【外壁・屋根・堀】エフロレッセンスとは?発生理由&対策まとめ
建物の外観を損なう白い粉状の物質、エフロレッセンス。多くの家屋所有者を悩ませる問題です。
この記事では、エフロレッセンスの正体から発生理由、効果的な対策方法まで、詳しく解説していきます。
建物の美観を維持し、長期的な劣化を防ぐためにも、ぜひ最後までお読みください。
エフロレッセンスって何?特徴と発生箇所を解説
エフロレッセンスとは一体なんなのか、特徴や発生箇所について解説します。
エフロレッセンスを長期間放置すると建物の劣化を促進する可能性があるので、しっかり理解して早めの対策を行いましょう。
エフロレッセンスの正体とは
エフロレッセンスは、別名「白華現象」とも呼ばれる現象です。
コンクリートや石材の表面に現れる白い粉状の物質で、主に炭酸カルシウムやその他の塩類で構成されています。
見た目は白い粉や結晶状の物質として現れ、建物の外観を損なう原因となるため注意が必要です。
エフロレッセンスの種類
エフロレッセンスは発生時期や持続性によって、大きく二つのタイプに分類されます。
種類 | 説明 | 特徴 |
---|---|---|
一次エフロレッセンス | • 建築材料の初期養生過程で発生する一時的なもの • 建材に含まれる水分が蒸発する際に塩類を表面に運び出すことで生じる |
• 時間の経過とともに自然に消失することが多い • 大きな問題にはならない |
二次エフロレッセンス | • 建物完成後、長期間経過してから発生する持続的なタイプ • 建物の使用環境や気象条件などの外的要因によって引き起こされる |
• 対策が難しい • 建物への影響が大きい |
二次エフロレッセンスは、建材内部の塩類が雨水や結露などによって溶解し、表面に移動して析出するプロセスを繰り返すことで発生します。
建物の美観を損ねるだけでなく、長期的には建材の劣化を促進する可能性があるため、適切な対策が必要です。
エフロレッセンスが発生しやすい箇所
エフロレッセンスは、建物のさまざまな箇所で発生する可能性があります。
発生箇所 | 特徴 |
---|---|
外壁 | • コンクリート造やレンガ造の建物で特に発生しやすい • サイディングの目地部分にも現れることがある |
屋根 | • セメント系の瓦や平板などで発生しやすい • サイディングの目地部分や雨水の通り道になりやすい箇所で目立つ |
その他 | • 堀や地面に接する部分 • 北側の外壁や日陰になる湿気がたまりやすい箇所 |
上記のような場所では、水分や湿気が溜まりやすいため、エフロレッセンスが発生しやすくなります。
発生しやすい箇所や原因を理解することで、定期的な点検と対策を実施し、エフロレッセンスの発生を予防することが大切です。
エフロレッセンスの見分け方
エフロレッセンスを見分けるポイントはいくつかあります。
まず、表面に白い粉状の物質が付着していることが特徴です。
表面に薄く広がる場合もあれば、塊状に固化している場合もあります。
粉状の場合、指でこすると簡単に落ちます。結晶化が進んだ場合は、より固い感触です。
雨が降ると一時的に消えますが、乾燥すると再び現れるという特徴があります。
エフロレッセンスがあるということは、コンクリート内部への水分侵入やひび割れの存在の可能性があるため、建物の維持管理のための重要な指標となります。
単なる汚れや他の劣化現象と混同しないよう注意が必要です。
エフロレッセンスが発生する理由・原因
エフロレッセンスの発生には、いくつかの要因が関係しています。
発生メカニズムを理解することで、より効果的な対策を講じることができます。
水分の存在、セメント内の成分、そして乾燥過程での現象について、詳しく解説していきましょう。
水分の存在が主な原因
エフロレッセンス発生の最も重要な要因は水分の存在です。
建材内部に存在する水分がエフロレッセンス発生の引き金となります。
水分が建材内部を移動する際、可溶性の塩類を溶かし出します。
建材内部に含まれていた塩類が水に溶け込み、移動可能な状態となるのです。
特に建物の外壁や屋根、基礎部分などは常に外部からの水分にさらされているため、エフロレッセンスが発生しやすい箇所となっています。
セメント内の可溶性塩類が関与
エフロレッセンスの発生には、建材に含まれる成分も深く関わっています。
特に、セメント中に含まれる水酸化カルシウムなどの可溶性塩類が重要な役割を果たします。
