アルミサッシの放置は腐食の原因に!長持ちさせるお掃除術をプロの目線で解説

アルミサッシの腐食は、お手入れを怠ることが主な原因で、海岸地帯や交通量の多い道路沿いにお住まいの方は特に要注意です。
しかし、プロが教えるお掃除のコツを実践すれば、アルミサッシを長持ちさせることができます。
この記事では、腐食の原因からお手入れ方法、気をつけたいポイントまで、アルミサッシのメンテナンスに関する情報をわかりやすくまとめました。
ぜひ参考にして、美しいアルミサッシを保ちましょう!
[mokuji]
アルミサッシが腐食する原因って何?
実は、アルミサッシの敵は日常生活の中に潜んでいます。
- 【1】汚れの放置が腐食を引き起こす
- 【2】排気ガスに含まれる化学物質も腐食の原因に
- 【3】アルミの特性が腐食に関係することも
アルミサッシが腐食してしまう原因について見ていきましょう。
【1】汚れの放置が腐食を引き起こす
アルミサッシに付着したほこりや砂などの汚れを放置してしまうと、空気中の水分と結合することで腐食が発生します。
特に海岸地帯や交通量の多い道路沿いに位置する建物では、塩分や排気ガスによる汚損が進みやすい環境にあるため注意が必要です。
【2】排気ガスに含まれる化学物質も腐食の原因に
排気ガスに含まれている硫黄酸化物や窒素酸化物などの化学物質は、雨水や湿気を含んだ空気に溶けやすい性質を持っています。
こうした化学物質が溶け込んだ水分がアルミサッシに付着したまま放置されると、化学反応を起こしてアルミサッシの表面を覆っている酸化膜を変化させ、白サビが発生してしまうのです。
【3】アルミの特性が腐食に関係することも
アルミニウムは本来イオン化しやすい金属ですが、通常はアルマイトと呼ばれる酸化皮膜で覆われているため安定した状態を保っています。
しかしながら、汚れの付着や化学物質との反応によって保護膜が破壊されてしまうと、腐食が進行してしまうのです。
アルミサッシの腐食を防ぐためのお手入れ方法
アルミサッシを長持ちさせるためには、適切なお手入れが欠かせません。
ここでは、腐食を防ぐためのお手入れ方法をご紹介します。
定期的な清掃でサビ知らず!
アルミサッシの腐食を防ぐためには、汚れが軽いうちに清掃することが大切です。
清掃の目安としては、年に1~2回程度でOKです。
表面についた砂やほこりを丁寧に取り除き、水でぬらした柔らかい布またはスポンジで全体の汚れを拭き取りましょう。
汚れがひどい時は中性洗剤を使おう
特に汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた液で汚れを落とし、水洗いするのがおすすめです。
ただし、洗浄剤や薬品を使用する際は中性のものを選び、酸性薬品やアルカリ性薬品は避けるようにしましょう。
お手入れ後は水分をしっかり拭き取ることが大事
お手入れ後は、かたく絞った柔らかい布またはスポンジで全体を拭き取り、水分を残さないようにすることが重要です。
水分が残っていると、汚れが付着しやすくなるだけでなく、カビの原因にもなってしまいます。
プロが教える!アルミサッシの汚れを落とすコツ
アルミサッシの汚れを効果的に落とすためのコツを、プロの視点からご紹介します。
道具 | 効果的な場所 |
---|---|
歯ブラシ | 隅に溜まった汚れ |
サッシブラシ | レール部分 |
メラミンスポンジ | 頑固な汚れ |
ぜひ参考にしてみてください。
【1】隅の汚れは歯ブラシを使って丁寧に
アルミサッシの隅に溜まった汚れは、歯ブラシを利用すると便利に清掃できます。
汚れを浮かせるように、やさしく汚れを磨き上げていきましょう。
【2】レールの溝に溜まった汚れはサッシブラシで
アルミサッシのレール部分の溝にたまったホコリやゴミは、サッシブラシを使ってかきだしましょう。
ペットボトルに水を入れて流しながら、ブラシを使ってアルミサッシを水洗いするのもおすすめの方法です。
【3】落ちにくい汚れにはメラミンスポンジを使う
水や中性洗剤で落ちない頑固な汚れには、メラミンスポンジの出番です。
メラミンスポンジを水で濡らしてから、優しく擦るように汚れを落としていきます。
アルミサッシのお手入れで気をつけたいポイント
アルミサッシの美観を保ち、長持ちさせるためには適切なお手入れが必要です。
しかし、お手入れの方法を誤ると、かえってサッシを傷めてしまう可能性があります。
アルミサッシのお手入れで気をつけたいポイントを解説します。
洗剤選びは慎重に!
