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【戸建てリフォーム】費用相場と失敗しないポイントまとめ!安心できる業者の選び方も解説

住まいの老朽化や家族構成の変化に伴い、戸建て住宅のリフォームを検討される方が増えています。
しかし実際に工事を始めるとなると、費用はどれくらいかかるのか、どんな業者に依頼すべきかなど、疑問や不安が浮かぶでしょう。

本記事では戸建てリフォームの費用相場から業者選びのポイントまで、失敗しないリフォーム計画に役立つ情報をご紹介します。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    戸建てリフォームの費用相場はどれくらい?

    戸建てリフォームを検討する際、まず気になるのが費用相場です。
    工事範囲や住宅の状態によって大きく変わるため、あらかじめ目安を知っておきましょう。

    全面リフォームの総額はいくらかかる?

    戸建て住宅の全面リフォームを行う場合、費用相場は総額350万円~2,500万円程度となります。
    多くのケースで、800万円~2,000万円がボリュームゾーンとなっています。
    坪単価に換算すると、10万円~70万円程度が一般的です。グレードや内容により変動します。

    部分的なリフォームであれば安いですが、内外装を全てやり直す大規模改修のスケルトンリフォームや高級設備を選ぶ場合は、2,000万円を超えるケースもあります。
    住宅の規模や工事内容によって費用は変動しますが、平均相場を知っておくことで予算立てがしやすくなるでしょう。

    築年数別の費用相場

    一戸建て住宅の全面リフォーム費用は、築年数によって必要な工事内容や規模が変わります。そのため、相場も大きく変わります。

    築20年程度のリフォームの場合、屋根や外壁塗装、水回り設備の交換、クロス張り替えなどで50万円~300万円が目安です。
    築年数が増すほど劣化箇所が多く、耐震補強や断熱工事、配管・配線の全面交換など追加工事が必要になることが多いです。

    そうなると、30坪の一戸建てで200万円~2,200万円程度の費用がかかります。
    実際の費用は、建物の広さや工事内容、設備、建材のグレードによっても異なります。

    部分的なリフォームの費用?

    全面リフォームではなく部分的な改修も選択肢です。
    キッチンリフォームの場合、費用相場は50万円から200万円程度です。
    浴室リフォームは工法により費用が異なり、ユニットバスへの交換なら比較的安価ですが、在来工法の浴室に高級設備を導入すると200万円を超えることもあります。

    内装だけのリフォームはおおむね50万円から100万円、外装リフォームはおおむね100万円から200万円が目安となっています。
    部分リフォームは予算や優先順位に合わせて計画できる利点があり、段階的に進めることも可能です。

    部分リフォームは予算を抑えつつ住環境を改善できる方法として人気があります。
    ただし将来的な全面リフォームを見据えた計画が重要です。

    リフォーム箇所 費用相場(目安)
    キッチン全体の交換 50~150万円
    ユニットバス(浴室) 50~150万円
    トイレ 15~50万円
    洗面化粧台の交換 20~50万円
    内壁クロス張り替え 4~8万円(6畳)/18~30万円(全体)
    フローリング張り替え 7~60万円
    畳からフローリングへ 約21万円(4.5畳)
    リビング全体の改修 30~100万円/200~400万円(大規模)
    外壁塗装 50~150万円
    屋根塗装 20~80万円
    廊下の改修 20~100万円
    和室から洋室への改修 50~200万円
    窓の断熱工事 8~17万円/1箇所
    耐震補強(金物使用) 20~60万円

    失敗しないリフォームのポイントとは?

    リフォームで失敗しないためには、計画段階での準備が重要です。
    目的の明確化や予算計画、業者選びなど、成功へのポイントを解説します。

    目的を明確にして計画を立てる

    リフォーム計画の第一歩は目的の明確化です。
    老朽化対策が必要なのか、間取りの変更を希望するのか、デザイン性を高めたいのかなど、優先順位を決めることが大切です。

    明確な目的があれば、部分リフォームも効果的に活用できます。
    例えば、キッチンだけを先に改修し、後々浴室や洗面所をリフォームするといった段階的な計画も立てやすくなるでしょう。

    範囲を限定することで追加工事を防止できるメリットもあります。
    当初の予定にない箇所まで工事範囲が広がると費用が予想以上に膨らむため、計画段階で範囲を明確にしておくことが重要です。

    リフォームの目的について、以下のポイントを考慮すると計画が立てやすくなります。

    • 快適さ向上のための水回り設備更新
    • 機能性向上のための間取り変更
    • デザイン性向上のための内外装改修
    • 省エネ性向上のための断熱改修
    • 安全性向上のための耐震補強

    予算と優先順位を決める

    リフォーム計画では予算設定と優先順位の決定が重要です。
    まず必要な工事と希望する工事を区別することから始めましょう。
    構造補強など安全性に関わる工事は必須ですが、デザイン性を高める工事は優先度に応じて判断できます。

    予算の10%~15%を予備費として確保しておくと、工事中に見つかった問題にも対応できます。
    古い住宅ほど予測できない問題が発生しやすいため、余裕をもった予算計画を立てましょう。

