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【IHクッキングヒーターの電源は入るけど加熱できない】故障?すぐ直る?主な原因&対処法を解説

IHクッキングヒーターの電源が入るのに加熱しない状況は想像以上に身近なトラブルです。
突然の故障と思いきや、実は簡単な操作ミスやチャイルドロックの設定などが原因で解決可能なケースが多いものです。

本記事では、電源は入るのに加熱できないIHクッキングヒーターの原因から自分でできる対処法、修理が必要な場合の費用相場まで徹底解説します。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    IHクッキングヒーターが加熱しない主な原因

    IHクッキングヒーターが加熱しない状況に遭遇した時、焦る必要はありません。
    多くの場合は簡単な確認と対処で解決できます。

    操作ミスや設定の確認

    IHクッキングヒーターは電源を入れただけでは加熱されません。
    まず確認すべきは操作手順です。
    多くの機種では電源ボタンを押した後に「加熱」や「揚げ物」などの調理モードボタンを押さなければ加熱が始まりません。

    特にわかりにくいのがチャイルドロックです。
    子どもの誤操作防止機能としてパネル操作をロックする機能が働いていると、電源は入るものの加熱操作ができない状態になります。
    ロック解除方法はメーカーごとに異なるため取扱説明書を確認しましょう。

    調理器具の問題

    加熱されない原因は使用している調理器具にある場合も多くあります。
    IH非対応の調理器具では磁力線による発熱の仕組み上、加熱が行われません。
    調理器具がIH対応かどうかは底に磁石をつけてみるとわかります。
    磁石がくっつけばIH対応と判断してよいでしょう。

    調理器具の形状も加熱に大きく影響します。
    底が平らでなかったり変形していたりすると、トッププレートとの接触が不十分で正しく加熱されません。

    中華鍋のような底に丸みがあるもの、脚付きの鍋、底面に凹凸があるものはIHに不向きです。
    温度センサーが正常に機能せず、加熱不良や突然の停止につながる危険性も。

    鍋の位置とセンサーの問題

    調理器具の位置もIHクッキングヒーターの加熱に大きく関わります。
    調理器具がIHクッキングヒーターの中央からずれていると正しく検知されず加熱されないかもしれません。

    IHクッキングヒーター周辺にフォークやスプーンなどの小物が置かれていると、鍋の位置や存在を正しく認識できないケースもあります。
    使用前に周辺の小物を取り除き正常に動作するか試してみましょう。

    トッププレートの下には温度を検知するセンサーが配置されており、汚れやホコリが付着すると誤作動や加熱不良を起こします。
    長期間の使用で汚れが蓄積している場合は、メーカー推奨の方法でクリーニングを行いましょう。

    自分でできる簡単な対処法

    IHクッキングヒーターの加熱トラブルは専門知識がなくても自分で解決できるケースが多いです。
    ここからは簡単にできる対処法を紹介します。

    電源まわりの確認とリセット

    まずはキッチン専用のブレーカーが落ちていないか確認しましょう。
    IHクッキングヒーターは大きな電力を使用するため、他の電化製品と同時使用するとブレーカーが落ちることがあります。
    落ちている場合は元に戻すだけで改善するでしょう。

    電源コードがしっかりと接続されているかも重要なチェックポイントです。
    コンセントは本体背面や置き台の中に設置されていることが多く、掃除などで誤って抜けてしまうこともあります。

    最も簡単かつ効果的な方法は電源リセットです。
    電源を一度切り、10秒ほど待ってから再度入れることで内部システムがリセットされ、復旧するケースが少なくありません。

    チャイルドロックの解除方法

    操作パネルに「鍵マーク」が表示されている場合は、チャイルドロックが設定されています。
    この状態では加熱操作ができないため解除しましょう。

    チャイルドロックの解除方法はメーカーや機種によって異なりますが、一般的には特定のボタンを長押しするなどの操作で解除できます。
    取扱説明書やメーカーのWebサイトで確認するのがおすすめです。

    正しい調理器具の使い方

    IH対応の調理器具を使用するのが基本です。
    購入時についているIH対応マークを確認するか、手持ちの調理器具なら底に磁石をつけてみて確認しましょう。

    底が平らで変形していない調理器具を選び、必ずIHの指定された加熱エリアの中央に正しく配置するのがポイントです。
    調理器具の底径がIHの加熱エリアと合っているかも確認しましょう。

    IHの特性として知っておきたいのは、調理中に鍋を持ち上げると加熱が停止する点です。
    料理中に鍋をあおるなどの操作を頻繁に行うと、その都度加熱が中断されることがあります。

    故障が疑われる場合のチェックポイント

    自己解決できない場合は故障の可能性があります。
    専門業者に依頼する前に確認しておきたいポイントを解説しますので、お試しください。

    警告表示やエラーコードの確認

    多くのIHクッキングヒーターは故障やトラブル発生時にエラーコードを表示します。
    表示されたコードは機種ごとに意味が異なるため、取扱説明書やメーカーのウェブサイトで確認するとよいでしょう。

