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給湯器エコジョーズとは?メリット・導入費用・補助金情報まで分かりやすく解説します

給湯器エコジョーズは、従来型ガス給湯器と比べて熱効率が高く、ガス代やCO₂排出量を削減できる省エネ・環境配慮型の給湯器です。
排気熱を再利用することで効率的にお湯を沸かし、家計にも環境にも優しいとして普及が進んでいます。

今回は、給湯器エコジョーズのメリットや費用、補助金情報について詳しく解説します。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    エコジョーズとは?省エネ給湯器の基本

    エコジョーズはガス代削減と環境保全を両立する次世代型給湯器です。
    基本をチェックしていきましょう。

    エコジョーズの特徴と仕組み

    エコジョーズは、ガスを使って効率よくお湯を沸かす省エネ性の高いガス給湯器です。
    従来の給湯器は、ガスを燃焼させて発生する高温の排気熱をそのまま空気中に捨てていました。
    エコジョーズは排気熱を再利用し、給水をあらかじめ温めることで、少ないガス消費量で効率よくお湯を作る仕組みになっています。

    一次熱交換器で水を温めた後、排気熱を利用して二次熱交換機で給水をさらに余熱します。
    ガスの使用量が従来型に約13~15%削減され、急騰熱効率は約80%から約95%へと大幅に向上しているのです。

    ガス使用量が減ることで、CO₂排出量も削減でき、環境負荷の低減にも貢献します。
    初期費用はやや高くなりますが、3~4年で元が取れるケースが多いです。

    従来型給湯器との違い

    エコジョーズ導入による効果は、リンナイのデータによると、ガス消費量を従来型に比べて約13%削減できるとされています。
    パーパス社のデータでも同様に、CO2排出量が13%削減可能とされており、環境負荷低減効果は確かです。

    ドレン排水処理のための専用配管が必要です。
    補助金で一部負担が軽減できる可能性があるため、利用条件をチェックしておきましょう。
    マンションでは設備制限があり、管理組合の承認が必要なケースも考えられます。

    項目 従来型給湯器 エコジョーズ
    熱効率 約80% 約95%
    CO2排出量 年間1,321kg(LPガス) 年間1,155kg(LPガス)
    排気温度 約200℃ 約50℃
    ドレン配管 不要 必要
    初期費用 低め 高め(+2~3万円)
    ランニングコスト 高め 低め(約13%削減)

    製品選びのポイント

    給湯器選びで最初に考慮すべきは「号数」です。
    16号は単身世帯、20号は2~3人家族、24号は4人以上の家族向けが目安となります。

    追い焚き機能の有無も重要な選択基準です。
    フルオート機種なら自動足し湯が可能で、湯温低下時に自動でお湯を追加してくれる便利さがあります。
    入浴スタイルや家族構成に合わせて検討しましょう。

    主要メーカーはリンナイ・ノーリツ・パロマなどがあり、価格差は機能差に起因しています。
    高級モデルほど省エネ性能や静音性、操作性に優れている傾向にあります。
    メーカー保証やアフターサービスも含めて比較検討すると良いでしょう。

    エコジョーズを導入するメリットとデメリット

    住宅設備導入には長期的視点での判断が重要です。
    エコジョーズのメリット・デメリットを細かく見ていきましょう。

    経済的メリット

    ガス料金削減効果は製品によって異なりますが、リンナイRUF-E2406AWシリーズの場合、一般的な使用条件では年間18,110円ものガス代削減が見込めます。
    従来型と比較した場合の数値で、家族構成や使用状況によって変動します。

    初期費用の差額は光熱費削減効果により2~3年で回収可能です。
    長期使用を前提とすれば、10年使用で約15万円以上の節約になり、経済的なメリットも大きいです。
    高効率化によってこれらの消費エネルギーが削減されることで、毎月の光熱費低減に直結します。

    環境にやさしい

    家庭で使うエネルギーの約4分の1は、風呂やシャワー、台所などのお湯を沸かすために使用されています。
    給湯部分を効率よくすることで、環境保護に大きく貢献できる点が魅力です。

    エコジョーズを使用することで、従来の給湯器と比べて二酸化炭素の排出量を大幅に減らせます。
    約8本の杉の木が1年間に吸収する二酸化炭素量に相当し、環境への貢献度は決して小さくありません。

    製品自体も地球環境に配慮した設計で作られています。
    製造から廃棄まで全ての過程で環境への負担を減らす工夫がされているのです。

    エコジョーズを導入する際は、以下の点について注意しましょう。

    • 設置場所の状況確認(屋外・屋内・専用スペースなど)
    • ドレン水の排水経路確保
    • 家庭の湯の使用料に合わせた大きさ選び
    • 補助金適用条件の確認
    • 工事業者の信頼性・実績

    設置時の注意点

    エコジョーズ導入時は必ずドレン管取付工事が必要です。
    標準工事範囲外となる場合は追加費用が発生します。
    既存住宅での設置では、適切な排水経路確保のため、場合によっては床や壁に穴を開ける工事が必要になることも想定しておきましょう。

    マンションのPS(パイプスペース)設置の場合、管理組合の事前承認が必須です。
    共用部分への配管工事が必要なケースが多く、管理規約に従った手続きが求められます。
    入居者個人の判断だけでは設置できない点に注意が必要です。

    寒冷地では白煙発生の可能性があります。
    排気温度が大幅に低下することで、外気温が低い環境では水蒸気が結露して白い煙のように見える現象が起こります。
    機能的な問題はありませんが、設置場所によっては近隣とのトラブル防止のため配慮が必要です。

    エコジョーズの導入費用はいくら?