水酸化カルシウムは、コンクリートの水和反応によって生成される化合物で、非常に溶解しやすい性質を持っているのが特徴です。
水に溶け出し表面に移動することでエフロレッセンスの主要成分になります。
他にも、炭酸カルシウムやアルカリ炭酸塩、アルカリ硫酸塩などもエフロレッセンスの一部を構成する成分です。
これらの成分が白色の粉状または結晶状のエフロレッセンスとして表面に現れます。
外部環境も要因に
エフロレッセンスの発生には、建物を取り巻く環境要因も大きく影響します。
気温や湿度の変化が、エフロレッセンスの発生を促進する重要な要因です。
特に、乾燥と湿潤の繰り返しが起こりやすい環境では、エフロレッセンスの発生が顕著になります。
環境要因 | 影響の内容 | エフロレッセンス発生リスク |
---|---|---|
気温変化 | 建材内部の水分移動を促進 | 高 |
湿度変化 | 乾燥と湿潤の繰り返しを引き起こす | 高 |
日照条件 | 乾燥速度に影響を与える | 日陰で高 |
立地条件 | 塩分の供給源となる可能性 | 海岸近くで高 |
降水量 | 建材への水分供給量に影響 | 多雨地域で高 |
例えば、昼夜の温度差が大きい地域や、雨季と乾季が明確に分かれる気候では、エフロレッセンスが発生しやすくなります。
温度や湿度の変化によって、建材内部の水分移動が活発化し、塩類の溶解と析出のサイクルが促進されるためです。
また、日当たりの悪い場所や北側の外壁など乾燥しにくい箇所でも、水分の蒸発が遅く塩類が表面に集積しやすい環境が形成されます。
海岸近くの建物では、海水由来の塩分が風によって運ばれ、建材表面に付着することで、エフロレッセンスの発生リスクが高まります。
エフロレッセンス対策!予防と除去の方法
エフロレッセンスの対策には、予防と除去の両方のアプローチが重要です。
ここでは、効果的な予防策と除去方法、再発を防ぐための方法について詳しく解説します。
適切な対策を講じることで、建物の美観を長期的に維持することができます。
【予防策】水分の侵入を防ぐ
エフロレッセンスを予防するためには、水分の侵入を防ぐことが最も重要です。
以下のような適切な防水処理を行うことが効果的です。
- 外壁の防水処理を徹底する
- シーリング材の劣化箇所を補修する
- 屋根の防水性能を高める
- 雨どいや排水系統のメンテナンスを定期的に行う
- 堀や擁壁の排水性を改善し、水はけを良くする工夫を施す
高品質な防水塗料を使用し、定期的に塗り替えを行うことで、水分の侵入を効果的に防ぐことができます。
特に、目地部分や開口部周りなど、水分が侵入しやすい箇所には入念な処理が必要です。
【除去方法】物理的・化学的アプローチ
エフロレッセンスが発生してしまった場合の除去方法には、物理的なアプローチと化学的なアプローチがあります。
物理的な方法としては、ブラッシングや高圧洗浄が一般的です。
ブラッシングの場合、柔らかいブラシで軽くこすり落としましょう。
強くこすりすぎると建材の表面を傷つける恐れがあるので注意が必要です。
高圧洗浄は、適切な圧力設定が必要で、圧力が強すぎると建材を傷つけたり、逆に水分を建材内部に押し込んでしまう可能性があります。
一方、化学的アプローチでは、専用の洗浄剤や希釈した酸性溶液を使用します。
建材の種類によっては変色や劣化を引き起こす恐れがあるため、事前に溶剤と建材の相性をしっかり確認しましょう。
【再発防止】表面処理と定期メンテナンス
エフロレッセンスの再発を防ぐためには、除去後の表面処理と定期的なメンテナンスが欠かせません。
エフロレッセンス除去後に撥水剤を塗布することで、水分の侵入を効果的に防ぐことができ、エフロレッセンスの再発リスクを大幅に低減できます。
定期的な点検と清掃も重要です。年に1〜2回程度、建物の外観を丁寧にチェックし、早期にエフロレッセンスの兆候を発見するようにしましょう。
特に雨季の前後は注意が必要です。
点検時には、外壁や屋根の状態、シーリング材の劣化具合なども併せて確認しましょう。
建物周辺の排水状況の改善も重要で、雨樋やドレンの清掃、地面の勾配調整など、水はけを良くする工夫を施すことも再発防止策としておすすめです。
エフロレッセンスに関するよくある質問
エフロレッセンスについては、多くの方が疑問や不安を抱えています。
ここでは、よくある質問と回答をまとめました。
適切な対策を講じることで、建物の美観維持と長寿命化につながります。
【Q1】エフロレッセンスは建物に悪影響がある?