アルミサッシのお手入れに使う洗剤選びは、慎重に行う必要があります。
アルコールやシンナーなどの有機溶剤、酸性洗浄剤、アルカリ洗浄剤は絶対に使用しないでください。
これらの洗剤は、アルミサッシの金属部分を腐食させたり、塗膜はがれを引き起こす原因になります。お手入れには、中性洗剤を薄めた液を使うのが最適です。
洗剤選びで迷ったら、アルミサッシ専用の洗浄剤を選ぶのも一つの方法でしょう。
お手入れ道具にも注意
お手入れに使う道具選びも、アルミサッシを傷めないように注意が必要です。
ワイヤーブラシやたわし、金属たわしなどは、アルミサッシの表面に傷をつけるおそれがあるので使わないでください。
お手入れには、柔らかい布やスポンジ、歯ブラシなどを使うのがおすすめです。
特に、隅の汚れを落とす際は、歯ブラシを使うと効果的です。
レール部分の溝に溜まった汚れは、サッシブラシを使ってかき出すのが良いでしょう。
電装部品には水をかけないように
アルミサッシのお手入れで最も注意したいのが、電装部品への水濡れです。
サッシに付属している電装部品に水がかかると、故障するおそれがあります。
お手入れの際は、電装部品に水がかからないように細心の注意を払ってください。
電装部品周辺は、水を含ませた布で拭くようにし、直接水をかけるのは避けましょう。
万が一、電装部品に水がかかってしまった場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、完全に乾燥させることが大切です。
アルミサッシのお手入れに関するよくある質問
アルミサッシのお手入れについて、よくある質問にお答えします。
適切なお手入れ方法を理解して、美しく長持ちするアルミサッシを維持しましょう。
【Q1】アルミサッシが腐食する原因は何ですか?
アルミサッシが腐食する主な原因は、サッシに付着した汚れを放置することです。ほこりや砂などの汚れが、空気中の水分と結合することで腐食が発生します。
排気ガスに含まれる硫黄酸化物や窒素酸化物などの化学物質との反応も、腐食を引き起こす要因の一つです。化学物質は雨水や湿気を含んだ空気に溶けやすく、アルミサッシに付着した水分と化学反応を起こすことで、酸化膜を変化させ白サビを発生させます。
【Q2】アルミサッシの汚れを落とすのにおすすめの洗剤は?
アルミサッシの汚れを落とすのに最適なのは、中性洗剤を薄めた液です。
酸性薬品やアルカリ性薬品は、アルミサッシの表面を傷める可能性があるので避けてください。
市販のアルミサッシ専用洗浄剤を使うのも良いでしょう。
汚れがひどい場合は、メラミンスポンジを使うのも効果的です。
ただし、力を入れすぎるとサッシに傷がつくので、優しく擦るように汚れを落としていくことが大切です。
【Q3】アルミサッシのお手入れはどのくらいの頻度で行えばいいですか?
アルミサッシは、汚れが軽いうちに清掃することが大切です。
お手入れの目安は、年に1~2回程度が適切でしょう。
ただし、海岸地帯や交通量の多い道路沿いにお住まいの場合は、もう少しこまめなお手入れが必要です。
潮風に含まれる塩分や、車の排気ガスによる汚れが付着しやすいためです。
定期的な清掃を心がけることで、アルミサッシの腐食を防ぎ、美観を長く保つことができます。
もし重度の腐食があるなど、お手入れでは対処しきれない場合は、専門業者に相談するのがおすすめです。
状況によっては、サッシの交換が必要になることもあります。
補助金を活用することで、交換費用を抑えられるケースもありますので、ぜひ専門家に相談してみてください。
まとめ
アルミサッシの腐食は、汚れの放置や排気ガスに含まれる化学物質との反応が主な原因となります。
長持ちさせるためには、年に1~2回程度の定期的な清掃が大切で、汚れが軽いうちに丁寧に取り除くことが重要です。
汚れがひどい場合は中性洗剤を使うのも効果的ですが、万が一、重度の腐食があり交換が必要な場合は、専門業者に相談するのが賢明でしょう。
サッシの修理・メンテナンス・交換でお悩みの際は、ぜひ「創建リフォーム」まで、お気軽にご相談ください。
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