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窓リフォームに補助金は降りる?実際の事業名総まとめ|よくある質問も


谷口 知史(創建ペイント)

2級建築士
一般建築物石綿含有建材調査者

現場管理として20年間、在来木造住宅と2×4住宅や住宅リフォームの現場管理を経て、建築業界の知識と経験を深めてきました。
株式会社創建に入社後、創建ペイントの外壁塗装の現場管理に従事し、戸建住宅を中心に商業施設や大型マンションなどの現場フォローも担当しています。

家の窓を新しくすることで、快適な室内環境と省エネを実現する窓リフォーム。
しかし、その費用をどう捻出するかは頭を悩ます問題です。
ですが、国や自治体からの補助金を利用できるチャンスがあります。

この記事では、さまざまな補助金事業の概要や申請のポイント、よくある質問について分かりやすくまとめています。
高性能な断熱窓への交換を検討している方は、ぜひご一読ください。

窓リフォームで申請できる補助金まとめ

窓のリフォームを検討している方にとって、補助金の存在は大きな関心事です。
ここで紹介する補助金制度は、リフォームを計画する上で非常に役立つ情報となるでしょう。

※補助金は予算上限到達などの事情により予告なく終了になることもあります。
※最新情報の掲載に努めていますが、詳細は各事業者または弊社までお問い合わせください。

国土交通省

事業名 主催機関 対象工事 補助金額
※諸条件により異なる
先進的窓リノベ事業 経済産業省・環境省 ・ガラス交換
・内窓設置
・外窓交換 など
〜200万円
断熱リフォーム支援事業 環境省 ・戸建/集合住宅の断熱窓リフォーム など ~120万円
長期優良化リフォーム推進事業 ・評価基準に合う窓ガラス交換 ・内窓設置等 など 〜300万円
こどもエコすまい支援事業 国土交通省 ・子育て世帯等の断熱リフォーム など 〜100万円
大阪市住宅省エネ改修促進事業 大阪市 ・断熱改修工事 など 〜70万円

先進的窓リノベ事業

経済産業省と環境省が共同で展開する先進的窓リノベ事業は、既存住宅の窓を高性能な断熱窓に交換するリフォームを後押ししています。
補助対象工事はガラス交換、内窓設置、外窓交換など多岐にわたり、補助額は工事内容に応じて5万円から最大200万円と幅広く設定されています。

※補助金は予算上限到達などの事情により予告なく終了になることもあります。
※最新情報の掲載に努めていますが、詳細は各事業者または弊社までお問い合わせください。

公式サイトのURLはこちらです。

既存住宅における断熱リフォーム支援事業

環境省が主催するこの事業は、既存の戸建住宅や集合住宅の断熱性能を向上させることで、省エネ効果を高め、低炭素社会への移行を促進することを目的としています。
トータル断熱と居間だけ断熱の二つのアプローチがあり、どちらも高性能建材を使用した窓リフォームが補助の対象です。

令和5年9月公募の場合、申請期間は令和5年9月4日から令和5年12月8日17時までで、申請は全国からメールなどで可能です。
補助金額は最大120万円に設定されており、補助対象製品の詳細は公式サイトで確認できます。

公式サイトのURLはこちらです。

長期優良化リフォーム推進事業

国土交通省が推進する長期優良化リフォーム推進事業は、既存住宅の寿命を延ばし、省エネ性能を高めるリフォームを支援しています。
対象となるのは、特定の評価基準に合致する窓ガラスの交換や内窓の設置などです。
補助額は住宅の性能に応じて100万円から250万円となっており、さらに特定の条件を満たす場合には追加で50万円の補助となすケースもあります。

申請タイプが2種類あり、それぞれ受付期間が異なるため、公式サイトで詳細を確認することが肝心です。

公式サイトのURLはこちらです。

こどもエコすまい支援事業

国土交通省が実施しているこどもエコすまい支援事業は、子育て世帯や若者世帯を対象に、省エネリフォームを促進するものです。
断熱リフォームが対象となる条件を満たせば、この補助金を利用できます。
最大補助額は30万円から100万円で、事業者が事前に登録を行い、指定された建材や設備を使用する必要があることは注意点です。

