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風呂釜交換はリフォームで対応可能?費用相場&工期を分かりやすく解説

毎日使う風呂釜だからこそ突然故障するとパニックになりがちです。
気になる点があればリフォームでの交換を検討したいところです。

今回は、風呂釜交換のタイミングから費用相場、工期まで分かりやすく解説します。
どんな風呂釜に交換すべきか悩む方向けに最適な選び方もご紹介しましょう。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    風呂釜交換が必要なタイミングはいつ?

    風呂釜は毎日使うからこそ、状態をしっかりと把握しておきたいものです。
    交換のベストタイミングを把握しておくと、突然使えなくなるトラブルを防げます。

    風呂釜の寿命時期

    風呂釜の平均寿命は10~15年といわれています。
    耐用年数を超えると部品供給が終了する可能性が高くなるため、修理が困難になるケースがほとんどです。

    製品購入時期や型番を確認し、製造終了から何年経過しているかをチェックしましょう。
    一般商品は製造終了後7年、BL認定品(優良住宅部品)は10年経過すると修理部品が入手できなくなります。
    古くなった風呂釜は経年劣化によるガス漏れや一酸化炭素中毒リスクが高まるため、早い段階での交換が望ましいでしょう。

    異常を感じたとき

    風呂釜から焦げ臭い異臭がする場合は、熱交換器の破損やガス配管からの漏洩が疑われます。
    命に関わる事故につながる可能性があるため、すぐにガス栓を閉めて専門業者に連絡しましょう。

    お湯が出なくなった場合は、水栓や配管の故障が進行している証拠です。
    10年以上使用している機器であれば、部分修理より本体交換のほうが経済的な場合が多いといえます。

    風呂釜から異音がし続ける場合、内部部品の劣化や破損が原因かもしれません。
    点検修理がどうしても必要なケースですが、使用を即座に停止し、ガス会社や専門業者に連絡しましょう。

    種火のトラブルがおきたとき

    種火(パイロットバーナー)の不調は、熱電対(サーモカップル)の劣化が主な原因です。
    種火の修理は部品代と工賃で数万円かかる場合もあり、費用対効果が低いため、機器の使用年数によっては交換が適切です。

    種火に異常があると点火しづらくなり、連続して点火操作を繰り返すとガスが浴室内に充満して爆発する危険性があります。
    点火に何度も失敗する場合は、即時使用を停止するのが最善策です。

    メーカーの保証期間を大幅に超えた機器は修理より交換が現実的です。
    保証期間内であれば無償修理が可能ですが、古い機器の場合は修理費用と交換費用を比較検討し、将来的な故障リスクも考慮して判断しましょう。

    風呂釜の点火不良は小さなトラブルに思えますが、ガス機器だからこそ安全面を最優先に考え、早めの対応が必要です。

    風呂釜交換リフォームにはどんな種類がある?

    風呂釜交換にはさまざまな選択肢があります。
    現在使っている風呂釜の種類や希望する機能によって、最適なタイプがありますので、詳しく解説しましょう。

    同じタイプの新しい風呂釜に交換する

    バランス釜(BF式)は浴室内に設置するタイプで、浴室スペースを占有するものの不完全燃焼のリスクが低いという特徴があります。
    換気扇と連動する安全機能が付いた製品も多く、浴室で使用するガス機器としての安全性は高いといえるでしょう。

    屋外設置型(RF式)は据置きタイプが3.5万円~、壁掛けタイプが6万円~が相場となっています。
    工事費は別途かかる点に注意し、必ず業者の見積もりを確認しましょう。

    同じタイプへの交換は、既存の配管をそのまま流用できるため、工事期間は2~4時間で完了するケースがほとんどです。
    浴室の大幅な改修を行わずに済むため、短期間かつ低コストでの交換が可能とかんがえてよいでしょう。

    ホールインワン型に交換する

    浴槽幅は従来の80cmから110cmへと拡大され、有効容積も大幅に増加します。
    家族で入浴する機会が多い家庭では、快適性が大きく向上するでしょう。

    壁貫通式のホールインワン型は、浴室内に機器が露出しないため、デザイン性と安全性の両面で優れています。
    バランス釜のように浴室内のスペースを取らず、すっきりとした印象の浴室になるでしょう。

    リモコン操作で湯張りや温度調節が簡単にできるため、高齢者や子供でも安心して使用できます。
    自動湯張り機能付きなら、湯量や温度を設定するだけで適切なお風呂を準備できる点も魅力的です。

    給湯器を交換する

    追い焚き機能付きガス給湯器への交換費用相場は15~30万円です。
    初期投資は高めですが、浴室だけでなくキッチンや洗面所など家全体への給湯が可能になり、利便性が大幅に向上します。

    設置フリー型はポンプ循環式のため、浴槽位置の制約が少なく、さまざまなレイアウトの浴室に対応可能です。
    将来的なリフォームの選択肢も広がるというメリットがあります。

    自動湯張り機能や追い焚き機能など、多彩な機能が付いた製品も多く、生活の質が向上する点も見逃せません。

    風呂釜タイプ メリット デメリット 費用相場(工事費込)
    バランス釜 安全性が高い・工事が簡単 浴室スペースを占有 10~14万円
    屋外設置型 浴室スペースを確保できる 屋外設置場所が必要 7.5~10万円
    ホールインワン型 デザイン性が高い・浴槽容量増加 価格が高め 20~30万円
    給湯器 家全体に給湯可能・多機能 配管工事が複雑になることも 15~30万円

    風呂釜交換にかかる費用相場はいくら?

