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【ガス給湯器】修理が必要な故障の特徴は?費用相場&修理依頼先の選び方を解説します

日常生活に欠かせないお湯を供給するガス給湯器ですが、突然故障すると生活に大きな支障が出てしまいます。
どんな症状が危険なのか、修理費用はいくらかかるのか、交換すべきタイミングはいつなのかなど疑問点も多いものです。

本記事では故障の危険サインから修理費用、信頼できる修理業者の選び方まで、給湯器トラブル解決のポイントを詳しく解説します。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    ガス給湯器の故障サインと危険性

    ガス給湯器の故障は放置すると重大な事故につながる危険性があります。
    故障を示す各種サインを正しく理解し、早期発見・対応につなげましょう。

    即座に使用を中止すべき危険な症状

    給湯器から「ボンッ」という小さな爆発音が聞こえる場合は非常に危険な状態です。
    不完全燃焼やガス漏れの可能性があり、最悪の場合、爆発・火災・一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあります。
    このような音を確認したら即座に使用を中止し、専門業者へ連絡しましょう。

    ガス臭いにおいがする場合も要注意です。
    部品の経年劣化により不完全燃焼が起きている可能性が高く、一酸化炭素中毒のリスクが高まります。
    臭いを感じたら窓を開けて換気し、ガス栓を閉め、速やかに専門家に点検を依頼してください。

    排気口周辺が黒く汚れていたり黒煙が出ている状態は、不完全燃焼によるすすの発生を意味し、一酸化炭素中毒の危険性が非常に高いです。
    このような症状を発見したら、給湯器の使用を即座に中止してください。
    命に関わる問題なので決して自己判断せず、専門業者による点検を受けることが重要です。

    お湯の出方に関する故障の見分け方

    お湯が出ない、出るまでに時間がかかるなどの症状がある場合、内部部品の劣化の可能性があります。
    点火装置や制御基板が正常に機能していないケースが多く、放置するとより深刻な故障に発展するため、早めの点検が望ましいでしょう。

    温度が安定しない症状も故障の可能性が高いです。
    お湯が急に冷たくなったり、熱くなったりする場合は温度センサーや制御基板などの部品劣化の可能性があります。
    温度変化が激しいとやけどのリスクもあるため、安全面からも早急に対応しましょう。

    異音や水漏れの故障サイン

    「ピー」という笛のような音が頻繁に鳴る場合は要注意です。
    経年劣化によるファンモーターの不具合が考えられ、給湯器本体の故障につながる前兆かもしれません。
    早めに修理を依頼することで大きなトラブルを防げます。

    「カタカタ」「ガタガタ」といった異音も見逃せません。
    内部部品の劣化やファンモーターの異常回転、異物混入など様々な原因が考えられます。
    異音は故障の前兆として重要なサインなので、発生頻度が増えてきたら専門業者に相談しましょう。

    給湯器からの水漏れは深刻なトラブルのサインです。
    配管接続部や継ぎ手部分のゴム製パッキンの劣化、熱交換器の破損などが原因となります。
    放置すると機器の重大故障だけでなく、周囲の床や壁を傷める恐れもあるため、発見次第すぐに修理を依頼しましょう。

    故障箇所別の修理費用相場

    ガス給湯器の修理にかかる費用は故障箇所によって大きく異なります。
    もしものために、各費用項目の相場を知っておくと安心です。

    基本料金と出張費

    修理基本料には出張料、故障診断料、簡易作業料、ガス漏れ検査などの安全確認作業費が含まれます。
    一般的な相場は6,600円程度で、修理を実施しない場合でもこの基本料金は発生します。

    日曜・祝日の作業では割増料金が発生することも覚えておきましょう。
    急ぎでなければ平日に予約を入れることでコスト削減につながるでしょう。

    駐車場がない場所では駐車料金の実費請求があります。
    機器を取り外す必要がある場合は別途3,300円程度の費用が追加されることもあります。
    事前に業者に確認しておくと想定外の出費を防げます。

    部品交換時の修理費用

    故障箇所によって部品代は大きく異なります。

    故障箇所 修理費用の目安
    一般部品 7,000~20,000円
    燃焼系 10,000~33,000円
    電装系 20,000~45,000円
    水制御系 10,000~35,000円
    安全装置系 7,500~58,000円

    部品代だけでなく、諸費用や出張費、技術料なども考慮しなければなりません。
    見積もりを取る際は故障の詳細を確認し、複数の業者に相談することをおすすめします。

    保証期間と修理費用の関係

    購入から1年以内の給湯器はメーカー保証期間内であることが多く、条件によっては無償で修理対応が受けられる可能性があります。
    保証書を確認し、対象となるか事前に調べておきましょう。

    有料の延長保証に加入している場合は、保証内容に沿った対応が可能です。
    費用は業者やプランにより異なるため、保証書やメーカーウェブサイトで確認することが重要です。

