外壁塗装の透湿性とは?結露・腐食に強くなるって本当?メリット・デメリットも紹介
外壁塗装の世界に新たな風を吹き込む「透湿性塗料」。
結露や腐食対策に効果があると話題を集めていますが、実態はどうなのでしょうか。
この記事では、透湿性塗料の基本から選び方まで、一般塗料との違いを踏まえながら詳しく解説します。
外壁塗装をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
外壁塗装の透湿性って何?基本を押さえよう
外壁塗装における透湿性とは、聞き慣れない言葉かもしれませんが、住宅の長寿命化を考える上で、重要な要素となります。
透湿性塗料とは一体何なのか、特徴や仕組みについて見ていきましょう。
透湿性塗料の定義と特徴
透湿性塗料とは水蒸気を通す性質を持つ塗料のことです。
以下に透湿性塗料の基本的な特徴をまとめます。
- 水蒸気を通す性質を持つ塗料
- 外壁内部の湿気を外部に放出
- 「呼吸する外壁」を実現
- 微細な穴が無数に開いた特殊構造
- 水蒸気は通すが、水滴は通さない
- 結露やカビ、腐食のリスクを低減
一般的な塗料が水蒸気を通さないのに対し、透湿性塗料は水蒸気を外に逃がす構造になっています。
主に外壁塗装に使用され、外壁内部の湿気を外に放出する役割を果たします。
透湿性塗料の最大の特徴は「呼吸する外壁」を実現できる点です。
外壁が呼吸することで、建物内部の湿気を効率よく排出し、快適な室内環境を維持します。
透湿性塗料の仕組み
透湿性塗料の仕組みは非常に精巧です。
塗膜に微細な穴が無数に開いており、水蒸気を通しますが、水滴は通さない特殊な構造になっています。
水蒸気の分子サイズは約0.0004ミクロンです。
一方、液体の水の粒子である水滴は、水蒸気の分子よりもはるかに大きく、一般的に10~100ミクロンに相当します。
透湿性塗料は水蒸気の大きさの分子のみを通す仕組みです。
透湿性塗料の目に見えない超微細な穴は、建物内部の湿気を外部に逃すことができ、同時に外部からの液体の侵入を防ぐことができます。
建物内部の湿度調整や結露防止、外壁の耐久性の向上などの効果が期待できるのです。
一般塗料との違い
一般塗料と透湿性塗料の最大の違いは、水蒸気の透過性にあります。
一般塗料は水蒸気を通さないため、壁内部に湿気がこもりやすくなります。
湿気のこもりは結露や腐食のリスクを高める要因にもなるでしょう。
一方、透湿性塗料は塗膜に微細な穴が無数に開いており、水蒸気分子のみを通過させる特殊な構造になっています。
壁内部の湿気を外部に逃がすことができるため、結露やカビ、腐食のリスクを低減できます。
耐久性や防水性に関しては、透湿性塗料は一般塗料と同等以上の性能を持ち、水蒸気を通すからといって、耐久性や防水性が劣るわけではありません。
透湿性塗料で結露・腐食対策はできる?
透湿性塗料は結露や腐食対策として、一定の効果が期待できます。
ただし、万能薬ではありません。ここでは、対策効果と限界について詳しく見ていきましょう。
結露対策としての効果
透湿性塗料は壁内部の湿気を外に逃がすため、結露の発生を抑制する効果があります。
木造住宅では特に効果が高く、木材劣化防止が期待できます。
壁内部の結露による木材の劣化を防ぐ効果があるため、木造住宅の保護に有効です。
ただし、透湿性塗料のみでは不十分です。
室内の湿度管理も重要で、適切な換気や除湿など、総合的な湿気対策を行うことで、より効果的に結露を防げます。
透湿性塗料と併せて室内環境の改善に取り組めば、住宅の耐久性向上と快適な居住空間の実現につながるでしょう。
腐食対策としての効果
透湿性塗料には腐食対策としての効果も期待できます。
壁内部の湿気を減らすことで、木材や金属の腐食を防ぐ効果があるのです。
特に木造住宅の外壁下地材の腐食防止に効果的とされています。
しかし、完全に腐食を防ぐわけではありません。
透湿性塗料を使用していても、定期的な点検や補修は欠かせません。
適切なメンテナンスと組み合わせることで、より高い腐食防止効果が得られるのです。
外壁の浮き・塗膜の膨れの防止にも
外壁や塗膜の浮きは、温度上昇で空気や水分が蒸発し、外に出ようとする力が原因で発生します。
透湿性塗料は塗膜内側の水分を逃がすため、塗膜の膨れや浮き、関連する劣化を予防できます。
塗膜の膨れや浮きは見た目の問題だけでなく、建物の耐久性にも影響を与える問題です。
透湿性塗料の使用により、美観維持と建物の長寿命化の両面で効果を発揮し、外壁の見栄えを保ちつつ、構造体の保護も実現できるのです。
透湿性塗料を選択することで、外壁の美しさを長期間保ち、同時に建物全体の寿命を延ばすことができます。
外観と耐久性の両立を目指す住宅所有者にとって、透湿性塗料は理想的な選択肢といえるでしょう。
透湿性塗料のメリット・デメリットを徹底比較!
