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【リフォームローンとは?】審査は?上限額は?金利は?賢い選び方も解説します

リフォームローンで住まいの修繕や改修工事が実現できるのを知っていますか?
住宅購入とは違い、少額から利用でき、工事内容により無担保型と有担保型から選択可能です。

金利相場や審査基準を把握することで、最適なローンを見つけられます。
希望通りの住まいづくりに役立つリフォームローンについて詳しく解説していきます。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    リフォームローンの基本を知ろう

    リフォームローンとはどのような目的で利用でき、どんな種類があるのでしょうか。
    基本から見ていきましょう。

    リフォームローンとはどんなローン?

    リフォームローンは、住宅の増改築や補修を行う際に利用できる目的別ローンです。
    キッチン改修にかかる費用は平均200~400万円、バスルーム改修は150~300万円程度となり、小規模な工事から太陽光発電設置(200~400万円)まで幅広く対応します。

    本人または同居家族が所有する住宅に限定され、賃貸物件や別荘などの二次的住宅は原則として対象外です。
    耐震改修(300~800万円)やバリアフリー化工事(100~300万円)など特定工事に特化した商品を提供する金融機関もあり、目的に合わせた選択が求められます。

    リフォームローンの2つの種類

    リフォームローンには無担保型と有担保型の2つがあります。
    無担保型は審査期間が1~3日と短期間で済む反面、金利は1.5~5%と比較的高めで、借入上限も500~1,000万円程度が一般的です。
    有担保型は抵当権設定が必要となるため審査に2~4週間かかりますが、金利は1.0~3.5%と低く抑えられ、借入上限も1,000万円~1億円程度が一般的です。

    種類 審査期間 金利相場 借入上限 特徴
    無担保型 1~3日 2.9~8.0% 500~1,000万円 手続きが簡単
    有担保型 2~4週間 1.5~3.5% 最大1億円 大規模工事向け

    金融機関によって詳細は異なるため、借り入れを検討している金融機関に確認してみましょう。

    リフォームローンと住宅ローンの違い

    リフォームローンと住宅ローンには明確な違いがあります。
    住宅ローンは住宅購入資金に特化しており最長35年・金利0.5~2%が相場です。
    対してリフォームローンは改修工事専用で最長15年・金利2~5%が主流で、商品によって異なります。

    金融機関の例では住宅ローン借入額平均3,500万円に対し、リフォームローンは平均800万円と規模に大きな差があります。
    団体信用生命保険の加入義務について、住宅ローンではほぼ必須とされる一方、リフォームローンでは任意加入が多くみられる点も大きな違いと言えるでしょう。

    リフォームローンの審査はどうなっている?

    リフォームローンは住宅ローンと比較すると審査基準や必要書類に違いがあります。
    特徴を理解しておくことで、申請の成功率を高められるでしょう。
    ここでは、審査基準や通過のコツについて解説します。

    審査で重視されるポイント

    年齢要件は申込時18~70歳・完済時80歳未満が主流となっています。
    年齢が高いほど審査は難しくなり、返済期間も短く設定されるケースが多いです。

    安定した継続収入があることが必須条件で、年収の基準は200~300万円以上が目安とされています。
    勤続年数も重視され、会社員は1年以上、自営業者は2年以上が一般的な基準です。

    正社員や公務員など安定した雇用形態が有利で、勤続年数が長いほど信用度は高まります。
    他のローンやクレジットカードの借り入れ状況、過去の返済履歴もチェックされます。
    延滞や多重債務があると、審査に不利といえるでしょう。
    高額借入や有担保型の場合、団体信用生命保険の加入が求められることがあります。
    健康状態も審査対象となるでしょう。

    審査で通りにくい人の特徴

    審査通過が難しい要素も事前に知っておきましょう。
    アルバイトや派遣などの非正規雇用、自営業で収入が安定していない場合、審査が厳しくなります。

    勤続1年未満だと信用が低く見なされ、審査に不利です。
    正社員でも勤続年数が短い場合は注意が必要
    です。
    住宅ローンや自動車ローン、カードローンなど、他社からの借入が多い場合、返済能力が低いと判断されてしまいます。
    年収に対する返済負担率が高いと審査に不利です。

    過去にローンやクレジットカードの返済遅滞や滞納があると、信用情報に傷がつき、審査に大きく影響します。
    団体信用生命保険の加入が必要な場合は、健康状態が悪いと加入できず、審査に通りにくいことがあるので注意しましょう。

    審査を通りやすくするコツ

    借入希望額が大きいほど審査は厳しくなります。
    自己資金をできるだけ多く用意し、借入額を減らすことで審査通過率が上がるでしょう。

    年収に対する返済額は25~35%が目安です。
    他のローン返済も含めて、無理のない返済計画を立てましょう。

    他社のローンやキャッシング、不要なクレジットカードは解約・返済しておきましょう。
    借り入れ件数や残高が少ないほど、審査に有利になります。
    勤続年数が長く、安定した収入があるほうが望ましいため、転職直後の申し込みは避け、できれば1年以上同じ職場で働いてから申し込みましょう。