    光熱費削減効果など長期的なコスト面も考慮すると良いでしょう。
    断熱性能を高めるリフォームは初期費用は高くなりますが、毎月の光熱費削減という形で還元されます。

    複数の業者から見積もりを取る

    リフォーム成功の鍵は適切な業者選びです。
    3社以上から詳細な見積もりを取り、比較検討することが必須です。

    見積書の内訳明細を確認し、曖昧な項目があれば質問しましょう。
    「諸経費」「雑費」といった項目が多い見積書は内容が不透明なため注意が必要です。

    アフターフォロー体制の実績確認も忘れずに行いましょう。
    工事後のトラブル対応や保証内容について、過去の顧客の声や実績を確認することで安心感が違います。

    安心できるリフォーム業者の選び方

    リフォーム工事の質を左右するのは業者選びです。
    信頼性やコミュニケーション能力、アフターフォローなど、業者選定のポイントを解説します。

    信頼できる業者を選ぶ

    リフォーム業者の信頼性を判断する際、まず確認すべきなのは建設業許可証と建築士資格の有無です。
    法的に必要な資格や許可を持っているかどうかは基本的な確認事項です。

    住宅リフォーム推進協議会などの業界団体への加盟状況も重要な判断材料になります。
    業界団体に加盟している業者は一定の基準を満たしていると考えられます。

    創業以来の実績数も信頼性の目安になります
    長年にわたり多くの施工実績がある業者は技術力やノウハウが蓄積されていると期待できます。

    口コミや評判も参考にしつつ、実際に施工事例を見学できるかどうかも確認しましょう。

    コミュニケーション能力をチェックする

    リフォーム工事は専門性が高く、施主との認識ギャップが生じやすいため、業者のコミュニケーション能力は非常に重要です。
    要望に対して具体的な提案ができるかどうかがまず大切です。説明の分かりやすさも意識しましょう。

    問い合わせへの返信スピードも業者の姿勢を表します。
    迅速な対応ができる業者は工事中のトラブルにも素早く対処してくれる可能性が高いでしょう。

    アフターフォローの充実度を確認する

    リフォーム工事は完了後のサポート体制も重要です。
    5年以上の保証期間を設けている業者は自社の工事品質に自信があると考えられます。

    緊急時に対応可能な24時間体制が整っているかどうかも確認しましょう。
    水漏れなどの緊急トラブルはいつ発生するか分からないため、迅速に対応できる体制があると安心です。

    リフォーム瑕疵保険への加入状況もチェックポイントです。
    第三者機関による保証があれば、万が一業者が倒産した場合でも保証が継続されます。
    定期的な点検サービスの有無や、小さな修繕への対応方針なども確認しておくと良いでしょう。

    リフォーム工事の種類と選び方

    リフォーム工事は内装、水回り、外装・構造と大きく分けられます。
    それぞれの特徴や選び方のポイントを解説します。

    内装リフォームの特徴

    内装リフォームは住まいの印象を大きく変える工事です。
    壁紙や床の張り替えだけでも50万円~100万円程度で新鮮な空間に生まれ変わらせることができます。

    間取り変更を伴う内装リフォームでは、構造上の制約に注意が必要です。
    耐力壁や柱は簡単に移動や撤去ができないため、設計段階で専門家と相談しておきましょう。

    スケルトン工事を行えば間取りの自由度が向上しますが、費用も大幅に増加します。
    既存の内装材をすべて撤去して新しく作り直すため、工期も長くなることを考慮する必要があります。

    水回りリフォームで気をつけること

    水回りのリフォームはキッチンや浴室、洗面所、トイレなどが対象です。
    一般的に10年から15年周期での更新が理想的とされています。

    配管位置を変更すると工事費用が2倍程度に膨らむ可能性があります。
    現在の配管位置を活かしたプランなら比較的低コストでリフォームできますが、大幅なレイアウト変更には追加工事が必要です。

    使用する機器のグレード差で費用が最大3倍近く変わることもあります。
    ハイグレード製品は機能性やデザイン性に優れていますが、費用対効果を考慮して選ぶことが大切です。

    外装・構造リフォームのメリット

    外装リフォームは見た目の美しさだけでなく、住宅の耐久性向上にも寄与します。
    外壁塗装は約10年、防水工事は約15年周期でのメンテナンスがおすすめです。

    耐震補強工事は安全性向上だけでなく、資産価値を高める効果も期待できます。
    特に旧耐震基準で建てられた住宅は、現行の耐震基準に適合させるリフォームがおすすめです。

    断熱改修を行うと光熱費が2~3割削減できる事例もあり、長期的なコスト削減につながります。
    夏の暑さや冬の寒さを軽減し、快適な室内環境を実現する効果も見逃せません。

    まとめ

    戸建てリフォームの成功には明確な目的設定と優先順位付けが重要です。
    全面改装と部分改装では費用が大きく異なり、築年数や工事範囲によっても変動します。

    リフォームを成功させるには、複数の業者から見積もりを取得し、信頼性やコミュニケーション能力、アフターサービス体制を比較検討することが大切です。
    予算には余裕を持たせ、必要な工事と希望工事を区別して計画することで失敗を防げます。
    リフォームを通じて住まいの価値を高め、より快適な生活環境を手に入れましょう。