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エコキュート故障!寿命?直せる?症状&原因総チェック!修理費用の目安も解説します

エコキュートの突然の故障により、日々使うお湯が出なくなったり、リモコンが反応しなくなったりすると生活に支障が出ます。
修理か買い替えか、費用はどのくらいかかるのか、疑問も多いでしょう。

本記事ではエコキュートの故障症状や原因、修理費用の目安まで詳しく解説します。
故障時に慌てないための知識を身につけておきましょう。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    エコキュートはどんな症状で故障する?

    エコキュート故障時に起こる主な症状には、お湯の出方異常、お風呂の湯はりトラブル、リモコン不具合、水漏れなどがあります。
    症状を正しく把握し、対処する方法を解説します。

    お湯の出方に関するトラブル

    お湯が出ないという症状で多いのは貯湯タンクの湯切れです。
    湯切れを起こすとリモコンの残湯表示がゼロになり、水しか出なくなります。
    残湯量が少なくなるとエコキュートは自動的に沸き上げを開始しますが、予想以上に使用量が増えると追いつかない場合もあります。
    リモコンで残湯量を確認し、沸き上げモードを「おまかせ多め」などに変更すると改善するでしょう。

    お湯がぬるいという症状は複数箇所で同時に給湯を行ったときや設定温度の低下で発生することがあります。
    キッチンとお風呂で同時にお湯を使うと水圧の関係で温度が下がりやすくなります。
    特に冬季は配管の熱損失が大きくなり、設定温度よりも3〜5℃低い温度のお湯になることもあります。
    冬場は設定温度を通常より高めに調整すると良いでしょう。

    症状 考えられる原因 対処法
    お湯が出ない 貯湯タンクの湯切れ リモコン残湯表示確認、沸き増し運転
    お湯がぬるい 複数箇所での同時使用、設定温度低下 同時使用を避ける、設定温度を上げる
    出湯量が少ない 配管詰まり、減圧弁故障 配管洗浄、減圧弁交換(業者依頼)

    お風呂の湯はりでよくあるトラブル

    浴槽に湯が溢れてしまう現象には主に3つの原因があります。
    浴槽に残り湯があること、循環口の目詰まり、水位設定の誤りです。
    湯はり前に残り湯を抜き、循環口の汚れを確認して清掃することで防止できます。

    湯はりができない場合は貯湯タンクのお湯残量が足りていない可能性が高いです。
    リモコンで残湯量を確認し、湯が少なければ沸き増し機能の使用がおすすめです。
    急いでいる場合は「高速沸き増し」機能を活用すると短時間でお湯を増やせます。

    循環口が詰まると正常な湯はりができなくなります。循環口は中性洗剤と柔らかい布で定期的に清掃しましょう。
    金属ブラシなどの硬いものは循環口の塗装を剥がす原因になるため使用を避けるべきです。

    リモコンや水漏れのトラブル

    リモコンが反応しない場合は節電モードになっている可能性があります。
    節電モード解除や配線接続の確認を優先的に行いましょう。
    リモコンの再起動(電源プラグの抜き差し)で改善することも多いです。

    貯湯タンクからの水漏れを発見したら直ちに専用止水栓(赤色ハンドル)を閉じる必要があります。
    放置すると床下浸水など二次被害を招く恐れがあるため注意が必要です。

    配管継ぎ目からの漏水はナットの締め直しで改善する場合もありますが、素人判断は危険です。
    修理時に専門業者の立会いを必ず求めましょう。

    エコキュートの寿命はどれくらい?故障原因も解説

    エコキュートは高額な設備です。寿命や故障原因を知っておくと買い替え時期や対策を判断しやすくなります。
    適切な手入れで長く使う方法も紹介しますので参考にしてください。

    エコキュートの平均寿命とは

    三菱電機やコロナなど主要メーカーは公式に10〜15年をエコキュートの耐用年数として公表しています。
    2001年に発売された初代モデルでも定期点検や部品交換で長期間稼働している実例があります。

    メーカーは製品の補修部品を製造打ち切り後、10年が修理可能期限の目安です。
    それ以降は部品入手が難しくなり修理できなくなる可能性が高まるので注意しましょう。

    エコキュートが故障する主な原因

    初期不良は保証期間内(一般的に1年)に発覚することが多く、無償修理対象となります。
    初期不良では電気系統の接触不良や制御基板の不具合が比較的多いです。

    経年劣化による故障では主にポンプシャフトの摩耗、パッキンの硬化、配管の腐食が原因として挙げられます。
    10年を超えるとこれらの部品劣化が急速に進行する傾向にあるため注意が必要です。

    使用年数が増えるにつれて故障原因となるポイントには、以下のようなものが挙げられます。

    • 給湯ユニットのポンプ劣化(水圧低下につながる)
    • 貯湯タンク内部のスケール堆積(性能低下の原因)
    • 配管の腐食や詰まり(水漏れ、給湯不良を引き起こす)
    • ヒートポンプ部分の冷媒漏れ(沸き上げ能力低下の原因)

    寿命を延ばすメンテナンス方法

    エコキュート内部のスケール堆積を防ぐため、年2回のタンク内洗浄が効果的です。
    専用洗浄剤を使った清掃でカルシウム成分などの堆積物を取り除くことができます。
    特に硬水地域では洗浄頻度を増やすと良いでしょう。

    10年以上経過した機器では年1回の業者点検が欠かせません。
    漏電遮断器や逃し弁の動作確認など、専門知識が必要な点検項目が多いためです。

    凍結防止ヒーターの作動確認は外気温が3℃以下になる前に行いましょう。
    凍結による配管破損は大きな水漏れを引き起こし、高額修理につながります。
    寒冷地では特に注意が必要です。

    エコキュートの故障は自分で直せる?修理の流れは?