しかし、2023年の予算はすでに上限に達しており、申請の受付は終了しています。
2024年度の事業については、公式サイトで情報を得ることができます。

公式サイトのURLはこちらです。

大阪市住宅省エネ改修促進事業

地方自治体による窓リフォームの補助事業も見逃せません。
例えば、大阪市では既存住宅の省エネリフォームを支援しており、断熱改修工事費用も補助対象になっています。

補助限度額は30万円から70万円で、交付申請の受付期限は令和6年1月31日です。

本事業についての詳細はこちらのサイトでご確認ください。

窓リフォームの補助金を申請する流れ

窓リフォームを行う際には、補助金の申請が重要なステップです。
適切な手順を踏むことで、経済的な負担を軽減しつつ、快適な住空間へと改善することが可能となります。

以下に、申請の流れを具体的に解説いたします。

施工業者・事業者に工事の問い合わせをする

まずは、窓リフォームを行うための施工業者や事業者に問い合わせを行います。
選定する際は、各種補助金の申請が可能な業者を選ぶことが肝心です。
多くの場合、業者のホームページには補助金申請の可否に関する情報が記載されており、確認が容易です。
この段階で業者との信頼関係を築き、スムーズな工事進行につなげましょう。

工事請負契約の締結

続いて工事を正式に依頼するための契約を締結します。
補助金を受けるためには、実際に工事を行う必要がありますので、契約書には細心の注意を払い、両者の合意のもとで署名・捺印を行います。
契約内容を十分理解した上で進めることが、後のトラブルを避けるためにも重要です。

工事着手

工事契約が完了すれば、いよいよ工事が着手されます。
施工業者は、補助金の対象となる窓リフォームを計画通りに実施します。
この期間中、工事の進捗状況を把握し、必要に応じて業者とコミュニケーションを取ることが望ましいでしょう。

交付申請の予約・事前問い合わせ

補助金の申請に関しては、多くの場合、施工業者が施工主に代わって予約や事前問い合わせを行います。
施工主はこの段取りにおいて特に何か特別な手続きをする必要はありませんが、業者からの報告を受け、進捗を確認しておくと安心です。

工事完了

工事が完了したら、その旨が施工業者から報告されます。
工事の出来栄えを確認し、満足できる仕上がりであれば、工事完了となります
なお補助金申請の「本筋」には無関係ですが、万が一施工に不備がある場合は迅速に業者に連絡し、修正を依頼しましょう。

工事費の精算

工事が終了し、完了報告を受けた後は、工事費の精算を行います。
施工主は、工事費用を一旦全額支払うことになります。
その後、補助金の交付を受けることで、実質的な負担額が減少するといった段取りです。

交付申請

工事完了後、補助金の交付申請を行います。この段階で必要な書類を揃え、所定の手続きを進めます。
申請書類に不備がないかを確認し、正確に提出することが大切です。

交付決定のお知らせ

交付申請が審査を通過すれば、補助金の交付決定のお知らせが届きます。
この通知を受け取ったら、補助金受領に向けての最終段階に入ります
審査結果に関しては、業者からの報告を待つことになるでしょう。

業者から事務局へ正式な補助金申請等

補助金の交付決定が下りたら、業者は事務局へ正式な補助金申請を行います。
この工程も基本的には施工業者が担当するため、施工主は特に行動を起こす必要はありません。

補助金の受取

最後に、補助金の受取が行われます。補助金は、通常、施工主の指定した口座に振り込まれます。
補助金の入金を確認したら、窓リフォームに関する全工程が完了となります。

窓リフォームの補助金を申請するポイント

窓リフォームを行う際、補助金を活用することで費用を抑えることができます。
しかし、申請には以下のようないくつかのポイントがあります。

  • 施工業者の選び方
  • 申請対象等の確認
  • 費用は一旦立て替えになる

補助金をスムーズに申請し、適切に受け取るための重要なポイントを詳しく解説していきます。

施工業者の選び方

補助金を利用するには、適切な施工業者の選定が不可欠です。
補助金の種類によっては、指定された登録業者でなければ補助を受けることができません。
事前に業者が登録を済ませているかどうかを確認することが重要です。
多くの業者は自社のウェブサイトに補助金申請に関する情報を掲載しています。