透湿性塗料にはメリットとデメリットがあります。どちらも理解した上で、自身の状況に合わせて選択することが大切です。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
湿気対策 | 壁内部の湿気を逃がし、結露や腐食のリスクを低減 | – |
耐久性 | 建物の長寿命化に貢献 | – |
快適性 | 室内の湿度管理がしやすく、快適な環境維持に貢献 | – |
性能 | 一般塗料と同等以上の耐久性や防水性 | – |
価格 | – | 一般塗料より高価(1平米あたり500円~1,000円程度高い) |
施工 | – | 高度な技術が必要で、適切な施工が不可欠 |
コスト効果 | 長期的には修繕費用の削減につながる可能性 | 初期投資が大きい |
透湿性塗料のメリット
透湿性塗料の最大のメリットは、壁内部の湿気を逃がし結露や腐食のリスクを低減できる点です。
建物の耐久性向上に大きく貢献し、建物の長寿命化につながります。
室内の快適性向上にも効果があります。
壁内部の湿気が減ることで、室内の湿度管理がしやすくなり、快適な室内環境の維持が可能です。
一般塗料と同等以上の耐久性や防水性を持つ点も大きなメリットです。
透湿性があるからといって、他の性能が劣るわけではありません。
総合的な性能の高さが特徴といえるでしょう。
透湿性塗料のデメリット
透湿性塗料の最大のデメリットは価格で、一般塗料と比べて価格が高めになります。
具体的には1平米あたり500円~1,000円程度高くなることもあります。
初期投資が大きくなるのは避けられません。
施工技術の要求も高くなります。
透湿性塗料の性能を十分に発揮するためには、適切な施工が欠かせません。
施工業者の選定が非常に重要であり、不適切な施工では期待した効果が得られないケースもあります。
コストパフォーマンスの検討
初期コストは高めですが、建物の長寿命化や修繕費用の削減につながります。
10年以上の長期的な視点で考えると、コストパフォーマンスは良好といえるでしょう。
建物の状態や環境によって効果に差が出るため、専門家との相談が推奨されます。
自身の状況に合わせて、透湿性塗料の採用を検討することが大切です。
長期的な視点でコストを考えることが、最適な選択につながります。
透湿性塗料の選び方と注意点
透湿性塗料の効果を最大限引き出すためには、適切な選択と施工が重要です。
塗料を選ぶポイントや注意点について見ていきましょう。
透湿性能の確認方法
透湿性能の確認には、JIS規格で定められた透湿度の測定方法があります。
透湿度の単位は[g/(m2・24h)]で表され、数値が大きいほど透湿性が高いことを示します。
一般的に300~500[g/(m2・24h)]程度の透湿度が理想的です。
数値は目安であり、建物の状況や環境に応じて、適切な透湿度を実現しましょう。
施工業者の選び方のポイント
透湿性塗料の施工には高度な技術が必要です。
そのため、施工業者の選択が非常に重要です。
透湿性塗料の施工実績が豊富な業者を選びましょう。
施工技術や知識が不十分だと、透湿性塗料の効果が十分に発揮されない可能性があります。
複数の業者から見積もりを取り、施工方法や使用する塗料について詳しく説明を受けましょう。
施工後のメンテナンス
透湿性塗料も経年劣化するため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
一般的に5~10年程度で塗り替えが推奨されています。
年1回程度の点検を行い、劣化や損傷がないか確認しましょう。
早期発見・早期対応が建物の長寿命化につながります。
定期的なメンテナンスを怠らないことが、透湿性塗料の効果を長期間維持するコツです。
透湿性塗料に関するよくある質問
透湿性塗料に関して、よく寄せられる質問についてお答えします。
疑問点を解消し、透湿性塗料についての理解を深めましょう。
【Q1】透湿性塗料は室内の湿気対策にも効果がありますか?
透湿性塗料は外壁に使用するもので、主に壁内部の湿気を外に逃がす役割があります。
室内の湿気対策には、換気や除湿器の使用など別の方法を併用することが推奨されます。
透湿性塗料と適切な室内環境管理を組み合わせるなど、総合的なアプローチが必要です。
【Q2】透湿性塗料の耐用年数はどのくらいですか?
透湿性塗料の耐用年数は、一般的な外壁塗装と同様5~10年程度が目安です。
年数は平均的な数字であり、建物の立地環境や日当たり、メンテナンス状況によっても変わります。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、より長持ちさせることができるでしょう。
年1回程度の点検を行い、必要に応じて補修を行うことが重要です。
適切な管理により、耐用年数を延ばすことも可能です。
【Q3】透湿性塗料の塗装工事にかかる費用は?
