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【エコキュート修理】原因別対処法と費用相場まとめ!失敗しない業者選びのポイントも紹介

エコキュートは、急に温水が出なくなったり、エラーコードが表示されたり、水漏れが発生したり、急に故障サインが出始めるものです。
本記事では故障原因から対処法、修理費用相場、信頼できる業者選びまで一挙解説します。
修理前に知っておくべき情報をまとめました。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    エコキュートの故障原因と症状

    初期不良から経年劣化まで、故障原因はさまざまです。
    自分で対応可能なケースと専門家に任せるべき状況を見極めましょう。

    初期故障と磨耗故障の違い

    エコキュート故障は大きく3つに分類されます。
    設置後1~2年で発生する初期故障、10年以上使用後に部品劣化で発生する磨耗故障、そして3~7年目に予期せず発生する偶発故障です。

    初期故障は製造段階の欠陥や施工時の技術不足が原因です。
    メーカー保証期間内なら無償修理が受けられるため、購入時の保証書を大切に保管しておく必要があります。
    施工ミスによる故障はメーカー保証適用外となる場合もあるため、購入時の契約内容確認が重要です。

    磨耗故障は長期使用による部品劣化が原因で発生します。
    修理費用と残存耐用年数を比較し、部品単体修理よりユニット全体交換のほうが経済的と判断されるケースも少なくありません。
    10年超の機器では修理より買い替えが得策な場合もあります。

    代表的な故障症状と発生箇所

    リモコンに「U51」「H29」などのエラーコードが表示された場合は、給水弁や配管接続部分に問題があることを示します。
    各メーカー固有のコード体系があるため、取扱説明書で確認しましょう。

    貯湯タンク下部からの水漏れは三方弁・減圧弁の経年劣化が主な原因です。
    放置すると周辺機器や床材へダメージが広がり、修理費用が膨らむ恐れがあります。
    水漏れ発見時は即座に対応が必要です。

    ヒートポンプからの異常な振動音は、圧縮機やファンモーターの故障兆候と考えられます。
    振動音の質や発生タイミングを記録しておくと、修理依頼時の状況説明に役立つでしょう。

    自分でできるエラーチェック

    パナソニック製エコキュートの「U」系エラーコード(例:U22)表示時は、給水元栓の確認など自分で対応できる場合があります。
    三菱製エコキュートでU29エラーが表示された場合は、浴槽アダプターの目詰まり確認と清掃が有効です。

    以下のポイントを確認しましょう。

    • 浴槽アダプターのフィルター取り外し
    • フィルター内の汚れや髪の毛を除去
    • 水で洗い流してから再設置
    • リモコンでエラーリセット操作

    全メーカー共通で電源再起動操作により一時的なシステムエラーが解消可能です。
    分電盤のブレーカーを10分程度切った後、再投入すると正常動作に戻ることがあります。
    複数回試しても改善しない場合は専門業者への連絡が必要です。

    原因別の具体的な対処法

    状況に応じた対処法を知っておけば、業者到着前の応急処置や安全確保ができます。
    原因別の具体的な対処法を見ていきましょう。

    凍結・断水時の応急処置

    給水管凍結時は0‑40℃程度のぬるま湯を布に浸し、凍結した部分に優しく当てます。
    熱湯はパイプを破損させる恐れがあるため使用は厳禁です。
    凍結解消後、水抜き栓を閉め、元栓を開けて水漏れがないか確認します。

    断水復旧後はリモコンの沸き増しボタンを押してタンク再充填が必要です。
    断水中にタンク内の水位が低下していると、ヒートポンプが動作せず給湯できない状態になります。
    再充填完了までは約20〜30分かかります。

    浴室シャワーからのみ冷水が出る場合は、ふろアダプターのフィルター清掃が効果的です。
    浴槽内の循環口カバーを外し、中のフィルターに溜まった汚れを取り除けば、湯温が回復するケースが多く見られます。

    業者に連絡すべき危険な症状

    漏電ブレーカーが頻繁に作動する場合は、基盤ショートの危険性があります。
    即時に電源を遮断し、専門業者に連絡が必要です。
    漏電は火災や感電事故につながる恐れがあるため、素人判断での通電再開は絶対に避けましょう。

    タンク周辺で大量の漏水が発生した場合は、給水配管専用止水栓を閉鎖し、緊急連絡が必要です。
    漏水箇所が不明確でも、念のため床にバスタオルを広げて水分吸収対策をすると二次被害を防げます。

    リモコンに「H」系エラー(例:H50)が表示された場合は、専門技術者による部品交換が必須です。
    「H」エラーは主要機器の重大な故障を示すため、自己解決は困難です。
    修理業者に連絡し、エラーコードと発生状況を正確に伝えましょう。

    修理到着までの安全を確保

    水漏れ発生時は漏電防止のため分電盤のブレーカーを落とします。
    水と電気の接触は非常に危険なため、濡れた手でブレーカーに触れないよう注意が必要です。

    タンクからの湯漏れ時は排水バルブを開放し内部圧力を低減します。
    排水バルブは通常、貯湯タンク下部にあるものです。
    湯温が高い場合があるため、やけどに注意して作業を行いましょう。

