お電話でご相談

LINE相談

【トイレ増設リフォーム】費用相場は?工事期間~注意点も解説します

家族構成の変化やライフスタイルの多様化に伴い、トイレを増設するリフォームが注目を集めています。
本記事では、トイレ増設リフォームの費用相場から工事期間、失敗しないための注意点まで詳しく解説します。
適切な増設場所や施工のポイントを押さえて、快適な住環境づくりに役立ててください。

[mokuji]

トイレ増設リフォームの費用相場

トイレ増設には様々な方法があり、既存スペースの活用から増築まで選択肢によって費用が大きく変わります。
住宅タイプや設置場所、工法によって適切な予算を考えましょう。

既存スペースを活用した場合の費用

押入れやクローゼットなど元々収納だった空間をトイレに変更する場合、費用相場は50~100万円です。
既存の壁や天井構造を活かせるため比較的リーズナブルに工事可能です。

既存の収納スペース活用は増設方法として最もコストパフォーマンスが高く、工期も短縮できる利点があります。
費用内訳としては、トイレ本体が約10万円、設置費用が約10万円、壁工事が約20万円、給排水管工事が約10万円程度となります。

給排水管との距離によっても費用は変動し、離れている場合はさらに10~20万円ほど工事費がかさむ点に注意が必要です。

増築を伴うトイレ増設の費用

家の外側に新たにスペースを設けてトイレを増設する場合、費用相場は80~200万円と高額になります。
床面積を変更するため、壁の撤去・設置など大掛かりな工事が必要です。

1階に1畳ほどのトイレを増設する場合の費用目安は70~100万円程度です。
2階への増設となると階段下のスペース活用でも80~120万円、完全な増築では100~150万円ほどかかります。

建ぺい率や容積率の制限により増築が不可能なケースもあるため、事前に専門業者に相談して実現可能性を確認することが重要です。

マンションでのトイレ増設費用

マンションでのトイレ増設費用は35~140万円程度で、戸建てよりも安く済む傾向があります。
マンションは構造上の制約が多いため、施工方法が限られる点がポイントです。

トイレ増設を検討する際はまず管理規約の確認が必須です。
リフォーム可能範囲や制限事項が明記されており、一部のマンションでは水回りの増設自体が禁止されている場合もあります。

床下に給排水管を通すスペースが確保できるかどうかも重要です。
マンションの床は戸建てよりも薄いため、配管スペースの確保が難しいケースがあります。
管理規約で床材が指定されている場合は追加費用がかかることも考慮しましょう。

増設タイプ 費用相場 工期 特徴
既存スペース活用 50~100万円 3~7日 収納スペースの転用、コストパフォーマンス良好
増築(1階)

70~100万円 1~2週間 建ぺい率の確認必要、確認申請の可能性あり
増築(2階)

80~150万円 1~2週間 水圧の確認必要、工事難度高め
マンション

35~140万円 4日程度 管理規約の確認必須、床構造の制約あり

トイレ増設の工事期間と作業工程

トイレ増設リフォームでは実際にどのくらいの期間がかかるのか、どのような作業が行われるのか把握しておくことで、生活への影響を最小限に抑えることができます。

工事期間の目安

既存スペースを利用したトイレ増設の工期は一般的に3~7日程度です。
押入れやクローゼットを活用する場合は標準で5日前後となります。

施工箇所と給排水管との距離が長くなるほど工期は延びる傾向にあり、配管ルートが複雑な場合は想定よりも日数がかかることを考慮しておきましょう。
電気工事や換気扇設置なども含めると、準備から完了まで約1週間の余裕を見ておくと安心です。

増築を伴うトイレ増設工事では1~2週間の工期がかかります。
基礎工事から始まり、外壁・内装工事と進むため日数がかさみます。
マンションの場合は工事自体は4日程度で完了することが多いものの、管理組合の承認手続きに1~2ヶ月かかるケースもあるため事前準備が重要です。

工事の具体的な流れ

トイレ増設の工事は「養生→解体撤去→給排水配管工事→下地施工→床材貼り→便器設置→クロス貼り→清掃片付け」の順で進みます。
各工程で専門の職人が作業を担当するケースが一般的です。

給排水位置は便器の種類によって決まるため、初期段階での便器選びが重要です。
メーカーが提供するリフォーム対応便器は設置が容易になるよう工夫されており、工期短縮にもつながります。

トイレ内にコンセントがない場合は電気配線工事も必要になり、温水洗浄便座やウォシュレットの設置には必須です。
手すりなどを設置する場合は壁に下地補強が必要で、後から取り付けることも可能ですが初期段階で対応しておくと費用を抑えられます。

工事中の生活への影響

給排水管接続作業時には一時的に水が使えなくなる時間帯が発生します。
業者と相談して作業時間を調整し、生活への影響を最小限に抑える工夫が大切です。

工事中には以下のような生活上の制約が生じる可能性があります。

  • 解体や配管工事中の騒音発生
  • 一時的な断水・停電
  • 粉塵の発生
  • トイレが使用できない時間帯の発生
  • 作業員の出入りによるプライバシー制限

