瓦も塗装が必要ってホント?理由&メンテナンス方法を徹底解説します
家の屋根を見上げたとき、「瓦に塗装は本当に必要なのだろうか?」と疑問に思ったことはありませんか?
一般的に耐久性に優れ、塗装が不要とされる瓦も、種類によってはメンテナンスで塗装が必要な場合があるのです。
本記事では、瓦の塗装が必要な理由と、それぞれの瓦タイプに合わせた適切なメンテナンス方法を解説します。
塗装業者の見極めのポイントからよくある誤解まで、さまざまな疑問を解決していきましょう。
瓦に塗装は必要?
屋根の瓦に塗装が必要かどうかは、使用している瓦の種類や状況によって異なります。
- 基本的には瓦への塗装は不要!
- 瓦の種類によっては塗装の必要があるケースも
- 塗装の要否は塗装業者が見極めるとより確実
上記の項目に沿って、瓦の塗装の必要性や適切なメンテナンス方法について解説します。
基本的には瓦への塗装は不要!
基本的には、瓦への塗装は不要です。
日本瓦は、その製造過程で高い耐久性を備えるように作られています。
耐火性や防水性に非常に優れており、屋根を守るための追加の塗膜を施す必要がないのです。
瓦は他の屋根材料と比較しても、その耐久年数が長いことで知られています。
風雨に晒されても、その機能を維持し続けることができるためです。
瓦は塗装を施さなくても十分その役割を果たすことができるのです。
瓦の種類によっては塗装の必要があるケースも
基本的には塗装の不要な瓦ですが、種類によっては塗装が必要なケースもあります。
瓦には様々な種類があり、それぞれに特性が存在します。
例えば、陶器瓦・粘土瓦といった素材の違いがありますし、形状についてもJ形の和瓦・S形の南欧風洋瓦・F形の平板瓦などがあります。
瓦によっては、塗装をすることでさらに耐久性を高めたり、美観を保つために塗装が推奨される場合もあります。
この点は、表面の処理や素材の性質によっても異なるポイントです。
これらのケースは全体から見れば少数ですが、塗装を検討する価値は十分にあるでしょう。
塗装の要否は塗装業者が見極めるとより確実
瓦の塗装に関して判断するには、専門の塗装業者に相談することをおすすめします。
専門家である塗装業者は、瓦の状態を正確に診断し、塗装が必要かどうかを見極めることができるからです。
また、塗装が必要と判断された場合には、適切な塗料の選定や塗装方法についてもアドバイスを受けることができます。
塗装業者は、屋根の状態や気候条件、建物の立地などの様々な要因を考慮して最適な塗装プランを提案してくれます。
瓦の塗装について不安がある場合は、迷わず専門家に相談することがおすすめです。
塗装が必要な瓦まとめ
家の屋根を覆う瓦は、単に建物を飾るパーツではなく、実際に住む人々を風雨から守る重要な役割を果たしています。
瓦の種類によっては、その機能性を長期的に維持するために塗装が必要です。
それでは、具体的にどのような瓦に塗装が必要なのでしょうか。詳しく解説します。
瓦の種類 | 素材 | 特性 | 塗装の効果 |
---|---|---|---|
セメント瓦 | セメントと砂 | ・耐久性に優れる ・経年劣化が生じやすい ・苔やカビが生えやすい |
・防水性向上 ・苔やカビの発生抑制 |
モニエル瓦 | セメントと砂、鉄筋 | ・セメント瓦よりも強度が高い ・外観が劣化する |
・耐候性向上 |
金属系の瓦 | 金属 | ・軽量で施工が容易 ・錆びやすい |
・錆の発生抑制 |
【1】セメント瓦
セメント瓦は、セメントと砂を混ぜ合わせて作られる屋根材です。
耐久性に優れている一方で、色褪せなどの経年劣化が生じやすい特徴を持っていて、美観を維持する目的で塗装が行われることが多くなっています。