    異臭発生時はガス漏れの可能性があり、火気厳禁で換気を徹底します。
    窓や扉を開けて室内の空気を入れ替え、電気スイッチの操作も控えましょう。

    エコキュート修理の費用相場

    エコキュートは、メーカーや箇所によって修理の費用が異なります。
    費用相場をまとめましたので、参考にしてみてください。

    メーカー 部品/症状 修理費用目安
    三菱電機 電源不具合 14,000円~
    三菱電機 ヒートポンプユニット修理 77,000円~156,000円
    ダイキン 水漏れ修理 25,000円~45,000円
    ダイキン 温度制御不良 35,000円~50,000円
    パナソニック リモコン交換 19,000円~
    パナソニック 循環ポンプ修理 59,000円~

    主要メーカー別修理費目安

    三菱電機製エコキュートは電源関連の不具合修理が14,000円程度から、ヒートポンプユニット修理は状態によって77,000円~156,000円の幅があります。
    部品交換範囲が広いほど費用は高額になります。

    ダイキン製は水漏れ修理が25,000円~45,000円、温度制御不良の修理は35,000円~50,000円が相場です。
    修理箇所の特定が難しい場合は診断料金が別途発生するケースもあります。
    事前見積りを取得しておくと安心です。

    パナソニック製はリモコン交換が19,000円程度から、循環ポンプ修理は59,000円からと比較的明確な価格設定です。
    ただし、複合的な故障の場合は個別部品修理の合計より高額になる傾向があります。

    部品が確保できるか確認する

    主要メーカー各社とも生産終了後10年で部品供給が終了する可能性があります。
    2015年以前に製造されたモデルは、2025年現在で部品入手困難なものも多いです。

    修理不可能と判断された場合はユニット全体交換が必要で、高額な費用が必要になります。
    耐用年数や部品供給状況を考慮した修理判断が重要です。

    旧型式の基盤故障時は修理不可でユニット全体交換が必要になります。
    基盤は製造時期による互換性の問題が多く、後継部品での代替が困難な部位です。
    修理か買い替えか検討する際は、部品の在庫状況を確認しましょう。

    保証期間を確認する

    三菱電機と、ダイキンはヒートポンプ部分が3年、タンク部分が5年の保証期間があります。
    一方、東芝は全コンポーネント5年保証となっており、他社より長期保証が魅力です。

    延長保証に加入していれば最大10年間メーカー直営修理が可能となり、突発的な修理費用負担を軽減できます。
    購入時の延長保証加入の有無を確認し、適用条件を把握しておくと安心です。
    メーカーによって保証適用範囲が異なるため、トラブル発生前に保証書の内容確認をおすすめします。

    失敗しない修理業者の選び方

    どの業者に修理を依頼するかは重要なポイントです。
    品質と価格のバランスが取れた業者選びが、修理満足度を左右します。

    資格保有業者であるか確認する

    第二種電気工事士、給水装置工事主任技術者などの資格保有は必須条件です。
    資格保有者が在籍しているか事前確認することで、適切な技術レベルの業者か判断できます。

    高圧ガス製造保安責任者(冷媒取り扱い資格)の有無確認も重要です。
    エコキュートは冷媒ガスを使用するため、適切な資格を持った技術者による作業が安全性確保に不可欠です。

    無資格者による作業は違法な場合もあります。
    メーカー認定工事店かどうか確認することで、純正部品使用可能かどうか判断できます。

    複数社から見積もりを取る

    人件費単価と部品単価の明細を確認しましょう。
    総額表示だけでなく内訳が明確な見積りを出す業者は、価格設定に自信がある証拠です。

    遠征費の算定基準(距離制か固定費か)の確認も必要です。
    距離に応じて遠征費が変動する場合と、エリア内一律料金の場合があり、立地によって費用差が生じます。

    保証期間の長さと再修理時の対応方針を比較しましょう。
    修理後のトラブル発生時、無償対応期間が長い業者を選ぶと安心感が高まります。
    短期間での再故障リスクを考慮した業者選びが重要です。

    緊急対応時の確認をする

    緊急時は、24時間365日対応可能なコールセンターの有無を確認しましょう。
    夜間や休日のトラブル発生時にすぐ対応してくれる業者は安心感が違います。
    緊急時の連絡先と対応可能時間帯を事前に確認しておきましょう。

    初回訪問時の診断費無料キャンペーンの適用条件ををチェックしておくと良いでしょう。
    「無料診断」をうたっていても、実際の修理を依頼しない場合は出張費が発生するケースもあります。事前に明確な条件確認が必要です。

    仮修理(応急処置)から本修理までの工程説明の明確性もポイントです。
    説明があいまいな業者は避けるべきでしょう。

    まとめ

    エコキュート修理では故障原因を正確に把握し、適切な対処法を選択しましょう。
    初期故障はメーカー保証が適用される可能性が高く、磨耗故障は部品交換か本体入替の判断が必要です。
    リモコンエラーコードから症状を特定し、自己対応可能か業者依頼必須かを見極めると良いでしょう。

    修理費用は三菱電機やパナソニック、ダイキンなど各メーカーによって相場が異なります。
    業者選びは技術資格保有の確認と複数社見積り比較が鉄則です。
    メーカー認定店か否か、緊急時対応の有無もチェックして、安心して修理を行いましょう。