エフロレッセンス自体が、建物の構造的な問題を直接引き起こすわけではありません。
しかし、エフロレッセンスが発生すると美観を損なう原因になります。
長期間放置するとコンクリートの耐久性低下やひび割れの拡大、鉄筋の腐食などを引き起こします。
エフロレッセンスを発見した場合は早めに対応することが建物の長寿命化と維持管理コストの抑制につながります。
【Q2】エフロレッセンスの発生を完全に防ぐことは可能?
エフロレッセンスの発生を完全に防ぐことは難しいですが、適切な防水処理や定期的なメンテナンスで大幅に軽減することは可能です。
新築時の施工方法や使用材料の選択も、エフロレッセンスの発生を抑制する上で重要なポイントとなります。
最適な対策を講じるためには、専門家に相談することをおすすめします。
【Q3】エフロレッセンス対策の費用はどのくらい?
エフロレッセンス対策の費用は、対策の規模や方法によって大きく異なります。
簡単な清掃であれば数千円程度から始められますが、本格的な防水工事となると数十万円以上かかることもあります。
例えば、小規模な外壁清掃なら1万円前後で 済むこともありますが、大規模な外壁全体の防水塗装となると、50万円~100万円以上の費用がかかる場合もあります。
どのような対策を取るべきか迷った際は、専門家による診断を受けるとよいでしょう。
建物の状態を正確に評価し、最適な対策方法を提案してくれます。
まとめ
エフロレッセンスは、建物の美観を損なう厄介な現象ですが、適切な対策を講じることで大幅に軽減できます。
水分の侵入を防ぐ予防策、効果的な除去方法、定期的なメンテナンスが重要です。
早期発見・早期対処が鍵となるため、定期的な点検をおすすめします。
建物の長寿命化と資産価値の維持のために、専門家による適切な診断と対策を検討してみてはいかがでしょうか。
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施工品質においても、そういった積み重ねが
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実績例
物件名 | 総戸数 | |
---|---|---|
三田エリア | ルナ三田フラワータウン | 60 |
ルナ三田ウッディタウンあかしあ台 | 82 | |
ルナ三田ウッディタウンわんぱくスクエア | 108 | |
ルナ三田ひばりが丘 | 149 | |
神戸エリア | パークヒル神戸小倉台 | 75 |
ルナ藤原台中町パークフロント | 82 | |
ルナ上津台 | 81 | |
ルナ北六甲116 クルムの街 | 116 | |
西神戸・ 阪神エリア |
ルナ西神中央 | 97 |
ルナ塚口 | 52 | |
ルナ昆陽池公園 | 51 | |
東大阪・ 北摂エリア |
ルナ南摂津 | 80 |
ルナ加納 | 71 | |
ルナ山本 | 57 | |
大阪市内・ 南大阪エリア |
ルナタウン島屋 | 55 |
ルナ城山公園 | 52 | |
ルナ東百舌鳥 | 109 | |
ルナ原山台 | 46 | |
京都エリア | ルナシティ同志社山手 | 237 |
街を拓き、家を建てる。
その先の未来まで考えながら
住まいづくりを積み重ねた結果が、
1万戸超の金字塔に。
商号 |
株式会社 創建 |
---|---|
創立 |
昭和58年3月1日 |
設立 |
昭和61年9月4日 |
資本金 |
8,000万円 |
代表者 |
代表取締役会長 吉村 孝文 代表取締役社長 吉村 卓也 |
執行役員一覧 |
執行役員 大下 憲二 執行役員 岡本 賢二郎 |
本社所在地 |
〒541-0047 |
東京支店所在地 |
〒101-0041 |
売上高 |
151.3億円(令和5年5月期) |
従業員数 |
従業員数 190名 創建グループ総数 343名(令和5年5月期) |
事業内容 |
建売住宅・マンション等の販売/オフィスビル商業施設等の賃貸/ |
大阪府と連携し
ZEHの普及に取り組んでいます
ZEHとは、住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、年間で消費する住宅のエネルギー量の収支が概ねゼロとなる住宅のことです。創建・小林住宅ではZEHの普及を進める大阪府の協力事業者として連携協定を締結し、ZEH宿泊体験を提供しています。
本社所在地
本社所在地 |
〒541-0047 |
---|
施工エリア
※別途、交通費が発生する場合があります。
- 大阪
-
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豊中市
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外壁塗装の参考文献
- 住宅リフォーム推進協議会
https://www.j-reform.com - 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
https://www.chord.or.jp/index.html?red_param=220106 - 一般社団法人日本塗装工業会
https://www.nittoso.or.jp - 一般社団法人外壁塗装協会
https://tosouginoushi.com