塗装によって防水性を高める効果も期待でき、屋根の寿命を延ばすことにも繋がります。
また、セメント瓦は表面が粗く、苔やカビが生えやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。
塗装はその一環として、屋根の状態を良好に保つためにも役立つのです。
【2】モニエル瓦
モニエル瓦は、セメントと砂、鉄筋を組み合わせて作られた屋根材で、セメント瓦よりも強度が高いと言われています。
しかし、このタイプの瓦も外観の劣化が見られることがあり、塗装によって美観を維持できます。
塗装はモニエル瓦の表面を保護し、耐候性を向上させるためにも重要です。
特に日本のような四季の変化が激しい環境下では、塗装で保護することで屋根材が長持ちします。
【3】金属系の瓦
金属系の瓦は、その名の通り金属を素材とした屋根材です。
軽量で施工が容易な点が特長ですが、錆びやすいというデメリットがあります。
特に雨や湿気の多い地域では、金属系の瓦は錆防止のための塗装が不可欠です。
塗膜で金属の表面を覆い、水分や酸素の直接的な接触を遮断することで、錆の発生を抑える効果があります。
適切な塗料を選び、専門的な技術で塗装することで、金属系の瓦は長期間にわたってその機能を保つことができるのです。
このように、瓦の種類によっては塗装が必要なケースが存在します。
ただし、塗装の必要性や適切な塗料の選択には専門家による診断が不可欠です。
屋根の状態を正確に把握し、最適なメンテナンスを行うことが、快適な住環境を維持するために重要と言えるでしょう。
瓦の塗装|よくある誤解と回答まとめ
屋根に使われる瓦の耐久性や機能性に関して、多くの方が誤解していることもあります。
ここでは、瓦の塗装にまつわる一般的な疑問を取り上げ、詳しく回答していきます。
【1】瓦は塗装しなくても耐久性がある?
瓦の耐久性は、素材や品質に大きく左右されると考えるべきです。
多くの場合、瓦は非常に長持ちする屋根材であり、特に日本瓦のような陶器製や粘土製のものは、およそ50年以上という長い期間にわたって性能を保つことができます。
耐火性や耐水性が非常に高く、通常の使用状況下では塗装を必要としません。
しかし、環境因子や物理的損傷などにより、瓦の表面が劣化した場合には、塗装を行うことで保護し、さらにその寿命を延ばすことが可能です。
【2】すべての塗料が瓦に適している?
瓦の塗装には、どの塗料も使用できるわけではありません。
選択を誤ると瓦の性能を損なう原因になるため、最適なものを選ぶ必要があります。
瓦には通気性や吸水性があるため、それらの特性に合わない塗料を使用すると、塗膜が剥がれやすくなったり、瓦本来の機能を阻害したりするリスクがあります。
例えば、一部の水性塗料や油性塗料は瓦と相性が悪く、適切な接着性を確保できない場合もあるのです。
瓦への塗装では、瓦専用の塗料や、瓦の種類に応じて推奨される塗料を選ぶことが重要になります。
【3】瓦の塗装は自分でできる?
瓦の塗装作業は、一見すると単純なペイント作業のように思えますが、実際には専門的な知識と技術が求められる作業です。
屋根の高さや傾斜、瓦の重さといった安全面の問題もあり、DIYによる塗装はおすすめできません。
瓦の種類や状態を正確に判断し、適切な塗料を選び、均一に塗布する技術も必要です。
これらの理由から、瓦の塗装は経験豊富な専門家に依頼することが望ましいでしょう。
専門業者であれば、塗装前の瓦のクリーニングから、塗装後のメンテナンスに至るまで、最適なサービスを提供してくれます。
瓦の塗装|相場はどのくらい?
