給湯器が壊れる前兆あるある総まとめ!修理・交換の費用&依頼先情報もご紹介

日々当たり前に使用している給湯器。突然故障すると生活に大きな支障が出てしまいます。
実は給湯器が壊れる前には様々な前兆が現れるものです。
適切なタイミングで修理や交換を行えば、突然のトラブルを回避でき、費用面でも無駄を省けます。
今回は給湯器の異常サインから、修理・交換の費用相場、信頼できる依頼先まで徹底解説します。
[mokuji]
給湯器の危険なサインは?
日常使用の中で感じる違和感は、給湯器からの「SOSサイン」かもしれません。
早期発見で大きなトラブルを未然に防ぎましょう。
お湯の温度が安定しない
設定した温度より低いお湯しか出なくなったり、使用中に急に水になったりする現象は給湯器内部の部品劣化を示す重要なサインです。
特に発生頻度が高まってきた場合、給湯器内部の熱交換器や温度センサーの劣化が進行している可能性が高いでしょう。
長期間放置すると不完全燃焼を起こし、一酸化炭素中毒などの危険性も高まります。
温度変化に不安定さを感じたら、専門業者への相談を検討しましょう。
異音・異臭がする
「ピーッ」という警告音や「ボンッ」という爆発音、使用中の「カタカタ」「ガタガタ」という振動音は、給湯器の健康状態が悪化している証拠です。
特に振動音はファンモーターへの異物混入や内部部品の劣化が原因となっていることが多いです。
ガス臭さや焦げ臭さを感じる場合は、部品の経年劣化による不完全燃焼が起きている可能性があります。
ガス臭いにおいがする状況は一酸化炭素中毒や火災発生のリスクがあるため、即座に使用を中止し、ガス業者に連絡しましょう。
異音や異臭の発生頻度が増えてきた場合、給湯器が危険な状態にあるサインなので、早急な対応が必要です。
水漏れや排気口の異常
給湯器からの水漏れは内部の水回りの部品劣化が主な原因です。
小さな水漏れでも放置すれば電気系統に影響し、不完全燃焼や最悪の場合火災を引き起こす危険性があります。
排気口周辺が黒く汚れている状態は、不完全燃焼によって発生したすすが付着している証拠です。
すすの付着は一酸化炭素中毒の危険性を高める深刻な状態を示しています。
排気口や前板に錆びが生じている場合も、内部からの水漏れによる腐食が進行している可能性があります。
黒煙が出ているケースは即座に使用を中止し、専門業者による点検を受けるべき危険な状態です。
定期的に給湯器の外観をチェックする習慣をつけましょう。
修理と交換どっちが得?判断基準と費用相場
給湯器に不具合が生じた場合、修理と交換どちらが経済的か悩むところです。
修理費用の相場と、選択の判断基準について見ていきましょう。
修理内容別の費用目安
給湯器の修理費用は故障箇所によって大きく異なります。
比較的トラブルの多いリモコン交換なら1万円~2万円程度、配管からの水漏れ修理は5,000円~1万円程度が一般的な相場です。
バーナーや点火装置など燃焼系部品の交換になると1万5,000円~3万円程度にアップします。
電源基板や配線などの電装系修理は4,000円~4万8,000円程度と幅広く、故障の度合いによって費用が変動します。
水量センサーや調整装置など水量制御系の修理は8,000円~3万5,000円程度かかり、複数箇所の部品交換が必要になると3万円~10万円程度の費用が発生することもあるでしょう。
修理箇所が多いほど、交換も視野に入れた検討が必要です。
修理か交換かの見極め方
給湯器の修理と交換を判断する目安として、購入からの経過年数が重要な基準となります。
購入から3年以内の故障であれば修理を優先的に検討し、8年~10年以上経過している場合は修理よりも交換を視野に入れるべきでしょう。
部品劣化が一部のみであれば修理が経済的ですが、複数の部品劣化が見られる場合は修理を繰り返すよりも給湯器本体を交換したほうが良いケースもあります。
特に不完全燃焼や水漏れなど安全性に関わる故障の場合は、給湯器の寿命を考慮した上で交換を前向きに検討すべきです。
修理時の依頼方法と注意点
給湯器修理において注意すべき点があります。
給湯器は電気とガスを使用する危険な装置であるため、専門知識や資格のない方が自己修理を試みることは事故や火災のリスクがあり避けるべきです。
修理依頼をする際のポイントについて、以下の点に注意しましょう。
- 複数の業者から見積もりを取り比較検討する
- 修理に含まれる内容(部品代・技術料・出張費など)を明確に確認する
- 保証内容や期間について事前に確認する
- 修理業者の実績や資格を確認する
修理費用は修理場所や症状の重症度によって大きく変動するため、事前の見積もり確認が重要です。
信頼できる業者選びが適正価格での修理につながります。
給湯器交換にかかる費用と選び方のポイント
修理ではなく交換を選んだ場合、どのような費用がかかり、どんな点に注意して選べばよいのでしょうか。
給湯器本体の種類や価格、設置工事費用の内訳などを見ていきましょう。
給湯器本体の種類と価格帯
給湯器本体の価格は、種類や機能によって大きく異なります。