    JAバンクや信用金庫、信販会社などは比較的審査が通りやすい傾向があります。
    普段利用している金融機関など、信用できるところがあればそちらも有効です。

    他にも、リフォームローンの審査に通りやすくするためには以下の項目を参考にしてください。

    • 直近の収入証明書類は最新のものを用意する
    • 申込書類に記入漏れや誤りがないか確認する
    • 他社借入は正確に申告し虚偽報告を避ける
    • 勤続年数や雇用形態は正確に申告する

    リフォームローンの金利と借入限度額を理解しよう

    リフォームローンを検討する際は、金利と借入限度額は重要な判断材料です。
    一般的な住宅ローンとは異なる特徴があり、金融機関によって条件設定にも大きな差が見られます。
    リフォームローン特有の金利タイプや借入限度額の設定基準について解説し、資金計画を立てる際の参考にしてください。

    リフォームローンの金利相場

    リフォームローンの金利相場は、ローンの種類によって異なります。
    無担保ローンは担保が不要な分、金利がやや高めで、年1.3%~5%程度が一般的です。
    有担保型リフォームローンは、住宅などの担保を設定することで年0.3%~3%程度と低金利で借りられるケースが多いです。
    金融機関やキャンペーン、利用者の条件によって金利は異なるため、複数の金融機関を比較することをおすすめします。

    固定金利と変動金利の違い

    リフォームローンでは金利タイプも選択できます。固定金利型は、契約時に決めた金利が返済期間中ずっと変わらないのが特徴です。
    返済額が一定で、将来の支出計画が立てやすいでしょう。
    市場金利が上昇しても返済額が増えないため、安心して返済できるというメリットもあります。
    変動型に比べて契約時の金利がやや高めに設定される傾向があるため注意が必要です。

    変動金利型は、主に短期プライムレートなどの市場金利に連動し、半年ごとに金利が見直されます。
    金利が下がれば返済額も減りますが、上がれば返済額が増えるリスクがあります。

    固定金利型よりも当初の金利が低いことが多く、金利が下がれば返済総額も減るでしょう。
    ただし、市場金利の動向によっては返済途中で返済額が増加するリスクも考えられます。

    借入可能な上限額はいくら?

    金融機関によって借入限度額は大きく異なります。無担保型リフォームローンの上限は、500万円~1,000万円程度が一般的です。
    一部の金融機関では、1,500万円まで借り入れできる商品もあります。

    有担保型リフォームローンは1,000万円~1億程度まで設定されていることが多いです。
    実際の借入可能額は年収や返済負担率などの審査結果によって決まります。

    自分に合ったリフォームローンの賢い選び方

    リフォームローンは、金利や返済期間、借入可能額など商品ごとに特徴が大きく異なります。
    自分にぴったりのローンを選ぶには、目的やライフプラン、家計の状況に合わせて比較検討することが大切です。
    リフォームローンの選び方のポイントを詳しく見ていきましょう。

    リフォームの規模に合わせて選ぶ

    工事の規模や目的に応じて、無理のない資金調達と返済計画を行いましょう。
    工事費用が1,000万円未満、短期間で住む場合は無担保型ローンを。
    1,000万円を超える大規模なリフォームや長期返済を希望する場合は有担保型を選ぶと良いでしょう。

    借入希望額がリフォーム費用に足りない場合は、自己資金の追加やリフォーム内容の見直しも検討しましょう。
    金利や返済期間、審査条件も金融機関ごとに異なるため、複数の商品を比較検討することが大切です。

    返済負担を考慮したプランを選ぶ

    リフォームローンを選ぶ際は、毎月の返済が家計に無理なく収まるかどうかを考えましょう。
    返済負担率は年収に対する年間返済額の割合で、年収400万円未満なら30%以下、400万円以上なら35%以下が一般的です。
    リフォームローンは20~25%程度に抑えると、家計に余裕が生まれるでしょう。

    無理のない返済計画を立てるには、借入額や金利、返済期間を入力できるシミュレーションを活用しましょう。
    期間を延ばせば月々の負担は減りますが、総返済額は増加します。例えば100万円を年3%で借りる場合、5年返済と10年返済では月々の支払いに大きな差が出る一方、総額では長期ほど負担が増えます。
    金利や条件によっても総負担額は変わるため、複数の商品を比較した上で選ぶようにしましょう。

    手数料や諸費用も含めて判断する

    ローンに必要なのは、返済金額だけではありません。
    事務手数料や保証料などの諸費用も忘れずに計算し、支払総額で商品を比較検討しましょう。

    さらに、有担保型の初期費用としては、登録免許税に加えて司法書士報酬も必要です。
    団信保険料についても、金利に上乗せする必要があります。
    金利の低さだけに目を奪われず、すべての費用を総合的に判断することで、家計に優しいリフォームローンを見極めましょう。

    まとめ

    リフォームローンは住宅の改修工事向けの金融商品で、手続きが簡単な無担保型と低金利の有担保型があります。
    選ぶ際は、工事規模に適した種類を選び、自分の年収に対する返済負担率を考慮して無理のない計画を立てることが大切です。
    金利だけでなく事務手数料や保証料なども含めた総合的な比較検討を行い、自分のライフプランに最適なローンを選びましょう。