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リンナイ給湯器のエラーコード一覧と対処法を解説!業者に修理依頼する目安も紹介

給湯器にエラーコードが表示されると、焦ってしまうものです。
特に寒い冬や入浴前のトラブルは困ります。
実はリンナイ給湯器のエラーコードを知っておくだけで、自分で解決できるケースもあります。

専門業者に依頼すべき状況の見極め方から修理費用の目安まで、役立つ情報をまとめました。ぜひ最後までお読みください。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    リンナイ給湯器のエラーコードとは?

    リンナイ給湯器を使用中、突然動かなくなったり、不具合が生じたりした場合、リモコンにエラーコードが表示されます。
    エラーコードを理解することで、適切な対処方法が分かり、無駄な出費や時間を削減できます。詳しく解説しましょう。

    エラーコードが表示される仕組み

    万が一の故障や不具合から利用者を守るため、リンナイ給湯器は安全装置を内蔵しています。
    給湯器内部に搭載されたセンサーが異常を感知すると、即座に運転を停止し、エラーコードを表示するのです。

    故障診断技術により、給湯器は問題発生時に自ら診断を行い、数字やアルファベットを組み合わせたコードで知らせます。
    エラーコードは各部位や機能に応じて体系化されており、数字が小さい場合は比較的軽度な問題、大きい場合は重大な故障を示す傾向にあるといえるでしょう。

    自己診断機能は、問題箇所を特定するだけでなく、利用者や修理技術者に修理の必要性や緊急度を知らせる重要な役割を担っています。
    日頃からリンナイ給湯器のエラーコードの意味を知っておくことで、トラブル発生時に慌てず対応できるでしょう。

    エラーコードの確認方法

    リンナイ給湯器でエラーが発生した場合、リモコンのデジタル表示部に「32」や「11」などの数字、または「LC」などのアルファベットが点滅します。
    多くの機種では、エラーコード表示と同時に警告音が鳴り、利用者に異常を知らせてくれる仕組みです。

    台所リモコンと浴室リモコンの両方でエラーコードを確認できます。
    リモコンがない古い機種では、機器本体のランプ点滅パターンでエラーを示す場合もありますので、確認してみましょう。

    エラーコードを確認したら、取扱説明書に記載されたエラーコード一覧表を参照してください。
    取扱説明書を紛失した場合は、リンナイ公式サイトでも確認できます。

    エラーコードは修理業者に伝える重要な情報になるため、表示されたコードはメモやスマートフォンで撮影しておくと便利です。
    修理依頼時に正確なエラーコードを伝えることで、修理がスムーズに進みます。

    すぐに修理が必要なケースと、自分で対処できるケース

    リンナイ給湯器のエラーには、自分で解決できる軽微なものから専門業者による修理が必要な重大なものまで、さまざまなケースがあります。
    水漏れや焦げ臭いにおい、大きな異音がする場合は、使用を即時中止し専門業者に連絡しましょう。
    ガス臭さを感じる場合は、ガス栓を閉め、窓を開けて換気した上で、ガス会社に早急に連絡します。

    一方、エラーコード「11」(点火不良)や「32」(凍結防止装置作動)は比較的よくある症状で、自分で対処できる可能性が高いです。
    ガス栓の確認や電源の入れ直しで解決することもあります。

    同じエラーが何度も繰り返し表示される場合は、根本的な問題が潜んでいる可能性があるため、専門業者に相談しましょう。
    修理費用を抑えるためにも、小さな異常を放置せず、早めの対応が結果的に経済的です。

    よくあるエラーコードと対処法

    リンナイ給湯器でよく表示されるエラーコードと、それぞれの対処法について詳しく解説します。
    状況に応じた適切な対応で、多くの場合は専門業者を呼ばずに解決できます。

    エラーコード 内容 主な原因 対処法
    10 能力ダウン運転 給排気通路の閉塞、熱交換器フィン詰まりなど 運転スイッチを一旦切って再操作
    11 点火不良 ガス供給不足・電池切れ ガス栓が開いているか確認し、復旧ボタンを押す
    14 過熱防止装置作動 熱交換器の異常加熱 給湯器の電源を切り、しばらく待ってから再起動
    32 出湯サーミスタ異常 貯湯タンク内のお湯の温度を検知するサーミスタ(センサー)に異常が発生している 給湯器の電源を切り、しばらく待ってから再起動
    61 ファンモーター異常 内部のファンの故障 業者に修理依頼
    88 点検時期告知表示 電源投入後10年相当時間の経過 法定点検が必要
    163 部分凍結異常 暖房回路の凍結 運転スイッチを一旦切って再操作

    まず試すべきこと

    リンナイ給湯器にエラーコードが表示された場合、修理業者に連絡する前に試せる基本的な対処法があります。
    第一に給湯器の電源を完全に切り、10分程度待ってから再度電源を入れてみましょう。
    パソコンやスマートフォンと同様、再起動によって一時的な不具合が解消することがあります。

    次にガス栓が完全に開いているか確認しましょう。
    半開きになっていると、ガスの供給量が不足し点火不良(エラーコード11)の原因になります。水道の元栓も確認しましょう。
    修繕工事や断水後に水圧が低下していると、水量不足のエラーが発生する可能性が否めません。

    冬場はとくに注意が必要で、凍結によるエラーが多発します。
    エラーコード163が表示された場合は、配管が凍結している可能性があります。
    ぬるま湯をかけて慎重に解凍しましょう。熱湯は配管を損傷させる恐れがあるため避けてください。

