【和式から洋式】トイレのリフォームQ&A！交換費用＆工期は？失敗しない業者の選び方も解説します

今回は、和式トイレから洋式トイレへのリフォームを検討中の方向けに、必要な知識や注意点をわかりやすく解説します。

快適なトイレ生活のために役立つ情報や費用相場、工期の目安、信頼できる業者選びのポイントなど、リフォーム前に知っておきたい情報をまとめました。
間違いのない選択で理想のトイレ空間づくりを実現しましょう。

[mokuji]

和式から洋式へのリフォームで得られるメリットとは？

和式から洋式トイレへのリフォームで日常生活の質が大きく向上します。
毎日使う場所だからこそ、快適性や利便性を高めることは重要です。

快適性が向上する

洋式トイレは和式トイレと比較して使いやすさが断然違います。
座る姿勢で用を足せるため、膝や腰への負担が軽減される点が一番大きいといえるのではないでしょうか。

尿ハネ発生率が低減されるメリットもあります。
和式トイレでは自分の体制によって尿ハネが起きやすい一方、洋式便器では水面に直接排泄物が落ちる構造のため、周囲への飛散が防げます。

節水性能も向上しており、最新の節水型洋式便器では1回の洗浄にかかる水量は6L程度です。
以前の便器と比べて大幅な節水が実現されています。

高齢者や家族に優しいトイレ環境を実現

洋式トイレへの変更は家族全員、特に高齢者にとって大きなメリットがあります。
和式トイレでは立ち座りの動作が困難な高齢者も、洋式であれば比較的楽に使用できるでしょう。

温水洗浄便座の導入も洋式化と同時に行われることが多く、特に冬場の快適性が飛躍的に向上します。
最新の温水洗浄便座は省エネ性能が高くなっており、瞬間式や省エネ機能付きの新しいモデルを選ぶことで、電気代と環境負荷の両方を減らせます。

経済的メリットがある

リフォームによる経済面での変化も見逃せないポイントです。
和式便器の平均洗浄水量13Lに対し、節水型洋式トイレは6Lで済むため、水道代の節約につながります。
最新のモデルでは、さらに少ない水量で洗浄できるものも増えています。

4人家族の場合、年間で約14,000円〜15,000円、10年間で約14万円～15万円の水道代節約効果が期待できるでしょう。
最新モデルでは、年間の水道使用量が約30～60％削減できるため、家族の人数が多いほど節約効果は大きいです。

最新のトイレは節電機能も進化しており、暖房便座や温水洗浄便座の電気代も年間約4,000円～10,000円程度まで抑えられます。
掃除がしやすい設計や汚れがつきにくい素材も増えてきているため、洗剤や掃除の手間も削減できるでしょう。
リフォームは初期費用がかかりますが、長期的には経済的メリットが大きいと言えます。

リフォーム前に知っておくべき注意点と準備は？

トイレリフォームを成功させるため、事前に確認しておくべきポイントを押さえておきましょう。
後悔しないリフォームのために必要な準備を解説しましょう。

和式から洋式へ変更する際の注意点

和式トイレから洋式トイレへの変更には、いくつかの技術的課題が存在します。
最も重要なのが排水芯位置の不一致です。
和式と洋式では排水管の位置が異なるケースが多く、そのままでは洋式便器を設置できないことがあります。

壁排水タイプの便器を選ぶ場合は、必要施工面積が確保できるかの確認が必須です。
壁側に排水管を通す構造のため、和式トイレから変更する際には追加工事が必要になるでしょう。
トイレに電源がない場合、コンセント増設工事も視野に入れておく必要があります。

トイレリフォームで気をつけるべき点について、ポイントをまとめました。

トイレスペースの広さと設備を確認

トイレスペースの広さは洋式便器選びの重要な条件です。
狭いスペースでは専用のコンパクトタイプを選ぶとよいでしょう。

電源の新設が必要な場合、電源新設工事費として30,000円程度の追加費用を見込んでおきましょう。
タンクレストイレを検討している場合は特に重要です。

水圧についても確認が必要です。
水圧0.15MPa未満の環境ではタンクレス式便器の設置ができません。

工事期間中の代替手段を考える

トイレリフォーム工事中は一時的にトイレが使えなくなります。
標準工期は3〜5日とされていますが、この間の生活をどうするかも事前に計画しておく必要があります。

仮設トイレのレンタルも選択肢の一つで、レンタル費は1日8,500円ほどです。
設置スペースが必要になるため、難しい場合もあるかもしれません。
近隣の公共施設やショッピングセンターのトイレを利用する方法も検討しましょう。