    代表的なエラーコードとしてH04などの表示がある場合は温度センサーの不具合などが考えられます。
    まずは電源を切って再起動を試みましょう。

    エラーコードが継続的に表示される場合や、電源を入れ直しても改善しない場合は内部部品の故障が疑われます。
    特に継続的なエラー表示はセンサー類や基板の損傷を示すケースが多く、専門的な修理が必要になるでしょう。

    異音や異常動作の確認

    IHクッキングヒーター使用中に聞こえるブーンという音は冷却ファンの音で正常です。
    しかし通常より異常に大きかったり急に変化したりする場合は注意しなければなりません。

    加熱中に突然停止する場合は安全機能の作動が考えられます。
    空焚き防止や温度過昇防止など、危険を検知して自動停止する保護機能は正常な動作ですが、通常の使用でも頻繁に停止するようであれば故障かもしれません。

    一定時間経過後に自動で電源がOFFになるのは切り忘れ防止機能で正常な動作です。
    しかし加熱直後に停止するのは異常であり、内部基板やセンサーの故障が考えられます。

    トッププレートの損傷と内部浸水

    トッププレートにひびや割れがある場合は要注意です。
    破損部分から内部に水分が入り込むと基板の損傷や故障の原因となります。
    見た目の小さなひびでも深刻な故障につながるかもしれません。

    鍋の吹きこぼれも内部浸水の原因になります。
    液体が内部に浸透すると基板やセンサーが損傷し、加熱不良や電源の問題を引き起こします。

    トッププレートの下には温度センサーや光センサーが配置されており、汚れや損傷があると加熱制御が正常に行われません。
    長年の使用による汚れの蓄積も故障の原因となるため、日頃からのメンテナンスをおすすめします。

    故障の兆候 考えられる原因 自分でできる対処法 専門業者が必要な場合
    エラーコード表示 センサー不良・基板故障 電源リセット 継続的なエラー表示
    異音発生 ファン故障・内部部品の劣化 周囲の清掃・温度を下げる 異常な音が続く場合
    突然の停止 安全機能の作動・センサー異常 適切な調理器具の使用 正常使用でも停止する場合
    トッププレートの損傷 物理的な衝撃・熱による亀裂 軽微な汚れの清掃 ひびや割れがある場合
    加熱ムラ センサー不良・内部回路の故障 調理器具の位置調整 位置調整しても改善しない場合

    修理や交換が必要な場合の対応

    自分での対処でも改善しない場合は専門業者による修理や交換を検討する段階です。
    費用や業者選びのポイントを解説しましょう。

    修理の目安と費用

    IHクッキングヒーターの修理費用は故障箇所によって大きく異なります。
    電源が入らない場合の修理費用は約15,400円~44,000円、加熱しない場合は約18,700円~47,300円が相場です。

    修理費用は技術料・部品代・出張料で構成されており、基板やセンサーなど高額部品の交換が必要な場合は修理費用が高くなります。
    離島や遠隔地では別途出張費用がかかる場合もあるので事前確認が重要です。
    IHクッキングヒーターの耐用年数は約10年とされており、それを超える製品は修理費用と新規購入費用を比較して判断するとよいでしょう。

    修理・交換時の業者選び

    修理はメーカー純正のサービスが安心です。
    専門知識と純正部品を持つメーカー修理サービスは修理品質が高く、保証面でも安心感があります。
    修理前に見積もりを取って費用対効果を検討しましょう。

    修理診断後にキャンセルする場合でも「見積診断料」が発生するかもしれません。
    事前に費用体系を確認しておくと安心です。
    出張料金や見積料金は業者によって異なるため複数の業者に問い合わせるのも良い方法です。

    故障予防のための日常のお手入れ

    IHクッキングヒーターを長持ちさせるには適切なお手入れが欠かせません。
    調理中の吹きこぼれはすぐに拭き取り、トッププレートの隙間から内部へ液体が侵入しないよう注意しましょう。

    お手入れ方法について、以下のポイントがあります。

    • 使用後のトッププレートは冷めてから柔らかい布で拭く
    • 頑固な汚れは専用クリーナーを使用する
    • 水分や油分は放置せずすぐに拭き取る
    • トッププレートの端や隙間に汚れが入り込まないよう注意する

    トッププレートは傷つけないよう柔らかい布での清掃を心がけ、金属たわしや硬いスポンジの使用は避けましょう。
    傷がつくと汚れが蓄積しやすくなるだけでなく、ひびの原因にもなります。

    市販の焼け焦げ防止マットなど敷物を使用する際は注意が必要です。
    これらの敷物は温度センサーの機能を低下させ、過熱や火災などの危険を招く恐れがあります。メーカーが推奨する正しい使用法を守りましょう。

    まとめ

    IHクッキングヒーターが電源は入るのに加熱しない場合、操作ミスやチャイルドロック、調理器具の問題が主な原因として考えられます。
    多くの場合は電源リセットや正しい調理器具の使用など自分でできる簡単な対処で解決します。

    エラーコードが表示されたり異音が発生するなど明らかな故障の兆候がある場合は、内部部品の損傷や基板の故障が疑われるため専門業者による修理が必要かもしれません。
    修理費用は約15,400円~47,300円が相場ですが、製品の状態や年数によっては交換も検討するとよいでしょう。
    日頃から適切なお手入れを心がけることで故障リスクを減らし、長期間快適に使用できます。