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【2025年最新】キッチンリフォーム補助金を徹底解説│申請の流れと注意点も紹介

キッチンリフォームを考えている方にとって費用は大きな壁です。
しかし国や自治体が用意した補助金制度を利用すれば、予算内で憧れのキッチンが手に入るかもしれません。
2025年に活用できる補助金情報と申請ノウハウをご紹介しましょう。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    キッチンリフォームの補助金とは?

    キッチンリフォームで使える補助金制度は実に多様です。
    住宅機能向上や特定目的に沿った制度があり、条件を満たすと工事費用の一部が戻ってきます。詳しく解説しましょう。

    補助金と助成金の違いを理解しよう

    補助金は国や地方自治体が政策達成のために給付する返済不要のお金です。
    公共性の高い目的が多く、申請条件や審査は厳しい傾向があります。
    対して助成金は民間団体や財団が特定活動や事業支援のために出すお金で、比較的融通が利く場合が多いです。

    補助金と助成金はどちらも返済不要ですが、対象となる事業や申請方法に大きな違いがあります。
    キッチンリフォームでは主に国や自治体の補助金制度を活用するのが一般的です。

    キッチン改修だけを対象とする補助金は少なく、住宅全体の性能向上やエネルギー効率化といった大きな目的の一部としてキッチンリフォームが含まれる形が多いといえるでしょう。

    キッチンリフォームに適用される補助金の種類

    長期優良住宅化リフォーム推進事業は耐震性や省エネ性を高めるキッチンリフォームに適用です。
    住宅のグレードアップを図る大規模リフォームの一環として、キッチン改修費用の一部が補助対象になります。

    子育てグリーン住宅支援事業では必須工事のうち2つ以上のカテゴリーの工事を行った場合に補助対象となります。

    自治体独自の住宅リフォーム支援制度は地域経済活性化を目的とし、キッチンを含む一般的なリフォームに適用されることが多いです。
    居住地域により条件や金額が大きく異なるため、地元自治体へ確認しましょう。

    キッチンリフォームの補助金を受けるための条件とは?

    補助金は誰でも受けられるわけではありません。
    収入や家族構成、リフォーム内容によって適用条件が変わります。
    詳しく解説しましょう

    年収や家族構成に関する条件

    一般的に世帯年収が低いほど補助率や上限額が高くなる傾向があります。
    また、子育て世帯や高齢者世帯は優遇措置が設けられていることが多いです。
    18歳未満の子どもがいる家庭や65歳以上の高齢者がいる世帯では補助率が10%程度上乗せされるケースもあるかもしれません。

    居住地域の過疎化対策として、地方では手厚い補助制度が用意されているケースがあります。
    人口減少地域では最大100万円の補助金を出す自治体も珍しくありません。

    世帯主の年齢や住宅の築年数も補助金額や適用条件に影響するポイントです。
    築20年以上の住宅に対する改修は優遇される傾向にあり、特に1981年以前の旧耐震基準で建てられた住宅の改修には手厚い支援が見込まれます。

    リフォーム内容の要件

    キッチンの間取り変更を伴う大規模リフォームは住宅全体の性能向上を目的とした補助金の対象になりやすいといえます。
    単なる見た目の変更だけでなく、生活機能の向上や安全性確保を伴うリフォームが評価されるためです。

    長期優良住宅化リフォーム推進事業では三世代同居のためのキッチンの増設や子育てしやすい環境にするための対面化や移設、間取り変更、広さ拡張などが補助対象となっています。

    子育てグリーン住宅支援事業では、節約水栓の設置など必須とされている工事と同時に、掃除が簡単なレンジフードの設置、ビルトイン食洗機の設置、対面化などをおこなう場合、補助対象となります。

    防災機能強化を目的とした耐震性向上リフォームを伴うキッチン改修も補助金対象となる場合がありますので、事前に確認するとよいでしょう。

    キッチンリフォームの補助金を活用するメリット

    補助金を使ったリフォームには多くのメリットがあります。
    費用面だけでなく、生活の質向上にもつながります。詳しく解説しましょう。

    費用負担を軽減

    キッチンリフォームの平均費用150万円のうち、補助金で数十万円の負担軽減が期待できます。
    工事規模や補助金の種類によりますが、総額の20〜30%程度が補助されるケースが多いようです。
    複数の補助金制度を組み合わせることで、さらなるコスト削減が可能になるかもしれません。

    地域によっては工事費の30%前後が補助されるケースもあり、大幅な出費抑制につながります。
    予算内で高機能なキッチン設備の導入が可能になり、満足度の高いリフォームが実現します。

    省エネ効果を期待

    高効率IHクッキングヒーターの導入により、年間の電気代を約10〜15%削減可能です。
    熱効率の良さから調理時間短縮にもつながり、日々の生活効率も向上します。

    省エネ型食器洗い乾燥機は手洗いと比較して水道使用量を約1/6に削減できます。
    水道代と光熱費の両方で節約効果があり、長期的なコスト削減につながるでしょう。

    LED照明の設置で従来の照明と比べて電力消費を約80%カットできます。
    キッチン作業に適した明るさ確保と省エネの両立が可能です。

    断熱性の高いキッチン窓への交換では、冷暖房効率が向上し、年間の光熱費削減に貢献します。
    快適な調理環境の実現と省エネルギーが同時に達成できる点が魅力といえるでしょう。

