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浴室乾燥機の交換費用相場と注意点!費用を抑えるコツも紹介

浴室乾燥機は日常生活において重要な役割を果たす設備です。
湿気の多い浴室環境を快適に保ち、カビ防止や洗濯物の乾燥、冬場の暖房機能など多くのメリットが期待できるでしょう。
しかし長年使用することで性能低下や故障が発生します。

本記事では浴室乾燥機の交換費用相場や注意点、さらに費用を抑えるコツについて解説します。
交換を検討中の方は参考にしてみてはいかがでしょうか。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    浴室乾燥機の役割とメリット

    浴室乾燥機は湿気対策やカビ防止、洗濯物の乾燥、冬場の暖房など多機能な設備です。
    交換を検討する前に、どのような役割があるのか確認しておきましょう。

    浴室乾燥機とは?

    浴室乾燥機は浴室の天井や壁面に設置される多機能設備です。
    主な機能として換気・暖房・乾燥の3つが一体となっており、浴室環境を快適に保つ役割を担います。

    設置タイプとしては天井埋め込み型と壁掛け型の2種類が主流となっており、それぞれユニットバスの構造に合わせて選択可能です。
    内部構造は熱交換技術を活用し、電気エネルギーを効率的に熱に変換する仕組みになっています。

    湿気を取り除き、カビの発生を抑制

    浴室は家庭内で最も湿度が高い場所です。
    湿度計を設置して測定すると、入浴後は湿度90%以上になることも珍しくありません。

    カビが発生するには湿度70%以上の環境が必要とされています。
    浴室は理想的なカビの繁殖場所なのです。
    浴室乾燥機を使用することで室内湿度を50%以下に下げることができ、カビの発生リスクを大幅に減少させる効果があります。

    乾燥や暖房機能による快適な浴室環境の維持

    浴室乾燥機の暖房機能は冬場の入浴時に大きな価値を発揮します。
    特に注目すべきは「ヒートショック」の予防効果です。

    ヒートショックとは暖かい場所から寒い場所へ移動する際に起こる急激な温度変化によって血圧が変動し、心臓や血管に負担がかかる現象を指します。
    入浴前に暖房機能で浴室を暖めておくことで、脱衣所と浴室間の温度差を最小限に抑えられます。

    浴室乾燥機の交換が必要な理由

    浴室乾燥機がついているから安心と考えている人も多いでしょう。
    しかし、浴室乾燥機は定期的な交換が必要です。

    浴室乾燥機を交換すべき理由には、さまざまなものがあります。
    主な交換理由について見ていきましょう。

    経年劣化

    浴室乾燥機は長年使用すると、各部品の経年劣化により性能が低下していきます。
    特にモーターやファンベアリングの摩耗は運転効率低下の主な原因となります。

    交換が必要な理由と特徴は、以下の通りです。

    • 乾燥・暖房効率の悪化
    • 運転時間の延長
    • 異音の発生
    • 振動の増加
    • 異臭や変色
    • 水漏れや結露
    • ブレーカー落ち
    • 10年以上使用
    • フィルターや内部の汚れの蓄積

    経年劣化により、風量が弱まったり、温風が出にくくなることが考えられます。
    衣類の乾燥や浴室の暖房に時間がかかるのも経年劣化のサインです。

    モーターの劣化や部品の摩耗により「ガタガタ」「カタカタ」などと音が出るようになることも考えられます。
    バランス不良は軸受けの損傷などにより、振動が増えるケースもあるでしょう。

    一般的に、10年程度使用すると、製造時と比較してこのような症状が出ることが増えてきます。
    メーカーの標準使用期間を超えると部品入手が困難になり、修理ができなくなる可能性もあるでしょう。

    防水パッキンが劣化することで湿気が内部に侵入し、電気系統にトラブルが生じるリスクも高まります。
    こうした症状が複数見られる場合は、修理費用が高額になり、交換したほうが経済的な場合が多いです。

