【病院】外壁塗装で使用する塗料の種類や条件は？工期の目安も解説 | 大阪の外壁塗装業者なら創建ペイント(創ペン)

病院の外壁塗装は、建物を守り、清潔に保つ大切な工事です。
感染症対策が重視される今、外壁の管理はますます重要になっています。
この記事では、病院の外壁塗装の際の塗料選びから工事期間まで、分かりやすく説明します。

この記事の監修者

創建ペイント
谷口 知史

・2級建築士
・一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

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病院の外壁塗装に適した塗料の種類とは？

病院の外壁塗装は一般の建物とは異なり、より細かな配慮が必要です。
特に清潔さと長持ちする性質が重要で、塗料選びが工事の成功を決めます。
患者さんと病院で働く方々にとって良い環境を作るため、医療施設に合った塗料を選びましょう。

【1】抗菌効果のある塗料

病院の外壁には、細菌を防ぐ効果の高い塗料が非常に有効です。
特に、「光触媒塗料」は太陽光や蛍光灯の光を受けて反応し、細菌やウイルスを分解・無害化する特性を持っています。
病院の入り口付近など、人が多く通る場所で特に発揮されます。

病院内への雑菌の侵入を防ぐことはとても重要です。
光触媒塗料は、雨の日でも効果を維持し、長期間にわたり細菌の繁殖を防ぎます。
カビの発生を抑える効果もあるため、建物全体を清潔に保つことができるでしょう。

最近の新しい光触媒塗料は、明るい場所だけでなく光が弱い環境でも効果を発揮します。
夜間や曇りの日でも抗菌効果が続くため、24時間体制で運営される病院にとって理想的な選択肢といえるでしょう。

【2】長持ちする塗料

病院は24時間営業のため、外壁塗料には高い耐久性が必要です。
フッ素樹脂塗料は15～20年、シリコン樹脂塗料は10～15年と、非常に長持ちするものです。
どちらも日光による色あせや、塗膜の剥がれを防ぐ働きをしてくれます。

塗料が長持ちすることで塗り替えの頻度を減らすことができます。
病院では、工事の音や塗料の臭いが患者の迷惑になりやすいです。
塗り替えが少なく済めば、それだけ患者への影響も少なくなるでしょう。

フッ素樹脂塗料は最初の費用は高く感じますが、実は長く使えるのでトータルで見るとお得です。
日光はもちろん、酸性雨や車の排気ガスにも強いため、街中の病院にも適しています。

【3】汚れにくい塗料

病院の清潔感をアップさせるために、表面が滑らかな塗料を使うのがおすすめです。
病院には清潔さが必要です。最新の汚れにくい塗料は、とても細かい技術を使って作られています。
表面を極めて滑らかにすることで、従来の塗料より汚れにくくなっているのです。
特に、空気の汚れが気になる都会の病院では、効果が分かりやすいでしょう。

最近では、雨で自然に汚れが落ちる塗料が注目されています。
雨が降ると汚れが浮いて流れる仕組みで、定期的な高圧洗浄の必要性が減ります。

病院の外壁塗装における塗料選びの条件

病院の外壁塗料を選ぶときは、多くの基準を考慮し、患者さんの快適さと建物の価値を両方守ることが大切です。
特に、医療施設ならではの要件を満たす塗料を選びましょう。
医療施設の外壁塗料に必要な性能は以下のような点に配慮する必要があります。

• 建物の防火基準への適合性
• 消毒液への耐薬品性
• 日光・雨への耐候性
• 抗菌性・防カビ性能
• 有害物質の不使用
• 低臭気性能
• 補修の容易性
• 高い耐用年数
• 清潔感のある外観
• 排気ガス・粉塵への耐性

塗料選びの条件について見ていきましょう。

塗料の基本要件

耐久性の高い塗料を選ぶことで、長い目で見た費用を抑えられます。
フッ素塗料は初期費用は高価ですが、15～20年と長く使えるため、コストパフォーマンスに優れています。
大規模な病院では、効果が特に分かりやすいです。

最近主流の、環境に優しい水性塗料は、有害な成分が少なく、患者さんと病院スタッフの健康を守ります。
工事中の臭いも少なくて済むため、診療への影響を最小限に抑えられるでしょう。

下地処理用の塗料選びも重要です。
既存の塗装面との相性や、壁の状態に合わせて適切な下塗り材を選ぶことで、塗装が長持ちします。
特に雨の当たる場所や日当たりの強い場所では、丁寧な下地処理が必要です。

機能面で考える塗料選び

病院では衛生管理が最も大切です。
最新の抗菌塗料は、細菌の増殖を防ぐだけでなく、積極的に分解する力も持っています。
玄関周りや外来診療部門の外壁には、高い抗菌効果が必要です。

消臭効果のある塗料も病院には有効です。
アンモニアなどの不快なにおいを分解する機能により、病院周辺の環境改善にも役立ちます。

熱を防ぐ塗料も注目されています。
夏の冷房費を節約でき、省エネ効果が期待できるでしょう。
特に南向きの外壁では、室内の温度上昇を抑える効果が高くなります。

法律や基準を守る

病院の外壁塗装には、厳しい法律や基準があります。
建築基準法や消防法に加えて、医療法の規則にも従わなければなりません。
火災の危険性が高い地域では、燃えにくい材料として認められた塗料を使う必要があります。

