窓開け換気中エアコンはつける?消す?節電しつつ空気を入れ換える方法を紹介

夏場の窓開け換気は、室内の空気を入れ替えるために欠かせません。
しかし、エアコンをつけっぱなしにするのと消すのとでは、どちらが正解なのでしょうか。
この記事では、窓開け換気中のエアコンの使い方や、正しい換気方法、夏を快適に過ごすための工夫などを詳しく解説します。
ぜひ参考にして、暑い夏を乗り切ってください。
[mokuji]
窓開け換気中のエアコン使用、どちらが正解?
窓を開けて換気をしている最中、エアコンはつけっぱなしにするべきなのか、それとも消した方が良いのか悩みます。
節電と快適さの両立を目指す上で、どちらが正解なのでしょうか。
つけっぱなしのメリット | 消すデメリット |
---|---|
・室温の変動を最小限に抑える ・省エネ |
・室温の急激な上昇 ・消費電力量の増加 |
メリットとデメリットを比較し、実験で検証された結果もご紹介します。
エアコンをつけっぱなしにするメリット
窓開け換気中もエアコンを稼働させ続けることには、いくつかのメリットがあります。
まず、室温の変動を最小限に抑えられることです。
換気のたびに部屋の温度が大きく上昇してしまうと、快適さが損なわれてしまいます。
意外と知られていませんが、エアコンの電源を入れ直すたびに、スタート時の電力消費が大きくなるんです。
こまめに電源を切るよりも、つけっぱなしにしておく方が節電になる場合もあるんですよ。
エアコンを消すデメリット
一方で、換気の際にエアコンを停止させてしまうことには、いくつかのデメリットが伴います。
窓を開ければ当然外の暑い空気が入り込んできて、室温はグンと上昇してしまうでしょう。
そうなれば、エアコンを再稼働させた際に設定温度まで下げるのに時間がかかってしまい、結果的に消費電力量が増大してしまう可能性があるのです。
せっかく涼しくなった部屋が一気に暑くなるのは、快適さの面でもマイナスです。
実験で検証!つけっぱなしvs消す
実はエアコンメーカーが、エアコンをつけっぱなしにした時と消す時の問題について実験で検証したことがあるんです。
30分に1回、5分間の窓開け換気を行うというシチュエーションで比較したところ、エアコンをつけっぱなしにした方が、こまめに消すよりも1日の消費電力量が少ないという結果が出たそうです。
つけっぱなしの方が、1日の電気代が約46円ほど安くなったという話もあります。
部屋の条件にもよりますが、エアコンを止めずに換気する方が良さそうです。
窓開け換気とエアコンの上手な使い方
夏場の換気とエアコン使用を両立するには、どのようなコツがあるのでしょうか。
節電とともに快適に過ごすための、いくつかの使い方をご紹介していきます。
【1】帰宅時はまず換気から
外出から家に帰ってきた時、部屋の中が外気よりも暑く感じることってあります。
そんな時は、真っ先にエアコンのスイッチを入れるのではなく、まずは窓を開けて換気をするのがおすすめです。
エアコンを稼働させる前に、部屋にこもった熱気を外に逃がしてあげることで、その後の冷房がより効果的になります。
帰宅後は少し我慢して、まずは換気を優先してみてください。
【2】エアコンから離れた場所で換気
換気をする際は、エアコンの吹出口のすぐ近くで窓を開けるのは避けましょう。
冷気が直接外に逃げてしまうと、エアコンに大きな負荷がかかり、電気代もアップしてしまいます。
部屋の反対側など、エアコンから離れた位置にある窓を開けるようにすると良いです。
換気時はカーテンを閉めるなどして、できるだけ冷気を逃がさないような工夫も大切です。
【3】換気時はエアコンの設定温度を調整
窓開け換気をしている最中は、エアコンの設定温度を少し高めに設定するのも良い方法です。
いくら換気しても、完全に外気温と同じになることはありませんから、必要以上に低い温度でガンガン冷やす必要はないです。
ただし、熱中症対策の観点からも、我慢しすぎるのは禁物です。
換気中は28℃前後に設定温度を上げつつ、体調と相談しながら調整していくのがおすすめです。
正しい換気方法を知ろう
エアコンとの併用を考える上で、そもそも換気の方法自体を正しく理解しておくことも大切です。
部屋の空気を効率的に入れ替える方法をいくつかご紹介します。
2ヵ所の窓を開けて空気の通り道を
部屋の換気を行う際は、2か所の窓を同時に開けるのが効果的だと言われています。
1ヵ所だけ開けるのでは、なかなか空気が流れづらいものです。
風上と風下に当たる窓を開け、部屋に空気の通り道を作ることで、より早く空気を入れ替えることができます。
風向きを考えて、対角線上に位置する窓を選ぶのがおすすめです。
空気の流れを意識しながら、2か所の窓を有効活用しましょう。
換気扇やサーキュレーターを活用
もし部屋に窓が1つしかない場合は、換気扇を回したり、サーキュレーターで風を送るのも良い方法です。
