【部位別】お風呂の修理費用相場はどのくらい?自分でできるDIY応急処置も解説します

お風呂場で起きる水漏れやつまりなどの不具合は放置すると大きなトラブルに発展します。
修理費用の目安を知り、適切な対処方法を理解しておくことで無駄な出費を防げます。
今回は、部位別の修理費用相場や自力で対応可能な応急処置方法について詳しく解説していきましょう。
[mokuji]
お風呂の修理が必要になる主な原因と症状
浴室トラブルは早めの対処が大切です。
主な症状から原因を突き止め、修理の必要性を判断しましょう。
水漏れトラブルの種類と発生箇所
お風呂の主な水漏れトラブルの種類には、蛇口からの水漏れ、シャワーヘッド・シャワーホースからの水漏れ、浴槽からの水漏れ、給湯器や給排水ホールからの水漏れなどがあります。
床下や壁内部からの水漏れが発生するケースも見られます。
換気扇内部の結露や雨水の侵入によって、水漏れのような症状が出る場合もあるようです。
お風呂は目に見える部分だけでなく、床下や壁内部など見えない場所でも発生しやすく、気づいた時には被害が大きくなっていることもあります。
発生個所は多岐にわたり、それぞれ原因が異なります。
水漏れを放置すると木材腐食や床下浸水につながり修理範囲が広がる恐れがありますので注意しましょう。
つまりや排水不良
お風呂や洗面所では、髪の毛や皮脂、あか、石鹸カスが排水口や排水管内部に溜まりやすく、絡みあってヘドロ化し、排水の流れを妨げることがあります。
おもちゃや固形物、紙類など流してはいけないものが流れてしまい、つまりを引き起こす可能性もあるでしょう。
排水管の設置が不適切だったり、地震や経年劣化で破損・変形がある場合も排水がスムーズに流れず、汚れが溜まりやすくなってしまいます。
寒冷地では、排水管の凍結により水が流れなくなることもあるでしょう。
排水の流れが悪いと感じたら早めの点検が重要です。
設備の劣化による故障
お風呂の設備は、経年劣化や使用頻度によってさまざまな故障の兆候が現れます。
掃除をしてもカビや黒ずみが取れない場合、表面だけでなく内部にまでカビが広がっている可能性があるでしょう。
金属部分や浴槽の錆びが落ちなくなった場合は、腐食が進んでいる証拠です。
壁や浴槽の継ぎ目のコーキングが剥がれたり、ひび割れていると、そこから水が侵入し内部の腐食やシロアリ被害の原因となります。
劣化の兆候が見られた場合、部分的な修理や部品交換で対応できることもありますが、15~20年以上使用している場合は浴室全体のリフォームや設備交換を検討するタイミングかもしれません。
早めに専門業者に相談することで、被害や費用を最小限に抑えることができます。
【部位別】お風呂の修理費用相場
浴室内の各部位によって修理費用は大きく異なります。
部位別の費用相場を把握しておきましょう。
蛇口・水栓・シャワーの修理費用
壁付き蛇口の交換は全工事込みで30,000~40,000円未満が多いといえるでしょう。
使用頻度が高い部品だけに耐久性と機能性を重視した選択が大切です。
デッキタイプ蛇口交換の実勢価格は30,000~65,000円程度になります。
デザイン性の高いものほど価格が上がる傾向があるといえるでしょう。
シャワーホース破損修理は業者出張費を含めると10,000~30,000円、パッキン交換のみなら5,000~15,000円で済みます。
水栓関連は使用頻度が高いため品質重視の選択が結果的に経済的です。
部位 | 修理内容 | 費用相場 |
---|---|---|
壁付き蛇口 | 交換工事込み | 30,000~40,000円 |
デッキタイプ蛇口 | 交換工事込み | 30,000~65,000円 |
シャワーホース | 破損修理 | 10,000~30,000円 |
パッキン | 交換のみ | 5,000~15,000円 |
浴槽・排水口・タイルの修理費用
排水管詰まり解消は8,000~38,000円、高圧洗浄が追加されると17,000~24,000円が相場です。
詰まりの程度や配管の状態によって費用が変動します。
浴槽塗装費用は一般的な浴室再塗装(FRP)で80,000~100,000円が目安です。
ステンレス浴槽など素材によっては塗装不可の場合もあります。
壁・床・天井の一括リフォームは10~30万円が相場で、樹脂パネル施工が主流となっています。
部分修理より効率的なケースが多いといえるでしょう。
複数箇所に不具合が見られる場合は部分修理よりリフォームが経済的な場合があります。
給湯器・換気扇・ドアの修理費用
給湯器カートリッジ交換の修理費は7,500~58,000円、本体交換は60,000~200,000円が相場です。