    故障や不具合

    浴室乾燥機の故障や不具合は徐々に現れることが多いです。
    初期症状としては熱が出にくくなる、風が弱くなる、運転音が大きくなるなどが挙げられます。

    異音や振動が発生する場合はファンモーターやベアリングの故障サインとして注意が必要です。
    運転中に頻繁に停止する症状はサーモスタットやセンサー類の不良を示唆しており、放置すると完全停止につながる恐れがあるでしょう。

    新しい機能へのアップグレード

    最新の機種にアップグレードすることで、高機能で省エネになります。
    最新モデルは10年前の機種と比べて約20〜30%の省エネ性能が向上しており、電気代の節約にもつながります。

    AIを活用した湿度センシングや自動運転機能により、最適な制御が実現します。
    スマートフォンとの連携により、外出先からの操作や運転状況の確認もでき、利便性が大幅に向上するでしょう。

    浴室乾燥機の交換費用相場

    浴室乾燥機を交換する際の費用相場について解説します。
    浴室乾燥機の交換費用は、本体価格と工事費用の合計が必要です。
    機種の性能や機能、メーカーによって本体価格は5万円〜25万円程度の幅があります。

    一般的に電気式のほうが安価で、ガス式のほうが高い傾向にあります。
    電気式のものがだいたい5万円~16万円程度。ガス式のもので10万円~25万円程度が目安です。
    電気式よりガス式のほうが高額なのは、ガスと電気の両方の工事が必要なためです。

    工事費用込みの総額相場は約5~28万円で、平均的に10万円~20万円程度かかることが多いでしょう。
    電気式はガス式より安価ですが、電気代のランニングコストは電気のほうがかかることを覚えておきましょう。

    交換内容 費用相場(目安) 詳細
    浴室乾燥機本体交換 10万円〜25万円 機種や機能によって価格が異なる
    取付工事費 3万円〜10万円 既存の配線を使うか、新たに配線工事が必要かで異なる
    排気ダクトの交換 1万円〜5万円 必要に応じて交換
    取り付け・取り外し費用 5千円〜2万円 工事業者によって異なる

    浴室乾燥機の交換費用に影響する要因について、機種のグレードと機能の充実度、工事の難易度と既存設備との互換性、追加工事の有無(配線工事やダクト交換など)、施工業者の技術力と価格設定、保証内容とアフターサービスの質があります。

    浴室乾燥機の交換時の注意点

    浴室乾燥機を交換する際には、いくつかの重要な注意点があります。
    トラブルを避け、円滑な工事を可能にするために、事前に確認しておくことが大切です。

    取り付け場所の確認

    浴室乾燥機を交換する際に最も重要なのは、既存機器と新機種の寸法に互換性があるかどうかです。
    特に天井埋め込み型の場合、天井開口部サイズと新機種の本体サイズが一致するか慎重に確認しなければなりません。

    天井の開口部の縦、横、対角線を実測し、新機種の「取付枠寸法図」と照合しましょう。
    開口部サイズが合わない場合、天井パネルの交換や切断加工が必要になり、工事費用が大幅に増加します。

    ユニットバス天井材の厚みや強度によっては補強工事が必要になるケースもあるため、事前確認が重要です。
    メーカー公式サイトの「取り替え対応表」で互換機種を確認後、現地調査を必ず行うのが理想的です。
    地元の電気工事業者に「浴室乾燥機取り替え実績」を問い合わせるとスムーズでしょう。

    排気ダクトや配線の状態

    浴室乾燥機交換の際は、既存の配線やダクトの状態確認が重要です。
    長期間使用されてきたダクト内部はホコリやカビが蓄積している場合が多く、衛生面から交換が推奨されます。

    旧型の角型ダクトから新型丸形ダクトへの変更が必要な場合もあります。
    排水トラップ防止のため、1℃以上の下り勾配が必要です。
    排気ダクトの詰まりや変形があると新機種の性能が十分に発揮されないため、ダクト清掃や交換も検討しましょう。
    電気配線については、アース線接続状況やブレーカー容量が新機種の要件を満たしているか確認が必須です。