各地域の決まりにも注意が必要です。
景観の規制や環境を守る規制など、地域特有の基準に適した塗料を選びます。

病院の認定や評価制度にも気を付けましょう。
病院機能評価などで外壁塗装の品質が問われることもあります。
将来の認定取得も考えた塗料選びが推奨されます。

病院の外壁塗装の工期はどのくらい？

病院の外壁塗装は、診療を続けながら工事を行わなければなりません。
工事の質を保ちつつ、患者さんの利便性も確保する必要があるため、工期の計画と作業の進め方が、工事の成功を左右します。
どのぐらいの工期が必要なのか詳しく見ていきましょう。

規模による工期の違い

小規模な診療所であれば工期は2週間から1ヶ月程度、大規模な総合病院の場合は2ヶ月以上かかることが一般的です。
建物の形状や構造によっても工期は左右されます。
複雑な形状の建物や設備が多い外壁の場合、作業に時間がかかります。
夏は乾きが早く作業が進みますが、真冬は乾燥に時間がかかり工期が延びやすいです。
梅雨時は天気が不安定で工事が進みにくくなります。

救急外来や24時間の診療科がある場合、夜間工事も検討する必要があります。
近所への騒音対策や照明の準備など、追加の配慮が必要です。

工程ごとの期間

一般的に、足場を組むのに2～5日、高圧洗浄に1～3日、下地処理に3～7日、塗装に5～14日、足場の撤去に1～3日かかります。
外壁の状態が悪い場合は、補修作業により工期が長くなることがあります。
特にひび割れが多い場合、適切に補修しなければ塗装の耐久性が低下し、長持ちしません。
目地（継ぎ目）の打ち直しが必要な場合も、作業期間が延びる要因となります。

塗料が乾く時間も大切です。
下塗り、中塗り、上塗りの間は、塗料メーカーが指定する時間をしっかり取る必要があります。
天気や気温で乾く時間は変わるため、余裕を持った計画が望ましいです。

工期に影響する要因

建物の高さと広さにより、工期は大幅に変わります。
高い場所の作業では、材料の運搬や作業員の移動に時間がかかります。
足場の設置と撤去にもそれなりの期間が必要です。

天気の影響も大きいです。
雨の日は作業を中断せざるを得ず、工期が延びる主な原因となります。
風の強い日も高所作業が制限され、作業効率が下がります。

作業員を増やせば工期の短縮も可能ですが、人件費が上がることに注意が必要です。
作業スペースの制限から、増やせる人数には限りがあります。
適切な人数配置と作業の管理により、品質と効率のバランスを取ることが大切です。

病院の外壁塗装に関するよくある質問

病院の外壁塗装は一般の建物より慎重な計画が必要です。
診療を続けながらの工事や衛生管理など、施設管理者からよく寄せられる質問について、詳しく答えます。

【Q1】外壁塗装中も通常診療は可能ですか？

診療を続けながら工事を行うことは可能です。
騒音が出る作業は診療時間外に行い、仮設の足場には防音パネルを付け、粉じんが飛ばないよう養生をするなどの工夫をします。

救急車の出入りがある場合は、出入り口付近の作業を週末や夜間に行うことも検討しましょう。
人工呼吸器など振動に弱い医療機器がある病室の近くでは、作業時間を制限するなどの特別な配慮も必要です。

外来患者さんの通る道の確保も重要です。
仮設の通路を設けたり、案内係を配置したりして、安全な通行を確保します。
お年寄りや車椅子の方のために、スロープを設けたり段差をなくしたりする対策も必要です。

【Q2】外壁塗装の費用相場はどのくらいですか？

診療所で200～800万円、大きな総合病院では数千万円以上かかります。
建物の大きさや状態、選ぶ塗料によって費用は大きく変わります。
床面積1,000平方メートルの中規模病院の場合、一般的な費用内訳は以下の通りです。

工事の質と長持ちする性能を考えると、単純な価格比較だけで業者を選ぶのはおすすめできません。
複数の業者から見積もりを取り、実績や保証内容も含めて総合的に判断することが大切です。

工事の時期によっても費用は変わります。
一般的に冬は工事が少ないため、割引価格で施工できる可能性があります。
ただし、気温や天気の影響で工期が延びるリスクも考慮しましょう。

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【Q3】外壁塗装の補助金制度はありますか？

病院専用の補助金制度は限られていますが、他の支援制度を組み合わせることで工事費用の一部を補助金で賄うことが可能です。
省エネ改修や耐震改修と外壁塗装を同時に実施すれば、関連する補助金制度の対象となるでしょう。
断熱効果の高い塗料の使用や耐震補強との組み合わせにより、さまざまな支援制度の活用機会が広がります。

地域独自の補助金制度も見逃せないポイントです。
各自治体では医療機関向けの独自支援制度を設けているため、確認してみる価値があるでしょう。

まとめ

病院の外壁塗装では、建物の保護と衛生管理の両立が重要です。
抗菌性能と耐久性を備えた塗料を選定し、診療への影響を最小限に抑えた工事計画が必須です。

工事の各段階で患者さんの安全と快適さを確保しつつ、長期的な視点での品質管理も欠かせません。
専門業者との綿密な打ち合わせと定期的なメンテナンスにより、医療施設にふさわしい、清潔で安全な環境を長く維持することができます。

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