風除室を後付けするメリットとは?施工の流れと費用相場まで徹底解説

風除室は玄関まわりの防寒対策や収納スペースの確保に役立つ便利な設備です。
新築時に風除室を設けなかった場合でも、後から付け足すことは可能なのでしょうか?
この記事では、風除室を後付けするメリットから、施工の流れ、気になる費用の相場まで詳しく解説します。
風除室の種類や特徴、よくある質問についても触れているので、設置を検討中の方は参考にしてみてください。
[mokuji]
風除室を後付けするメリットは?
風除室を後付けすると、寒さ対策や雨の日の安心感アップ、収納スペースの確保など、さまざまなメリットが得られます。
ここでは、風除室を設置することで享受できる3つの主なメリットについて詳しく解説していきましょう。
寒さ対策になる
風除室を設けることで、外気が直接室内に入り込むのを防ぐことができます。
特に冬場は玄関を開けた瞬間の冷気の侵入を防ぐのに非常に効果的です。
風除室があれば、暖房効率も上がり、光熱費の節約にもつながります。
雪国では玄関フードとも呼ばれ、風除室を設置する家が多いのも納得です。
風除室は、冬の寒さ対策として非常に有効な手段であり、暖かい室内環境を保つのに役立ちます。
風除室内に暖房器具を設置すれば、さらに効果的に寒さを防ぐことも可能です。
冬場の快適な生活を送るために、風除室の設置は非常に価値があると言えるでしょう。
雨や雪の日も安心
風除室があれば、雨や雪の日でも傘を差しながらゆっくり鍵を開けられるので、濡れずに済みます。
濡れた傘や上着を風除室に置いておくこともでき、室内を汚さずに済むのも大きなメリットです。
雪国では、玄関先の雪かきが楽になるというメリットもあります。
風除室は、天候に左右されずに快適に過ごすための強い味方です。
急な雨や雪に見舞われても、慌てずに対応できるので安心感が違います。
風除室内に傘立てや着替えスペースを設けておけば、より快適に過ごせるでしょう。
雨や雪の多い地域にお住まいの方は、ぜひ風除室の設置を検討してみてください。
玄関まわりの収納スペースが増える
風除室は、玄関まわりの整理整頓に役立ち、快適な住空間を作り出すのに一役買ってくれます。
来客時にも玄関まわりが散らかっていなくて安心です。
風除室内に傘立てを置いたり、ベビーカーや自転車、アウトドア用品などの一時置き場としても活用でき、玄関まわりの収納スペースが大幅に増えます。
収納スペースが足りないとお悩みの方は、風除室の設置で解決できるかもしれません。
風除室内にシューズボックスや収納棚を設けることで、さらに収納力がアップします!
玄関まわりをスッキリさせたい方は、風除室の設置を真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
ペットを飼っている方にとっては、ペットの脱走防止としてのメリットもあります。
風除室の種類と特徴
風除室にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
自宅の間取りや用途に合わせて、最適な風除室を選ぶことが大切です。
一般的なI型、広々としたL型、大容量のU型の3つのタイプについて、特徴を詳しく見ていきましょう。
型 | 特徴 | 最適な場所 |
---|---|---|
I型 | ・玄関ドアの正面だけを囲うタイプ ・最もスタンダードな形状 ・コストが抑えられる ・既存の壁や天井を活かせる ・工事が比較的簡単 |
外壁に対し奥まった位置に玄関がある場合 |
L型 | ・玄関の2面を囲って設置する ・広々とした空間を確保できる ・荷物の出し入れも簡単 ・玄関周りを広々と使いたい人に最適 |
玄関が外壁の奥まった位置にある場合 |
U型 | ・玄関を三方から囲う最も大きなタイプ ・屋根を含め4面を囲うパターンもある ・十分な収納スペースの確保が可能 |
広いスペースが確保できる場合 |
一般的なI型
I型の風除室は、玄関ドアの正面だけを囲うシンプルなタイプで、最もスタンダードな形状です。
外壁に対し奥まった位置に玄関がある場合は、I型を選択するのが一般的でしょう。
コストを抑えやすく、既存の壁や天井を活かせます。
工事が比較的簡単に済むのも魅力です。コンパクトサイズで、狭い玄関スペースでも設置しやすいです。
シンプルなデザインはどんな住宅にもマッチしやすく、外観のバランスを崩しにくいのもポイントです。
風除室の基本形とも言えるタイプで、コストパフォーマンスに優れています。
予算を抑えつつ、風除室のメリットを実感したい人におすすめです。
広々としたL型
L型の風除室は、玄関が外壁の角に奥まった位置にある場合に適しています。
玄関の2面を囲って設置するので、I型よりも広々とした空間を確保できるのが特徴です。
ベビーカーや自転車など、大きめの荷物も楽に出し入れできます。
コートや傘などをゆったりと掛けられるので、収納力も抜群です。
L型は、玄関まわりにある程度のスペースが確保できる場合に最適なタイプです。
来客時にも十分な広さがあるので、ストレスなく迎え入れられます。
ゆとりある玄関空間を演出したい方にピッタリです!