例えば、「〇〇リフォーム補助金対象事業者」といった表記がある場合、その業者は補助金の申請資格を有していると考えられます。

また、施工実績や顧客の声なども参考にし、信頼できるパートナーを見つけることが大切です。
適切な業者を選ぶことで、補助金の申請から工事の完成までスムーズに進行する可能性が高まるでしょう。

申請対象・補助率などを確認しておく

補助金の申請にあたっては、対象となる工事や補助率、必要な書類などを事前に確認しておく必要があります。

補助金にはそれぞれ条件が設けられており、対象外の工事を行ってしまうと補助金が受けられない場合があります。
例えば、断熱性能の高い特定の窓材を使用することや、一定の省エネ基準を満たす必要があることが多いです。

また、補助率によっては自己負担額が変わるため、予算計画にも影響します。
公式サイトや関連資料を入念にチェックし、申請に必要な情報を収集することが成功の鍵となります。
工事の種類や範囲、補助金の上限額などを正確に理解しておくことで、無駄な出費を避け、最大限の補助を得られる可能性が高まります。

注意!一旦の費用持ち出しが必要です

補助金を活用する際、誤解されがちなのが補助金の性質です。

補助金は助成金や給付金とは異なり、原則として工事の施工主が先に全額を支払い、その後に補助金が支給される流れになっています。
このため、工事にかかる費用を一時的に立て替える必要があるのです。
この点を見落としてしまうと、予期せぬ資金繰りの問題に直面することがあります。
補助金を申請する前には、工事費用をどのように準備するか、支払いから補助金受取までの間にどのような財務計画を立てるかをしっかりと検討しましょう。

また、補助金の申請における流れや支給時期についても理解しておくことが重要です。
計画的に資金を管理することで、補助金を有効に活用し、窓リフォームを成功させることができます。

窓リフォームの補助金に関するよくある質問

窓リフォームを検討されている方々から多く寄せられる疑問について、具体的な回答を提供します。

【Q】いつまでに申請したらいいですか?

補助金の申請期日は各事業ごとに異なりますので、具体的な期限については公式サイトを確認することをお勧めいたします。
しかしながら、期限内であっても予算がなくなり次第、申請受付が終了することがあります。
補助金を活用したいとお考えの方は、できるだけ早めに手続きを進めることが肝心です。

また、補助金の申請状況に関する情報は一部の公式サイトで公開されていることもありますので、そうした情報も参考にすると良いでしょう。

【Q】複数の補助金を同時に申請できますか?

一般的には、他の補助金を既に受けている場合、新たな補助金の申請要件を満たさないことが多いです。
補助金にはそれぞれ独自の規定があり、重複して受けられないケースもあります。
ですので、複数の補助金を申請しようと考えている場合は、それぞれの補助金の要件を詳しく確認し、適切な手続きを行うことが必要です。

【Q】補助金ではなく火災保険で窓リフォーム!とやたら勧めてくる業者がいます。いけますか?

こうした「火災保険を利用した窓リフォーム」を勧める業者には注意が必要です。
火災保険の適用範囲や申請条件は厳格に定められており、正当な理由なく保険金を請求することは不正利用に当たり、場合によっては法律に違反する可能性すらあります。
特に、飛び込み訪問で「火災保険を利用できる」といった誘い文句を使う業者に対しては、慎重に対応することが求められるでしょう。

まとめ

この記事では、窓リフォームに関連する補助金の種類とその申請方法について詳しく解説しました。
経済産業省や環境省などが行う事業から地方自治体の取り組みまで、さまざまな補助金が存在し、それぞれに申請期限や補助額が設定されています。

信頼できる施工業者の選定や、補助金申請の流れの理解が重要です。
また、予算の消化状況によっては申請が早期に終了することもあるため、早めの行動が求められます。

そして何よりこうした事案は、信頼できる業者選びが成功の鍵を握るのです。
外壁塗装のご相談も含め、住宅リフォームに関しては、ぜひ創建リフォームにお任せください。