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給湯器から異音(変な音)発生!今すぐ確認すべき箇所と対処法を全力解説

毎日の生活に欠かせない給湯器から突然変な音が聞こえ始めたら不安になります。
単なる異常音かと思いきや、放置すると重大事故につながる危険な兆候かもしれません。

本記事では、給湯器から発生する異音の種類やその危険度を解説し、すぐに確認すべき箇所と適切な対処法を紹介します。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    給湯器から発生する異音の種類と危険度

    給湯器から発生する異音は原因や危険度によって分類でき、命に関わる緊急事態から単なる経年劣化まで様々です。
    特に危険な異音について見ていきましょう。

    生命に関わる危険な異音

    「ボンッ」という爆発音は給湯器のトラブルで最も警戒すべき音です。
    不完全燃焼やガス漏れが原因で発生し、一酸化炭素中毒や爆発事故につながる恐れがあります。

    爆発音と同時に排気口から黒煙が出たりガス臭が漂ったりする状況は最悪の事態です。
    こうした状況に遭遇したら即座に給湯器の使用を中止し、窓を全開にして換気しましょう。
    ガスの元栓も忘れずに閉めてください。

    リモコンにエラーコードが表示されていないか確認も重要です。
    音の大きさや発生頻度、同時に起きた現象などをメモしておくと、修理業者への説明がスムーズになります。
    命に関わる事態なので、自己判断せず専門家に相談しましょう。

    配管にダメージを与える異音

    「キーン」「カーン」という金属的な異音は主にウォーターハンマー現象で発生します。
    蛇口やバルブの急な開閉により配管内の水圧が急激に変化して起きる現象です。

    一時的には問題なくても継続的に発生すると配管接続部に振動ダメージが蓄積し、次第に緩みや水漏れを引き起こします。
    結果として給湯器本体の故障や水漏れ、最悪の場合は水害につながるため早めの対処が必要です。

    「カタカタ」「ガタガタ」という振動音には複数の原因が考えられます。
    ファンモーターの異常回転や部品の緩み、配管の固定不良などが主な要因です。
    どの部品から音が発生しているか特定することで、適切な対処ができます。

    給湯器の性能低下を示す異音

    「ゴーッ」という異常な風切り音は排気口の異物混入だけでなく、ファンの回転不良や燃焼音の異常など複数の要因が絡んでいるかもしれません。
    この状態では適切な給排気ができず、性能低下や不完全燃焼につながります。

    「ピー」という笛のような音が使用時に常に鳴る場合、ファンモーターの不具合が疑われます。
    給湯器が完全に故障する前兆であり、放置すれば修理費用が高額になる恐れがあるでしょう。

    「ポコポコ」「ボコボコ」という音が追い焚き中に継続して発生する場合、循環不良の兆候です。
    空気が混入している可能性が高く、放置するとポンプに負担がかかり故障につながります。
    追い焚き配管の詰まりや循環金具の不具合などが原因として考えられるでしょう。

    今すぐ確認すべき重要な箇所

    異音が発生したら早急にチェックすべき箇所があります。
    専門知識がなくても目視で確認できる部分から調べましょう。

    排気口・給気口の状態

    排気口や給気口は定期的な確認が欠かせない重要ポイントです。
    落ち葉やほこりの堆積、虫や小動物の侵入などで目詰まりしていないか確認しましょう。

    給排気が正常に行われないと不完全燃焼が起き、一酸化炭素中毒の危険性が高まります。
    特に冬場は注意が必要で、排気口周辺が黒く変色していたり、異常な煙や臭いがしたりする場合は即座に使用を中止してください。

    排気口付近に物を置いたり、カバーで覆ったりすることも避けましょう。
    給気口と排気口の周囲は常に開放状態を保ち、少なくとも月に一度は目視確認するのが望ましいです。

    配管接続部と水漏れの確認

    給湯器本体と配管の接続部からの水漏れがないか確認しましょう。
    わずかな水滴や湿り気があればパッキンの劣化が疑われます。

    追い焚き配管の接続部は特に入念にチェックしましょう。
    循環金具(アダプター)と浴槽の接続部分は緩みやすく、水漏れの原因になりがちです。

    浴槽の循環金具上部から5cmほど水を溜め、数時間後に水位が下がっていれば配管のどこかで水漏れしていると考えられます。
    放置すれば給湯器の空焚きを招き、重大な故障につながります。
    見えない部分の水漏れを発見する簡単な診断方法として有効です。

    リモコンと本体の状態

    リモコン画面にエラーコードが表示されていないか確認します。
    表示されている場合は取扱説明書やメーカーウェブサイトで内容を確認しましょう。

    給湯器本体に変形や変色、破損がないか目視で確認します。
    特に熱による変色や焦げた痕があれば危険信号です。

    給湯器の電源をオフにして数時間経過観察することで水漏れ箇所を特定しやすくなります。
    水抜き栓からの微量な水漏れは正常な場合もありますが、常時または大量に漏れている場合は故障の可能性が高いです。
    異常を感じたら自己判断せず、専門家に相談するのが安全です。

    異音の種類別の対処法

    異音の原因によって対処法は大きく異なります。
    状況に応じた適切な対応を心がけましょう。

    ウォーターハンマー現象への対処

    ウォーターハンマー現象による「キーン」「カーン」という金属音には、いくつかの対処法があります。
    蛇口やシャワーを閉める際はゆっくりと操作することで水撃作用を軽減できます。
    急激な水圧変化を防ぐことが大切です。