換気扇のスイッチを入れれば、自然と部屋の空気を外に排出してくれます。
また、サーキュレーターを併用すれば、部屋の中で空気を循環させることもできるので、窓が少ない部屋でも効率的に換気ができるというわけです。
家電を味方につけることで、換気の幅が広がります。
24時間換気システムをフル活用
実は、2003年7月以降に建てられた住宅には、24時間換気システムが備わっています。
第一種換気といって、常に新鮮な空気を家の中に取り込んでくれるすぐれものです。
普段は意識せずとも、システムが自動で空気を入れ替えてくれているのです。
せっかく家に備わっている設備ですから、エアコンとの併用時にもフル活用していきたいです。
普段から24時間換気のスイッチを入れておくと、より快適に夏を過ごせるようになりますよ。
夏を快適に過ごすための換気&エアコン活用術
夏場の快適な暮らしには、こまめな換気とエアコンの適切な使い方が欠かせません。
ここでは、換気とエアコンを上手に活用するためのポイントを3つ紹介します。
- 【1】こまめな換気を心がける
- 【2】エアコンフィルターのこまめな掃除
- 【3】扇風機やサーキュレーターとの併用
詳しく見ていきましょう。
【1】こまめな換気を心がける
部屋の空気を新鮮に保つためには、1時間に2回程度、5分ほどの換気を行うのがおすすめです。
換気の際は、エアコンの風向きを調整して、暑い外気の流入を最小限に抑えるよう工夫しましょう。
換気による室温上昇を防ぎつつ、空気の入れ替えを効率的に行うことができます。
【2】エアコンフィルターのこまめな掃除
エアコンのフィルターにホコリがたまると、冷房効率が低下し、電気代の無駄につながります。
快適な冷房環境を維持するためにも、2週間に1回程度のフィルター掃除を心がけましょう。
掃除の際は、フィルターを取り外して水洗いするのが効果的です。
きれいなフィルターでエアコンを使えば、冷房効果がアップするだけでなく、空気もきれいになります。
【3】扇風機やサーキュレーターとの併用
エアコンと扇風機を併用することで、体感温度を下げられることをご存知でしょうか。
エアコンで冷やした空気を、扇風機で体に直接当てることで、涼しさを感じやすくなります。
また、サーキュレーターを使って部屋の空気を循環させるのも効果的です。
部屋のすみずみまで冷気を行き渡らせることで、快適な環境を作り出すことができます。
窓を開ける換気&エアコン使用に関するよくある質問
窓開け換気とエアコンの使い方について、よくある質問に答えます。
正しい方法を理解して、快適で省エネな夏の過ごし方を実践しましょう。
【Q1】窓開け換気は1日何回するべきですか?
一般的には、1時間に2回、1回5分程度が目安とされています。
在宅時間が長い場合は、もう少し回数を増やしても良いでしょう。
換気の頻度は、部屋の使用状況や人数などによっても変わってきます。
夏場は換気時に虫が部屋に入ってくるのが嫌だという方も多いはずです。
そんな時は、網戸の活用や、虫を寄せ付けづらいアイテムを併用するなどの工夫が大切です。
【Q2】換気の際、エアコンの風量は調整した方が良いですか?
換気時にエアコンの風量を弱めにすることで、無駄な電力消費を抑えられます。
外の暑い空気が入ってくることで、エアコンへの負荷が高まるためです。
熱中症対策のためには、我慢しすぎないことが肝心です。
適度な風量調整を心がけつつ、体調管理を優先するようにしましょう。
【Q3】窓を開けながらエアコンを使うと電気代は高くなりますか?
確かに、窓を開けると外の暑い空気が入り、エアコンへの負荷は高まります。
しかし、こまめにエアコンの電源を入切するよりは、つけっぱなしの方が節電になるのです。
より省エネを目指すなら、夏は涼しく冬は暖かく過ごせる高性能な窓にリフォームするのも一つの方法です。
リフォーム費用は補助金の活用で抑えられる場合もあるので、窓の性能と合わせて、一度専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
窓開け換気中のエアコンの使い方には、つけっぱなしにするメリットと消すデメリットがあることがわかりました。
実際に検証実験でも、こまめに換気をする場合はエアコンをつけっぱなしにした方が節電になるという結果が出ています。
正しい換気方法を知り、こまめな換気とエアコンのフィルター掃除、扇風機やサーキュレーターとの併用すれば、夏を快適に過ごすことができるでしょう。
窓の性能を高めるリフォームを検討するのも、省エネと快適性を両立するおすすめの選択肢の一つです。
節電対策でお悩みの際は、ぜひ「創建リフォーム」まで、お気軽にご相談ください。
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