玄関まわりを広々と使いたい方は、L型を選択してみてはいかがでしょうか。
大容量のU型
U型の風除室は、玄関を三方から囲う最も大きなタイプです。
屋根を含め4面を囲うパターンもあり、C型やコの字型と呼ばれることもあります。
U型は、十分な収納スペースが欲しい人におすすめのタイプです。
大容量の収納が可能で、アウトドア用品や季節物の家電なども楽々収納できます。
ペットの脱走防止にも効果的で、ペットを飼っている方にもおすすめです。
U型の風除室があれば、玄関まわりを有効活用できること間違いなしです。
ただし、コストは他のタイプよりも高めで、工事も大掛かりになる傾向があります。
予算や工事の規模を考慮しつつ、U型の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
大容量の収納力を手に入れられるのは、U型ならではの魅力です。
風除室の施工の流れ
風除室を後付けする際は、しっかりとした計画を立て、手順を踏むことが大切です。
スムーズに風除室を設置するために、施工の流れを把握しておきましょう。
風除室の施工の流れを、業者選びから完成までの3つのステップに分けて解説します。
業者選びと見積もり依頼
風除室の施工を依頼する際は、複数の業者に相見積もりを取るようにしましょう。
各業者の実績や口コミ、アフターフォローなども入念にチェックするのがおすすめです。
業者選びは、風除室の仕上がりを左右する重要なポイントです。
自分の希望をしっかりと伝えて、提案してもらいましょう。
信頼できる業者を見つけるためには、時間をかけて慎重に選ぶ必要があります。
見積もりの内容を詳しく確認し、疑問点があれば遠慮なく質問することも忘れないようにしましょう。
業者とのコミュニケーションを密に取ることで、理想の風除室の設置が実現します。
納得のいく業者が見つかったら、いよいよ施工の段階へと進みましょう。
設計と仕様の決定
風除室の設計と仕様を決める際は、まずはタイプ(I型、L型など)を選択します。
そして、サイズやデザイン、使用する材質なども決めていきましょう。
収納スペースをどの程度確保するかも検討します。
設計と仕様の決定は、風除室の完成イメージを具体化する大切な作業です。
自分の生活スタイルに合わせて、最適な風除室をデザインしていきましょう。
予算との兼ね合いも考慮しつつ、妥協しすぎないのも大切です。
設計と仕様が決まったら、いよいよ施工がスタートします。
完成イメージを業者とすり合わせながら、理想の風除室の実現に向けて進んでいきましょう。
施工と完成
風除室の工事は、通常1日から数日程度で完了します。
施工中は業者の指示に従って、安全に過ごすことが大切です。
工事の際は、騒音や振動などが発生することもあるので、近隣への配慮も忘れないようにしましょう。
施工が完了したら、しっかりと検品し、不具合がないかチェックしましょう。
細部まで目を配り、納得のいく仕上がりかどうか確認することが重要です。
万が一、問題があれば、すぐに業者に相談し、適切に対処してもらいましょう。
検品が終われば、いよいよ風除室の完成です。新しい風除室を使い始める前に、収納スペースの配置や動線など、使い勝手を考えて整えておくのもおすすめです。
快適な玄関空間を手に入れられる喜びを、存分に味わってください。
風除室の施工にかかる費用の相場は?