    特に、2005年以前の設置機器では、現在のJIS規格と適合しないケースが87%というデータもあります。
    専門業者による現地診断を受けて、確実に交換を行いましょう。

    浴室乾燥機の交換時期と頻度

    浴室乾燥機はいつ頃交換すべきか、交換時期と頻度について解説します。
    計画的な交換で快適な生活環境を維持しましょう。

    交換のタイミング

    浴室乾燥機の一般的な交換目安は10年〜15年程度とされています。
    メーカー耐用年数を10年と設定している場合が多いです。
    ただし使用頻度や浴室環境、機種によって寿命は大きく異なるため、状態を見て判断することが重要です。

    電源が入らない、または不安定な場合、異音が発生する、性能の低下、カビの発生頻度の増加などの現象が見られたら、交換を検討しましょう。
    耐用年数を超えても正常に作動する場合は、継続使用が可能です。
    ただし、定期的なメンテナンスが推奨されます。

    機能低下や故障兆候が見られる場合は、寿命に達していなくても早めの交換を検討しましょう。
    特に水漏れの発生や焦げ臭いにおい、異常発熱などの安全上の問題が生じた場合は、即時交換が必要です。
    修理が困難な10年超えの機種も多いため、予防的な交換を検討しましょう。

    交換の頻度

    メーカーが推奨する交換の目安は10年が一般的です。
    使用頻度が少ない場合や保守点検を徹底していたケースでは、15年程度までもつ可能性もあります。

    浴室乾燥機の寿命を延ばし、適切な交換頻度を維持するには定期的なメンテナンスが欠かせません。
    年に1回はフィルター清掃と専門業者による内部点検を行うことで、寿命延長効果が期待できます。

    特に使用頻度が高い家庭では、フィルター清掃は3ヶ月に1回程度の頻度で行うのが理想的です。
    専門業者による総合点検は3〜5年ごとに実施することで、安全性と効率性を維持できます。
    故障がなくても10年を超えた機種は、火災や一酸化炭素中毒リスクを避けるために交換が推奨されます。

    交換を依頼する業者の選び方

    浴室乾燥機の交換を成功させるためには、信頼できる業者選びが重要です。
    適切な業者の選定方法と見積もりの取り方について解説します。

    信頼できる業者を選ぶ基準

    浴室乾燥機交換を依頼する業者選びでは、施工実績や評判を重視すべきです。
    特にメーカー認定の正規施工店は技術力と部品調達の安定性において信頼性が高い傾向があります。

    口コミやレビューサイトでの評価、知人からの紹介情報も参考になります。
    施工後の保証期間が長く、保証内容が充実している業者を選ぶことで、万が一のトラブル時も安心です。

    公式サイトでは、施工事例写真や費用、機種が公開されています。
    見積書に本体価格、工事費、処分費、出張費などが明記されているか確認しておきましょう。
    アフターサービスやメーカー保証の有無も確認しておくとよいでしょう。

    見積もりの取り方

    浴室乾燥機交換の適正価格を把握するには、複数業者からの見積もり比較が効果的です。
    見積書には本体価格・工事費・付帯工事費・廃材処理費用などの詳細な内訳記載を依頼しましょう。

    曖昧な表現や一式表記が多い見積もりは後から追加費用が発生するリスクがあります。
    現場下見を実施した上での正確な見積りを取得することで、工事開始後の想定外費用発生を防げるでしょう。

    費用削減の裏技として、ネットで本体を購入してから工事のみを依頼するという方法もあります。
    自治体の補助金制度があるかどうかもチェックしておくとよいでしょう。

    まとめ

    浴室乾燥機の交換は適切な時期に行うことで、快適な浴室環境を維持できます。
    交換費用や注意点を理解し、信頼できる業者に依頼することが成功の鍵です。

    省エネ性能や多機能化が進んだ最新機種への交換で、日々の生活がより快適になるでしょう。
    定期的な点検とメンテナンスで機器の寿命を延ばし、計画的な交換時期を検討することも大切です。