    風呂釜交換の費用は、選ぶ機器のタイプや工事の内容によって大きく異なります。
    予算計画をしっかり立てるために、タイプ別の費用相場を把握しておきましょう。

    風呂釜から風呂釜への交換

    バランス釜の場合、本体費用と工事費を合計10~14万円が一般的な相場です。
    設置場所や既存配管の状態によって工事費が変動するため、事前の現地調査が重要です。

    ホールインワン型の場合は、本体と工事費を合わせて20~30万円程度が相場となっています。
    浴槽の交換も伴うため、費用は高めですが、浴室の快適性は大きく向上します。

    屋外設置型(RF式)は、本体費用が3.5~6万円、工事費が4万円程度で、合計7.5~10万円が相場です。
    設置スペースの確保が必要ですが、費用対効果の高い選択肢といえるでしょう。

    給湯器に交換する場合

    ガス給湯器の基本モデルへの交換は、工事費を含めて15~20万円が相場です。
    省エネ性能の高い機種を選ぶと初期費用は上がりますが、長期的には光熱費の節約につながる点も考慮しましょう。

    高機能モデル(自動湯張り・節約機能付)の場合は25~30万円が相場となります。
    快適性や利便性を重視する場合は、こうした機能付きの製品がおすすめです。

    既存配管の改修が必要な場合は、追加で5~10万円程度の費用がかかります。
    古い住宅ほど配管の状態が悪いことが多いため、業者による現地調査で正確な見積もりを取ることが大切です。

    ユニットバスへの交換

    風呂釜交換と合わせて浴室全体をリフォームする全面リフォームの場合、50~200万円(断熱材等級・設備機能で変動)が相場です。
    高断熱・高気密の製品や、最新の機能を備えた製品ほど費用は高くなりますが、快適性や省エネ性も向上します。

    浴槽と風呂釜のみを交換する部分改修の場合は30~50万円が相場となります。
    短期間で工事が完了し、費用も抑えられるため、予算や時間に制約がある場合に適しているといえるでしょう。

    ユニットバスへの交換は初期費用が高いものの、防水性や断熱性が向上し、掃除のしやすさなども改善されるため、長期的な住宅の価値向上にもつながります。

    風呂釜交換の工期と業者選びのポイント

    風呂釜交換は工期が短く比較的手軽なリフォームですが、ガス機器だけに適切な業者選びが重要です。
    工期と信頼できる業者の選び方を見ていきましょう。

    工期を確認する

    同型の風呂釜交換の場合、工期は2~4時間で完了します。
    朝に工事を始めれば夕方にはお風呂に入れるため、日常生活への影響を最小限に抑えられるでしょう。

    給湯器への交換は、配管工事を含めると1日程度かかります。
    既存配管の状態によっては予定よりも工期が延びることもあるため、余裕を持った予定を立てましょう。

    ユニットバスの全面改修は、解体から完成まで1~2週間かかります。
    工事期間中は近隣の銭湯や親戚の家を利用するなど、入浴の代替手段を確保しておかなければなりません。

    風呂釜交換を依頼できるか確認する

    ガス会社に依頼する場合、安全基準を厳守した確実な工事が期待できますが、費用は高めになる傾向があります。
    定期点検なども含めたサービス契約がある場合は割引が適用されることもあるため、確認してみるとよいでしょう。

    風呂釜交換について知っておきたいポイントは以下の通りです。

    • 工事当日は水道とガスを止める必要がある
    • 古い浴槽の場合、風呂釜交換時に浴槽も交換すると工期の短縮になる
    • 工事当日は立ち会いが必要となる場合が多い
    • 冬場は入浴できない日が出るため、夏場の交換がおすすめ

    リフォーム専門業者は、浴室全体の改修提案が可能です。
    風呂釜交換だけでなく、浴室の使い勝手や見た目も含めた総合的なプランを提案してもらえるため、長期的な視点での改修を考えている方に適しています。

    給湯器メーカー認定の工事店は、最新技術への理解とアフターサービスが充実しています。
    製品保証の面でも安心感があり、将来的なメンテナンスも頼みやすい関係が構築できるでしょう。

    サービス内容を確認する

    ガス消費機器設置工事責任者の資格保有は、業者選びの際に必須確認事項です。
    資格を持たない業者による工事は法律違反となるだけでなく、安全面でも大きなリスクがあります。

    見積書には本体価格・工事費・廃棄処理費の内訳がしっかり記載されているか確認しましょう。
    追加費用が発生する可能性がある場合は、事前に説明を受けておくことで、後々のトラブルを防げます。

    保証内容や保証期間についても明確に確認し、アフターフォロー体制が整っている業者を選ぶとよいでしょう。

    まとめ

    風呂釜交換は平均寿命を越えると故障リスクが高まり、製造終了から一定期間が経過すると部品供給が終了するため、計画的に交換するとよいでしょう。
    交換方法は同型交換、ホールインワン型への交換、給湯器への交換、ユニットバス全体の改修など様々な選択肢があり、費用相場は交換方法や機種によって幅広く、工事内容によって大きく変動します。

    工期は同型交換なら数時間、給湯器交換で1日程度、ユニットバス改修ではより長期間かかります。
    快適な入浴環境のために、早めの点検と計画的な交換を心がけましょう。