    修理と交換の判断ポイント

    故障した給湯器を修理すべきか交換すべきか悩むケースも多いでしょう。
    経済的観点と安全面から最適な判断をするためのポイントを解説します。

    使用年数からみる判断基準

    給湯器の一般的な耐用年数は8~10年程度です。
    10年以上経過している場合は部品の経年劣化が著しく、修理を繰り返すより交換を検討する方が合理的かもしれません。

    使用年数が7年以内であれば部分的な故障なら修理対応が経済的に有利です。
    ただし複数箇所に不具合がある場合は、修理費用がかさむため交換を検討する必要があります。
    7年以内の給湯器は部品交換で十分な性能回復が見込めるケースが多く、修理で対応するのが賢明でしょう。

    エラーコードが頻繁に表示されるようになった場合は内部部品の劣化が進行しており、注意が必要です。
    リセット操作で一時的に復旧しても根本解決にならないため、表示頻度が高い場合は早めの点検を受けましょう。

    修理で解決できる故障の範囲

    一部の部品劣化による故障は修理で対応できる場合が多いです。
    ファンモーターの不具合、リモコンの故障、循環ポンプの問題などは部品交換で解決でき、交換よりもコスト面で有利になります。

    追いだき機能の不具合は比較的シンプルな問題が多いです。
    浴槽内の水不足や循環アダプターのフィルター汚れが原因のことが多く、正しい使用方法の確認や掃除で解決できることもあります。

    水漏れについても、原因がパッキンの劣化など限定的な部分であればパーツ交換で対応可能です。
    配管接続部のパッキン交換なら比較的安価に修理できることが多く、給湯器本体の寿命に影響するほどの故障でなければ修理が経済的です。

    交換を検討すべき故障症状

    不完全燃焼や異臭、黒煙などの症状が出る場合は内部の重要な部品の劣化が進んでいる可能性が高く、安全面からも交換が推奨されます。
    一酸化炭素中毒のリスクを考えると、症状が深刻なら交換を選ぶべきでしょう。

    複数の部品にわたる故障や熱交換器本体の劣化がある場合、修理費用が高額になりがちです。
    使用年数が7年以上で修理費用が給湯器本体価格の半分以上になる場合は、交換を検討した方が経済的合理性が高いといえるでしょう。

    修理業者の選び方

    給湯器の修理を依頼する際、業者選びは重要なポイントです。
    信頼性と費用のバランスを考慮した選び方について見ていきましょう。

    ガス会社とメーカーの特徴

    給湯器メーカーは自社製品に精通しており安心感があります。
    保証期間内なら無償対応も可能ですが、保証期間外の修理費用は比較的高額になりやすい傾向があります。

    ガス会社はガスに関する知識が豊富で協力業者も多く、修理対応が迅速です。
    ガス会社経由で修理依頼をすると安心感はありますが、実際の作業はメーカーや修理業者が行うためマージンが発生し費用が割高になることもあります。

    メーカーに依頼する場合のデメリットとして、部品の値段や作業工賃が比較的高めに設定されていることが多い点が挙げられます。
    直接契約するわけではないため値引き交渉もできない点も念頭に置いておきましょう。

    専門修理業者選びのポイント

    給湯器専門の修理業者には365日24時間受付で緊急時にも対応できる業者や、長期保証を提供している業者もあります。
    サービス内容を事前に確認し、自分のニーズに合った業者を選ぶことが大切です。

    インターネット販売業者は自社施工で修理費用が安く、交換時には多くの種類から選べるメリットがあります。
    ただし業者ごとに品質や対応力に差があるため、口コミや実績をよく調べることが重要です。

    修理業者選びでは以下のポイントを確認しましょう。

    • 修理実績や経験年数は十分か
    • 対応エリアは自宅をカバーしているか
    • 口コミや評判は良好か
    • 見積もりは無料で提供されるか
    • 緊急時の対応は可能か

    依頼前の確認事項

    修理依頼前に不具合の症状と範囲をしっかり調べておくことで、適切な修理内容の説明がスムーズになります。
    症状を正確に伝えることで無駄な出張費を防ぎ、的確な対応を受けられる可能性が高まるでしょう。

    賃貸住宅の場合は管理会社や大家に連絡するのが基本です。
    持ち家でも、リース給湯器の場合はリース会社に連絡するなど、給湯器の所有者を確認してから依頼することが重要です。

    エラーコードが表示されている場合はその番号をメモしておくと原因特定がスムーズになります。
    機種名や型番、購入時期なども控えておけば、電話での問い合わせ時にスムーズな対応が期待できるでしょう。

    まとめ

    ガス給湯器の故障は生活に支障をきたすだけでなく、重大な事故につながるリスクもあります。
    異常音や異臭、黒煙といった危険サインを見逃さず、速やかに使用を中止し専門業者に相談することが重要です。

    修理費用は症状や部品によって大きく異なり、使用年数や故障状況によっては交換を検討するのが得策な場合もあります。
    修理業者はメーカー・ガス会社・専門業者それぞれに特徴があるため、実績や評判を踏まえて信頼できる業者を選ぶことが大切です。
    早期対応と適切な判断で、給湯器の寿命を延ばし、安全で快適な暮らしを守りましょう。