【リビングのリフォーム】今さら聞けない!費用は?間取り変更のポイントは?徹底解説

家族が集まる大切な空間である「リビング」。
時間の経過とともに古さを感じたり、使い勝手の悪さに気付いたりすると、リフォームを検討し始める方が多いでしょう。
本記事では、リビングリフォームの費用相場から間取り変更のポイント、成功のコツまで分かりやすく解説します。
目次
リビングリフォームの費用相場をチェック
リビングリフォームの費用は工事内容や広さによって変動します。
予算計画の第一歩として、一般的な費用相場と価格を左右する要素を確認しておきましょう。
リビングリフォームの平均的な費用
リビングリフォームの費用は、工事内容の規模や使用する素材のグレードによって異なります。
壁紙・クロスやフローリングの張り替えなど小規模なものであれば40万円以下が目安となります。
床暖房の設置や和室から洋室への改装、間取り変更など中規模なリフォームは120万円以下で、全面改装や複数個所のリフォームを行う場合は100~300万円以上が目安です。
実際の費用は部屋の広さや工事の範囲、使用する材料や建物の状態によって変動します。
具体的な見積りは専門業者に相談しましょう。
予算内で最大限の効果を得るためにも、まずは複数の業者から見積りを取ることから始めましょう。
リフォーム内容ごとの費用と工期
リフォーム内容によって必要な費用と日数は大きく異なります。
主な工事内容別の目安を紹介します。
工事内容 | 費用目安(10畳) | 工期 |
---|---|---|
天井・クロス張り替え | 5~15万円 | 1~4日 |
フローリング張り替え | 12~20万円 | 2~5日 |
間仕切り壁の設置 | 8~25万円 | 1~6日 |
間仕切り壁の撤去 | 5~20万円 | 4~8日 |
床暖房設置 | 50~110万円 | 2~4日 |
各リフォームの費用や工期は、あくまでも目安です。
大規模なリフォームや水回りの工事を行う場合、仮住まいが必要になるケースもあります。
実際には現地調査や要望により前後します。
リフォームを計画する際は、余裕を持ったスケジュールを立てるようにしましょう。
リフォーム費用を左右するポイント
リビングリフォームの費用を大きく左右する要素について理解しておくと、予算計画がスムーズになります。
- 建材・設備の価格とグレード
- 築年数や状態
- 施工の難易度やデザイン性
- 人件費
- 物流・運送コスト
- 住宅の広さ・平米数
- 業者・会社の選定
- 追加工事
設備機器や建材のグレードによって費用は大きく変化します。
築年数や古い家の場合、予想外の工事や補強が必要になるケースも考えられるでしょう。
構造上の補強や耐震工事、断熱材の追加やデザイン性の高い施工も費用をアップさせる要因です。
リビングが広いほど、使用する資材や施工時間が増えるため総費用も高くなります。
依頼するリフォーム会社によっても費用は異なります。
複数の業者から見積もりを取り、予算に合わせて計画的に進めることがコストを抑えるポイントです。
予算別リビングリフォームのアイデア
予算別に実施可能なリフォームの内容を見ていきましょう。
50万円以内でできるリフォーム
限られた予算でも効果的なリフォームは十分可能です。
クロスや壁紙の張り替えは比較的リーズナブルで、15畳の部屋なら一般的なビニールクロスで10万円前後かかります。
フローリングの張り替えは、6畳で約10~20万、20畳で約30~40万円が目安です。
無垢材を選ぶと費用は2倍以上になることもあります。
素材によって価格差が大きいため、予算と相談しながら選びましょう。
アクセントクロスの使用や照明器具の交換だけでも空間の雰囲気は大きく変わるため、50万円以下の予算内でも十分に満足度の高いリフォームが実現できます。
50〜100万円でできるリフォーム
予算が50〜100万円あれば、機能性を高めるリフォームも視野に入ります。
床暖房の設置やフローリングの張り替え、間仕切りの撤去などが可能です。
畳からフローリングへの変更や収納の増設など、機能性とデザイン性を両立させる工事も検討できます。
間取りの変更や空間の拡張も実現できるため、家族構成やライフスタイルに合わせたカスタマイズが可能です。
素材や設備のグレードを工夫すれば、複数の工事を組み合わせることもできるでしょう。
100万円以上の本格リフォーム
予算に余裕があれば、より大胆な空間づくりが可能になります。
リビングと別室の壁を撤去してワンルーム化する大規模工事は100万円以上かかるケースが大半です。
水回り(キッチン・浴室・洗面所)の移動を伴うLDK化は、配管や電気工事も含むため高額になりがちです。
壁面収納ユニットの設置や間接照明を含む照明計画は、規模やデザインによって費用が変わります。
複数箇所に本格的なものを設置すれば、100万円以上になることもあるでしょう。
機能性とデザイン性を高めるオプションを加えるほど費用は上がるため、予算配分を工夫しながら優先度の高い要素から取り入れていくのがおすすめです。
リビングを広くする間取り変更のコツ
限られた空間を効果的に活用するには、間取り変更が有効です。
ポイントを押さえて理想的な空間づくりを目指しましょう。