    簡単な対処で解決しないエラーは、エラーコードをメモし取扱説明書やメーカーのウェブサイトで対処法を確認してみましょう。

    自分で対応できない場合の判断基準

    リンナイ給湯器のエラーには、専門業者による修理が必要なケースもあります。
    以下のような状況では、自己解決をあきらめて速やかに修理を依頼しましょう。
    電源リセットを何度試しても同じエラーコードが繰り返し表示される場合は、内部の故障が考えられます。
    一時的な不具合であれば再起動で解消するはずですが、根本的な問題があると再発します。

    給湯器から異臭や異音がする場合も注意が必要です。
    特に焦げ臭いにおいや「ボン」という大きな異音は、重大な故障のサインかもしれません。

    また、水漏れが発生している場合は、給湯器の使用を直ちに中止し、水道の元栓を閉めてから専門業者に連絡してください。
    放置すると水濡れによる二次被害が拡大する恐れがあります。

    重大なエラーコード(61や88など)が表示される場合も、専門的な修理が必要です。
    ファンモーターの故障や燃焼制御系統の異常は、素人では対応できません。

    給湯器本体に目に見える損傷や変形がある場合も、専門業者による点検が必要です。
    安全に関わる問題なので自己判断せず、専門家の意見を仰ぎましょう。

    修理費用の目安と業者に依頼する際のポイント

    リンナイ給湯器の修理を業者に依頼する場合、あらかじめ費用相場や選び方を知っておくと安心です。
    適切な業者を選ぶことで、無駄な出費を抑えつつ、確実な修理を受けられます。

    エラー内容による修理費の相場

    リンナイ給湯器の修理費用は、故障の内容や交換が必要な部品によって大きく異なります。
    比較的簡単な点火不良の修理では、点検料と基本工賃を含めて5,000円~15,000円程度が相場です。

    電気系統のトラブルは、部品代と工賃を合わせて15,000円~30,000円ほどかかるケースが多く、リモコンの故障なら交換費用として10,000円~20,000円程度が一般的です。

    熱交換器など主要部品の交換が必要になると費用は高額になります。
    部品代だけで30,000円~80,000円、工賃を含めると10万円を超えることもございます。

    基盤交換が必要な場合は20,000円~50,000円かかり、複数の故障が重なっている場合はさらに高額になるかもしれません。
    修理費用が高額になる場合は、給湯器の使用年数も考慮して、修理か買い替えかを検討しましょう。

    修理業者によって料金体系は異なるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
    出張費や見積もり料が別途かかる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

    修理業者を選ぶ際の注意点

    リンナイ給湯器の修理業者を選ぶ際は、いくつかのポイントに注意しましょう。
    まず検討すべきは、リンナイ公式のサービス窓口か、民間の修理業者かという選択です。

    公式サービスは純正部品の使用が保証され、技術力も信頼できますが、比較的料金は高めです。
    一方、民間業者は料金が安い傾向にありますが、技術力や使用部品の品質にばらつきがあります。

    業者選びで重要なポイントについてまとめました。

    • 使用する部品がリンナイ純正品か互換品か
    • 出張料金や見積もり料金の有無と金額
    • 緊急時や夜間・休日の対応可否
    • 修理後の保証期間や内容
    • 実績や口コミ評判

    修理を依頼する前に、まず電話で状況とエラーコードを伝え、おおよその費用や対応可能時間を確認しておくと安心です
    「とりあえず見に来てほしい」と言って呼ぶと、出張費だけで数千円かかるかもしれません。

    複数の業者に見積もりを依頼し、料金と対応を比較検討することで、適正な価格で質の高い修理を受けられます。

    保証期間内なら無償修理が可能な場合も

    リンナイ給湯器には購入後一定期間の保証がついています。
    標準的な保証期間は購入から1年間で、この期間内に生じた自然故障であれば、修理費用は無償となる場合が多いです。

    保証を受けるには保証書と購入証明書(レシートなど)が必要です。購入時に受け取った保証書は大切に保管しておきましょう。
    紛失した場合でも、購入店や施工業者に相談すると、購入記録から対応してもらえることもあります。

    有償の延長保証サービスに加入している場合は、最大10年間まで保証期間が延長されます。
    新築時に設備として導入した場合は、住宅の保証に含まれていることもあるため、確認してみましょう。

    保証期間内でも、使用上の誤りや不当な修理・改造による故障は保証対象外となります。
    水害や落雷などの天災による故障も、通常の保証では対象外ですが、住宅保険でカバーされるかもしれません。

    保証期間内の修理でも、業者の出張費や工事費は別途請求される場合があります。
    事前に修理業者に確認しておきましょう。

    【まとめ】エラーコードを正しく理解して、トラブルに備えよう!

    リンナイ給湯器のエラーコードを知っておくことで、突然のトラブルにもあわてず対応できます。
    軽微な故障なら自分で解決できるケースも多く、修理費用を節約できるかもしれません。

    日頃から取扱説明書を確認し、定期的なメンテナンスを行うことでトラブルを未然に防げます。
    給湯器の周囲は清潔に保ち、排気口や給気口に物を置かないよう注意しましょう。

    エラーコードが表示されたら、まず基本的な対処法を試し、解決しない場合は速やかに専門業者に相談しましょう。
    修理か買い替えかの判断は、給湯器の使用年数や修理費用を考慮して決めるのがおすすめです。
    最新のリンナイ給湯器は省エネ性能も向上しているため、10年以上使用している場合は、修理費用が高額になるようであれば、買い替えを検討するのも一つの選択肢です。