【故障?】ノーリツ給湯器のエラーコード一覧!すぐできる対処法も解説

突然ノーリツ給湯器にエラーコードが表示されると慌ててしまいますよね。
実際、点検を要する危険な状態から、簡単な操作だけで解決する状態まで様々です。
本記事では、頻出するエラーコードと対処法について詳しく解説します。
緊急時にすぐ使える情報を集めましたので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ノーリツ給湯器のエラーコードとは何か
給湯器が不調だとエラーコードを表示して知らせてくれる仕組みがあります。
数字でコードが示されると何が起きているか理解できて助かるので、参考にしておきましょう。
エラーコードが表示される仕組み
ノーリツの給湯器では、異常を知らせるために2~3桁のコードがリモコン画面上で点滅表示されます。
コードは問題の種類を示しており、先頭の数字によって分類されています。
「0」から始まるコードは操作に関する問題、「1」から始まるコードは燃焼の安全性に関する問題、「3」から始まるコードは水の循環システムに関する問題を表すものです。
地震感知時や経年劣化時には「100」や「88」などの特別コードが表示されることもあります。
故障原因を明確に伝えるため、製造メーカーがあらかじめプログラムした仕組みです。
コードが点滅表示されたら、単なる警告から緊急対応が必要なケースまで幅広いため、正確な意味を把握しなければなりません。
液晶画面が小さくて見づらい場合は、懐中電灯で照らすと数字が確認しやすくなります。
エラーコードの基本的な見方
「002」は水位設定不良を示し、初回自動沸かし時に浴槽に残り湯があると発生するコードです。
お風呂を使った後きちんと排水しないと次に入浴時に表示されます。
「011」は給湯を60分以上連続使用した場合に安全装置が作動して表示します。
長時間シャワーを出しっぱなしにすると発生するので注意しましょう。
洗い物などで続けて温水を使う場合も気をつけましょう。
「121」は給湯使用中に立ち消えが発生し安全装置が作動したことを表します。
原因としてガス供給に異常がある可能性が高く、ガス栓の確認や他ガス機器の動作状況を調べる必要があります。
エラーコード | 意味 | 自分で対処可能か | |
---|---|---|---|
002 | 水位設定不良 | ○ | |
011 | 給湯連続60分超過 | ○ | |
121 | 立ち消え安全装置作動 | △ | |
140 | 過熱防止装置作動 | × |
自分で対処できるケースと依頼すべきケース
「011」や「032」など運転停止やリセット操作で解消できるコードは自力で対応可能です。
ただし同じコードが繰り返し表示される場合はサービス担当者へ連絡しましょう。
「140」「161~163」などサービス依頼が明記されたコードが出たら即時専門業者への連絡が必要です。
無理に運転を継続すると重大な事故につながります。
ガスの臭いや異音が発生した場合は、エラーコード表示の有無にかかわらず直ちに使用を停止することが大切です。
安全のためにガス栓を閉め、窓を開けて換気した上で専門業者に連絡しましょう。
ノーリツ給湯器の主なエラーコード一覧
実際に発生頻度の高いエラーコードと対処法を確認していきましょう。
初期数字ごとに分類して説明します。
0から始まるエラーコードの意味と対処法
「002」水位設定不良が発生した場合は、ふろ自動スイッチを再度押すとエラー表示が消えます。
次回入浴時は残り湯なしで沸かすようにしましょう。
「011」給湯連続60分超過の場合は、給湯栓を閉めて運転スイッチを一度「切」にし、数秒待ってから「入」にすると復旧します。
長時間の給湯使用を避けることで再発を防げます。
エラーコードが出る主な原因は、以下の通りです。
- ふろ配管の詰まりや空気噛み
- 水圧の低下や水量不足
- 給湯器周辺の異物や障害物
- ガス供給の不具合
「032」は浴槽の排水栓の閉め忘れを示します。
運転スイッチでリセットした後、排水栓を確実に閉めれば解決します。
給湯器は適切な水位でないとお湯はりができないため、排水栓の状態を必ず確認しましょう。
1から始まるエラーコードの意味と対処法
「111/112」は点火不良を示します。
他のガス器具の動作を確認し、ガスメーターや元栓が正常に開いているか点検が必要です。
ガス供給が正常か確かめましょう。
「121/122/123」は立ち消え安全装置の作動を意味します。
ガス栓が完全に開いているか確認し、排気口に障害物がないか調べましょう。
雪や鳥の巣などが排気口を塞いでいる場合は取り除く必要があります。
「100」は対震自動消火装置が作動したことを示します。
地震後は機器に損傷がないか、水漏れが発生していないかを確認してからリセット操作を行いましょう。
余震が続く場合は慎重に対応することが大切です。
重大な故障を示すエラーコードとその対応
「101」は給排気に異常があることを示します。
