困りの際は、ぜひ「創建ペイント」まで、お気軽にご相談ください。
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豊かさを追求しつづける
「創建」の供給実績。
創建が建ててきた1万戸以上の家は、異なる環境、立地条件で
一軒ずつ、お住まいになるご家族と真摯に向き合って建築した
住まいです。その実績、経験は常に次の住まいに活かされ、
施工品質においても、そういった積み重ねが
大きな信頼につながっています。
※2023年8月現在
実績例
物件名 | 総戸数 | |
---|---|---|
三田エリア | ルナ三田フラワータウン | 60 |
ルナ三田ウッディタウンあかしあ台 | 82 | |
ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア | 108 | |
ルナ三田ひばりが丘 | 149 | |
神戸エリア | パークヒル神戸小倉台 | 75 |
ルナ藤原台中町パークフロント | 82 | |
ルナ上津台 | 81 | |
ルナ北六甲116 クルムの街 | 116 | |
西神戸・ 阪神エリア |
ルナ西神中央 | 97 |
ルナ塚口 | 52 | |
ルナ昆陽池公園 | 51 | |
東大阪・ 北摂エリア |
ルナ南摂津 | 80 |
ルナ加納 | 71 | |
ルナ山本 | 57 | |
大阪市内・ 南大阪エリア |
ルナタウン島屋 | 55 |
ルナ城山公園 | 52 | |
ルナ東百舌鳥 | 109 | |
ルナ原山台 | 46 | |
京都エリア | ルナシティ同志社山手 | 237 |
街を拓き、家を建てる。
その先の未来まで考えながら
住まいづくりを積み重ねた結果が、
1万戸超の金字塔に。
商号 |
株式会社 創建 |
---|---|
創立 |
昭和58年3月1日 |
設立 |
昭和61年9月4日 |
資本金 |
8,000万円 |
代表者 |
代表取締役会長 吉村 孝文 代表取締役社長 吉村 卓也 |
執行役員一覧 |
執行役員 大下 憲二 執行役員 岡本 賢二郎 |
本社所在地 |
〒541-0047 |
東京支店所在地 |
〒101-0041 |
売上高 |
151.3億円(令和5年5月期) |
従業員数 |
従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期) |
事業内容 |
建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/ |

大阪府と連携し
ZEHの普及に取り組んでいます
ZEHとは、住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、年間で消費する住宅のエネルギー量の収支が概ねゼロとなる住宅のことです。創建・小林住宅ではZEHの普及を進める大阪府の協力事業者として連携協定を締結し、ZEH宿泊体験を提供しています。

本社所在地
本社所在地 |
〒541-0047 |
---|
施工エリア
※別途、交通費が発生する場合があります。
- 大阪
-
池田市
泉大津市
貝塚市
守口市
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岩出市
外壁塗装の参考文献
- 住宅リフォーム推進協議会
https://www.j-reform.com - 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
https://www.chord.or.jp/index.html?red_param=220106 - 一般社団法人日本塗装工業会
https://www.nittoso.or.jp - 一般社団法人外壁塗装協会
https://tosouginoushi.com