瓦の塗装を検討していると、費用が気になるという方が多いのではないでしょうか。
瓦用の塗料はさまざまな種類があり、それぞれかかる費用も異なります。
ここでは、代表的な塗料を使用した場合の相場について、詳細に解説していきます。
塗料の種類 | 相場(30坪) |
---|---|
ウレタン塗料 | 40万円~45万円 |
シリコン塗料 | 42万円~50万円 |
フッ素塗料 | 55万円~70万円 |
無機塗料 | 63万円~80万円 |
【1】ウレタン塗料の場合
ウレタン塗料は、その耐久性とコストパフォーマンスの良さから、屋根塗装に広く使われています。
弾力性に富んでおり、紫外線や風雨によるダメージから屋根を守る効果があります。
一般的な30坪の屋根にウレタン塗料を使用した場合、費用は約40万円から45万円程度が相場です。
この価格には、材料費のほか、人件費や足場の設置費用などが含まれています。比較的安価に施工できる塗料です。
【2】シリコン塗料の場合
シリコン塗料はウレタン塗料よりもさらに耐候性に優れており、長期間にわたって屋根を保護することができます。
このため、少し価格は上がりますが、長い目で見ればコストパフォーマンスは高いと言えます。
30坪の屋根にシリコン塗料を使用する場合、相場は約42万円から50万円程度です。
価格は高めですが、その分、塗り替えの頻度を減らすことができるため、トータルのコストを考えると費用対効果の高い塗料です。
【3】フッ素塗料の場合
フッ素塗料は、塗装の中でも特に耐久性に優れていることで知られています。
紫外線や雨など、厳しい環境にさらされる屋根に適しているとされています。
その反面、費用は他の塗料に比べて高額になりがちです。
30坪の屋根であれば、およそ55万円から70万円程度が相場となります。
高品質な塗装を求める場合には、フッ素塗料が適していると言えるでしょう。
【4】無機塗料の場合
無機塗料は、耐熱性や耐光性が非常に高い塗料です。
この塗料を使うことで、屋根の美観を長期間維持することが可能です。
ただし、その分価格も高めに設定されており、30坪の屋根で63万円から80万円程度が目安となります。
予算に余裕があり、品質を最優先したい場合は、無機塗料が選択肢となるでしょう。
瓦の塗装|よくある質問と回答
瓦屋根の塗装について、当社によく寄せられる質問に回答していきます。
塗装が必要かどうか、どの業者に依頼すべきか、自分での塗装は可能なのかなど、詳しく見ていきましょう。
【Q】すべての瓦に塗装が必要ですか?
一概にすべての瓦に塗装が必要とは言えません。
特に粘土系の瓦は、その素材が持つ耐久性と自然な美しさから、原則として塗装は不要とされています。
外観の面でも、粘土瓦特有の色合いがあるため、塗装を施すことでその魅力を損なう恐れがあります。
しかし、セメント瓦やモニエル瓦、金属系の瓦など、特定の材質の瓦については、ときには塗装による保護が必要です。
これらの瓦は、耐候性を高めるためや、錆止めとしての塗装を行います。
経年劣化による色あせや、機能的な問題が生じた場合には、適切な塗装を行うことで瓦の寿命を延ばし、屋根全体の機能を維持することができるでしょう。
【Q】どんな業者に頼んだら良いですか?
瓦の塗装を検討する際は、外壁塗装を専門に行う業者に相談することをおすすめします。
外壁塗装業者は、塗料の種類や塗装技術に精通しており、瓦の種類や状態に応じた最適な塗装方法を提案できるからです。
瓦の塗装には正確な作業が求められます。
屋根は常に自然の厳しい条件下にあり、塗装の質が直接屋根の耐久性に関わるため、経験豊富なプロに依頼するのが良いでしょう。
塗装業者は、事前の屋根の状態確認から、塗装後のアフターサービスまで、包括的なサポートを行っています。
屋根の状態やお住まいの地域の気候条件を考慮した上で、適切な塗料の選定と施工を行うため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
【Q】自分で瓦の塗装を行うことは可能ですか?