透湿性塗料の塗装工事費用は、一般的な外壁塗装と比べて10~20%程度高くなることが多く、戸建て住宅の場合、総額で100万円~200万円程度が目安となります。
ただし建物の大きさや状態、使用する塗料の種類によって費用は変動します。
正確な費用は、実際に現地調査を行った上で算出されるのが一般的です。
複数の業者から見積もりを取り、比較検討することで、適正な価格での施工が可能になるでしょう。
創建ペイントの公式サイトでは、見積もりやカラーシミュレーションを無料で試すこともできます。
費用について心配な方も、是非参考にしていただければ幸いです。
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まとめ
透湿性塗料は外壁の「呼吸」を可能にし、結露や腐食のリスクを低減する効果があります。
ただし万能薬ではなく、適切な選択と施工、メンテナンスが重要です。
初期コストは高めですが、長期的には建物の耐久性向上につながる可能性があります。
専門家との相談を通じ、自身の状況に合わせた判断が大切です。
透湿性塗料の特性を理解し、適切に活用することで、快適で長持ちする住まいづくりにつながるでしょう。
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一軒ずつ、お住まいになるご家族と真摯に向き合って建築した
住まいです。その実績、経験は常に次の住まいに活かされ、
施工品質においても、そういった積み重ねが
大きな信頼につながっています。
実績例
物件名 | 総戸数 | |
---|---|---|
三田エリア | ルナ三田フラワータウン | 60 |
ルナ三田ウッディタウンあかしあ台 | 82 | |
ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア | 108 | |
ルナ三田ひばりが丘 | 149 | |
神戸エリア | パークヒル神戸小倉台 | 75 |
ルナ藤原台中町パークフロント | 82 | |
ルナ上津台 | 81 | |
ルナ北六甲116 クルムの街 | 116 | |
西神戸・ 阪神エリア |
ルナ西神中央 | 97 |
ルナ塚口 | 52 | |
ルナ昆陽池公園 | 51 | |
東大阪・ 北摂エリア |
ルナ南摂津 | 80 |
ルナ加納 | 71 | |
ルナ山本 | 57 | |
大阪市内・ 南大阪エリア |
ルナタウン島屋 | 55 |
ルナ城山公園 | 52 | |
ルナ東百舌鳥 | 109 | |
ルナ原山台 | 46 | |
京都エリア | ルナシティ同志社山手 | 237 |
街を拓き、家を建てる。
その先の未来まで考えながら
住まいづくりを積み重ねた結果が、
1万戸超の金字塔に。
商号 |
株式会社 創建 |
---|---|
創立 |
昭和58年3月1日 |
設立 |
昭和61年9月4日 |
資本金 |
8,000万円 |
代表者 |
代表取締役会長 吉村 孝文 代表取締役社長 吉村 卓也 |
執行役員一覧 |
執行役員 大下 憲二 執行役員 岡本 賢二郎 |
本社所在地 |
〒541-0047 |
東京支店所在地 |
〒101-0041 |
売上高 |
151.3億円(令和5年5月期) |
従業員数 |
従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期) |
事業内容 |
建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/ |
大阪府と連携し
ZEHの普及に取り組んでいます
ZEHとは、住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、年間で消費する住宅のエネルギー量の収支が概ねゼロとなる住宅のことです。創建・小林住宅ではZEHの普及を進める大阪府の協力事業者として連携協定を締結し、ZEH宿泊体験を提供しています。
本社所在地
本社所在地 |
〒541-0047 |
---|
施工エリア
※別途、交通費が発生する場合があります。
- 大阪
-
岸和田市
豊中市
池田市
吹田市
泉大津市
貝塚市
守口市
茨木市
泉佐野市
富田林市
寝屋川市
河内長野市
松原市
大東市
箕面市
柏原市
羽曳野市
門真市
摂津市
高石市
藤井寺市
泉南市
四條畷市
交野市
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阪南市
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-
西宮市
洲本市
芦屋市
伊丹市
相生市
豊岡市
加古川市
赤穂市
西脇市
三木市
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淡路市
宍粟市
加東市
たつの市
市川町
- 京都
-
福知山市
舞鶴市
綾部市
宇治市
宮津市
亀岡市
城陽市
向日市
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八幡市
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木津川市
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-
大和高田市
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-
海南市
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岩出市
外壁塗装の参考文献
- 住宅リフォーム推進協議会
https://www.j-reform.com - 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
https://www.chord.or.jp/index.html?red_param=220106 - 一般社団法人日本塗装工業会
https://www.nittoso.or.jp - 一般社団法人外壁塗装協会
https://tosouginoushi.com