    一般的にエコジョーズは従来型より高価ですが、実際の費用と投資回収の視点から考えましょう。

    本体と工賃の価格

    リンナイRUF-E1616SAW(A)のメーカー希望小売価格は365,200円です。
    ただし実販売価格は業者により大きく異なり、専門業者経由で購入すると15~25万円程度が相場となっています。

    一般的な標準工事費の目安は55,000円程度で、既存配管の再利用やドレン管2mまでの設置が含まれています。
    給湯器本体と標準工事を合わせると、20~30万円程度が一般的な相場です。

    追加費用

    ドレン排水経路確保のため壁面穿孔が必要な場合、追加費用が発生します。
    一般的にドレン管が1mを超えるごとに5,000円/m程度の追加費用が目安です。

    既存配管の腐食が確認された場合、交換費用として10,000~30,000円程度が発生する可能性があります。
    古い住宅では配管状態の事前確認が重要です。
    思わぬ追加費用を防ぐためにも、事前に業者による現地調査を依頼しましょう。

    マンション用の特殊機種(PH型)を採用する場合は価格が上昇します。
    通常モデルと比較して約20%高価になる傾向があり、設置条件や建物構造によって必要となるケースもあるでしょう。
    マンションでの導入を検討する場合は、事前に対応機種や費用について確認しておくことが大切です。

    コストパフォーマンス

    初期費用の差額2~3万円は、年間約1.8万円の節約効果により2年前後で回収可能です。
    光熱費削減効果は地域や使用状況によって変わりますが、寒冷地ほど節約効果が大きくなる傾向があります。

    ガス会社によっては、エコジョーズ向けの深夜割引プランを用意していることもあります。通常のガス料金プランよりもさらに安価に利用できる場合があるため、契約中のガス会社に確認してみると良いでしょう。
    プラン変更だけでさらなる節約効果が得られる可能性があります。

    エコジョーズの補助金制度を活用しよう

    エコジョーズ導入時に活用したい補助金制度について解説します。
    2025年度は国の支援制度が充実しているので、チェックしておきましょう。

    2025年度制度の要点

    2025年度は「子育てグリーン住宅支援事業」による補助金が活用できます。
    注意点としてエコジョーズ単独での申請は対象外で、他の省エネリフォーム工事との組み合わせが必須条件となっています。

    窓リフォームなど他の省エネ工事と組み合わせ、合計5万円以上の工事であることが条件です。
    複数の省エネ対策を同時に行うことで、住宅全体の省エネ性能向上を図るという政策意図があります。

    申請期限は2025年12月31日までですが、予算枯渇次第終了するため早めに対応しましょう。
    過去の類似制度でも予算消化が早かった事例があり、検討中の方は早めに動き出すことをおすすめします。

    申請の条件

    補助金の申請は、省エネ性能を証明する書類や工事前・工事後の写真、契約・本人確認関連の書類などの提出が必要です。
    書類に不備があると申請が受理されないため注意しましょう。
    新築の場合は、住宅の性能を証明する書類も必要です。

    登録された事業者が代理で行い、一般の住宅所有者や購入者が自分で直接申請することはできません。
    申請を希望する場合、あらかじめ「グリーン住宅支援事業者」として登録された施工会社や販売会社に依頼する必要があります。
    見積依頼時に業者の登録状況を確認しておきましょう。
    必要書類や記入方法についても、事前に業者と確認しておくことが重要です。

    補助金を最大に活用するためには

    「先進的窓リノベ補助金」との併用が効果的です。
    内窓2基の設置で5.6万円の補助が得られた事例や、エコジョーズと窓改修を組み合わせることで総額8.6万円の補助金を獲得した事例もあります。

    窓や給湯器、浴室などを同時にリフォームすることで、補助金額の最大化と住宅全体の省エネ性能向上が実現できるでしょう。
    各補助金制度で対象工事や申請条件が異なるため、事前に確認することが重要です。

    金融機関によってはリフォームローン優遇制度もあるので、確認しておきましょう。
    設備導入と資金計画を総合的に考慮し、負担を最小限に抑えた省エネリフォームを実現しましょう。

    まとめ

    エコジョーズは、無駄な熱を再利用する技術で高い効率を実現した省エネ給湯器です。
    通常の給湯器より初期費用は高めですが、毎月の光熱費が大幅に削減できるため、数年で元が取れる計算になります。

    様々な補助金制度も利用でき、導入コストを抑えられる可能性もあるでしょう。
    環境にやさしく、長い目で見れば家計にもやさしいエコジョーズは、両方の面でメリットのある選択肢といえます。
    導入を検討される際は、補助金の申請期限や信頼できる業者選びに注意し、長期的な視点で判断するとよいでしょう。