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【エコキュート交換】どこに頼むと良い?相場~失敗しない業者選びを徹底解説

エコキュート交換業者を選ぶ際、多くの方が価格とサービス品質に悩むはずです。電力会社系や専門業者、量販店まで選択肢は多岐にわたりますが、後悔しない選び方には共通ポイントがあります。今回は、業者選びから価格相場、工事の流れまで交換に必要な情報を解説します。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    エコキュート交換はどんな業者に依頼できる?

    エコキュート交換を依頼できる業者には、それぞれ特徴やサービスが異なるためどこに頼んでいいか分からないことも多いでしょう。
    各業者のタイプの違いを知ることで、予算やニーズに合った最適な選択が可能です。

    電力会社系の業者のメリットとデメリット

    電力会社系列の業者は充実したアフターサービスが最大の魅力です。
    24時間対応のサポート体制や定期点検サービスなど長期的な安心感を重視する方に適しています。
    ただし価格面ではネット業者と比較して5~15万円ほど高くなる傾向が見られます。

    電気事業法改正によって電力自由化が進み、都市ガス会社や新電力会社もエコキュート交換市場に参入するようになりました。
    選択肢が広がった半面、各社のサービス内容を比較検討する手間が増えたとも言えます。

    分割支払いが可能ですが、金利分が上乗せされるため、総支払額は現金一括より高くなるケースがほとんどです。
    資金に余裕がある場合は一括払いが経済的でしょう。

    地域密着型の電気店や工務店の特徴

    地元密着の電気店は即日対応や細かな要望への柔軟さが強みです。
    急な故障時に素早く駆けつけてくれる安心感があります。
    価格面では販売数の少なさから量販店より3~5万円ほど高額になる傾向があります。

    リフォーム工務店では浴室改修とエコキュート交換をセットで依頼すると割引が適用されるケースが多いです。
    複数の設備更新を検討中の方にとっては総費用を抑える選択肢となるでしょう。

    技術力については個人経営店舗では第二種電気工事士資格を持たないスタッフが作業するケースもあり、店舗によって技術レベルにばらつきが見られます。
    依頼前に施工実績や資格保有状況を確認しておくと安心です。

    家電量販店とネット専門業者の違い

    家電量販店の工事費相場は15~25万円程度で、全国展開の安心感がある反面、実際の施工は外注先に依存するため技術レベルに不安定さが見られます。

    ネット専門業者の最大の強みはメーカー直販ルートを活用した価格の安さです。
    本体価格を30~50%削減できるケースもあり、例えばパナソニックHE-C30LQMSは家電量販店では約50万円前後が相場のところ、ネット専門業者では35万円台で販売されている事例もあります。

    ネット業者の中でも価格差があるため、複数社の見積もり比較がおすすめです。
    価格面で大きなメリットがある一方、アフターサービスや工事品質、保証内容なども確認して選ぶことが大切です。

    業者タイプ 価格相場(工事込み) 特徴 向いている人
    電力会社系 50~60万円 アフターサービス充実 安心重視の方
    地域電気店 48~55万円 即日対応可能 細かな要望がある方
    量販店 45~60万円 実物確認可能 比較検討派
    ネット業者 40~50万円 価格が安い コスト重視の方

    エコキュート交換の費用相場はいくら?

    エコキュート交換費用は機種や工事条件によって大きく変動します。
    総額相場と細かな価格変動要因を把握することで、予算計画を立てやすくなります。

    標準的なエコキュート交換の総額

    工事費込みの総額相場は370Lタイプで45~55万円程度です。
    例えば三菱電機のSRT-W306Dは実績価格47万円台からと、標準的な価格帯です。
    寒冷地仕様機種になると一般地域向け機種と比べて約5万円高く、海沿いの塩害対策が必要な地域では10~15万円高くなります。

    2025年度に実施されている「給湯省エネ2025事業」を活用すれば最大13万円の補助金が受けられます。
    経済産業省管轄のこの制度は省エネ性能の高い給湯器への買い替えを促進するもので、大きな負担軽減が期待できるでしょう。

    タンク容量とグレード別の価格

    タンク容量とグレードによる価格差は予想以上に大きいです。
    300L(2~4人用)のスタンダードモデルであれば40万円台で導入可能ですが、同じ容量のプレミアムモデルになると55万円台と約15万円の差が生じます。

    容量が上がるとさらに価格差は大きくなるため、家族人数に合った適切な容量選びが費用最適化のポイントと言えるでしょう。
    機能面では、フルオート機能搭載機種は給湯専用機種より7~10万円高く設定されています。
    必要な機能を選択すれば、コストを抑えられるでしょう。

    工事費用と設置条件による違い

    標準工事費は10~20万円程度ですが、コンクリート基礎の新設が必要な場合は3~5万円の追加費用が発生します。
    設置場所によって次のような費用変動も考慮しておきましょう。

    • 2階設置の場合・・・配管延長工事で5~8万円追加
    • 既存配管の腐食交換・・・3~5万円/m
    • 配線の延長や増強・・・2~4万円
    • 外構復旧工事・・・状況により変動大