瓦の塗装は、専門的な知識と技術が必要な作業です。
塗装は見た目を美しくするだけでなく、屋根を守る重要な役割を担っています。
そのため、正しい塗料の選定や塗装方法を理解していないと、屋根の機能を損なう恐れがあります。
また、屋根は高所にあり、作業中の安全対策も重要です。
落下防止のための適切な機材や安全対策が必要となりますし、不慣れな作業による事故のリスクもあります。
そのため、塗装作業は専門家に任せた方が安全で、かつ確実な仕上がりが期待できるでしょう。
プロの業者は、塗装前の下地処理から、均一で美しい仕上がりを実現するための技術を持っています。
塗装の品質を重視したいのであれば、専門業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
基本的に粘土系の瓦は塗装不要であり、耐久性や耐火性が高いため保護の必要はありません。
しかし、セメント瓦やモニエル瓦、金属系の瓦など特定の種類の瓦には塗装が必要な場合があります。
瓦の塗装は専門的な技術が求められるため、外壁塗装業者に相談することをおすすめします。
塗装の相場は使用する塗料によって異なりますが、30坪の屋根で概算40万円から80万円程度が目安です。
瓦屋根の塗装を検討している方は、外壁塗装を専門している当社にお気軽にご相談ください。
創建ペイントでは、ホームページから簡単にお見積もりやカラーシミュレーションが可能です。
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施工品質においても、そういった積み重ねが
大きな信頼につながっています。
※2023年8月現在
実績例
物件名 | 総戸数 | |
---|---|---|
三田エリア | ルナ三田フラワータウン | 60 |
ルナ三田ウッディタウンあかしあ台 | 82 | |
ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア | 108 | |
ルナ三田ひばりが丘 | 149 | |
神戸エリア | パークヒル神戸小倉台 | 75 |
ルナ藤原台中町パークフロント | 82 | |
ルナ上津台 | 81 | |
ルナ北六甲116 クルムの街 | 116 | |
西神戸・ 阪神エリア |
ルナ西神中央 | 97 |
ルナ塚口 | 52 | |
ルナ昆陽池公園 | 51 | |
東大阪・ 北摂エリア |
ルナ南摂津 | 80 |
ルナ加納 | 71 | |
ルナ山本 | 57 | |
大阪市内・ 南大阪エリア |
ルナタウン島屋 | 55 |
ルナ城山公園 | 52 | |
ルナ東百舌鳥 | 109 | |
ルナ原山台 | 46 | |
京都エリア | ルナシティ同志社山手 | 237 |
街を拓き、家を建てる。
その先の未来まで考えながら
住まいづくりを積み重ねた結果が、
1万戸超の金字塔に。
商号 |
株式会社 創建 |
---|---|
創立 |
昭和58年3月1日 |
設立 |
昭和61年9月4日 |
資本金 |
8,000万円 |
代表者 |
代表取締役会長 吉村 孝文 代表取締役社長 吉村 卓也 |
執行役員一覧 |
執行役員 大下 憲二 執行役員 岡本 賢二郎 |
本社所在地 |
〒541-0047 |
東京支店所在地 |
〒101-0041 |
売上高 |
151.3億円(令和5年5月期) |
従業員数 |
従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期) |
事業内容 |
建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/ |

大阪府と連携し
ZEHの普及に取り組んでいます
ZEHとは、住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、年間で消費する住宅のエネルギー量の収支が概ねゼロとなる住宅のことです。創建・小林住宅ではZEHの普及を進める大阪府の協力事業者として連携協定を締結し、ZEH宿泊体験を提供しています。

本社所在地
本社所在地 |
〒541-0047 |
---|
施工エリア
※別途、交通費が発生する場合があります。
- 大阪
-
池田市
泉大津市
貝塚市
守口市
泉佐野市
富田林市
河内長野市
松原市
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柏原市
羽曳野市
門真市
摂津市
高石市
藤井寺市
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四條畷市
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-
洲本市
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市川町
- 京都
-
福知山市
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宇治市
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亀岡市
城陽市
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-
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岩出市
外壁塗装の参考文献
- 住宅リフォーム推進協議会
https://www.j-reform.com - 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
https://www.chord.or.jp/index.html?red_param=220106 - 一般社団法人日本塗装工業会
https://www.nittoso.or.jp - 一般社団法人外壁塗装協会
https://tosouginoushi.com