リフォームの費用と工期はどのくらい？

トイレリフォームで最も気になるのが費用と工期です。
予算と時間の見通しを立てるため、相場を把握しておきましょう。

和式から洋式への交換費用の相場

和式から洋式トイレへの交換にかかる基本工事費は約25万～60万円が相場です。
この差は便器のグレードや必要な追加工事の有無によって生じます。

ハイグレードのものやタンクレストイレなどの高級モデル、床や壁などの大規模な内装工事、手洗い器の新設など追加工事がある場合は、50万円を超えるケースもあります。
温水洗浄機能や脱臭機能、自動開閉機能など、選ぶ機能によって価格が大きく変動するため、必要な機能を見極めることが重要です。

実際の費用は現場の状況や選ぶ便器、工事範囲によって大きく変動するため、複数社から見積もりを取ることをおすすめします。

工事にかかる期間と作業内容

標準的なトイレリフォーム工事の期間は3日間です。
1日目に既存設備の撤去と給排水管の接続、2日目に便器の設置と電気工事、3日目に仕上げと動作確認という流れが一般的です。

トイレ本体の固定後は床材や壁紙の補修・貼り替えを行い、水漏れ防止のコーキング処理を実施します。
換気扇やコンセントの増設が必要な場合はこのタイミングで行うケースが多いようです。

工事中は養生期間を設け、パテ埋めや防水シールの硬化を待ちます。
最終日には施主立ち会いのもと動作試験と水漏れチェック、便座や水栓、換気扇の操作説明、清掃を行い、引き渡し完了です。

コストを抑えるポイントと追加費用

トイレリフォームのコストを抑えるには、3社以上から見積もりを取ることが効果的です。
10万円以上の差が生じることも珍しくありません。

追加工事が発生しないよう事前の現地調査を徹底しましょう。
特に古い住宅では、壁の中の配管状態や床の構造によって予想外の工事が必要になる場合があります。

便器選びでも節約は可能です。標準便器を選択することでコスト削減が見込めます。
必要な機能に絞った選択をすることで、無駄な出費を抑えながら満足度の高いリフォームが実現可能です。

失敗しない業者の選び方とチェックポイント

トイレリフォームの成功は業者選びで決まります。
信頼できる業者を見つけるためのポイントを押さえておくことが大切です。

信頼できるリフォーム業者の見極め方

業者選びで最初に確認すべきは見積書の細かさです。
詳細な内訳が記載された見積書を提出する業者は、工事内容を明確に提示する誠実さの表れといえます。
材料費や工賃、諸経費などが明確に区分されているかチェックしましょう。

アフターサービスについての記載があるかどうかも見逃せません。
工事完了後のサポート体制が整っている業者は万が一のトラブル発生時も安心です。
保証期間や対応範囲が明記されているかを確認すると良いでしょう。

複数の見積もりを取る際のポイント

複数業者から見積もりを取る際は、詳細内訳書の提出を必ず求めましょう。
項目ごとの費用が明確になっていれば、業者間の比較がしやすくなります。

追加工事が発生した場合の費用についても明記されているかどうかも確認するのをおすすめします。
予期せぬ事態が発生した際の対応方針や追加費用の算出方法が明確になっていると安心です。

アフターサービスと保証内容の確認

長く使うトイレだからこそ、アフターサービスや保証内容の確認が必要です。
また、緊急対応にどれくらい時間がかかるかも確認しておきましょう。

水漏れなどの緊急事態が発生した場合、迅速な対応が被害を最小限に抑えられます。
24時間対応や休日対応の有無も重要な判断材料です。

定期点検サービスがあるかどうかも見逃せないポイントです。
年1回の点検サービスがあれば、故障やトラブルを未然に防ぐことができます。
無料点検の有無や点検内容について事前に確認しておくと安心です。

まとめ

和式から洋式へのトイレリフォームは日常生活の質を大きく向上させる価値ある投資です。
快適性の向上だけでなく、節水による経済効果や高齢者への配慮など、多くのメリットが得られます。

リフォームを成功させるには事前の準備が大切です。
トイレスペースの確認や設備の状況把握、工事期間中の生活計画など、細かい点まで考慮しましょう。

業者選びでは見積もりの詳細さ、アフターサービスの充実度をチェックし、複数業者の比較検討が必要です。
信頼できる業者との出会いが満足度の高いリフォームにつながります。
計画的な準備と適切な業者選択で、毎日使うトイレ空間をより快適に変えましょう。