    手続きが比較的簡単

    補助金申請における手続きについてのポイントを見ていきましょう。

    • 多くの自治体ではオンライン申請システムを導入しており、24時間いつでも申請可能
    • 施工業者が補助金申請の代行サービスを提供していることも多く、書類作成の手間が省ける
    • 一度申請すれば複数の補助金をまとめて受け取れる自治体横断的な制度もある

    事前審査制度を設けている補助金もあり、申請前に採択可能性を確認できます。

    2025年のキッチンリフォームに使える主な補助金・助成金

    2025年現在、キッチンリフォームに活用できる補助金制度は多数存在します。
    目的別に最適な制度を選びましょう。

    具体的な補助金の例

    「子育てグリーン住宅支援事業」は、省エネ改修等への支援を行う事業で、必須工事すべてを実施すると1戸当たり上限60万円、必須工事のうち2つのカテゴリーを実施すると上限40万円が支給されます。

    介護保険制度による補助は、要介護または用支援認定を受けた方が住む住宅の改修費用の一部が支給されるものです。
    手すり設置や段差解消などのバリアフリー工事が対象で、最大20万円までの支援が受けられる可能性があります。

    【2025年キッチンリフォーム補助金一覧】

    補助金名 対象リフォーム内容 最大補助金額 条件/対象者
    子育てグリーン住宅支援事業 キッチンの改修工事に対する費用の一部補助 上限60万円/戸 グリーン住宅支援事業者が申請
    介護保険 介護が必要な方のためのバリアフリーリフォーム費用の補助 上限20万円/戸 所定の書類を提出し申請
    長期優良住宅化リフォーム推進事業 三世代同居のためのキッチンの増設や子育てしやすい環境に改修するための補助 上限80〜210万円
    /戸
    対象費用の1/3の金額
    所定の書類を提出し申請
    地域限定の助成金 地域特性に応じた支援内容 地域により異なる 自治体に直接相談、申請方法は地域により異なる

    補助金申請の流れと必要書類

    補助金を受け取るには、正確な申請手続きが重要です。
    必要書類や申請タイミングを把握しておきましょう。

    補助金の申請手順

    リフォーム計画段階で施工業者と補助金について相談し、適用可能な制度を確認しましょう。
    早い段階から補助金を視野に入れることで、条件に合った設計ができます。

    工事着工前に補助金申請を行うのか、工事着工後に補助金申請を行うのか、補助金によってタイプが分かれますので、しっかり確認しなければなりません。
    工事着工前に補助金申請を行う場合、審査期間(通常2週間〜1ヶ月)を経て交付決定通知を受け取った後、工事を開始します。
    交付決定前に工事を始めると補助対象外になるケースが多いため、決定通知を待つことが大切です。

    工事完了後に完了報告書と証拠写真を提出し、検査を経て補助金が振り込まれます。
    検査では計画通りの工事が行われたかが確認されるため、変更があった場合は事前報告が必須です。

    必要書類一覧

    キッチンリフォームの補助金申請に必要な主な書類は、補助金の種類によって差があります。
    工事業者が用意する書類なのか、施主が用意する書類なのか、リストを作ってしっかり管理しましょう。

    補助金の種類によっては収入証明書や納税証明書なども必要となる場合があります。
    所得制限のある補助金では、直近の所得証明が重要な判断材料となるかもしれません。

    補助金申請時の注意点

    補助金申請には細かな規則や期限があります。
    失敗しないために重要なポイントを押さえておきましょう。

    申請期限に注意

    多くの補助金は予算枠に達し次第終了するため、申請受付開始後の早い時期の申請が有利です。
    2025年度の補助金は例年4月から受付開始し、9月頃には予算枠に達することが多いです。

    年度をまたぐリフォーム工事の場合、どの年度の補助金を申請するか計画段階で検討が必要で、工事完了が翌年度になる場合の扱いは制度によって異なります。
    自治体の補助金は募集期間が短期間(1〜2ヶ月程度)のケースもあるため、情報収集は常に行うとよいでしょう。

    適用条件の確認

    キッチンリフォームのみでは補助対象とならず、住宅全体の性能向上が条件となる補助金もあります。
    単なる美観向上ではなく、機能性や安全性の向上につながる改修であることが重要です。

    機器の導入にあたっては、指定された基準を満たす製品であるかの確認が欠かせません。
    製品選びの段階から補助金対象機器かどうかチェックしておくと安心です。

    補助対象となる工事と対象外の工事を明確に区分し、見積書に分けて記載することが求められる場合もあります。
    混同すると審査で問題になる可能性があるため注意しましょう。

    過去に同じ住宅で同種の補助金を受けている場合、再申請ができない場合も多くあります。
    過去の補助金利用履歴を確認し、新たな申請が可能かどうか事前に調べておくとよいでしょう。

    施工業者の選び方

    補助金によっては登録事業者や認定事業者限定の場合があり、事前確認が不可欠です。
    補助金申請の実績が豊富な事業者を選ぶことで、申請手続きがスムーズに進みます。
    複数の業者から見積りを取り、補助金対応の有無と合わせて工事品質やアフターサービスも比較検討するとよいでしょう。

    【まとめ】キッチンリフォームは補助金を賢く活用

    2025年のキッチンリフォームでは、多様な補助金制度を活用して費用負担を軽減できます。
    省エネ性能向上やバリアフリー化など、目的に合った補助金を選ぶと良いでしょう。

    申請は早めに行い、必要書類をしっかり準備することが成功の鍵です。
    補助金活用で理想のキッチンを無理なく実現してみてはいかがでしょうか。