最もシンプルな給湯専用タイプは比較的安価ですが、追い焚き機能や暖房機能が付くと価格は上昇します。
ノーリツ、リンナイ、パロマなどの主要メーカーの給湯器本体価格は、機能により6万円~20万円程度が相場です。
設置場所の条件や家族の人数に応じた適切な号数(16号、20号、24号など)を選ぶことも重要な検討ポイントです。
給湯器タイプ | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|
給湯専用 | 約6万円~10万円前後 | シンプルで価格が安い |
追い焚き機能付き | 約10万円~15万円前後 | お風呂の温め直しが可能 |
暖房機能付き | 約15万円~20万円以上 | 床暖房などの暖房にも対応 |
設置方法(屋外壁掛け、屋内壁掛け、屋外据置など)によっても価格差があるため、住宅環境に合わせて選びましょう。
設置工事費用の内訳と目安
給湯器の設置工事費用の相場は3万円~6万円程度です。
標準工事には給湯器の取り外しと取り付け、配管の接続などが含まれています。
追い焚き配管の接続や特殊な設置条件がある場合は追加費用が発生するケースが多いでしょう。
屋内に給湯器を設置する場合は、必ず排気筒(ダクト)の設置工事が必要です。
追加費用として、5,000円~8,000円程度かかります。
既存の給湯器から大きくサイズや仕様が変わる場合も、追加工事が必要です。
工事費込みの総額相場は15万円~40万円程度となり、家族の人数や選択する給湯器の機能によって価格差が生じます。
現地調査や見積もりを依頼して、最終的な費用を確認しましょう。
交換費用を抑えるコツ
給湯器交換の費用を抑えるためのポイントがいくつかあります。
家電量販店やホームセンターではセールシーズンやポイント還元を活用することで、メーカー直販よりお得に購入できる可能性があります。
リフォームと同時に給湯器交換を行えば、工事費の一部を削減できるケースも多いでしょう。
インターネット販売業者は実店舗よりも販売価格が安価な場合がありますが、信頼性の確認やアフターサービスの充実度をチェックすることが重要です。
最新の機種は省エネ性能が高く、光熱費の節約にもつながります。
長い目で見て選ぶことが大切です。
給湯器の修理・交換はどこに依頼するのがベスト?
給湯器の修理や交換をする際、どこに依頼するのが最適なのでしょうか。
各依頼先のメリット・デメリットを理解して、自分に合った選択をしましょう。
リフォーム会社に依頼するメリット
水回りのリフォームと給湯器交換を同時に行う場合、リフォーム会社への依頼が効率的です。
配管工事のコストや手間を削減でき、一貫した対応が期待できます。
自宅近くのリフォーム会社なら急なトラブル時に迅速な対応が期待でき、過去に取引実績があれば安心感も高まります。
住宅全体の状況を把握した上でのアドバイスも受けられるでしょう。
給湯器交換のみの依頼には対応していない会社もあるため、事前確認が必要です。
リフォーム会社選びでは口コミや評判、施工実績などをチェックしましょう。
専門業者・メーカーへの依頼の特徴
給湯器修理を専門とする業者は、高度な技術と豊富な修理実績を持っています。
24時間365日サポート対応の業者も多く、緊急時にも安心です。
メーカーへの修理依頼は、自社製品に関する深い知識と正確な診断・修理が期待できるメリットがあります。
純正部品の使用により品質や耐久性の面で信頼性が高く、保証面でも有利になるケースが多いでしょう。
一方で、メーカー依頼のデメリットとしては対応までに時間がかかる可能性や、交換商品が特定メーカーに限定されることが挙げられます。
メーカーによってはサービス地域が限られている場合もあるため確認が必要です。
ガス会社・家電量販店の選び方
ガス会社はガス機器の専門家として安心感があり、大手ガス会社であれば充実した修理・交換体制が整っています。
契約中のガス会社であれば、スムーズな対応が期待できるでしょう。
家電量販店やホームセンターでは、家電量販店やホームセンターは、給湯器の実物を確認しながら選べるメリットがあります。
セール時期に購入すれば、価格面でのメリットも大きく、ポイント還元や保証サービスが充実している場合もあります。
インターネット販売業者は手間が少なく価格面で優位な場合もありますが、信頼できる業者かどうかの見極めが重要です。
アフターサービスの有無や対応エリアを確認し、口コミなどで評判をチェックしましょう。
まとめ
給湯器の故障は突然やってくるように思えますが、実は様々な前兆が現れるものです。
お湯の温度不安定、異音・異臭、水漏れなどの異常サインを見逃さず、早めの対応を心がけましょう。
修理か交換かの判断は、使用年数や故障箇所、費用対効果を考慮して行うのがベストです。
修理費用は部品により千差万別ですが、本体価格の半分を超える場合は交換を検討すべきでしょう。
依頼先選びでは、リフォーム会社、専門業者、メーカー、ガス会社、家電量販店など様々な選択肢があり、それぞれ特徴が異なります。
自分のニーズに合った依頼先を選び、快適で安全な給湯環境を維持しましょう。