解体や配管工事中は比較的大きな音が出るため、近隣への配慮や在宅勤務の調整が必要です。
工事期間中はトイレを使用できない時間帯があるため、別のトイレを確保するか外出予定を調整するなど計画的な対応が求められます。

トイレ増設の場所選びのポイント

快適なトイレ生活を実現するためには、増設場所の選定が極めて重要です。
家族構成や生活スタイル、住宅の構造を考慮して最適な場所を選びましょう。

2階にトイレを増設するメリット

2階にトイレを増設すると朝の混雑緩和や夜間の移動負担軽減など日々の生活における利便性が大幅に向上します。
特に家族が多い世帯や高齢者がいる家庭で効果を発揮します。

1階のトイレの真上に設置すると給排水管工事が簡単になり、費用を抑えられるでしょう。
2階は水圧が低下する特性があるため、便器選びには注意が必要です。
設置前に水圧測定を行い、適切な便器タイプを選びましょう。

押入れやクローゼットの活用法

トイレに必要な最低限の広さは約0.5坪(横幅80cm×奥行き160cm)程度です。
押入れやクローゼットはこの条件を満たすことが多く、スペースの面でトイレ増設に適しています。

押入れをトイレに変更する場合は、上部収納を残して手洗いカウンターとして活用する方法や、間仕切り壁を設けて小物収納スペースを確保する工夫も可能です。
限られたスペースを最大限に活用するプランニングを業者と相談しましょう。

マンションでの設置場所選び

マンションでのトイレ増設は専有部分のみリフォーム可能で、共有部分(配管シャフトなど)には手をつけられないという制約があります。
床下に給排水管を通す空間が確保でき、排水の勾配がとれる場所を選ぶことがマンションでは特に重要です。

コンクリートスラブの上に設置するため、床の高さ調整や排水ルートの確保に工夫が必要です。
洗面所や納戸など既存の水回りに近い場所を選ぶと配管工事を簡略化でき、費用を抑えられます。

トイレ増設で失敗しないためのポイント

後悔しないトイレ増設リフォームを実現するために、配管や使い勝手、補助金など様々な観点から注意点と対策を理解しておきましょう。

配管や排水経路の注意点

排水管は一定の勾配(通常1/100)が必要で、確保できない場合は排水ポンプの設置も検討します。
勾配不足は詰まりやニオイの原因となるため、適切な設計が重要です。

増設位置と既存の給排水管との距離が長くなると配管工事費用が高額になるため、なるべく近い場所に設置することで予算を抑えられます。
新たに配管を通す場合、床下や壁内のスペース確保も考慮すべき重要な要素です。

マンションの場合、床の構造上、排水管の設置が困難で水漏れリスクが高まる場所は避けましょう。
階下への漏水事故は高額な賠償責任が生じるため、専門業者による入念な調査と適切な防水処理が大切です。

使い勝手を良くするコツ

手洗い器の設置は衛生面で便利ですが、スペースと配管の制約を検討する必要があります。
コンパクトなタイプなら狭い場所でも設置可能です。

トイレの使い勝手を向上させるには、照明・換気扇の配置、ドアの開閉方向、換気能力、収納スペース、コンセント位置の適切な設計が重要です。
将来のバリアフリー化を見据え、手すり取り付けスペースや車椅子対応の広さを確保しておくと長期的な使いやすさが向上します。
特に高齢者がいる家庭では約20年先を見据えた設計が安心です。

活用できる補助金や助成金

トイレ増設には「長期優良住宅化リフォーム推進事業」「子育てグリーン住宅支援事業」「介護保険の住宅改修費」「自治体独自の補助金」などが活用できます。
補助金額や条件はリフォーム内容や住宅の規模によって異なりますが、最大で数十万円~100万円以上の補助を受けられるケースもあります

地域によって独自の補助制度を設けている自治体もあるため、居住地域の制度を調べてみるとよいでしょう。
補助金制度には期限が設けられているため、事前に確認し、早めに手続きを進めることがポイントです。

まとめ

トイレ増設リフォームの費用相場は、既存スペースを活用する場合、増築する場合、マンションの場合でそれぞれ異なります。
工期については既存スペース活用なら数日程度、増築ではより長期間かかり、マンションでは管理組合の承認手続きも含めると月単位の期間を要することもあります。

増設場所選びでは配管との距離や水圧、床下スペースなどの技術的条件を重視することが重要です。
2階や押入れ、クローゼットの活用は費用対効果が高く、マンションでは水回り近くが適しています。
失敗しないためには適切な排水勾配確保や使い勝手を考えた設計、利用可能な補助金活用が大切です。
家族構成や将来を見据えた計画的なトイレ増設で、快適な住まいづくりを実現しましょう。