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【パナソニックエアコン】エラーコード一覧&解決法総まとめ!修理費用相場も解説します

突然エアコンが止まり、ランプが点滅し始めたら要注意です。
パナソニック製エアコンが示すエラーコードには重要な意味があります。
正しく読み取って対処すれば、修理費用の削減や買い替え判断に役立つかもしれません。

故障診断から解決法、費用相場まで徹底解説しますので、エラーコードに慌てず適切な対応ができるようになりましょう。


旧澤 はるか(創建リフォーム)

インテリアコーディネーター
カラーコーディネーター
キッチンスペシャリスト

前職ではリフォーム会社の営業職として家族状況の変化やライフステージに合わせた最適なリフォームプランを提案してきました。
株式会社創建に入社後、リフォームコーディネーター・カラーコーディネーターとして、色彩の配色を活かしたリフォームコーディネートを行っています。

    パナソニックエアコンのエラーコードはどう確認する?

    故障時に表示されるエラーコードを正しく読み取るには、まず確認方法を知っておくことが大切です。
    機種によって手順が異なりますが、基本を押さえれば問題ありません。

    エラーコードが表示される仕組み

    エラー発生時にはエアコン本体のタイマーランプが点滅し、リモコンの液晶に『Hxx/Fxx』などのエラーコードが表示されます。
    運転ランプの点滅は霜取り運転中、おそうじランプ点滅はダストボックス清掃時期の通知であり、どちらも故障ではありません。

    室内機の全ランプ点灯と「ピピピピ…」の音がエラー確定の合図となります。
    点滅パターンや音に注意を払うことで、故障の深刻度を判断できるため、慌てずに状況を確認しましょう。

    最新モデルでエラーコードを確認する方法

    2024年以降の機種はリモコンの「診断ボタン」を細い棒で押した後、「温度/湿度」ボタンを3秒間隔で押すとコードが順次表示されます。
    リモコンに「お知らせボタン」がある機種は本体に向けて押すと音と共にコードが表示されます。

    エラーコードはリモコンに順次表示されるため、表示されたコードをメモしましょう。
    スマートフォンで写真を撮っておくと後々の問い合わせ時に便利です。

    最新モデルでは診断機能が進化しており、音声ガイダンスでエラー内容を教えてくれる機種も増えています。
    マニュアルを手元に置いておくと、緊急時に便利です。

    旧モデルでのエラーコード確認方法

    2023年以前のモデルは前面パネルを開き、内部右側の表示部で英数字3桁を順番に確認します。
    一部旧機種では、リモコンの『お知らせボタン』または『診断ボタン』を使用してエラーコードを確認します。

    タイマーランプが消えない場合は、本体の電源プラグを抜いて数秒後に再投入し、リセットを試みましょう。
    旧型機では表示が分かりづらい場合があるため、照明を暗くして確認するとよいでしょう。

    機種によって操作方法は若干異なるため、取扱説明書を参照するのが確実です。
    説明書をなくした場合はメーカーウェブサイトから型番で検索して確認しましょう。

    重要なエラーコードの種類と意味を知ろう

    パナソニックエアコンのエラーコードは主に「F系」と「H系」に分かれており、それぞれ異なる故障タイプを示します。
    コードの意味を理解しておけば、修理依頼時にも役立ちます。詳しく解説しましょう。

    F系エラーコードの原因と症状

    F11は四方弁本体・コイル不良による冷暖切換異常を示します。
    F91は冷媒漏れや配管閉塞などの冷凍サイクル異常、F99はパワートランジスタや圧縮機不良によるDCピーク動作異常を意味します。

    F系エラーは主に冷媒回路や電気系統の重大な故障を示すことが多く、専門的な修理が必要になるケースがほとんどです。
    放置すると被害が拡大するかもしれません。

    エラーコード 故障内容 主な原因 重症度
    F11 冷暖切換異常 四方弁故障
    F91 冷凍サイクル異常 冷媒漏れ・配管閉塞
    F99 DCピーク動作異常 パワートランジスタ不良

    F系エラーが頻発する場合は、使用環境や電源状況も確認しましょう。
    電圧変動の多い地域では保護装置の導入も検討する価値があります。

    H系エラーコードが表す故障内容

    H11は室内外基板間の信号線断線やヒューズ溶断による通信異常を表します。
    H19は室外ファンモーター異常で、異物混入やベアリング劣化によるロックが原因です。
    F95またはF96は高圧過昇保護異常を示し、フィルター清掃や熱交換器の目詰まり除去を行う必要があります。

    H系エラーは通信系統やセンサー類の故障を示すことが多く、比較的修理しやすい場合もございます。
    定期的なメンテナンスで予防できるものも含まれているでしょう。

    H系エラーが表示された場合でも、まずはリセット操作で復旧する場合もあります。
    ただし、短期間に繰り返し発生する場合は根本的な修理が必要です。

    その他の代表的なエラーコード

    E2はドレンポンプ不良や排水経路閉塞による水位異常を示します。
    E6は室内外接続線の断線や基板不良が原因の伝送異常、H28は室外熱交換器センサーの断線や接触不良による検知異常です。

    E系エラーは主に排水系統やセンサー系の故障を示すことが多く、自力で対処できるケースもあります。
    水漏れ関連は放置すると天井や床の損傷につながるため早急に対応しましょう。