間仕切り壁を撤去する際のポイント
間仕切り壁の撤去は、開放感ある空間づくりの王道テクニックです。
壁がなくなると採光性も向上し、狭くて暗いと感じていた空間が一気に明るく広く感じられます。
ただし間仕切りには「耐力壁」と「非耐力壁」の区別があり、耐力壁は建物を支える重要な役割を担っています。
撤去すると建物の構造に影響するため、専門家との相談が必須です。
間仕切り壁の中には電気配線や配管が通っていることも多く、DIYでの撤去は避けるべきです。
電気系統の作業には資格が必要で、誤った工事は火災や漏電のリスクがあります。
安全面を考慮して、必ず専門業者に依頼しましょう。
人気のリビング拡張パターン
リビング拡張で最も人気があるのは和室との一体化です。
障子を開け放てば段差なく繋がり、さらなる広がりが生まれます。
来客時や子どもの遊び場として柔軟に活用できる点が魅力です。
リビングとキッチンの間仕切り撤去もよく選ばれるパターンです。
LDKとして一体感のある空間ができ、家事をしながら家族と会話を楽しめるようになります。
料理中も孤立感がなくなり、家族の絆が深まります。
間取り形状にも工夫が必要です。I字型リビングは部屋の奥まで視線が届きやすく見通しが良好です。
L字型リビングは2方向の窓で通風・採光を確保しやすいというメリットがあります。
家の構造に合わせて最適な形を選びましょう。
生活動線を考えた間取り設計
快適な暮らしには生活動線の設計が欠かせません。
家族がすれ違う場所や動きやすさを考慮し、キッチン周りの適切なスペース確保など、日常の生活パターンを重視した設計を心がけましょう。
水回り(キッチン・お風呂・洗面・トイレ)を一箇所にコンパクトにまとめることで、家事動線が短くなり効率的です。
特に小さな子どもがいる家庭では、目が届く範囲にリビングとキッチンがあると安心でしょう。
採光や通風を確保するための窓の位置や大きさの工夫、断熱性能に優れたサッシへの交換など、快適性を高める工夫も重要です。
省エネ効果も期待できるため、長期的なコスト削減にもつながります。
リビングリフォームを成功させるためのポイント
理想のリビングを実現するには、計画段階からの注意点や業者選びのコツが必要です。
失敗しないためのポイントを紹介します。
リフォーム前に考えておきたいこと
工事に着手する前に、完成後の暮らしをしっかりとイメージしておくことが大切です。
どんな生活をしたいのか、家族で話し合った上でリフォーム計画を進めましょう。
「くつろぎ」「交流」「趣味」など、何を重視するかで設計方針が変わります。
部分的にリフォームする場合は、現在使用している色や素材と統一感のあるものを選ぶことがポイントです。
空間全体のバランスを考えないと、違和感のある仕上がりになりかねません。
サンプルを実際の部屋で確認するのがおすすめです。
リビングは家族が集まり長時間過ごす場所なので、機能性だけでなく居心地の良さや使い勝手も重視する視点が大切です。
将来的な家族構成の変化も見据えて、フレキシブルな空間づくりを心がけましょう。
リフォーム費用を抑えるための工夫
予算をかけずに効果的なリフォームを実現するコツもあります。
キッチンの位置を変更しない工夫をすることで、配管工事費用を大幅に抑えられます。
移動距離が少ないほど費用も抑えられるため、現状の設備位置を活かす発想が有効です。
既存の床の上から新しい床材を張る「重ね張り」は、「剥がし張り」より費用を抑えられます。
ただし床面の高さが上がる点に注意が必要です。
ドアの開閉や家具の高さとの兼ね合いを考慮しましょう。
壁撤去の工事は自治体の補助金が利用できる場合があります。
特にバリアフリー化や省エネ改修を伴うリフォームは、各種支援制度の対象になることも多いです。
リフォーム会社に確認して、活用できる制度がないか調べてみましょう。
業者選びで失敗しないコツ
業者選びで失敗しないためには、複数のリフォーム業者から見積りを取り、費用だけでなく提案内容や工事期間、アフターサービスなども比較検討しましょう。
費用が安いだけの業者は、工事品質やサポート体制に不安が残ります。
空間全体のコーディネートも提案してくれる会社を選ぶと、色や素材の統一感のあるデザインが実現しやすくなります。
部分的な工事でも全体のバランスを考慮した提案ができる業者が理想的です。
実績が豊富で、類似した間取り変更の事例を多く持つ業者を選ぶと安心です。
施工事例写真の確認は必須で、可能なら実際の施工現場や完成物件の見学をさせてもらえると、仕上がりのイメージがつかみやすくなります。
まとめ
リビングリフォームの費用相場は、内容によって「数十万~数百万」まで幅広く対応可能です。
クロスや床の張替えといった比較的シンプルな工事なら低予算で、間仕切り撤去や床暖房設置は中程度の予算、大規模な間取り変更はより多くの予算が必要となります。
費用を左右する要素は主に「面積、内装材のグレード、工事規模」の3点がポイントです。
間取り変更では壁の構造確認、生活動線の最適化、採光・通風の確保を重視しましょう。
成功のポイントは、事前の綿密な計画、予算内で最大限の効果を引き出す工夫、実績豊富な業者選びです。
理想的なリビングづくりで、家族の団らんをより豊かなものにしていきましょう。