使用自体は可能ですが、安全のため速やかに点検を受けることをおすすめします。
10年以上経過した機種では部品交換より新規買い替えを検討した方が経済的な場合が多いです。
「140」は過熱防止装置が作動したことを表し、即時サービス依頼が必要です。
内部の重大な故障が疑われるため、自己判断での使用再開は避けましょう。
「161-163」は温度異常を示します。
リセットを試みても復旧しない場合は、温度センサーなどの部品故障が考えられるため専門業者の派遣を要請しましょう。
経年劣化による故障の可能性が高いため、修理か交換かの判断を仰ぐとよいでしょう。
エラーコードが表示されたときのリセット方法
多くのエラーは適切なリセット操作で解消できます。
基本的なリセット方法を確認しましょう。
リモコンからのリセット手順
リモコンでのリセットは運転スイッチを一度「切」にし、10秒ほど待機してから再度「入」にする方法です。
ほとんどの軽微なエラーはこの操作で解消されます。
大半のリモコンは有線給電式のため、電池切れということはありません。
操作しても反応がない場合は配線トラブルか本体側の問題が疑われます。
リセット後はエラー表示が消えたことを必ず確認してから使用を再開してください。
表示が消えても異音や異臭がある場合は使用を控え、点検を受けることをおすすめします。
電源プラグからのリセット方法
リモコンでのリセットが効かない場合は、コンセントからプラグを完全に抜き、10秒以上待機してから再接続する方法があります。
濡れた手での操作は感電の危険があるため禁止です。
プラグを抜き差しする際はコード部分ではなく必ずプラグ本体を持ちましょう。
石油給湯器の場合は燃料タンクの残量も同時に確認することが大切です。
燃料切れがエラーの原因になっていることがあります。
ブレーカーが落ちていないか、ガス栓や元栓が開いているか、機器周辺に障害物がないか、給水元栓が開いているかを確認しましょう。
リセットしても解消しない場合の対応策
3回連続で同一エラーが発生する場合は、自力での修理を中止して専門家に依頼しましょう。
内部の故障が進行しているかもしれません。
製造から10年以上経過した給湯器は部品修理より交換を検討するとよいでしょう。
修理を繰り返すより新しい省エネ機種に更新した方が長期的にコスト面で効果的な場合が多いです。
緊急時はノーリツコンタクトセンター(0120-911-026)へすぐ連絡できます。
24時間対応なので夜間や休日でも相談可能です。
給湯器の故障か判断するポイント
エラーコードだけでなく、機器の状態からも故障の兆候を読み取ることができます。
経年劣化のサインとエラーコードの関係
「88」の表示は設計標準使用期間である10年を経過したことを知らせる通知です。
法定耐用年数に達したサインですが、即座に使用できなくなるわけではありません。
「101」が頻発する場合は熱交換器の目詰まりが疑われます。
長年の使用で内部に湯垢やカルシウム成分が蓄積し、熱効率が低下している状態です。
「10」というコードは機種により意味が異なります。
ガス機種では長期使用による警告(熱効率低下を伴う場合もある)、石油機種では感震装置が作動したことを示すのが一般的です。
発生回数が増えるほど故障の可能性は高まります。
修理と交換の判断基準
修理費用が新品価格の50%を超える場合は交換が経済的です。
修理部品の在庫状況や技術料を考慮すると、割高になることが少なくありません。
1ヶ月に3回以上同一エラーが発生する場合は寿命の判定目安になります。
同じ箇所が繰り返し故障する場合、根本的な原因がある可能性が高いです。
錆・水漏れ・異音がある機種は即時交換をおすすめします。
外観に問題が見られる場合は内部も劣化している場合が多く、安全面からも更新を検討すべきです。
専門業者に依頼する前の確認事項
製造年月は本体側面の銘板に記載されているので必ず確認しましょう。
製造年数によって部品供給状況が異なり、修理可能かどうかの判断材料になります。
最後に表示されたエラーコードと発生状況をメモしておくと、正確な診断につながります。
「お湯を出した直後」「朝一番の使用時」など発生タイミングも重要な情報です。
複数業者から見積もりを取得し、修理内容と費用を比較検討することをおすすめします。
同じ症状でも診断内容や料金が異なる場合があるため、慎重に選ぶようにしましょう。
まとめ
ノーリツ給湯器のエラーコードは故障や異常を知らせる重要なサインです。
「0」から始まるコードは比較的軽微な問題で自己解決可能なものが多く、「1」から始まるコードは燃焼系統の問題で注意が必要です。
特に「140」や「161」などのコードは専門業者へ依頼しましょう。
リセット方法を知っておくと初期対応がスムーズですが、同じエラーが繰り返し発生する場合は、機器の寿命が近づいているサインかもしれません。
特に10年以上使用している給湯器は、部品交換より新品への更新を検討するタイミングといえるでしょう。
全に長く使うためにも、定期的なメンテナンスを忘れずに行いましょう。