    季節の変わり目に発生しやすいエラーもあるため、使い始めには試運転を行い、異常がないか確認してください。

    エラーコード別の解決方法と対処法

    エラーコードによっては自分で対処できるものから専門業者に依頼すべきものまでさまざまです。
    症状と原因を理解して適切な対応を選びましょう。

    自分で試せる簡単な対処法

    フィルターおそうじ機能異常(H51/H52)はフィルター清掃やノズルリセット、熱交換器のブラシ掛けで改善を試みてください。
    ファンモーター異常(H19)は室内機内部、冷却ファン周辺の異物除去、ドレン詰まり(E2)はホース清掃で対処可能です。

    リモコンの電池交換後、本体ブレーカーを10秒OFF/ONする再起動操作で多くの軽微なエラーは解消します。
    定期的に実施することでトラブル予防にもなるでしょう。

    自力での対処法について、ポイントをまとめました。

    • フィルター清掃は掃除機と水洗いを併用すると効果的
    • ドレンホースは年1回以上の水流し清掃が望ましい
    • 室外機周辺の落ち葉や異物は定期的に除去する
    • 電源リセットは複数回試すより長めの時間待つ方が効果的

    プロに依頼すべきエラーコードの見分け方

    F90(PFC保護異常)やF93(圧縮機異常)は基板交換が必要な専門修理です。
    H16(CT断線異常)やH30(吐出センサー異常)は高圧回路の診断が必要と考えましょう。
    リセット後72時間以内に再発するエラーは根本的な部品故障の可能性が大きいです。

    電気系統や冷媒系統に関わるエラーコードが出た場合は自己判断での修理を避け、専門業者に依頼しましょう。
    感電や冷媒漏れの危険性があります。

    症状が改善したように見えても根本的な問題が解決していないケースもあるため、一時的な復旧後も注意深く観察することが大切です。

    エラー発生時の正しい応急処置

    エラーコードと同時に「型番・製造年・購入店」の情報を記録しておきましょう。
    分解掃除は感電リスクがあるため、取扱説明書の範囲内で対応するのが安全です。

    水漏れ(E2)時は直ちに運転停止し、ブレーカーを落とす安全対策が必要です。
    水と電気の組み合わせは非常に危険なため、まず電源を遮断することを忘れないでください。

    応急処置を行った後も症状が改善しない場合は、無理に使用を継続せず専門業者に相談しましょう。
    家電量販店や購入店舗の修理窓口に連絡すると迅速に対応してもらえます。

    パナソニックエアコン修理の費用相場と判断基準

    エラーの種類によって修理費用は大きく異なります。
    部品代と工賃の相場を知り、修理か買い替えかの判断材料にしましょう。

    エラーコード別の修理費用はいくら?

    H11(通信異常)の修理費用は25,000円~(基板交換+出張費)が相場です。
    F11(切替異常)は70,000円~(四方弁ユニット交換)かかります。
    F99(DCピーク異常)は105,000円~(圧縮機+インバーター基板交換)と高額になるケースもございます。

    部品代と工賃、出張費の合計で修理費用が決まるため、症状が軽いうちに対処すると経済的です。
    複数の部品交換が必要になると費用が跳ね上がります。

    修理費用は地域や業者によっても異なるため、複数の修理業者から見積もりを取ることをおすすめします。
    メーカー直営サービスと独立系修理店での価格差も確認するとよいでしょう。

    修理か買い替えか判断するポイント

    製造から10年以上経過した機種は部品供給終了の可能性を考慮する必要があります。
    R32冷媒採用機種(2015年以降)は修理優先、旧冷媒機種は買い替えがおすすめです。

    使用頻度や今後の使用予定期間も買い替え判断の材料になります。
    毎日、長時間使用する場合は、省エネ性能の高い新型への買い替えが良いかもしれません。

    買い替え検討時には、現行モデルの省エネ性能や付加機能も比較すると判断しやすくなります。
    IOT対応や空気清浄機能など、新たな技術が採用されているかどうかもポイントです。

    修理費用を抑えるためのメンテナンス方法

    フィルターはこまめに水洗い、熱交換器は年数回ブラシ清掃することが望ましいです。
    室外機周辺は30cmの空間確保と年1回のコンプレッサー洗浄がおすすめです。
    シーズン前の試運転で異音・振動を早期発見し予防保全しましょう。

    定期的なメンテナンスは故障予防だけでなく電気代削減にも効果的です。
    フィルターの目詰まりだけでも消費電力が増加するというデータもあります。

    冬季の使用がない場合でも、月に1回程度の短時間運転を行うと内部機構の劣化防止になります。
    特に湿気の多い時期は内部カビの発生を防ぐために有効です。

    まとめ

    エアコンのエラーコードにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる問題を示しています。
    エラーコードの意味を理解していれば、故障の内容をある程度把握でき、適切な対応が可能です。

    いくつかのエラーは自分で対処できる簡単なものですが、中には専門的な知識や技術が必要なものもあります。
    こうした場合は無理をせず、専門業者に依頼しましょう。

    修理費用についての基本的な知識があれば、突然のトラブル時にも心の準備ができます。
    日常的なメンテナンスを行うことが故障予防の最も効果的な方法です。
    定期的な清掃や点検を行って、エアコンを長く快適に使いましょう。