機種や設置条件によって大きく費用が変わります。
換気扇モーター交換は25,000~35,000円、換気扇本体の交換は30,000~60,000円程度かかります。
浴室の湿気対策として重要な設備です。
浴室ドアの建て付け調整は15,000~30,000円、防湿扉全体の交換となると50,000~160,000円かかります。
ドアの建て付け不良は湿気の漏れや冷暖房効率低下につながるため注意しなければなりません。
自分でできるお風呂のDIY応急処置
業者を呼ぶ前に自分でできる応急処置を知っておくと緊急時に役立ちます。
詳しく解説しましょう。
水漏れの応急処置方法
水漏れ発生時は止水栓を閉鎖することが最優先です。
シンク下部のレバーまたはメーターボックスの元栓を締めましょう。
蛇口パッキン交換はモンキーレンチでナットを外し、同型のパッキンと交換します。
ホームセンターで300~500円程度で購入可能です。
接続部分からの水漏れにはシールテープの再巻きが効果的です。
クランクを外した後、時計回りに10周程度巻き付けます。
100円ショップの品で試してみるとよいのではないでしょうか。
ですが、応急処置後は必ず専門家による点検を受けましょう。
つまりを解消する簡単な方法
排水口のつまり対策について、ポイントをまとめました。
- ヘアキャッチャーの定期清掃が基本
- 重曹200gと酢200mlを混ぜて30分放置後、熱湯を流す
- 市販の排水パイプ洗浄剤(500~1,500円程度)は月1回の予防使用が効果的
- パイプクリーナー工具(1,000~3,000円程度)でU字トラップの奥の詰まりを掻き出す
定期的な予防ケアが、つまりトラブルを減らす最も効果的な方法です。
排水口の手入れは月1回の定期メンテナンスが理想的といえるでしょう。
浴槽栓のゆるみ対策テクニック
ビニール袋に水を入れて栓の周囲に巻き付け、5分間放置することで仮固定できます。
急場をしのぐ応急処置として有効です。
ラップを栓の周囲に10回程度巻き付けた後、輪ゴムで固定する方法は2~3日程度持続します。
台所用品で簡単に対応可能です。
ペットボトルの底をカットして栓の周囲に被せ、防水テープで固定する方法もあります。
500mlサイズのボトルが最適です。
応急処置は一時的な対応であるため、早めの本修理が必要です。
お風呂の修理業者の選び方とポイント
信頼できる業者選びは修理結果の品質に直結します。
選び方のポイントを押さえましょう。
信頼できる修理業者の見分け方
日本水道協会認定の「JWWAマーク」または「水道指定工事店」の表示があるかを確認しましょう。
公的な認証は技術力の保証になります。
3社以上から詳細見積書を取得し比較することが望ましいです。
工事内容や単価が明記された見積書を求めましょう。
保証やアフターフォロー体制が整っているかも重要な点です。
修理後のトラブル対応がスムーズな業者を選ぶと安心でしょう。
見積もりは必ず複数取り、内容を細かく比較検討することが大切です。
修理と交換・リフォームの判断基準
部分修理が可能な目安は、単一箇所のトラブルかつ築5年未満などケースバイケースです。
状況に応じた判断が必要になります。
全面リフォームが推奨される目安は、複数箇所に不具合が生じている場合や築10年以上経過している場合です。
メーカー保証が適用される条件として、正規施工業者による施工や定期点検の履歴があることが多いです。
複数箇所に不具合がある場合は費用を総合的に比較しましょう。
修理費用を抑えるためのコツ
複数箇所を同時に修理することで出張費を1回分に集約できます。
5,000円程度の節約になるケースもあります。
12月から2月の繁忙期を避けることで工事費の割引が適用されるかもしれません。
閑散期に予定を組むことで費用を節約できます。
中古部品の使用が可能な場合は材料費を30~50%削減できるケースもあります。
環境面や保証面でのリスクもあるため要相談です。
複数の修理を同時に依頼することでコスト削減につながるかもしれません。
まとめ
お風呂の修理は症状や部位によって対応方法が大きく異なります。
水漏れやつまりは早期発見・早期対応が重要で、放置すると状況が悪化する可能性があります。
水回り、浴槽や配管関連、給湯器や設備関連など、修理箇所によって専門的な知識や技術が必要となることがあるでしょう。
緊急時に役立つDIY応急処置も知っておくと安心ですが、最終的には専門業者による適切な修理が必要です。
業者選びでは複数見積もりの比較や保証内容をしっかり確認しましょう。
計画的なメンテナンスと適切な修理判断で快適なバスタイムを維持してください。