    自治体の条例で防音カバー設置が義務付けられている地域では、施工費が5~10万円増加するケースもあります。
    事前に地域の規制や条例を確認し、想定外の出費を防ぐと良いでしょう。

    見積もり依頼時には標準工事に含まれる内容と別途費用が発生する条件を明確にしてもらうことが重要です。
    複数業者から見積もりを取ることで適正価格を見極める参考になります。

    エコキュート交換で失敗しないための業者選びのポイント

    業者選びは交換工事の成功を左右する重要なポイントです。
    後悔しない選択をするための確認事項やチェックポイントを押さえましょう。

    業者選びで確認すべき重要なポイント

    電気工事士資格は必須条件です。エコキュート設置には電気工事の知識が必要であり、無資格者による施工は法律違反となります。
    さらに配管改修を伴う場合には給水装置工事主任技術者の資格も必要になります。

    見積書には『JIS C 9220 年間給湯効率』の性能値が明記されているか確認しましょう。
    この数値が高いほど省エネ性能が高く、長期的な電気代削減につながります。

    メーカー認定店であれば純正部品を使用するため安心感があります
    認定店か否かは各メーカーのウェブサイトで確認可能ですので、契約前にチェックしておくと良いでしょう。

    訪問販売や比較サイトの注意点

    訪問販売の相場は通常価格より15~25%高く設定されていることが多く、国民生活センター2024年度報告によると即日契約を迫るケースが少なくありません。
    検討時間を十分に取れる業者を選びましょう。

    「業界最安値」を謳う比較サイトについては注意が必要です。
    公正取引委員会の調査によると、多くのサイトが広告料で順位を操作しています。
    ランキングサイトの口コミ評価も信頼性に欠けることがあり、複数の情報源から業者評価を確認するのがおすすめです。

    専門業者を選ぶメリット

    専門業者の54%が24時間365日緊急対応可能とされており、突発的なトラブル発生時の迅速な対応は大きなメリットです。
    メーカー認定を受けた業者は技術力が担保されているため、契約前に認定状況を確認しておくと安心でしょう。

    10年保証付きの業者を選ぶと、長期間にわたり無償修理や部品交換などのサポートが受けられるため、万が一のトラブル時も安心です。
    長期保証があると修理費用の自己負担を抑えられます。
    保証内容が見積書に明記されているか、必ず確認しましょう。

    エコキュート交換工事の流れと準備のコツ

    円滑な工事進行のために、事前準備や工事の流れを理解しておくことが大切です。
    工事当日の対応や注意点を把握し、スムーズな交換を実現しましょう。

    交換工事の一般的な流れと所要時間

    標準的な工事時間は4~7時間程度です。
    朝から始めれば夕方には完了し、その日のうちにお湯が使えるようになります。
    工事日程を決める際には丸一日の時間確保が望ましいでしょう。

    工事の流れは「現地調査→見積提示→補助金申請→機器搬入→撤去工事→基礎設置→本体取付→試運転」という流れで進みます。
    現地調査から実際の工事まで1~2週間程度の期間を見込んでおくと良いでしょう。

    機器の寿命は一般的に10年程度ですが、使用環境によって短くなったり長くなったりすることがあります。
    10年経過したエコキュートは、計画的な交換を検討する時期と言えるでしょう。

    工事当日の家庭での準備と注意点

    貯湯タンクの排水作業に30~60分要するため、工事当日は水の使用を控えましょう。
    エコキュート周辺の2m四方のスペースを片付けておくと、工具や資材の搬入がスムーズになり、工事がはかどります。

    工事中は掃除機程度の騒音が発生します。
    近隣トラブル防止のため、昼間の時間帯に工事を行い、近隣の方々への事前連絡も忘れないようにしましょう。

    エコキュート選びのポイント

    寒冷地にお住まいの方は、-25℃対応機種(三菱SRT-PK556UBDなど)を選択することが重要です。
    標準機種を寒冷地で使用すると凍結故障リスクが大幅に高まります。

    海辺や塩害地域では、腐食に強いステンレスを採用した機種(日立BHP-ZA37WUなど)を選びましょう。
    塩害による腐食は故障の大きな原因となります。

    AI学習機能搭載機種は、通常機種と比較して電気代の大幅な削減が可能です。
    パナソニックの「AIエコナビ」機能では、浴室への人の出入りやお湯の冷め方を学習し、必要なときだけ効率的に加熱・保温することで、エネルギー消費量を最大約35%節約できるとされています。
    初期投資は高めでも、長期的な視点で選ぶことでランニングコストの削減につながるでしょう。
    生活スタイルに合わせた機能選択を行うことが大切です。

    まとめ

    エコキュート交換では、適切な業者選びが重要です。
    電力会社系は安心感がありますが、ネット専門業者は価格面で有利な面もあります。
    補助金制度を活用すれば、負担軽減も可能です。

    電気工事士資格を保有しているか、長期保証の有無もチェックポイントです。
    訪問販売や比較サイトの情報は鵜呑みにせず、複数の見積もりを取って比較検討しましょう。

    工事当日は断水や騒音に備えた準備を行い、機器選びでは居住地域や家庭構成に適した機種を選ぶことが長期的な満足につながります。
    計画的な準備と情報収集で、快適なお湯ライフを実現しましょう。