    エコキュート故障時に自分で対応できる範囲と専門業者に依頼すべき症状を見極めることが重要です。
    適切な判断で修理費用を抑えつつ安全に対処しましょう。

    自分でできる対処法とは

    リモコンに表示されるエラーコード「C03(高圧異常)」は強制リセットで解消可能な事例があります。
    一度電源プラグを抜き、10分ほど経ってから再度電源を入れると復旧することがあります。

    湯はりができない場合はリモコンの「おまかせ運転」モードから通常運転へ切り替えることで改善することもあるようです。
    運転モードによって優先される機能が異なるため、状況に合わせた設定変更を試してみましょう。

    配管の凍結予防には断熱材を巻き付けることや微量の水を流し続けることが効果的です。
    特に屋外にむき出しになっている配管部分は凍結リスクが高いため、冬場の対策が重要です。

    専門業者に修理を依頼すべき症状

    漏電遮断器がたびたび作動する場合は、感電事故リスクがあるため直ちに専門業者に連絡しましょう。
    漏電は火災の原因にもなるため、自己判断での使用継続は避けましょう。

    ヒートポンプユニットから異音がする場合はコンプレッサーの損傷が疑われます。
    放置するとさらなる故障の原因となるため専門業者による修理が必須です。

    リモコンに「H67」エラー(冷媒漏れ検知)が表示された場合はメーカー認定技術者による修理が必要です。
    冷媒の取り扱いには特殊な資格が必要なため、一般の方では対応できません。

    修理依頼の流れと注意点

    三菱電機などの主要メーカーは365日24時間受付の修理サービスを提供しています。
    水漏れなどの修理依頼をする際は被害状況の写真撮影をしておくと保険請求に役立ちます。

    メーカー以外の修理業者に依頼する場合は、メーカー保証対象外となる可能性があることを書面で確認しましょう。
    特に部品交換を伴う修理では、純正部品使用の有無が後々の故障に影響する場合があります。

    エコキュートの修理費用はいくらかかる?

    エコキュート修理の費用相場を知っておくと、修理か買い替えかの判断材料になります。
    症状別、エラーコード別の費用目安を解説しますので、参考にしてください。

    症状別の修理費用相場

    基本修理費(出張費・診断費含む)は14,000円〜が相場です。
    軽微な不具合であれば基本料金のみで修理完了する場合もあります。
    ただし部品交換が必要になると費用は上がります。

    ヒートポンプユニットのコンプレッサー交換は90,000円〜180,000円と高額です。コンプレッサーはエコキュートの心臓部とも言える重要部品で、交換には専門技術が必要なため費用が高くなりがちです。
    リモコン全交換の場合は19,000円〜45,000円程度かかります。
    リモコン交換時は型番一致が必須条件となるため注意が必要です。
    機種によっては生産終了でリモコン入手が難しい場合もあります。

    エラーコード別の修理費用

    C系エラーコード(電気系統不具合)の修理費用は14,000円〜59,000円程度です。
    制御基板や配線関連の修理が中心となり、部品代によって費用が変動します。

    H系エラーコード(冷媒漏れなど)の修理は59,000円〜かかります。
    冷媒補充の場合、ガスの充填量によって費用が変動するため一概には言えません。
    複雑な症状の場合はさらに高額になる場合があります。

    E916(水位センサー異常)の修理費用は14,000円〜30,000円程度です。
    センサー交換や配線修理が主な作業内容となります。
    比較的簡単な修理で済むケースが多いようです。

    修理と交換を検討するポイント

    10年以上使用している機種で修理費が15万円を超える場合は、新規購入が経済的と言えるでしょう。
    長期的に見れば省エネ性能が向上した新型機種への交換でランニングコスト削減も期待できます。

    部品の保有状況はメーカー公式サイトで製造年を確認すると分かります。
    製造から10年以上経過した機種は部品供給が終了している可能性が高く、修理不能になるリスクも考えられるでしょう。

    自治体によっては省エネ機器への交換に補助金(最大5万円)が出る場合があります。
    新規購入を検討する際は地域の補助金制度を調べてみると費用負担が軽減されるでしょう。

    まとめ

    エコキュートの故障は日常生活に大きく影響します。
    お湯が出ない、ぬるい、リモコン不調など症状は多岐にわたりますが、原因がわかれば自分で直せる場合もあります。

    水漏れや異音など危険を伴う症状は専門業者に任せましょう。
    修理費用は症状により1万円台~18万円以上まで差があり、10年超の機種で高額修理が必要なら買い替えも視野に入れるべきです。
    定期的な点検で寿命を延ばし、故障時には状況に合った対応を取りましょう。
    エコキュートの寿命や修理について知識があれば、急なトラブルでも落ち着いて対処できます。