    水道の元栓を少し絞って水圧を弱めることも有効です。
    強すぎる水圧は配管への負担になるだけでなく、ウォーターハンマー現象の主要因となります。

    家全体の配管経路変更や減圧弁の設置が必要になるケースもあります。
    自己判断が難しい場合や症状が改善しない場合は専門業者に相談するのが確実な解決策です。

    不完全燃焼・ガス漏れへの緊急対応

    「ボン」という音と同時にガス臭や煙が発生する場合は命に関わる緊急事態です。
    即座に適切な対応を取ることが大切です。

    まず給湯器の使用を中止し、ガスの元栓を必ず閉めてください。
    安全確保が最優先事項です。

    窓やドアを全開にして換気し、ガス臭が強い場合は火気厳禁で屋外へ避難します。
    マッチやライターなどの火気はもちろん、電気のスイッチも操作してはいけません。

    業者への連絡時には「黒煙の有無」「ガス臭の強さ」「音の大きさや頻度」などの情報を詳しく伝えましょう。
    正確な情報が迅速な対応につながります。

    循環不良の解決策

    追い焚き使用時の「ポコポコ」音は循環不良が主な原因です。
    まずは追い焚きフィルターの清掃から始めましょう。

    入浴剤の使用頻度が高いご家庭では特にフィルターや追い焚き配管が詰まりやすいため、こまめな清掃が効果的です。
    市販の洗浄剤を使った配管クリーニングも検討してみてください。

    循環金具と浴槽の接続部などからの水漏れも考えられます。
    水漏れにより空気が混入して異音が発生するため、定期的な確認が大切です。

    給湯器の異音を防ぐメンテナンス

    日頃のメンテナンスで異音発生を未然に防ぐことができます。
    定期的なケアで給湯器の寿命も延びます。

    定期的な点検と掃除

    給湯器の外装は月に一度程度、水で湿らせた布で拭くだけでも効果的です。
    汚れがひどい場合は台所用中性洗剤を薄めて使用しましょう。

    メンテナンス箇所 頻度 方法
    外装 月1回 湿らせた布で拭く
    排気口・給気口 月1回 ほこりを除去
    追い焚きフィルター 週1回 水洗い
    循環金具 月1回 異物除去・水漏れ確認
    配管接続部 3ヶ月に1回 水漏れ確認

    排気口や給気口のほこりやゴミは乾いた布や小さなほうきで定期的に取り除きましょう。
    給排気の妨げとなるものを周囲に置かないよう注意することも大切です。

    追い焚き配管内の汚れ防止には、入浴剤使用後の循環金具フィルター清掃が効果的です。
    特に粘性の高い入浴剤を使用した場合は念入りに洗い流しましょう。

    寒冷期の凍結防止策

    寒冷地でなくても冬季は配管内部が凍結するリスクがあります。
    凍結によって配管が破裂すれば水漏れの原因となり、異音発生にもつながります。

    気温が氷点下になる地域では凍結防止策として保温材や凍結防止ヒーターの活用が有効です。
    凍結防止に役立つ対策について、以下のポイントがあります。

    • 露出配管には保温材を巻きつけて保護する
    • 気温が特に下がる夜間は少量の水を出しておく
    • 長期不在時は給湯器の水抜き機能を使用する
    • 凍結防止ヒーターの設置を検討する

    長期間使用しない場合は水抜き作業を行うことをおすすめします。
    再使用時には空気抜きをしっかり行ってから使用を開始しましょう。
    水抜き・空気抜きの方法は機種によって異なるため、取扱説明書を確認してください。

    寒い冬の日は循環ポンプが凍結防止のために自動作動して音がすることがあります。
    浴槽の水位を循環金具より5cm以上に保つことで、音を軽減できます。
    正常な動作音ですが気になる場合は業者に相談しましょう。

    プロによる定期点検のタイミング

    給湯器の寿命は一般的に8〜10年と言われています。
    設置から10年が経過したら経年劣化が進行しているため、専門業者による点検を検討しましょう。

    メーカー保証期間は一般的に通常製品で1年、BL認定品(優良住宅部品)では2年です。
    保証期間内であれば無償修理の可能性があります。
    購入時の保証書は保管しておきましょう。

    プロによる点検では燃焼状態の確認や熱交換器の汚れ、ガス漏れ、各種センサーの動作など安全面を重点的にチェックします。
    目視では分からない内部の劣化も発見できるため、長期使用している給湯器には特に重要です。

    点検の結果、修理より交換が経済的と判断される場合もあります。
    最新機種は省エネ性能も向上しているため、故障前の計画的な買い替えも選択肢の一つです。

    まとめ

    給湯器からの異音は単なる不快な音だけでなく、深刻な事故の前兆かもしれません。
    爆発音やガス臭を伴う場合は特に危険で、すぐに使用を中止し、避難と専門業者への連絡が必要です。
    金属音や振動音は配管の劣化や損傷、水漏れのサインであり、放置すると故障につながります。
    また、「ポコポコ」や「ゴーッ」といった音も性能低下の兆しとして注意が必要です。

    異音がしたときは、排気口や給気口の詰まり、配管接続部の水漏れ、リモコンのエラー表示などを確認しましょう。
    日ごろからの定期清掃や点検、寒冷期の凍結対策、そして10年を目安にした専門業者による総点検が、トラブルの予防につながります。
    異常を感じたら自己判断せず、早めに専門家へ相談することが安全で安心な暮らしへの第一歩です。