お電話でご相談

LINE相談

まさかのエアコン故障!修理?買い替え?どっちがお得?判断ポイント全力解説

真夏や真冬の急なエアコン故障は生活に大打撃を与えます。
突然冷えなくなったり、暖まらなくなったりと困った経験をお持ちの方も多いでしょう。
修理すべきか買い替えるべきか、どちらがお得な選択かで悩むケースが少なくありません。

本記事では故障チェックから修理費用の相場、買い替え判断のポイントまで徹底解説します。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    エアコンの故障サイン!緊急チェックポイント

    エアコンの動作に違和感を感じたら、専門業者に依頼する前に自分でできる確認ポイントがいくつかあります。
    解説しましょう。

    リモコントラブルをチェックする

    エアコンが動かない場合、真っ先に疑うべきはリモコントラブルです。
    新しい電池に交換すると問題が解決するケースが案外多く見られます。
    単に電池切れという単純な理由だったというオチも珍しくありません。

    リモコンをエアコン本体の受信部に正しく向けているか確認してみましょう。
    信号を受信しにくい場合は障害物だけでなく、蛍光灯などの照明器具からの干渉も考えられます。
    照明を一時的に消して試してみるのも一つの手段です。

    自分でできる簡単な対処法

    エアコン本体のフィルター清掃は最も効果的な自己対処法です。
    フィルターを取り外して掃除機でホコリを取り除き、汚れがひどい場合は水洗いして乾かしてから元に戻すだけで驚くほど効きが良くなるケースが多いので、試してみましょう。

    電源トラブルの可能性も否めません。
    電源プラグを一度抜き差しして数分待ってから再度電源を入れてみると正常に動作するかもしれません。
    電子制御が一時的に不安定になっているケースでは、電源リセットが効果的です。

    リモコンが使えない状況では本体にある応急運転スイッチが役立ちます。
    小さなボタンやレバーが本体カバーを開けた所やフィルター付近に配置されており、押すことで強制的にエアコンを作動させることが可能です。
    取扱説明書を確認しましょう。

    故障かどうかの判断方法

    エアコンが異常を検知すると本体表示部やリモコン画面にエラーコードを表示します。
    「E○」や「H○」といった英数字の組み合わせが点滅していたら、取扱説明書と照らし合わせて異常の種類を特定しましょう。
    説明書がない場合はメーカーサイトで調べることが可能です。

    室外機の確認も重要です。
    冷房運転時に室外機のファンが回っていない場合は故障の可能性がありますが、すぐに判断してはいけません。
    サーモオフ機能が働いている可能性もあり、設定温度を変えて数分待つと回り出すこともあります。
    室外機から水が漏れているのは正常ですが、油のような液体が漏れている場合は冷媒漏れの可能性があり速やかに専門業者への相談が必要です。

    エアコン故障の主な原因と修理費用

    エアコン故障の原因はさまざまですが、修理方法や費用の目安を知っておくことで適切な対応がとれるようになります。
    故障パターン別に解説しましょう。

    経年劣化による電子部品の故障

    エアコンの平均寿命は10年程度と言われていますが、特に基板上のコンデンサーや半導体素子は経年劣化の影響を受けやすい部品です。
    コンデンサーが膨張したり、半導体素子が劣化したりすると、電源が入らない、設定した動作をしないといった不具合が発生します。

    電子部品の故障による修理費用は部品交換だけであれば1~2万円程度で済みますが、基板全体の交換が必要になると3~5万円程度と高額になります。
    部品の状態や修理の複雑さによって費用は大きく変動するため、事前に見積もりを取ると良いでしょう。

    室外機トラブルの原因と症状

    室外機は直射日光や雨風、物理的衝撃によって故障するケースが多い部分です。
    特に内部に水が入った場合、電子部品がショートして深刻な故障に発展することもあります。
    室外機の修理費用は症状によって1~10万円程度と幅広く、特に圧縮機(コンプレッサー)の交換が必要な場合は10万円以上になるかもしれません。

    故障箇所 主な症状 修理費用の目安
    電子部品 電源が入らない、設定どおり動かない 1~5万円
    室外機 異音、冷えない・暖まらない 1~10万円以上
    水漏れ 室内からの水漏れ 1~5万円
    冷媒系統 冷えない、暖まらない 3~13万円以上

    室外機周辺の風通しが悪いと排熱がうまくいかず運転が停止することがあります。
    室外機の周りは常に30cm以上の空間を確保し、物を置かないよう注意することで故障リスクを下げられます。
    室外機周辺の定期的な点検と清掃が大切です。

    水漏れや冷房効率低下の問題

    エアコンの水漏れはドレンホースの詰まりや破損が主な原因です。
    ホース内に溜まったホコリやカビが詰まりを起こし、排水がうまくいかなくなると室内に水が漏れ出します。
    比較的簡単な修理で済むケースが多く、修理費用は1万円程度が相場です。

    パネル脱着が必要なケースや漏電・防水工事を伴う場合には5万円程度かかるかもしれません。
    水漏れを放置すると天井や壁を傷める原因になるだけでなく、漏電による火災リスクも高まるため早急な対処が必要です。

    冷房効率の低下にはさまざまな原因が考えられます。
    特に冷媒系統に不具合が生じた場合、修理費用は3~13万円以上と高額になる場合が多いです。

    修理と買い替えどっちがお得?