風除室を後付けする際、気になるのは施工にかかる費用です。
風除室のタイプによって、価格の相場は異なります。
I型、L型、U型の3つのタイプごとに、風除室の施工費用の目安をご紹介しましょう。
I型の場合
I型の風除室は、玄関ドアの正面だけを囲うシンプルなタイプです。
外壁に対して奥まった位置に玄関がある場合、I型を選ぶのが一般的でしょう。
I型の風除室なら、施工費用の相場は20万円程度です。
ただし、風除室のサイズやデザインによって、価格は変動します。
内装や収納スペースの造作を追加すると、さらに費用がかかります。
I型は、他のタイプと比べてコストを抑えやすいのが魅力です。
既存の壁や天井を活かせるので、工事も比較的簡単に済むでしょう。
L型の場合
玄関が外壁の角に奥まった位置にある場合は、L字型に風除室を設置するのがおすすめです。
L型の風除室は、玄関の2面を囲って設置します。
施工費用は、25万円程度からが目安です。
I型よりも大掛かりな工事になるため、費用は少し高めになる傾向があります。
L型は玄関まわりのスペースを有効活用できるのが大きなメリットです。
ベビーカーや自転車、アウトドア用品などの収納スペースを確保したい人にピッタリです。
U型の場合
U型は、玄関を三方から囲う最も大きなタイプの風除室です。
C型やコの字型と呼ばれることもあります。
屋根を含めて4面を囲うパターンもあります。
大きいので、十分な収納スペースが欲しい人におすすめです。
施工費用は30万〜40万円程度からと、他のタイプよりも割高になります。
広いスペースと大容量の収納が魅力ですが、工事も大掛かりになる傾向があるので注意が必要です。
風除室に関するよくある質問
風除室の後付けを検討する際は、さまざまな疑問が出てきます。
風除室に関するよくある質問を3つピックアップしました。
賃貸物件での風除室の設置や、自力での後付け、補助金や助成金の活用について参考にしてみてください。
【Q1】賃貸でも風除室の後付けはできる?
賃貸物件で風除室を後付けしたい場合、オーナーの許可が必要です。
風除室の設置は、建物の構造に関わる工事になるため、オーナーの承諾なしでは進められません。
工事の内容によっては、退去時の原状回復が求められることもあります。
風除室を設置した場合、退去の際にはきちんと撤去し、元の状態に戻さなければいけません。
賃貸での風除室設置は、メリットも大きい反面、こうしたデメリットもあります。
オーナーとよく相談して、慎重に検討するようにしましょう。
【Q2】風除室を自力で後付け(設置)できる?
風除室を自力で後付けすることは、おすすめできません。
風除室の設置には、ある程度の施工スキルが必要だからです。
DIYで風除室を設置するには、材料の調達から施工の手順まで、専門的な知識が求められます。
素人が行うと、仕上がりが粗雑になったり、安全性に問題が生じたりする恐れがあります。
せっかく風除室を設置するなら、快適に使えるものを目指したいです。
安全性や完成度を考えると、風除室の設置は、プロに依頼するのが確実です。
【Q3】風除室の設置で申請できる補助金や助成金はありますか?
風除室の設置では、さまざまな補助金や助成金を活用できる可能性があります。
補助金の代表的なものには次のようなものがあります。
- 子育てエコホーム支援事業
- 次世代省エネ建材支援補助金
- 長期優良住宅化リフォーム補助金
助成金では、高齢者住宅改修費用助成制度などが対象となるケースがあります。
風除室の設置は、幅広い制度が活用できる可能性があるのです。
地方自体が助成金を出しているケースもあります。
風除室の施工を依頼する際は、業者に活用できる補助金や助成金があるか相談してみるとよいでしょう。
まとめ
風除室を後付けするメリットは、寒さ対策、雨や雪の日の安心感、収納スペースの確保など多岐にわたります。
風除室にはI型、L型、U型などの種類があり、それぞれ特徴が異なるため、自宅の玄関の形状や予算に合わせて選ぶことが大切です。
風除室の後付けを検討する際は、信頼できる業者選びが肝心です。
複数の業者に相見積もりを取り、アフターフォローまでしっかりとサポートしてくれる業者を見つけましょう。
風除室を作れば、寒さ対策になり雨や雪の日でも安心して過ごせるようになります。
風除室をご検討の際は、ぜひ「創建リフォーム」まで、お気軽にご相談ください。
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