    エアコンの故障時に悩むのが「修理か買い替えか」という選択です。
    修理費用と買い替え費用だけでなく、将来的なランニングコストや故障リスクも含めて総合的に判断しましょう。

    エアコンの使用年数と寿命

    エアコンの設計上の標準使用期間は10年程度とされていますが、実際の平均使用年数は2人以上世帯で13.7年、単身世帯で15.1年と長く使われています。
    メーカーによる補修部品の保有期間は製造打ち切り後10年間が一般的で、この期間を過ぎると修理が困難になるかもしれません。

    10年以上使用しているエアコンは内部の部品が劣化している可能性が高く、一箇所を修理しても別の箇所がすぐに故障する場合もあります。
    設置から10年を超えたエアコンで高額修理が必要になった場合は、買い替えを前向きに検討する時期かもしれません。

    修理費用と買い替え費用の比較

    修理費用が5万円以上になる場合は、新品エアコンの購入費用と比較検討する価値があります。
    エアコン設置の標準工事費は2万円程度なので、修理費用がこれに本体価格を足した額に近づくなら買い替えが経済的といえるでしょう。

    買い替えを検討する際のチェックポイントは以下のとおりです。

    • 修理費用が新品購入費用の50%を超えているか
    • 製造から10年以上経過しているか
    • 同じ箇所で過去に修理歴があるか
    • 修理部品の供給が今後も継続されるか

    6畳〜8畳用の一般的なエアコンであれば、本体価格5〜10万円+工事費2万円程度で新品に買い替えられます。
    修理費用が7万円を超える場合は、多くのケースで買い替えがおすすめです。
    最新機種の省エネ性能を考慮すると、電気代削減効果も期待できます。

    省エネ性能と経済的メリット

    10年前のエアコンに比べて最新機種は年間電気代が5千円以上安くなるケースも少なくありません。
    使用年数が長いほどその差は大きくなります。

    省エネ性能だけでなく、最新機種は人感センサーや室温ムラを解消する機能など快適性を高める先進機能も充実しています。
    メンテナンス機能や自動掃除機能など、エアコンの寿命を延ばす機能も搭載されており、長期的に見ればコストパフォーマンスの高い選択といえるでしょう。

    エアコンを長持ちさせる!トラブル防止テクニック

    エアコンは適切なメンテナンスを行うことで故障リスクを減らし、寿命を延ばすことができます。
    日常的にできる簡単なケア方法を紹介しましょう。

    フィルター清掃を行う

    月に1〜2回のフィルター清掃を行うだけで電気代が削減できます。
    フィルターの汚れは冷暖房効率の低下だけでなく、故障の原因にもなるため定期的に清掃しましょう。

    フィルター清掃は掃除機でホコリを吸い取った後、水洗いして十分乾燥させるのが効果的です。洗剤を使用する必要はなく、ぬるま湯で十分です。
    汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めた水で優しく洗い、十分すすいでから陰干しで乾かします。

    冷房シーズン中は使用頻度が高いため、月2回程度の清掃が望ましいでしょう。
    フィルター自動掃除機能付きのモデルでも、定期的な確認と手動清掃が推奨されています。

    室外機のメンテナンスを実施する

    室外機周辺には荷物や障害物を置かないのが基本です。
    風の流れを妨げない環境を維持することで排熱効率が向上し、故障リスクの低減と省エネ効果の両方が期待できます。

    季節の変わり目に室外機周辺の掃除を行い、フィンの汚れを取り除くことが効果的です。
    室外機の掃除は柔らかいブラシや掃除機を使い、デリケートなフィンを傷つけないよう注意しながら行います。
    高圧洗浄機の使用は内部に水が入る恐れがあるため避けましょう。

    効率的な使用方法と節約術

    冷房は26〜28℃、暖房は20〜22℃を目安に設定し、極端な温度設定による過度な負担をかけないようにしましょう。
    冷房・除湿運転後はエアコン内部を乾燥させることが重要です。
    内部クリーン運転機能がある場合はそれを活用し、ない場合は冷房運転後に1時間ほど送風運転することでカビの発生を防止できます。

    頻繁なオンオフは起動時の消費電力増加と機器への負荷増につながります。
    2〜3時間以内に再度使用する予定なら、運転を継続させておくほうが省エネになるケースも多いでしょう。
    特にインバーター式エアコンは安定運転時の電力消費が抑えられるため、短時間での頻繁な電源オンオフは避けましょう。

    まとめ

    エアコン故障時の対応は、症状の軽重や使用年数によって変わります。
    リモコン電池交換やフィルター清掃といった簡単なメンテナンスで解決するケースから、専門的な修理が必要な故障までさまざまです。

    修理か買い替えかの判断は「使用年数10年の壁」を目安にしつつ、修理費用が5万円を超えるなら買い替えを検討する価値があります。
    特に古いエアコンは省エネ性能の向上を考慮すると、電気代削減効果も期待できるでしょう。

    定期的なフィルター清掃と室外機メンテナンスで故障リスクを減らし、適切な温度設定で無理なく使用することがエアコンを長持ちさせる秘訣です。
    故障の予防と早期発見に努め、エアコントラブルによる生活への影響を最小限に抑えましょう。